第二特異点を修復した立香たちは、新たな戦力の補充のために英霊召喚を行おうとしていた。
ロマニとしては、できれば前衛としてセイバークラス、もしくは移動手段としてライダークラスのサーヴァント、あるいは搦め手に対応でき回復も可能なキャスターなどが欲しいところだったが、この際何が来ても万々歳であった。
ローマでは相手の数に対応できる手があまりなく、苦戦を強いられた。これまで何度か召喚は行っていたものの、サーヴァントはなぜか来ず、礼装ばかりが溜まっていた。なお、立香は召喚が終わるたびにショックで部屋に引きこもっていた。
しかし今回、立香もマシュも、スタッフたちもサーヴァントが引けると確信していた。なにせ、ローマにて出会ったライダーのサーヴァント、アレキサンダーのマントという強力な触媒を手に入れていたからだ。あの後いろいろあって戦ったアレキサンダーからマントを拝借していたのだった。仮にアレキサンダーが呼ばれずとも、彼に縁のある何らかのサーヴァントが呼ばれるであろうと思っていた。
「…半ズボン…ショタ…紅顔の美少年…」
「先輩…頑張って下さい!先輩なら引けます!理想のショタを!」
「うおおおおおおぉおぉォォオオオ!来い!最高のショタサーヴァントおおオオオ!」
欲望にまみれた叫びと共に、アレキサンダーのマントが中心に置かれた召喚サークルに特異点にて集めた魔力の結晶、聖晶石が投げ込まれる。
「こ、これは!セイントグラフ!サーヴァントです先輩!クラスは…キャスター?」
金色のセイントグラフが立香たちの手元に現れ、そこに描かれていたのは杖を持った老人の絵。キャスターのサーヴァントが召喚された証であった。
召喚サークルの光が収まったとき、そこにいたのはアレキサンダーのマントを羽織った、中性的な少年だった。
「…全く…なんたってこのときのボクが呼ばれるんだよ。まあ、呼ばれたものは仕方ないか。
ボクはキャスター、諸葛孔明。ボクが仕える主はもう一人に決まってるから、まあ同僚くらいにってうわあ!」
「うわっはあ!やった!ショタサーヴァント!ショタサーヴァントが来たよ!初めまして!私は藤丸立香!よろしく!」
「やりましたね先輩!あ、私は先輩のデミ・サーヴァント、マシュ・キリエライトです!よろしくお願いします!」
その姿を認めた瞬間に、立香とマシュは孔明目掛けて走り出しており、勢いよく孔明に近づいて力強く握手を求めた。立香もマシュも興奮が抑えきれず、頬が紅潮している。
「なにこれ、え、何なんだよ!「うわあ、髪の毛サラサラだあ!」「え、本当ですか!うわ、凄いです!」ちょっと!頭撫でるなって!ちょっと!そこの人たち助けてよ!っておい!そんな強く生きろよみたいな目で見るなよ!おーい!」
ちなみに、十回分まとめて行った召喚はまだ続いていて、ひっそりとライダーのメデューサ、ランサーのクーフーリンが召喚されていたが、立香とマシュは孔明に夢中で気づいていなかった。メデューサも何やら、もみくちゃにされる孔明をガン見していたことをここに記しておく。クーフーリンは見て見ぬふりをして、足早にカルデア内を案内してもらいに部屋を出ていた。
なぜかまだ少年であった頃の姿で呼ばれてしまった、孔明の霊基を得たウェイバー・ベルベット。彼の受難は、まだまだ始まったばかりだった。
今日のショタ
ウェイバー・ベルベット
身長/157㎝ 体重/50㎏
Fate/zeroにて、第四次聖杯戦争のライダーのマスター。きのこや武内、虚淵ら曰く、Fate/zeroの最萌えキャラクター。(イリヤは別枠だが、筆者もそう思う)
始めは自信過剰なところもありながら、どこかで劣等感を感じてもいた彼は、聖杯戦争をライダーと共に戦う中で成長していき、最後はライダーの臣下の一人として認められ、自身もそう生きるようになる。
物語が進むにつれ精神が成長する、主人公のようなタイプ。
中性的な顔立ち、中性的な髪型、細い体格など、なかなかにわかっているキャラデザ。その結果、ある年のエイプリルフール企画にて女性キャラとして登場したこともある。完全にヒロイン。
メデューサさんもショタコンのサーヴァント。このカルデアは彼にとって優しい職場にはならない。まあどのカルデアでも彼は過労死寸前までこき使われるから優しい職場なんてないけれども。ウェイバーカワイソ