『四凶と引きこもり』
「早速だけど僕の家に遊びに来ない? キュウキ君!」
「トウテツークソ神がお前に食われたいってー」
「せめてイエスかノーで答えて!」
ある寒い日、神が再びキュウキ達の本に来ていた。
扱いは相変わらずだが…
「あのな…逆に聞くけど俺らがお前の家、つまり天界の中に入って大丈夫なのか? というか、俺は過去の事もあって行きずらい」
「キュウキは未だ神殺しの罪で追われているはずだからな」
「あーその辺は大丈夫、僕の所に他の神の使いが来ることはほとんど無いからね」
「…干サレテイルンジャ…」
「他の皆も全然大丈夫だから! という訳でレッツゴー!」
「ダカラ干サレテ」
~天界(神の家)~
「と、いうことで四凶の皆を連れて来たよ!」
「クソ神よくやった! 兄者! 早速私の部屋に行きましょう準備は出来ています!」
「何のだよ」
天界に到着してすぐ、ビャッコのぎりぎりなボケを軽くいなし、キュウキ達は広間へ案内される。
「おぉ! 久しぶりじゃの!」
「出た! ショタジジイと…」
「久しいな…キュウキよ…」
「馬鹿侍!」
「貴様! 今度こそたたっ切って…何故に拙者の刀が竹輪に!?」
セイリュウとゲンブも相変わらずのようだ…
「いやーそのー騒がしくてごめんなさい…」
「大丈夫…分かってる…苦労してる事は…」
スザクも色んな意味で相変わらずらしい。
「で? クソ神、俺らが呼ばれた理由は?」
「お! キュウキ君は勘が鋭いね! そう! 君たちにはとある封印を解いてほしいんだ!」
「封印~? 何それ~?」
「コントン、タブン、クダラナイコト」
「…それがそうとも言えないんだよねー」
「「「「?」」」」
~全員移動中~
キュウキ達はとある一室の前に来ていた。
「? 魔術的な結界などは感じれないが…」
「物理的な封印、って訳でも無いみたいだけどな…」
「…まぁ、その、ね、ようは…
引きこもりなんだ」
「さて、帰るか」
「興味な~い」
「カエッテ、メシクッテ、ネル」
「爪を切るから帰らせてもらう」
「待って! お願いだから! 僕らじゃ無理だったんだよ! だからこそキュウキ君! 労働依存症の君が外に出て働くことの「誰が労働依存症だ首から下とバイバイするか?」…サーセン」
「で? どんな奴なんだ? そのヒッキーくんは」
「なんだかんだで付き合ってくれるキュウキ君好き…ともかく実力や能力自体は四神獣は超えてるんだ、だけどメンタルが問題でね…今の四神獣達と馬が合わなくて引きこもっちゃったんだ…」
「…なるほどね…よし! 良い方法がある」
「おお! さすがキュウキ君!」
ガラッ「入るぞー」
「まさかのドストレート!」
部屋の中に入って金色の竜のような角、鱗が生えた青年が本を読んでいた。
「? え? どちら様?」
「外出ろ、いや出す」
「え」
そう言うとキュウキはその青年の首根っこを持って部屋の外に引きずり出す。
「ほら、出してやったぜ」
「「「「「「「「いや、強引!」」」」」」」」
はたしてこの青年は何者なのか、何故、神はこの青年を出したがったのか…
次回へ続く。