山荘での事件を時計塔、ひいてはアニムスフィア家が把握し、その唯一の生き残りであるぐだおに適性があり、更にネクロノミコンを所持している事が分かった。
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しかし事件のせいで警戒心が強い人間になったぐだおをホイホイするなどほぼ不可能なので、ある程度非人道的であってもぐだおを確保しようとし、最終的に日本で捕まえた。
という感じの理由だった気がします(曖昧)
まぁ特に必要のない裏設定みたいなもんなんで気にしなくて良し。作品をテンポ良く書く上での、致し方ない犠牲だ(コラテラルダメージ感)
俺は藤丸立香。片手が鋼鉄の義手な、イカしたジャパニーズサムライ。
コイツは相棒の――って呼べる程仲良くなったわけじゃねぇが――フォウ。見ての通り、謎の小動物だ。
「――うおぉぉッ!?」
「フォーウッ!!!?」
で、俺達は今、燃え上がる廃都を、命がけで駆けずり回ってる。誰かが俺を狙っているのだ。陰謀論だとかそういうジョークは抜きだ。
しかも俺に殺到してるのは銃弾じゃない。矢だぞ、矢。一瞬
現代なのに弓矢? ざけんじゃねぇ。しかも、建物を盾にしようが、瓦礫に隠れようが、アホみたいに正確にこっちを撃ってきやがる。どう考えても人間じゃねぇな。
そんな考察してる暇があるのかって? NOに決まってんだろ!
「先輩!」
丁度良くそこにやってきたのは、紫の鎧に身を包んだ救いの女神。その独特の淡い髪の色といい、声といい、どこかで見覚えがあるような――
「――って、マシュ!? なんだお前さん、そのカッコ!?」
「先輩こそ、その物々しい装備は一体――危ない!」
何故か程よく成長している胸を強調している鎧に身を包んだ彼女は、手に持った身の丈程もある巨大な盾を構え、飛んでくる矢の雨を防ぐ。
『どこか幸薄そうな感じのする儚げな美少女だったのが、唐突にワンダーウーマンばりのパワフルガールになっちまった』何を言っているのか分からないと思うが、俺もどうにかなっちまいそうだ。頭がかなりやられちまってる自覚はそれなりにあったつもりだが、どうもまだ俺には正気の部分があったらしい。
「チッ……マシュ! ここは一旦逃げるぞ!」
「逃げるって、どこへ!?」
「さぁな! 何とかならァい!」
とりあえず、マシュの盾を背にし、矢を防ぎながら俺達は走り出した……。
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「ま、まさか本当にどうにかなるなんて……」
はっはっは。人間、根性があれば命の危機ぐらいなら何とかなるもんさ。……で、一旦落ち着いたところで、彼女には訊かなきゃならない事があるのだ。
そう、彼女の今の姿だ。
そこから語られたのは、あの管制室の地獄の最中に起きた、奇跡のような出来事。
名も知れぬ騎士が無垢なる少女に託した『守る為の力』。
「そうか、そんな事が……」
「はい……結局、名前も教えていただけないまま、その人は消えてしまって」
もしや、あの時俺に語り掛けてきたのはその騎士か?
しかし、あいつ「王の友」って言ったか?
王……いや、まさかな。
そんな折に、腕に装着されている最新のデジタル時計っぽい腕輪から音がなる……ちょっと待て、俺こんなもん着けてたっけ?
てかよくよく俺の格好見てみたら、なんだこの小奇麗な服は。あれか、カルデアの連中め、俺が寝てる間に脱がせやがったな?
まぁ、それは後にしておくとして。扱い方もロクに教えてもらってない腕輪をああでもないこうでもないと弄っていると、空中に青いホログラムのようなディスプレイが出てきやがった。うわ、何これ未来的すぎじゃない? Sマートで取り扱わせてくんない? いや俺アルバイターだけど。このままだとクビ待ったなしだけど。
青い画面の向こう側では、ロマンが慌ただしそうにこちらを呼び掛けていた。
マシュがハレンチな格好をしてるだのなんだのと喧しくしているロマンを、当のマシュ本人が封殺し、ようやくマシュの身に起きた事の解説が始まった――のはいいのだが、これがさっぱりわからない。
サーヴァント? 融合? デミサーヴァント?
