ゴジラシリーズとのクロスですがゴジラが出るかはわかりませんwww
「こっちだ!早く!」
C.E71年、地球のに存在する独立国家オーブ。プラント、地球連合のどちらにも与せず中立を保ちコーディネーターとナチュラルが共存する唯一の国家は今、戦場と化していた。連合に見捨てられ反乱分子と成り果てた戦艦「アークエンジェル」を匿ったとして、オーブは連合からの苛烈な攻撃にさらされていたのである。
「シン、マユ、急いで!」
「マユ、大丈夫か!?」
「う、うん!」
そんなオーブの外れ、避難所へと続く一本道を一組の家族が走っていた。上空ではモビルスーツやミサイル、ビームの嵐が絶え間なく行きかい、いつ彼らを襲うともしれない状況ではあったが、それでも彼らはその道を進むしかなかった。
そんな彼らのことなどお構いなく、戦闘の余波は襲い掛かる。
ギギギ…ドスンッ!!
「!しまった。木が!」
「そんな…!」
絶え間なく降り注ぐ攻撃に耐えかねたのか近くの木々が倒れて避難所への一本道を塞いでしまった。いくら彼らがコーディネーターとはいえ、この戦闘の最中数メートルにも折り重なったこの木々をどかしているほどの時間も力も備わってはいなかった。
彼らの息子を除いて。
「父さん下がって!俺がやる!」
そう言って前に出たのは、黒髪に紅い瞳を持った少年、シン・アスカだ。
「うおりゃあ!!」
気合一喝、倒れ重なった木々の下に手を入れ力を込めると、十数本はあったであろう木々が持ち上がり横の崖下に落ちて行った。その勢いのまま彼は道を塞いでいた木々を次々とどけていく。
それを見ながら彼の父は不思議な感情に駆られていた。自分たちはコーディネーター、すなわち遺伝子操作を受けて生まれてきた人種である。当然自分の息子や娘もそうであるが、彼らは子供たちに特別な力を与えるようなことをせずできるだけそのままで生まれてくるようにしたはずである。しかし、そうやって生まれてきたはずの自分の息子は、コーディネーターとして、いや人間としての枠組みを大きく超えた身体能力を持って生まれてきた。
(まるで話に聞いていた俺のじいさんみたいだな)
初めてシンの力を目の当たりにした時、彼が思いだしたのは彼の祖父の事である。祖父は元々オーブ人でもましてやプラントや連合の人間でもなく、どこからかフラッと現れて彼の祖母と結ばれたと聞いている。祖父は自分の素性について一切話したことは無かったが、一度だけ自分に話してくれたことがあった。
「私はね、本当は宇宙人なんだ」
祖父が話してくれた内容は、自分は人間ではなく『X星人』という宇宙人だということ。自分は元々彼らの母星に住んでいたが仲間の強引な侵略思想に反抗し星を追われる身となったこと。そして彼の妻、すなわち祖母の優しさに触れ地球に骨を埋める覚悟をしたということだった。
その時は作り話かと思ったが、思えば祖父は年の割には随分と若々しくさらに同年代のなかでも頭一つ以上に飛び抜けた身体能力を持っていた。晩年は、祖母の死の直後に消えるように姿を消し、結局見つかることなく死亡したことになっているが、息子の力はその祖父を思わせるようなものであった。
(シン、もしかしたらお前は俺の思う以上に大きな運命を背負って生まれてきたのかもしれないな。けれど、お前はその運命と向き合っていけるのか…?)
そんなことを思っていると眼前ではシンが最後の倒木を退けきっていた。
「さあ、みんな早く!」
「ああ、すまない……!」
シンに促され先を急ごうとした時、上空で彼は視てしまった。彼らの真上に巨大な鎌を持ったモビルスーツが現れ、それをそのさらに上から翼のようなものを持った白いモビルスーツがビームで狙っている光景が。
「…シン!!」
「え!?うわっ!」
そのビームが放たれる直前、父親はシンを突きとばした。そしてシンが振り返ると同時にビームが放たれる。鎌を携えたモビルスーツを狙ったそれは、悠々と躱されその真下にいたシンの家族に直撃する。
その瞬間であった。
グワンッ!
