俺はただ願った。たった一つのちっぽけなことを。俺をぶん殴ってあのクソ野郎の顔面をたった一発でいい、殴り返したいと。殴られすぎてボロボロの体でゴミ溜めから立ち上がるとなぜかすでに去ったはずのやつの顔がなぜか目の前にあった。ただ、それだけでいい。目の前にあのクソ野郎がいる。その事実があればそれだけで十分だ。俺はただ全力でやつに一発ぶちかました。だが、そこからの記憶は鈍い痛みで消えた。
「・・・夢…か…?」
「あれは昨日の出来事のよーな、マジもんの夢のよーな…どっちだったかな…」
夢の中だと思われるあのケンカでは自分はボロボロだったが体は右手以外は痛くなかった。だが、逆に言うと殴った右手だけは痛く余計混乱させた。
「まーあー、さっきのが夢ならー、時計の針がすでに11時を指しているのはおかしいよなー。おもくそ寝坊じゃねぇか。えーと、どれどれ~、今俺の部屋の壁の時計は~えー、と、11時10分か~…て、なにー!11時10分だとぉ?!遅刻じゃねえかぁ!!」
広村形峰、年齢16歳、高校一年生。身長は185cm、体重79kg。
不良のような口調や井出立ちで喧嘩っ早いが性格は少しおとぼけてて友達思いのやさしい男。だが、物事を考えるのが苦手なおバカである。
家族は両親と兄がいるが今は父親との二人で暮らしている。
「やべーやべー!流石に二限からでもでねーと先公に何言われることやら!!」
形峰はどたどたと制服に着替えながら髪をセットして台所に向かう。台所には誰もいないがテーブルの上には書置きとラップのされた朝食(ベーコンエッグとトースト)があった。
『すまん、今日からしばらく出張だったわ☆帰るのは一ヶ月後とかになるからよろw(^▽^)ノシ』
「…またかよあのクソジジィ!!前回も前々回も出張の時は前もって言っとけって言ったろがボケェ!!」
父親の現代っ子風の書置きをビリビリに破りすぐに朝食を食べて学校に向かった。
『
偏差値は特別高いわけでもなく低いわけでもない普通の公立高校。服装の自由度は他校と違い緩いため人気な高校ではある。広村家からは徒歩15分のところにある。
形峰は全力で学校に向かった。彼の足ならこのままなら普通の道なら10分で学校に着く。
「なら、路地裏通れば5分で着くだろ!!」
だが、形峰が入った路地裏には三人のいかにもなヤンキー屯っていた。
「おいおいにぃちゃん!ワシらの島になにしとんじゃぁ!!」(黄色モヒカン、グラサン)
「おん!われぇ!あん!われぇ!!」{緑刈り上げ、マスク)
「とりあえず金置いてけやガキィ!!」(真っ黒HAGE☆)
形峰は遅刻した時の先公のことばかり考えていて目の前のヤンキー達にあまり興味を持ってないようで、
「あー、すいやせんね、ちょっと学校遅刻してるんで通っていいっすか?」
と何事もないようにそそくさと横切って行った。
「あぁ、学校かならしゃーねーな。ほら行った行った」
「しっかり学んで遊べよ若人!」
「青春できるのは今しかねーから大切にしろよ!」
と納得して明るい声援をかけるヤンキーたち。まるで自分たちが経験できなかったことをしっかり体験して感じてもらいたいからなのか…
「「「てなるか!!待てやボケェ!!!」」」
ですよねー
「そのまま行かせてくれよ!!」
形峰の叫びはむなしくヤンキー三人に囲まれる。
「それで『はいそうですか~』で済むと思ってんのか?いくらなんでも甘すぎやしねぇかオラァ!」
「えー…あんたら小学校で『道徳』ならわなかった?他の人には優しくしましょうって」
「んなもん知るかぁ!てめぇこそその不良みてーな格好で説得力あると思ってんのかあぁん?!」
「え…ないかな~?」
「「あるわけねぇだろ!!」」