……駄目だ、全く分からん。
えーと、話を纏めると、『死の淵に立たされていたマシュは、自分の名前を明かさなかったどっかの誰かさんと、これまたどっかの巨大ヒーローみたく融合して生き残れた』って事らしい。ちなみに本当の名前――真名が分からないと、そのサーヴァント? 英霊? どっちだかわからんが、宝具とかいう必殺技みたいなのが使えんらしい。
あまりにも俺に知識が無さ過ぎるという事で、後でマシュが手取り足取り教えてくれる事になった。ヒャッホイ。お兄さん頑張っちゃうぞー。
あ? ロマン? アンタはお呼びじゃねぇ。美少女を兵器扱いする悪い奴ァ、この右手でゲンコツだコノヤロー。
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その後、通信の乱れでロマンとの通信が途絶し、この燃える街……特異点『冬木市』にある、通信がしやすいポイントに向かう事となった。
道中、あのヒス女がギャアギャア喚きながら、いつぞやに見た骸骨軍団に囲まれているのを目撃
そのままポイントに着いた俺達は、ロマンとの通信を再開し――
「って、ちょっと待ちなさい! 危うくスルーしかけたけど、貴方の
「……??? ソレって、どれ?」
「あの、先輩。状況の打破を優先して、結局流してしまった私が言うのもなんですが……その格好と、あとその武器の事かと」
何? 俺の格好? オタクらが支給した制服だろ? それに、自前のホルダーに、Sマートの売れ筋商品の水平二連式レミントンだろ? 鋼鉄の義手だろ? (まだシーツに包みっ放しだけど)チェーンソーだろ?
「こんなマッポーカリプスな場所に来るかもしれないって想定するなら、これぐらい準備はするもんだろ? まさか
「いやおかしいわよ!? 確かに貴方の家から荷物を持ってくる時、あの本の事もあるから自衛用に持っていても不思議じゃないとは思ったけど!」
「自衛用だ」
「過剰過ぎんのよ! 貴方本当に魔術師!?」
「いや違うけど」
「えっ」
「えっ?」
……どうやら、俺達は大変な思い違いをしていたらしい。どこをどう見たら俺がイギリス人に見える?
何だ、マシュ? 「魔法使いじゃなくて魔術師」? 似たようなもんだろ。
あと何? 「日本にも魔術師の家系は存在する」? ……マジかよ。
結局、銀髪ヒス女とマシュ(と、ついでにロマン)を何とか説得するのにかなり時間を使ってしまい――
「あらあら、なんて可愛い子――!?」
「やい妖怪ババァ。かかってきな!」
「う、嘘……変質しているとはいえ、サーヴァントに傷を……!?」
「た……たかが人間風情がァァァ!!!」
――シャドウサーヴァントなる、サーヴァントとは少し違うらしい連中に襲われる羽目になっちまった。どうやらここでは、聖杯戦争っていうサーヴァント同士を争わせる殺し合いがあったのが、何かが狂ってマスターのいないサーヴァントがなんたらかんたら。
で、成り行きでその内の一人の頭をレミントンでぶっ飛ばし、チェーンソーでぶった切ってやったところ、またまた凄い目で見られた。だからフリークを見るような目はやめろっての。
あ、ついでにマトモなサーヴァントらしいキャスターって奴が仲間になった。
なんでも、七つあるサーヴァントのクラスの内の一つで魔術師に当たる奴で、ルーン魔術の使い手なんだと。どっかのファンタジーものでそんな名前聞いた事あるような……。
ちなみに本業は
えっ、設計士って戦闘職だろ? 何、オタクら『狼よさらば』見た事ねぇの? 俺もねぇけど。
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そんなこんなで、俺達はこの冬木の惨状が、柳洞寺って寺の地下深く、大空洞って場所にある大聖杯に原因がある事がわかった。
そこから溢れ出る泥でサーヴァントをシャドウサーヴァントに変え、そいつらを配下にした奴もまた、そこにいるという事も。
つっても、俺が分かるように噛み砕いただけで、正確かどうかまでは分からん。ちなみに、内数体はキャスターが既にぶっ倒したんだと。やるじゃねぇか兄貴ィ!
