たった三色だった世界に一つ色が入ると、たったそれだけで世界がガラリと変わる。
見えていたものが見えなくなり、見えなかったものが見えてきたり。
世界に形が、位相が、見え方が、人柄が、何もかもが、ゆっくりと変わっていく。
まるで、メガネを掛けていなかった人が、メガネをかけたら、逆に目が見えない人の気持ちが解るように。
健康優良児が、大病を患って今まで当たり前だった1日1日に意味を見いだすように。
世界の変化は、自分だけでは留まらない。
世界は常に代わり続ける。
果てしなく、ゆっくりと。
例えそれが、一つの大きな世界だろうと、那由多ほどの星よりも多い、しかし小さな世界の集合体であろうと。
世界は常に代わり続ける。
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「全くもう!お兄ちゃんはいつも遅いんだよ?何をやらせても、亀さんよりゆっくりなんだよ?私が5分で出来ることをお兄ちゃんはーーー」
ナミは、かき氷を買ってくるだけのはずのリュウジが、かなり遅くに帰ってきたことにプリプリと怒っていますよアピールをしながらお説教していた。
とうのリュウジは、ナミの正論に反論できずずっと謝ってばっかりである。
しかし、謝り方は上の空のような怒られていることに少しだけ喜んでいるような、アブナイ悦に浸っていた。
リョウタやマサキたちは、いつものこの光景に苦笑いを浮かべつつも、いつも道理の二人に安心?しつつ、リュウジが買ってきたかき氷を二人でつついていた。(二人で一つを食べてる。)
ナミのお説教が、ちょうど佳境に入るときに、お昼を告げる鐘が鳴る。
かき氷を食べ終わっていたリョウタは、学生らしく腹を空かしたらしく、腹をさすりながらナミに呼び掛ける。
「ナミちゃん。そろそろリュウジを怒るのも面白くないし、マサキが買ってきたお肉でも焼いてお昼にしよう?」
お昼の鐘がなり、ナミも空腹を思い出したのか、リョウタの提案に笑顔で頷く。
マサキは、キャンプ場の台の一つに新聞紙などの燃えやすいものを加え、いつでも火がつけられる準備を整える。
解放されたリュウジは、クーラーボックスの中から四人分には多い七人分ほどの肉やジュースを取り出し、網を準備する。
リョウタは、新聞紙を一枚手に取り、リュウジから持ってきていた着火マンを受けとると、新聞紙に火をつけた。
火がついた新聞紙を、台のなかに放り込み他の新聞や木炭に引火させる。
リュウジは、火が他の新聞や木炭に回り始めたら、団扇で火をあおぎ火力を強め、リョウタは網をセットした。
毎年やっていることなので、役割分担はすでにできており手早く肉を焼く準備ができた。
「うし。そろそろ肉焼くか!」
リョウタの鶴の声に、リュウジ、マサキ、ナオの3人が声をあげる。
今年は友達と海に行けるかな?
もう夏ですね~
登場人物としては、前回登場の菊 真咲(キク マサキ)さんと小学校3年生のブラコンのヤバい妹こと、高松 奈美(タカマツ ナミ)ちゃんですね。
さてと。
どうでもいいけど、一応伏線?回収を明日から明後日ぐらいにやります。