という(言い)訳でちょっとモチベーションが上がらないので今回は次回予告です。
「聖女は甦った。魔女となって」
――時は、1431年。舞台は、オルレアン。百年戦争の休止期間に当たるその時代にて、一人の乙女が死に、そして返ってきた。
聖処女と呼ばれた女は竜の魔女となり、自らを裁定者として戻ってきた。邪竜を従え、そして歴史に名高き英雄・反英雄を配下とし、世界を灼き尽くすと宣言した。
圧倒的過ぎる力の前に、この時代の人類には成す術も無く。神はただ無言にて彼らの行く末を見守り、人々は絶望の内に、燃え尽きるかに見えた……。
「なるほど? つまりそのジャンヌって奴ァ死霊なんだな。なら、不本意だが俺の出番ってワケだ」
――だが、天は彼らを見放せども、天より来たる勇者がいる。その頼もしき仲間達がいる。
供に行くは、身の丈程の盾を操りし、未熟なる女騎士。そして、星の聖剣を操る、勇者のかつての友たる凛々しき女騎士。古の文字を使いて、全てを焼き尽くす槍使いの魔術師。
そして歴戦の
自らの腕を切り落とし、代わりに
「いいか野蛮人ども、よぉーく聞け。もしこの
「はい分かりました!」
「りょ、了解しました!」
「Sマート! Sマートですねはい!」
馬車の上に乗り、サラッと(無駄な)販促活動を行い、少年はフランス兵を鼓舞する。
『話の途中だがワイバーンだ! 数は一匹だがその位置は危ない!』
「邪魔だボケェ!!!」
――BOOM!!!
「ま、マジかよ……あの魔法の杖、ワイバーンの頭を吹っ飛ばせる程つえぇのかよ……」
「うぉりゃアアアアアア!!!!」
「見ろ! ワイバーンが真っ二つに!」
どこか――特にアメリカはNY辺りで――見た事があるような光景に、フランス兵がどよめく。
「ところで、ワイバーンの肉はどのような味がするのでしょうね」
「あれ、アルトリアさんそんなキャラでしたっけ?」
「あんなマスターのダチなんだ。血を見過ぎたんだろうぜ」
「それで納得してもいいのでしょうか……?」
従者達のそんなやり取りの有無はともかく、勇者達はこの時代に召喚されたと宣う、一人の少女と出会う。
「りゅ、竜の魔女! 勇者様! コイツです! コイツが竜の魔女――ジャンヌ・ダルクです!!!」
「ま、待ってください! 私は味方です!」
「どうだかな……もしかしたら死霊が取り憑いてるかも知れねぇ」
「本当なんです! 信じて下さい!」
「せ、先輩! どう見てもこの方はマトモです! 先輩の仰ってたような死霊の特徴はありません!」
「いや、分からんぞ。奴らは狡賢いからな」
「ええ。生者を装い、或いは死者と偽り、生者を欺き、その命を刈り取る。奴らの常套手段です。マシュ、覚えておくといい」
「そ、そんなぁ……」
過去の経験から聖女への疑心を抱く勇者(と女騎士)。紆余曲折あり、彼らは和解し、共に戦う仲間となった。
「……つまり、ジャンヌが二人いるのか。いやぁ、悪かったなぁジャンヌ……」
「えぇっと、今度はなんですかその、凄く同情の色が見られる目は……?」
「しかし参ったな。リツカ、確かそなたの時は、バラバラにして埋めたのに甦ったのだったか?」
「え」
「あぁ……その前に、ミニサイズの俺の大群に襲われたりして散々だったがな」
「えっ」
「あとなんでだろうな。昔切り取った右手から身体が生えて俺になりそうな予感がするのは」
「えぇ……」
それから、数多の出会いがあった。
「アハハハハ!! どうしようジル! 私笑いが――」
――BOOM!
