オーバーロード 〜幻想郷を愛する妖怪の賢者〜   作:村ショウ

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第三話ㅤ陽光聖典

ー国境付近の平野ー

 

そこはリ・エスティーゼ王国とバハルス帝国との国境に近くカッツェ平野より北に位置する平野

 

ニグン隊長率いる陽光聖典は、ガゼフ・ストロノーフを抹殺し、人類同士の争いを終わらせるため、帝国と王国の戦争を早期開戦・終結させる計画を進めていた。

 

そして陽光聖典は、スレイン法国より北上し、城塞都市エラテルの手前あたりから、北東に進み、一定の地点からUターンする様に、ドブの大森林沿いを進みながら村々を襲っていき、カゼフ・ストロノーフを誘い出す任務についていた。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

今回の任務に当たり、陽光聖典には通常部隊の1.5倍の人数が派遣されていた。

 

その内の先遣隊がギガントバジリスクらしき魔物を発見した。このギガントバジリスクによる、法国への被害はないと思われるが、ガゼフ・ストロノーフ抹殺に横槍を入れられないように、早急に対処した方がいいという判断の元、陽光聖典は討伐することに決した。

 

 

「これより、部隊を二つに分けて行動する。グループA 10名は私と共にギガントバジリスクを討伐、残りのグループBは副隊長と共に村々への奇襲で誘い出されたカゼフ・ストロノーフを抹殺せよ。グループBには法国の秘宝を貸し与える。ギガントバジリスク討伐後、グループAは速やかにグループBに合流するものとする。」

 

 

今回、通常部隊より戦闘員の人数が多い上に、ニグン隊長自身が相性の関係で単独でのギガントバジリスクの撃破が可能なため、ニグン隊長は隊を二つに分けて行動する。

別働隊の副隊長には、カゼフ・ストロノーフと遭遇したときのために法国の秘宝である『魔封じの水晶』を渡し、部隊を分けた。

 

「それでは、作戦行動につけ。」

 

その命令に従い、陽光聖典は一斉に動き出す。

 

(こんな所でギガントバジリスクが出るとはな、よもやガゼフ・ストロノーフの最後を見逃してしまうかもしれんな)

 

ニグンのこの推測はある意味では当たっているのだが、知る由もない事である。

 

ギガントバジリスクに見つからないよう風上に暫く歩くとギガントバジリスクらしき、モンスターの近くに着いた。

 

「天使を召喚する。」

 

その言葉を皮切りに監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション) 1体と炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)が大量に召喚される。 

 

「全、炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)で攻撃せよ。」

 

天使と各自の魔法により着実にダメージを与えていき半分程度削った所で、傷付いたギガントバジリスクは一矢報いるかの如く、急にニグンに向けて走り出た。

 

急な変化により対応ができず、そのまま突進され、ダメージを受けてしまうとニグンが思ったその時。 

 

急に現れた女(・・・・・・)がギガントバジリスクの突進を受け止めていた。受け止められたことによりニグンに攻撃が当たることはなかった。

 

魔法三重最強化(トリプレットマキシマイズマジック) 龍電(ドラゴンライトニング)

 

さらにギガントバジリスクに触れたまま女が放った魔法により、ギガントバジリスクの命が尽きた。

 

ニグンは最初は驚きにより動けなかったが、ガゼフ・ストロノーフ抹殺がある以上、ここで誰かに見つかることは不味いと思い、女の口を封じることにした。

 

ニグンは女とはいえ、油断はしていなかった。

 

かつて女性だけで構成されたアダマンタイト級冒険者チーム『蒼の薔薇』により、顔に怪我を負わされた事があるからだ。

 

半分以上削っていたとは言え、ギガントバジリスクを一撃で仕留めるクラスの強さ。

 

そして第五位階の魔法を使用している点から只者ではないことは理解していた。

 

 

―だが、それはニグンが思っていた以上に強かった。

 

―ニグンがそれに気づくにはもう少しだけ時間が掛かってしまう。

 

 

「貴様何者だ?」

 

ニングが念のため、素性を確認する。

 

「私は通りすがりのマジックキャスター 八雲 紫よ。」

 

「貴様のような通りすがりのマジックキャスターなどいるか。まぁいい炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)でそこのマジックキャスターを攻撃せよ。」

 

第五位階を使う存在なので素性が気になったが、ここで対処せず、カゼフと組まれたら厄介なので、殺すしかないと考えてニグンは指揮を取る。

 

「天使ねぇ、その天使じゃ私にダメージを与えられないわよ。まぁそっちが天使ならこっちも使おうかしら。」

 