黄色モヒカンと緑刈り上げは形峰のほぼ目の前でメンチを切っているがその間に黒ハゲが釘バットを取り出している。
「まぁいい。こいつには口より『こいつ』だろ」
「へへ、楽しくなりそうだぜ」
ヤンキーたちは釘バットを持ち路地裏から逃げられないように前後で形峰囲う。
「おう。てめぇらいいのか。ケンカっをやるってことは『やられる覚悟』ができてるからってことだよなぁ?」
その場に鞄を置き軽く拳を握った。さっきまでの形峰はまったく威圧感を感じなかったがいきなりそれが強くなった。
「あ…なにいってんだこいつ」「かまわん、やれー!」
形峰の言葉に耳を傾けずヤンキーたちは襲い掛かる。
「なるほど。つまりは『死なない程度なら何やられても文句はない』てことでいいんだな!!」
まずは緑刈り上げが釘バットを振りかぶったが無防備になっている下半身、男のシンボルを蹴り上げる。
「オ"オ"ン…?!マンマァ!!」
「これすらまだ生ぬるいぜ!かかってこいよダボがぁ!!」
残ってる黄色モヒカンと黒はげは一瞬怯んだが黄色モヒカンが雄たけびと共に釘バットを構えて突っ込む。
ガオン
だが、形峰まであと数歩というところでなぜか釘バットは黄色モヒカンの手から離れ形峰の手に収まった。
「へ?あれ?!」と自分の手を不思議そうに見つめてる間に形峰は釘バットで腹部をスイング。
「ホギャプリィィ!!!」
残ったヤンキーは黒ハゲ一人、だがそいつは釘バットを捨ててすでに逃げていた。
「オラァテメェたちから吹っかけてきてなに逃げてんだぁ!!」
このままだと路地裏から出られてしまう。しかもその近くは人通りの多い道になっているからそこでケンカは流石にやばいと思った。なんとかここでやつをぶん殴ってやる。そう考えていた。
ガオン
だが、またしても不可思議なことが起こった。路地裏をあと一歩で出れるはずだった黒ハゲがいきなり形峰の目の前に現れたのだから。それはまるで形峰と黒ハゲの間にある空間を削り取ったように。形峰はそれを不思議とも感じず、ただチャンスとしか考えていなかった。そのまま黒ハゲの腕をつかみ柔道の技など微塵も感じさせない雑な力技で地面に叩きつける。
「ふぃー。これで全員か。さて、昼休み前にはなんとかつきそうだな。でー、鞄どこやったっけ?」
路地裏をぐるっと見で鞄は形峰が入ったところの近くに置いてあった。「お、あったあった」と発見した。
ガオン
そしたらなんと鞄の方から形峰の手元に飛んできた。
「お、サンキュー『ザ・ハンド』」
形峰は後ろにいる人の形をした…
「て誰だテメェ!!てかなんなんだこれ!悪霊テメェはアァン!」
ノリツッコミ…、いやノリ逆ギレだ…どうやら本人も気が付かないうち、一種の本能でこの悪霊の力を使っていたようだ。ではこの悪霊はいったいなんなのか。
to be cont…
「いや!てかそれより学校行かなきゃ!!」
To be continued➡
はじめまして蟲之字というものです。
いつもはヴァンガードの二次創作やら適当なオリジナル作品上げてる三日坊主ですw
友人が似たようなこと(オリキャラにスタンド持たせる物語)をはじめてオマエもやらないかとなりまぁノリノリで始めましたw
私自身はジョジョは大好きなんですが実はアニメだけ見て原作にはあまり触れられていないにわか者なんです(;´∀`)
逆に言うとアニメは全話見て暇があったら見直してるほどですw
特に好きなの…と言われるとぶっちゃけそんな順位をつけるようなことができないですw
そしてジョジョを語るにしても私の語彙力では到底語源化できないですw
まぁ、というわけで、『スタンドと非日常は繋がり合う』は4部のように現代日本を舞台に様々なスタンド使いが~という感じで気長に書いていきたいと思っています。