「!?な、なんだこれ…!?」
爆発と同時にシンの背後に歪が生じ、シンの体はその歪に吸い込まれていく。
「と、父さん、母さん、マユ…!」
逃げようとしてもがくもどうにもならず、家族に助けを求めようとしたシンが眼にしたものは
ビームによって焼き尽くされ炭化した自分の家族であった。
「う、うわあああああ!!!!」
悲しみと怒り、そして自分のどうにもならない状況に対する悲痛な叫びを最後に、歪に吸い込まれたシン・アスカはコズミック・イラより姿を消した。
「…う…」
次にシンが眼を覚ました時、そこは最後に見た山道ではなかった。そこは廃墟、いや正確にはたった今廃墟になったばかりの都市のど真ん中であった。崩れ落ちている建物は自分が普段目にしているものより若干古臭いものばかりであり、あちこちで壊れている車も旧式なものばかりであった。
しかし、シンが驚いたのはそんなことではなかった。その廃墟の中のあちこちに視られる、死体、死体、死体。そのどれもが瓦礫の下敷きになっていたり高熱で焼き尽くされたかのように黒焦げだったりと、自分が最後に見た自分の家族と同じぐらい悲惨な死にざまであった。
「なんだよ…なんだよこれ…」
呆然としているシンの耳に、どこかからか足音が聞こえてくる。やがて、前方から黒いレザースーツに身を包み見たことない武装をした若者たちとその後ろから軍服を着た体格のいい髭を生やした中年の男性がやってくる。彼らは自分を見つけると急いで駆け寄りシンの安否を伺おうとする。
(なんだあの軍服…連合でもザフトでもオーブでもない、どこの軍だ…?)
「大佐!生存者を確認しました!」
様子を伺うシンに対し、シンに駆け寄った黒スーツの一人が軍服の男にそう報告する。大佐と呼ばれたその男は、シンを一瞥すると鼻を鳴らして後ろを向いて言う。
「…お前らそいつを避難所へ連れていけ。俺は先に轟天号に戻ってる」
『ハッ!!』
男の命令に敬礼で答える黒スーツたち。それだけならその男を嫌味な奴とだけシンも持っただけで済んだだろうが、次の言葉がシンの逆鱗に触れる。
「フン。たった一人で死にぞこなうとは、臆病なのか馬鹿なのかよく分からんガキだ」
その瞬間男の頭に何かが当たる。振り返ってみれば、先ほど倒れていた筈の少年が立ちあがって何かを投げ抜いたかのようなポーズで止まっている。足元を見れば、ピンポン玉ほどの石が転がっている。どうやら目の前の少年はこれを自分に投げたらしい。
「おい小僧、何の真似だ…!」
「待てよ…オッサン…。誰が、臆病者だって…!!」
周りの黒スーツの制止を振り切り、シンは男に殴り掛かる。その拳を男は片手で受け止めようとするが、受け止めた拳は男の予想を大きく上回る力でガードを粉砕し、男の顔面に叩きこまれた。
「大佐!」
それを見た黒スーツの連中はすぐさま手に持った銃のようなものをシンに向ける。流石に銃は分が悪いと判断したシンが逃げ出そうとした時。
「待て!!」
先ほど殴られた男がシンの手を掴みそう叫ぶ。その声に、シンだけでなく黒スーツの面々も動きを止める。男は顔を上げ、今しがた自分を殴ったシンの腕をつかんだままシンに問いかける。
「この力…小僧、貴様『ミュータント』だな?」
「ミュー…タント?」
聞きなれない言葉にぽかんとするシン。しかし、後ろで黒スーツの連中が驚いているところからして、どうにもただごとではないということは分かった。そんな自分に、男はニヤリと笑うと次の瞬間には自分を捻じ伏せていた。
「!いででで!!」
「だがまだ自覚しきれていない。強すぎるパワーを振り回しているだけのひよっこだな。…だが、鍛え方次第では化けるかもしれんな」
男は一人で納得したなと思うとシンを解放する。ねじ上げられた腕の痛みを堪えていると、男はシンに向かってこう叫んだ。
「小僧!さっき俺が言ったことを否定したければ、臆病者でないと証明したいのなら
ついてこい!この俺が直々にテメエの力の使い方を教えてやる。そして奴らをぶっ倒して、証明してみせろ!!」
顔を上げたシンに、男は再度命令するかのように言う。
「このダグラス・ゴードンの下で、怪獣どもを倒せ。小僧」
こうして少年、シン・アスカは闘いの中へと引きこまれていく。
人間同士の闘いを越えた、人間と怪獣、そして異星人との闘いの渦中に。
そして二年の時が過ぎ、怪獣王との死闘を終えた少年は再びコズミック・イラへと帰還する。
人間同士の争いを終わらせるために。
来たるべき地球の危機に備え、人の心を一つにする為に。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
ゴジラFINAL WARS より
機動戦士ガンダム FINAL SEED DESTINY
近日公開…?
書いといてなんですがこれやるとしたらジョジョロンかイスカリオテどっちか終わってからじゃないとできそうにないですね