なぜか、彼女の言葉は、虚言や慢心・嘘などではない気がするが、引く事はできない。

 

「貴方達にはコレくらいで十分かしら。」

 

何かが来ると陽光聖典のメンバーは、長年の感か気づいた。

 

第7位階天使召喚(サモン・エンジェル・7th) 威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)

 

その言葉に陽光聖典の全員が理解が出来ず固まっていた。

 

「なっ!?最高位天使を召喚するだとっ…!?」

 

やっと、ニグンが言葉にして驚く。

 

「最高位?主天使は上から数えて4番目よ。教わった人から騙されてるんじゃない?」

 

八雲 紫と名乗るマジックキャスターは、主天使を最高位天使だと言う、陽光聖典の面々を鼻で嗤う。

 

「敵の天使を滅ぼしなさい。」

 

そのマジックキャスターは最高位天使を召喚し、次々と炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)を駆逐していく。

 

その姿を見たニグンは一つの可能性に行き着くが、それを口に出すと心が折れてしまうと思い、口に出せになかった。

 

「そうね。粗方、片付いたし勘違いしている貴方たちの為に、最高位天使を呼んであげようかしら。」

 

 

 

 

 

 

 

ー国境付近の平野 (八雲 紫 視点)ー

 

 

隙間によって転移すると丁度ギガントバジリスクが突進してきていた。

 

思ったより早く片が付きそうだったので、藍と橙を置いてスキマで転移してきたのだが。

いきなり突進とかギガントバジリスク最低だな。(過去のトラウマを引きずっています)

 

Lv 100の筋力があれば受け止めるのは容易なんだけど。

 

トラウマが蘇るからさっさと倒そう。(即決)

 

一様、魔法を相手のレベルに合わせて撃ったほうがいいかな。

 

魔法三重最強化(トリプレットマキシマイズマジック) 龍電(ドラゴンライトニング)

 

まぁ、第五位階と言ってもこのレベル差で半分削らた状態なら一撃確定だよな…。

 

 

「貴様何者だ?」

 

何者かと言われても…、相手に表情がある事と死んだモンスターが消えず、データクリスタル落とさないことから現実ぽいので、迂闊に話す訳にもいかないしな。

 

更にここ、日本語で会話できるけど口が微妙にずれてるし、翻訳か何かされているだけで異世界だよな…。答えによっては魔女狩り的なことに巻き込まれたりしそうだしな。

 

負ける気はしないけど。

 

まぁ、ここはしっかりと決めよう。 

 

 

「私は通りすがりのマジックキャスター 八雲 紫よ。」

 

 

「貴様のような通りすがりのマジックキャスターなどいるか。まぁいい炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)でそこのマジックキャスターを攻撃せよ。」

 

はぁ!?、居るだろう普通に。この世界、もしかしてだけど、低レベルな魔法の第五位階が使えるだけでも庶民なら魔女狩り的なので裁判なしで処刑されるのかよ。(ギガントバジリスクの所為でイラついてます)

 

いい度胸だ、やってやんよ。(ギガントバジリスクの所為でry)

 

こっちも天使使って神の代理人みたいな、聖人名乗ってやんぞ。(ギガントバジリスクの所為でry)

 

「貴方達にはコレくらいで十分かしら。」

 

最高で権天使までしか召喚してないようだし、これで良いだろう。

 

第7位階天使召喚(サモン・エンジェル・7th) 威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)

 

「なっ!?最高位天使を召喚するだとっ…!?」

 

何こいつ、どうしたら主天使を最高位だと勘違いできるのだろうか。

 

「最高位?主天使は上から数えて4番目よ。教わった人から騙されてるんじゃない?」

 

そういえば人間界に現れる最高位の天使が主天使なんて事を聞いたことあるような…。こいつは最高位天使て言ってるし違うだろうけど。

 

考え過ぎて命令出すの忘れていた。

 

「敵の天使を滅ぼしなさい。」

 

こいつらには聖人とか崇めてもらうか、情報を手に入れるために協力してもらう必要がある。

こいつらがどの組織に属しているか分からないけど、どうせレベルが低いし下っ端なのだろうが、武装した宗教団体ぽいので、生かしておけば利用価値はあるだろう。

 

昔は宗教と農民は切っても切り離せない関係だった。日本の戦国時代の僧兵は、農民の一揆などと同じで武将にとっては痛手だったし。というか僧兵自体が農民の一揆の集団と変わりないんだが・・・。

 

まぁ科学がない時代なら一般階級に置いては、宗教は強力な力になる。

 

多分だけど、下っ端には簡単に召喚できる主天使を最高位天使だと教えているのだろう。洗脳かな?

