…今更ながらキン肉マンの悪魔将軍に痺れて思わず描いてしまいました。
漫画で心が震えたのは本当に久しぶりでした。流石はゆで先生…荒木先生に危機感を憶えさせただけのことはあります。
キン肉マンは正直アニメと原作をちょろっとだけしか観てないので悪魔将軍のキャラとか不安しかありませんけど、それでもよかったらどうぞ…
その男は、『悪魔』の名を冠する超人たちを統べるものであった。
男の名は、『ゴールドマン』。全ての超人の始祖、『始祖超人』の一人であり、古代の人々からは戦いの神として崇められていた伝説の超人である。
…しかし、ゴールドマンは弟のシルバーマンととある理由により対立し、その果てに互いの首を切り落とされこの世を去った。
だが、満たされぬゴールドマンの怨念は悪魔サタンと契約し、悪魔超人たちの長『悪魔将軍』として復活した。悪魔将軍となったゴールドマンは目障りな正義超人たちのリーダーであり、同時に忌々しい弟シルバーマンの子孫であるキン肉マンを倒すべく戦いを挑んだ。戦いの神と呼ばれたほどの戦闘技術に加え、悪魔に魂を売り渡すという無理な復活を遂げた影響か、悪魔将軍は本来のゴールドマンとは思えないほど卑劣な手を使いキン肉マンを苦しめたが、最後にはキン肉マンとその仲間たちの『友情パワー』の前に敗れ、ゴールドマンは悪魔の呪いとシルバーマンへの憎しみから解き放たれ、再び眠りに就くこととなった。
「…夢か。死んでから走馬灯を見るというのもおかしなものだな」
超人たちの冥界である『超人墓場』へと続く暗黒の空間。悪魔将軍はそこで悠然と微睡んでいた。
「シルバーマンは、良い子孫を持ったな。かつては『下等超人』と見下していたが、なかなかどうして…今の超人界はおもしろいものだ。悪魔超人界も、もう私が出張る必要はないだろう。ここでその行く末を…私が育てた超人たちを見守るとしよう」
戦いの中で復讐心を削ぎ落し、かつて下等超人を守る為に始祖の座を降りたかつてのゴールドマンへと戻った悪魔将軍はそう呟くが、その言葉にはどこか後ろめたさの様なものがあった。
「……だが、一つだけ…一つだけ心残りがあるとするなら。かつて我が師『ザ・マン』と交わした誓いを、果たしたかったものだ…」
『ザ・マン』。始祖超人の一人であり、かつて神々による超人たちの粛清が行われた時、自ら神の座を捨てゴールドマンを含めた9人の始祖超人を粛清から守り、自らの弟子として鍛え上げた始祖超人たちの頂点に立つ男である。
ザ・マンは彼等との研鑽の日々の最中、弟子である始祖たちとある『誓い』を交わしていた。
『いつの日か、己の編み出した奥義で、この私を倒して見せろ』…と。
ゴールドマンはその約束を果たすべく、日夜奥義となる技に磨きをかけ続けた。…しかし、シルバーマンとの闘いでこの世を去ってしまったため、奥義は完成することなく、その誓いを果たすことはできなかった。
悪魔将軍となってからはその未完成な奥義をフィニッシュ・ホールドとしたが、それ故か下等超人である筈のキン肉マンを仕留めきることができず、改心こそすれどその無念は増々募るばかりであった。
「…もう一度、もう一度この世に戻ることができたのならば、その時こそ我が奥義を完成させたい。そして叶うならば、ザ・マンとの約束を……フッ、悪魔将軍と呼ばれた私が、女々しいものだ…」
己の未練を鼻で嗤い、ゴールドマンは再び微睡の中に落ちようとする。
その時であった。
『……!』
「…む?」
微かに聞こえた『声』のような音に、ゴールドマンは再び目を覚ました。
『応えろ…ッ、応えてくれ…!誰でもいい、神で悪魔でも…あの子を…桜ちゃんを守る力を…頼む…!』
「…これは、『呼び声』…か?私を、呼んでいるというのか…」
弱弱しくも、どこか決意めいたその必死の叫びに、ゴールドマンはしばし思案し…やがて決断する。
「…いいだろう、名も知らぬ人間よ…!貴様の望みどおり、悪魔の気まぐれと言う奴だ。貴様の願いが、悪魔将軍と呼ばれた私の力に値するか、確かめてやろう!」
得も知れぬ高揚感を感じながら、ゴールドマン…悪魔将軍は声の導くままに身を委ねたのであった。
これは、本来ならあり得る筈の無かった召喚が成った、始まりへと続く物語。
「…問おう。貴様が私のマスターか?」
「お前は…誰なんだ?『バーサーカー』…なのか?」
「バーサーカー…狂戦士か。それも良いが…今は敢えて、『復讐者(アヴェンジャー)』と名乗ろう。つまらぬ復讐心で世を乱した愚か者には、ちょうどいい呼び名だ…」