逆を言えばそいつをぶっ倒して、更に聖杯もどうにかしちまえば全て丸く収まるという。
分からん事ばかりで、本当にそれでハッピーエンドになるかも怪しいが、少なくともあの時代でのクソ本を取りに行く冒険よかマシだろう。何せ、やる事が単純だ。
『全力で走っていって敵をぶん殴る』。小難しい呪文を唱える必要も無けりゃ、罠として同じものが三つも並んでるわけでもない。なんだ、楽だな!
そう言ったらまた変な目で見られた。畜生。俺、馬鹿にされてね?
しかし問題がある。奥にいるサーヴァント、セイバーを守護しているアーチャーというのをどうにかしないと、先には進めないという。ここに来て最初に俺を狙ってきた、あの矢を放ってきた張本人だ。だが、これはキャスターが一人で引き受けてくれた。
「いいのかい、キャスターの旦那。やっぱ手伝った方が……」
「いや、あいつも堕ちちゃいるが、一端の英霊。三人で掛かっても、消耗は免れんだろうぜ」
あ、サラッと頭数に……。
「それに、あいつとはちぃとばかし因縁があってな。ここは任せてもらうぜ」
「あ、あー、そうだな! 手の内もアンタ良く知ってそうだもんな!」
応とも! と返してくれるキャスターに、俺は内心汗だくだった。正直言えば、あの妖怪ババァ、もといランサーをぶっ倒せたのも、単純に戦いやすい相手だったってだけだ。油断もしてたし。
「マシュの嬢ちゃんは宝具を一応の形でも使えるようにはなったが、それでもまだまだ足りねぇもんばっかだ」
「まぁ、な」
「……はい」
ここに来るまでの道中、宝具を使えない事を悩んでいたマシュの手助けとか言って、キャスターがルーンで敵を誘き寄せたり、しまいには殺意全開で襲い掛かってくるから、思わず情けない声が出そうになっちまったんだよなぁ。くそぅ、マシュに初対面でセクハラしたの忘れてねぇからな。
「本来ならこういうのは切り込み役ってのがいるもんだが、俺はさっき言った通りアーチャーとの決着がある。そこでお前だ」
「……あっ」
しまったァーー!!! そうだ、アーチャーをコイツに任せても、ここのラスボスと直接ガチンコバトルしなきゃいけねぇんじゃねぇか! 畜生! 帰りてぇ!
「泥に犯されていたとはいえ、仮にもサーヴァントをぶっ倒したんだ。それに……」
「それに?」
何だ、俺の義手をチラチラ見て。やらねぇぞ?
「……いや、何でもねぇよ。だが、相手は七騎のサーヴァントの中でも最優と謳われるセイバーだ。お前が倒したランサー以上の強敵になるだろうぜ」
そこでだ、と、キャスターは俺の武器を差し出すように指示する。
何をするつもりだと、レミントンとチェーンソー、あとついでに義手を差し出すと、キャスターがそれぞれに指で何かを書きだす。
あっ、テメェ! まさかまた……。
「馬鹿、ンな怪訝そうな顔してんじゃねぇ。こいつは念の為の加護って奴だ。本来なら人間の武器ってのはな、サーヴァントには通用しないもんなんだよ」
「ランサーには効いたじゃねぇか」
「それでも、だ。ここで勝てなくちゃ意味がねぇだろうが」
真剣な眼差しでルーンを描くキャスター。ヒューッ、流石兄貴。
何? 手の平返し過ぎ? 喧しいわい。
「ところで、キャスターのサーヴァント」
「あ? なんだよヘタレの嬢ちゃん」
ぶッ、ヘタレって言われてやんの。ざまぁ。
「ヘタッ……オホン。大事なことを確認してなかったのだけれど、貴方、セイバーの真名は知っているの? 何度か戦っているような口ぶりだったけど」
「ああ、知っている。奴の宝具を食らえば誰だって真名……その正体に突き当たるからな」
なんでも、他のサーヴァント達を倒したのもそいつの宝具が強力だったかららしい。
そして語られた宝具の詳細、そして直後に現れたアーチャーの口から真名を聞き――俺は今すぐにでも帰りたくなった。
******
「あぁ、遂に来ちまった……」
「マスター、大丈夫ですか?」
心配そうに俺の面を覗き込むマシュに、俺は「大丈夫」としか返せない。つか、ここで帰りたいなんて言えるわけがねぇ。後ろにはヒス女もいるし、また眠らされたらたまったもんじゃねぇ。
「……全く、貴方って人は」
と、唐突にヒス女が俺の前に回り込んでくる。
「って、何身構えてるのよ!」
「いやぁ、また眠らされるのかと」
「違うわよ! ……ふぅ」
一息ついたヒス女は、おもむろに懐から出した何かを差し出してくる。……なんだこれ。あ、あれか。最近食料品売り場で見かけるドライフルーツってやつか。
「一体どういう風の吹き回しだオイ。まさか毒でも仕込んでんじゃ……」
「今度余計な事言うと口を縫い合わすわよ」
「アイ、マム」
「……こ、ここまでの働きは及第点です。カルデア所長として、貴方の功績を認めます」
うわ、ヒス女に褒められた。この大空洞崩壊するんじゃね?