 

現代の様な科学が発展している世界で無ければ宗教は強い。更にここは魔法もある異世界だ。

現実ですら宗教の為に命を投げ打つ者も居る事は、宗教戦争など歴史がそれを証明している。

 

この世界でも宗教は重要だろう。

 

それならもう、最高位天使を本当に召還してやろう。

 

「そうね、天使は粗方片付いたし、勘違いしている貴方たちの為に最高位天使を呼んであげようかしら。」

 

考えている間にあらかた片付いた天使を確認して、ほほ笑みを添えて言い放つ。

 

「本当の…最高位天使だと…」

 

食いついてきたな。

流れ星の指輪(シューティングスター)を手に入れる為、何度も課金ガチャに挑んだ時に手に入れた、この熾天使召還の指輪(第七天)(リング・オブ・サモンセラフィム)を使うとするか。

 

このアイテムは日に一度(24時間に一度)、使用することが可能で召喚された天使は1時間すると消えてしまうが、土星天の熾天使を召喚することができる。

 

天使召喚(サモン・エンジェル) 土星天の熾天使』

 

Lv 80代前半だが1日待てば、また召喚できるので敵がアンデットの時は囮に使ったりなど、役に立つモンスターではあった。モモンガさんとPvPする時も使ってたから思い出深い物だ。

 

「どうしたのかしら?」

 

隊長の男が何故か膝をついていた。

 

「あなた様は『ぷれいやー』なのでしょうか?」

 

『ぷれいやー』?ユグドラシルプレイヤーの事のようだが何故仰々しく訊くのだろうか。

 

「えぇ、そうよ。」

 

さらに、隊長の男の顔が険しい顔になっていくんだが。なんか、血色も悪く額に汗もかいてるな。

 

「あ、あなた様は六大神の関係者なのですか?」

 

六大神?

神様の名前かな。最高位の天使を召喚すると神の関係者扱いて…、教祖か何かがいるカルト教団かな?

ユグドラシルプレイヤーが神と考えるのが妥当なのかな。

 

「関係あるかどうかは判らないけれど……詳しく聞けば何か分かるかもしれないわね。」

 

そんな事を言うと、ユグドラシルでは攻勢防壁が発動した時に発生するエフェクトと効果音が響く。

 

「なにが…」

 

隊長が小さな声で呟く。

 

「どうやら貴方、定期的に監視されてたようね。信頼が置けないと思われているのかしらね。直ぐに攻勢防壁を発動したから何も見えなかった筈だけど。」

 

これで、はっきりと分かった。

使われた魔法は第八位階の物だ。

つまり、こいつらは低レベルの下っ端か下部組織的な位置づけだと。

 

相手が高レベルに関わらず一切、カウンター対策をしていないのは味方を監視する目的だったからだろう。

 

対象をこの隊長にして発動されていて、読み取れた情報では使われたのは第八位階の魔法で、さらに僕の攻勢防壁が起動したのなら、僕も対象になる次元の目(プレイナー・アイ)かな。

 

まぁ、攻勢防壁と言っても広範囲化を行った同じ第八位階の爆裂(エクスプロード)だし、殆どダメージにはならないだろう。

 

プレイヤーを神と崇めるくらいだし、第八位階がギリギリ使えるLv 50でも、魔法防御力が高いマジックキャスターなら一発位ならたえるだろう。

 

まぁ、カルト教団的な構図なら、下っ端でも主天使を知っていることから、教会が存在するかどうか分からないが、主天使を召喚できる者が教会ような場所に複数いて布教をしているのではないだろうか。

 

その主天使を召喚できる者をまとめる者がいるとした場合、主天使を召喚する第七位階はLv 43以上、強さの差からしてLv 50の奴では主天使を召喚できるLv 43の奴らをまとめる教祖は難しいだろうから、Lv 53〜Lv 69位くらいがいるなら現地勢の教祖様の力て所かな。

 

推定がLv 69以下なのは、Lv 70を超えれば超位魔法が使えるからである。

プレイヤーを神と崇めるのなら、超位魔法が人知を超えたものに思わせる事が手っ取り早いのだ。

それには、現地の人間が超位魔法を使えるレベルより低い必要がある。

 

だが、その神と崇めるプレイヤーが人知を超えた存在だと思わせるために世界級アイテムを使った可能性もあるな…。

世界級アイテムを持っているかもしれないと用心はして置くべきか…

 

「法国が私を監視していただと…。大儀式を行ってまで」

 

大儀式?