「ひッ!?」
「黙りやがれこの【自主規制】。今からバラバラにしてやるからそこで待ってろ」
「どうしようジル! アイツの目、ジルの目並にイッてる!」
「ジャンヌ!?」
竜の魔女とその配下との邂逅。
「ヴィヴ・ラ・フラーンス!」
「Yeahhhhh!!!」
「あぁ! マリーさんにキキキ、キスをされた先輩がハイに!」
「でも、ハイになった勢いでワイバーンが狩りつくされてるし、結果オーライじゃない? ……別に何も思ってないからね? 彼女のクセみたいなもんだから、うん」
「アマデウスさん、最後のはいらないと思いますよ」
窮地に陥った彼らを助けに来た、ヴェルサイユの華と呼ばれるフランス王妃と、彼女に付き添う天才音楽家。
「ヘイヘイ、嬢ちゃん達。周りの迷惑になるから、キャットファイトはベッドの上でやってくれ」
「何よ!」
「燃やしますよ?」
「先輩、キャットファイトとは……?」
「そこの後輩っぽいのは黙ってなさい! これはアタシとコイツの問題なんだから! そう、アイドルの座は渡さないわよ!」
「アイドル? え?」
「それはそうと何やら安珍様の気配が……」
「この人も何言ってるんですか……」
「やかましい。ド
「先輩、それはちょっと流石に容赦無さ過ぎなのでは……」
拷問を嗜好とし、後に血の伯爵夫人とまで言われる事となるアイドル(自称)と、嘘を嫌いながら、少年を
「すまない……今の俺では竜退治の役に立てそうにない……本当にすまない……」
「その無念もあとしばらくの辛抱です。その呪いが解呪できたならば、共に戦いましょう」
「……フッ、よもやかの名高き聖人と肩を並べる時が来ようとは」
「私も嬉しいですよ、ジークフリート」
すまないさん、もとい竜殺しの大英雄と、同じく竜殺しの守護聖人。
彼らと共に、邪悪なる竜の魔女の軍団に立ち向かう。
「ア……アア……」
「こんな……酷い……」
「……アルトリア。マシュを頼むぜ」
「ああ。任された」
「――ッ! マスター、一人で行くのは危険です!」
「なぁに。心配するこたねぇ。あれでも、戦士としての素質はあるみてぇだしな」
「しかし……!」
「――二度は言いませんよ、ジャンヌ。心配はいらない。するだけ無駄だ。何せ、あの手の屍の相手は、彼の専売特許なのだから」
焼き焦げ、腐り堕ちて彷徨う屍との戦いで垣間見える、藤丸立香という少年の一面。
――そして現れる、因縁の敵。
「な――ありゃあネクロノミコンか!?」
「ほう? この本の同類をご存知とは。……ふむ、ふむふむ。奇妙なものだ。我が宝具、友より賜りし『
『ま、まさかカルデアの死の書と共鳴しているのか!?』
『プレラーティー、と彼は言ったね。つまり恐らく、あの本自体はフランソワ・プレラーティーがイタリア語に訳した、ルルイエ異本の写本なのだろうが――』
「実に興味深いものを見せて頂いた。……では、礼としてお見せしましょう。最高のCOOLを!」
邪本に書かれしは邪法。その一端が、勇者達に牙を剥く。
「先輩、見てください! ファフニールを中心に魔力の渦が――!」
「――って、ちょっと待て! なんかルルイエって名前とは無関係そうなトルネードが起きてんだが!?」
『……なるほどね。所長の部屋に隠してあったネクロノミコンを調べて分かったんだが、どうやらあの手の魔本は、言ってしまえば
「それとどう関係あるんだ!?」
『詳細は省くが、ルルイエ異本とは海と関わりが強い本だ。つまりかくかくしかじかで、海の一面である嵐が呼び出されたんだよ!』
「さては説明がめんどくさくなったなコン畜生め」
「おお……何という事だ……渦が竜巻のように……」
「それどころか、ワイバーンまで巻き込んじゃってるわよ!?」
「つまりワイバーンネードかぁ!?」
「いえ、ファフニールを核とするならドラゴネードの方が正確かと」
「どちらでもいいと思います!」
邪竜で出来た竜巻――即ち邪竜巻に乗り、ワイバーンがオルレアンを飛び交う。飛来したワイバーンに、次々と襲われるフランス兵達。
「た、助け……ガァ!」
「クソッ! ダ・ヴィンチちゃんよぉ! あれを止めるにゃどうすりゃいい!」
『手っ取り早いのは、核、つまりファフニールをどうにかして排除する事、なんだけどなぁ……』
「……すまない。俺の『
「……なら、方法は一つだ。それは――」
「それは……?」
「――竜巻の中に突っ込めェ!」
「もうちょっと考えましょうよ先輩!?」
文字通りの竜巻と化した邪竜共に、勇者達は臆する事無く立ち向かう! はたして、フランスの命運や如何に!
Fate/Army of Darkness、第一章『オルレアン風・邪竜巻』。
「アハハハハハ! 火を噴きなさい、ファフニール! そのまま、全てを燃やし尽くす炎の柱となりなさい!」
「ジャンヌ、頭に目を回したワイバーンが噛みついたままですぞ」
「何ワイバーンが目ェ回してんのよ! 襲うのはあっちよあっち!」
公開日未定!
(完全版で公開するとは言っていない)