今日も私は散歩する。
川こえ、山こえ、平原こえ。
今日も私は散歩する。
今日はどこに行こうかな...
今日はひまわり畑へ
ここにはおっかない妖怪がいるが、花を荒らさなければ襲われないだろう。多分。
何故そんな危ないところに来ているかと言うと、ここの花の匂いや太陽に温められた空気。そして何より誰もいないという事だ。
誰にも蹴られない、踏まれない、しつこく撫でられないの素晴らしい三拍子だ。
私はいつものように地面に寝転がり昼寝をはじめる。猫はのんびりするのが仕事ってじっちゃんが言ってた.....
素晴らしい夢に浸っていると、暖かな陽気が遮られる。
前にもこんな事があったような...と思いながら目を開ける。
意識が完全に現実に戻ってくると、辺りが妙に寒くなっていた。まだ太陽は真上にあるのに、夜のような寒さだ。
耳を済ませると、子供が騒いでいるような声が遠くから聞こえた。
声のする方に歩みを進めていく。その声に近づくにつれて、周りの空気は真冬のように冷えていく。
その中心部にたどり着いた時には、周りのひまわりは凍りつき、私の体は寒さに震えていた。この寒さならこたつで丸くなっても無駄だな。
中心部では激しい弾幕ごっこが始まっていた。誰が戦っているのか気になるが、寒さのせいで目が開けにくい。
とりあえず引き返そうと踵を返す。すると足に何かが当たった。
足に当たったものを確認すると、凍り付いた緑の妖精が倒れていた。
倒れていた妖精を引きずって少し暖かい所に避難する。
避難するついでにこの妖精を持ってきたが、利用価値がない事に気付き、その場に凍ったまま捨てる。こうしておけばいずれ氷が溶けるだろう。
さてと、主人公はこういうのに突っ込んでいくものだが...生憎私は主人公ではないので帰ることにした。面倒ごとは困るからな。
今日の散歩はそれで終わった。
いい散歩だった。
後日、妖精達の間である2つの話が広がった。
チルノが幽香に喧嘩を仕掛けてフルボッコにされたと言う話だ。
ちなみにチルノが暴れたせいでひまわりが何本かやられて幽香は不機嫌になっているので、ひまわり畑に近づいた妖精や妖怪は容赦なく叩き潰されるらしい。
もう1つは、不思議な猫の話だ。
チルノと幽香が戦っている近くにいたために凍ってしまった妖精がいたらしい。
その妖精は凍っている間に黒い猫が、その場所から遠ざけてくれたと言うのだ。
そしてその妖精はその猫を探しているので、見つけ次第教えて欲しいという話だ。
不思議な猫もいるものだ。ちなみに私は黒ではない、ちょっと黒っぽいだけだ。