これは多分だが上の位階の魔法使うための言い訳だろうな。マジックアイテムを使うことかもしれないが…。

てか、宗教国家なのか…いや、国を名乗るテロリストの可能性もあるが…。

 

「攻勢防壁を発動してから時間が立っているのに、何もして来ないということは貴方、見捨てられたんじゃないかしら?」

 

お返しに遠隔で撃てる魔法を使ってきても可笑しくないが、同じプレイヤーと戦って消耗することを恐れて、この下っ端を切った可能性が高いな。

 

「法国が我々を見捨てたのか?…」

 

「私はそう思うわね。本当に大切ならもう一度魔法を発動させるか、何かしらのアクションを起こすと思わないかしら?」

 

「我々は…どうすれば…。ぷれいやー様…」

 

おう、こっちにいきなり振るんじゃないよ。

プレイヤー様て、今時ゲームでここまで安直に言うものはねぇーぞ…。

 

まぁ、何かに役に立つだろうし、法国の組織体制やタブーや社会常識などの最低限の情報手に入れるため、飴と鞭を与えて取り入れる方が良いだろう。

異世界の常識など、知るわけ無いし。

 

「そうね、私の幻想郷に招待してもいいけど…」

 

まぁ、法国とやらの偵察部隊なんかで、目撃者を出すわけには行かないし、幻想郷で情報を引き出すか。

 

「そこは神々の住まう場所なのでしょうか?」

 

「貴方達が言う、神は分からないけど、私達が住んでいる場所ではあるわね。」

 

そう言うと喜ぶ隊長の男と部下。てか名前聞いてなかったわ。

 

「そう言えば貴方の名前は?」

 

隊長の男に名前を聞いてみる。

 

「スレイン法国、陽光聖典隊長 ニグン・グリッド・ルーインであります。」

 

緊張した赴きで、自己紹介をしてくれた。

 

「では、ニグン隊長と陽光聖典の皆さん、幻想郷に行く気はあるかしら」

 

多分、この様子では来るだろうが、誘拐にはならない様に意思を確認する。

 

「もちろんです。神々が住まう場所に行けるなど光栄極まり無い事です。」

 

どうやら、かなり喜んでいるようだ。

 

「紫様、先に行かないで下さい。紫様は偶に抜けているところがあるんですから。でそちらの方々は?」

 

お、丁度いいタイミングで装備を整えて来たようだ。

抜けているって…。確かユグドラシルの時の設定では、偶に抜けている主の八雲 紫を同盟ギルドのアインズ・ウール・ゴウンのデミウルゴスと同等以上知略と謀略、アルペドと同等の内政が出来るほど優秀な頭脳で、サポートするという設定だった筈だ。ぼっちでも寂しくないようにてんこ盛りにしたがハイスペック過ぎ。

 

「スレイン法国の陽光聖典の方々で、レベルは隊長でLv 30て所よ。幻想郷に招待しようと思ってね。」

 

値踏みするようにスレイン法国の陽光聖典を見つめる藍。

 

「そのレベルでは、我々が負けることもないでしょうから大丈夫の様ですね。」

 

一様、藍も賛成してくれたのでスキマを使い、幻想郷に移動する。

 

 

 

 

 

 

 

ー国境周辺の平野(陽光聖典隊長ニグン 視点)ー

 

「本当の…最高位天使だと…」

 

思わず口に出てしまったが本当の最高位天使の召喚とは何なのだ?

法国が我々に嘘の情報を流していたのだろうか?

 

天使召喚(サモン・エンジェル) 土星天の熾天使』

 

通りすがりのマジックキャスターと言う、八雲 紫という女がそう唱えると、主天使など霞んでしまうような神々しいオーラを放つ天使が召喚されていた。

 

これ程の天使を召喚できる者が、只の人間である筈がない。

神人かとも思ったが、そうでは無いだろう…。

 

たとえ第十位階の魔法を発動できても、無理だと思えてしまう程、ずば抜けていて相手が出来るのは漆黒聖典の隊長か番外席次くらいだろう。

 

そんな神人と同じ強さの者を召喚できる者が、同じ神人であるのか?

 

否、100年周期で訪れる『ぷれいやー』なのでは無いのだろうか?