第4次聖杯戦争のマスターの一人、『間桐雁夜』が呼び出したのは、自らをアヴェンジャーと名乗る全身を鎧で包んだ筋骨隆々のサーヴァントであった。
「カッカッカ…!どこの馬の骨かは分からぬが、なかなか強そうなサーヴァントではないか。どれ、口が利けるのならば貴様の名を教えて見ろ?」
「…薄汚い蟲だ。その気色の悪い姿を私の前に晒すな」
「な、なんじゃと!?」
雁夜を裏で操る間桐臓硯すらも歯牙に懸けず、アヴェンジャーはその圧倒的な力を雁夜に示す。
「アヴェンジャー…お前の、お前の聖杯に懸ける願いは、なんなんだ?」
「…そんなものに頼るほど、私の願いは薄っぺらなものではない。私はただ、お前を見定めるために召喚に応じただけだ。お前の願いが、この私を従えるに足るものかをな」
「…おじさん」
「…この娘が、お前の戦う理由か?」
「ああ…!俺は、この子を守る。例えこの想いが果たされる…果たされてはいけないものだとしても、この子だけは…俺が…ッ!」
「…よかろう。そのちっぽけだが迷いのない思い、確かに聞き届けた。貴様のその想いが真なるものである限り、私が貴様のサーヴァントとなってやろう。…ゆめゆめ、下らぬことを考えんようにな」
間桐の魔術に身を穢された少女、桜を守りたいという雁夜の願いに、アヴェンジャーは応えた。
そして二人は、戦いへと身を投じる。古今東西の英雄たちの集う、聖杯戦争の舞台に。
「な、なんだよアイツッ!?あんなサーヴァントがいるのかよ!」
「ほほう…!こいつは面白い奴だ。見た目こそ派手だが、こ奴からは確かに『王の器』を感じるぞ…!」
「貴様、我が至高の宝具を…ッ!」
「…芸のない男だ。ただ闇雲に武器を投げつけるだけでは、我ら超人を倒すことなど出来ぬぞ」
「ほざけ雑種ーッ!!」
「硬度10!ダイヤモンドパワーッ!!」
「なッ…!?我が槍を弾くだと!魔力ではない、純粋な身体能力だとでもいうのか、その硬さは!?」
「地獄の九所封じ、その二と三!スピン・ダブルアーム・ソルト!」
「がうッ!?…り、両腕が…!」
「騎士王敗れたり、聖剣を振るえぬ貴様に勝つ術はない」
立ちはだかる敵サーヴァントを相手に、アヴェンジャーは凄まじい力でそれを捻じ伏せる。拳を交える中で垣間見る彼らの願いに、アヴェンジャーは己の中で燻る想いと向き合うこととなる。
「ねえ、悪魔のおじさんにはお友達はいないの?」
「…友、か。私にそんなものはいない。…だが、もう一度逢いたい男がいる。かつて交わした誓いを果たす為に…!」
桜との語らいの中で思い出すかつての日々、そして果たされぬままの師との誓いが、アヴェンジャーに更なる『力』の存在を見出させる。
これは始まりへと繋がり、同時に『零』を打ち破るための戦いの物語。
「今こそ見せよう、我が新たなる力…!我が師ザ・マンを倒すための、我が研鑽の果ての究極!我が宝具…『零へと捧ぐ始祖の誓い(ロンズデーライトパワー)』ッ!!」
Fate/Zero×キン肉マン
Fate/Breake of Zero
公開予定…?
やっつけですけど悪魔将軍のステータス
クラス:アヴェンジャー
マスター:間桐雁夜
真名:悪魔将軍(ゴールドマン)
性別:悪魔超人(一応男性)
身長:220㎝/体重:162㎏
超人強度:1500万パワー
属性:混沌・中庸
筋力:EX 耐久:EX 敏捷:A 魔力:C 幸運:D 宝具:?
保有スキル
始祖超人(EX)…人知を超えた存在。中でもゴールドマンは超人の中でもずば抜けた始祖超人の一人であり、並外れた身体能力を持つ。また、致命傷でない限りどんな怪我も翌日には全快している。スキル「天性の肉体」の上位互換(FGOでは宝具、バスター威力アップ、NP20パーセントアップ)
悪魔超人(A)…ゴールドマンの悪魔将軍としての側面。属性が混沌から変わることがない。また、悪の因子を持つ者に対し絶大なカリスマ性を発揮する(FGOではデバフ無効、敵防御力低下)
カリスマ(B)…悪魔超人群を率いていた実績。
戦闘続行(A)…致命傷を負っても戦いを続けられる。
宝具:零へと捧ぐ始祖の誓い(ロンズデーライトパワー)
ゴールドマンの数億年に及ぶ研鑽とザ・マンへの誓いが実を結んだ力。詳しくは原作「キン肉マン」を見よう!
なお、地獄の九所封じは宝具ではなく純粋なゴールドマンの「技」である
時系列的には、黄金のマスク編から完璧・無量大数軍編の間のゴールドマンと思ってください