「ぶん殴るわよ貴方」
「えっ、俺何か言いました?」
「顔に出てるのよ、顔に!」
『あー、確かに顔に出やすいタイプの人間ですよね、彼』
ファック。ドクターめ、ヒス女の味方に回りやがった……と、思ったら、「無駄口叩いてる暇があったら彼に補給物資の一つでも送りなさい」って睨まれてら。
まぁ、うん、頑張れ。
「……ま、ありがたく受け取っとくぜ、所長さんよ。サンキューベリーマッチョ。なんなら、先払いでキスも貰おうかい?」
「キッ――!?」
「先輩最低です」
なんだ後輩、嫉妬か? 可愛い奴め。お前さんにも後でキスして……いらない? あ、そう。
******
変な漫才をする事、数回。その合間に所長が襲われそうになる事、数十回。
妙にぐだってきたなぁ、とぼんやり考えながら進んでいくと、急に視界が開けた。
奥の方に見えるのは……あのでけぇのが大聖杯とやらか。さ、早くアレをぶっ壊すなり何なりして――
「―――来たか」
――その前に、俺達の前に立ちはだかってる
俺達三人の眼前で、黒い剣を地面に突き刺して待ち構えているのは、これまた真っ黒な鎧に身を包んだ女――女?
「……マジかよ」
オイオイオイ、死んだわ俺。確かに昔の
「ほう、面白いサーヴァントが一騎。それに――」
威風堂々という言葉を体現するように立つその女騎士は、顔を隠していたバイザーを解除する。
――現れたのは、金色の目。昔の
……やな思い出が溢れそうだったからここでやめとこう、うん。
「――よもや、
「はは。俺もビックリだ。……再会を祝して、また酒盛りでもするかい?」
「え……先輩?」
「貴方、何言って――」
ああ、気になってしょうがないって顔してるだろうな。だが、今そんな話してる暇は……無さそうだよな。
「それも良い――が、今の私は貴様の敵対者。つまり、
だーッ!? 嫌な思い出が、思い出がァー!!
「だが、私にも貴様との
「久しいな――我が友よ」
「そうだな、アーサー。ところで顔面殴った時の事、まだ恨んでたりします?」
その言葉の返答とでも言わんばかりに、黒い女騎士……かの有名な聖剣使いのイギリスの王様、アーサーが、その黒い剣を振りかざした。
死霊のはらわたにおけるタイムスリップとレイシフトは別物ですが、まぁその辺りの違いが、今作のぐだおの強さの理由の一つになっているとかいないとか(妄言)
(人間に憑依したりしているとはいえ)悪霊や悪魔をチェーンソーでぶった切ったり、ショットガンで吹っ飛ばしたりできる→なら、シャドウサーヴァントぐらいなら、加護とか無くてもなんとかなるんじゃない?
という、スパロボ辺りのクロスオーバーにありがちなご都合パゥワーを働かせていますが、まぁ元がハチャメチャB級ホラーだし多少はね?(震え声)