 

もし、『ぷれいやー』ならば…

私はあろう事か殺そうと考えていた。既に攻撃も加え敵対行動まで発展している。

死は避けられないだろう…命乞いをしても死ぬ事は変わりない。

 

思わず地面に膝がついてしまった。

 

唯一、訊きたいことがあった。

 

「あ、あなた様は六大神の関係者なのですか?」

 

もし、そうならば信じている神ですら裏切ったことになる。

 

「関係あるかどうかは判らないけれど……詳しく聞けば何か分かるかもしれないわね。」

 

答えは『Yes』でも『No』でも無かった。神々がいた世界の『ゆぐどらしる』では六大神と呼ばれていなかったのだろうか…。

 

それとも我々への配慮なのだろうか。

六大神を知っていると言えば、我々の信じる神の知り合いを攻撃した事になり、我々は厳しい罰を与えられるだろう。知らないのであれば神への裏切りにはならないという事なのだろうか…。

 

どうするべきか考えていると、何かが壊れるようなそんな音が聞こえた。

 

「なにが…」

 

初めて聞く音と感覚に思わず、口を開いてしまった。

 

「どうやら貴方、定期的に監視されてたようね。信頼が置けないと思われているのかしらね。直ぐに攻勢防壁を発動したから何も見えなかった筈だけど。」

 

やってしまった。法国が『ぷれいやー』に牙を向いたことになってしまう。

しかも、『ぷれいやー』様の言うには我々が法国に信頼されてないのではと言う話だ。

 

いや、『ぷれいやー』に攻撃をした我々の独断先行だと見捨てて仕舞おうという判断なのか。

 

「法国が我々を見捨てたのか?…」

 

気が動転しているのか、ふと思った事を口に出してしまう。

 

「私はそう思うわね。本当に大切ならもう一度魔法を発動させるか、何かしらのアクションを起こすと思わないかしら?」

 

『ぷれいやー』様の言うことは最もだろう。だが法国に見捨てられた我々はどうすればいいのだろうか。

 

「我々は…どうすれば…。ぷれいやー様…」

 

これを聞けば、気分を害されて殺される可能性もある。

だが、法国に行っても陽光聖典と『ぷれいやー』を天秤に掛ければ、陽光聖典は処刑されるだろう。

どっちにしろ殺されるなら生き残れる可能性がある方にかけるしかない。

 

「そうね、私の幻想郷に招待してもいいけど…」

 

『げんそうきょう』と言う場所が六大神が残された書にあった筈だ。

そう、一人の『ぷれいやー』が作った『ゆぐどらしる』十個目の世界と。

ならこの方が数多の『ぷれいやー』を退けた神々の世界の一つの創造者なのだろうか。

 

「そこは神々の住まう場所なのでしょうか?」

 

確かめる必要があるだろう。

 

「貴方達が言う、神は分からないけど私達が住んでいる場所ではあるわね。」

 

その書では『げんそうきょう』には、一人の『ぷれいやー』と沢山の従属神しか居ないと書いてあった筈だ。

 

ならば間違いなく、世界の創造者だろう。

 

 

「そう言えば貴方の名前は?」

 

未だ誰も言ったことがない神々の世界に行けるのだ。この神様(ぷれいやー)に包み隠さずに忠誠を尽くすべきではないのだろうか。

 

「スレイン法国、陽光聖典隊長 ニグン・グリッド・ルーインであります。」

 

「では、ニグン隊長と陽光聖典の皆さん、幻想郷に行く気はあるかしら」 

 

「もちろんです。神々が住まう場所に行けるなど光栄極まり無い事です。」

 

この言葉は本心だ。処刑されない上に神の世界に行けるなど…。

 

「紫様、先に行かないで下さい。紫様はたまに抜けているところがあるんですから。でそちらの方々は?」

 

亜人種の様な尻尾を持つ女が、『ぷれいやー』様に話しかけている。

『ぷれいやー』様の従属神だろうか?

 

「スレイン法国の陽光聖典の方々でレベルは隊長でLv 30て所よ。幻想郷に招待しようと思ってね。」

 

「そのレベルでは我々が負けることもないでしょうから大丈夫の様ですね。」

 

我々は疑われていたようだ。『ぷれいやー』様によって開かれた(スキマ)によって移動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まずはニグンさんが救われました。
オーバーロード死亡キャラは殆ど回収していきたいと思っています。

法国をオリ主は今で言うオ〇ム真理教やイ〇ラム国みたいな物だと思っています。

誤字報告ありがとうございます。
(1話1誤字は最低出てしまうorz)

アインズさんとの合流まで脳内プロットが完成しました。
(それまでのルートが2、3個ありますが)
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