「ん........」
「おっ...起きたか寝坊助王子」
「...まだ夢が覚めないみたい...アリシアが見える」
「そうかそうかお前は俺が夢に出てくるほど恋しいのk...」
「そんなわけないよねっ!うん!現実だ!」
「理解してもらえてなによりだ」
馬鹿な、それでいて懐かしいやりとりを行いながら二人して笑っている。
「それにしても久しぶりだね、アリシア」
「ああ、久しぶりだな、ルクス」
『ルクス・アーカディア』知る人ぞ知る旧アーカディア帝国の元第七王子、今では女王の恩赦で解放されており、その代わりに国民の依頼をすると言う生活をしており、付いたあだ名が『没落王子』
まぁアリシアに関してはルクスのことは色々な呼び方をしている。
「それにしても何で連絡来れなかったのさ」
そうアリシアはルクスとは5年前会っただけだったのだ。
「こっちはこっちでお前とは違う意味で捕まってたのさ」
「はぁ?どういうこと?アリシアは罪人じゃないじゃん」
そう言ってルクスは首に嵌められた黒い首輪を触った。
ルクスの首に付いているこれは罪人の証なのだった。
「ま、罪人ではないにしろ、あんなことやらかしたからな」
と言ってアリシアは肩を竦めるもルクスは納得いかないといった様子だった。
「それで?何をしてたの?」
「軍の指導教官やってた」
「ふーん.....って、え、え、えぇぇぇぇぇ!?」
流石にルクスは面白い反応をする。いつかくるこの時が楽しみだったため話さなかったのも理由の1つだ。
「くっ...くっくっ...」
堪えきれずに声に出して笑った。
それでルクスは再起動したらしく、
「え、ちょ、なんでなんで!?」
驚きながらも呆然とした雰囲気が混ざった様子で聞き返してきた。
「詳しくは知らんが機竜操作の腕を買われてラフィ女王殿下に頼まれた」
「なっ.....僕とは大違いだ...」
それもそうだろう。旧帝国の王子が我が物顔で王都を闊歩してたら、またあの帝国に戻るのではないかと国民も気が気でないはずだからである。
コン、コン
ルクスが項垂れているとノックされた。
返事を待たずに、
「は、入るぞ」
そう言って入って来たのはリーズシャルテ姫だった。
瞬時にアリシアは頭を垂れようとしたが、
「ま、待て。その...気恥ずかしいからやめてくれ...」
そう言うとそっぽを向いてしまった。
これにはアリシアもきっかり1秒唖然とした後に、
「え、えっと...王女殿下がそうおっしゃるな...」
だが次のセリフを言い切らずに
「その敬語もやめろっ!」
えぇー?
アリシアは内心びっくりしていた。ここまで言われては王女と接するか女友達と接するか大差ない気が...と思っていた。それが顔に出ていたのか、
「これは王女としての命令だからな」
釘を刺されてしまった。
王女はそこで浅い深呼吸をすると、ルクスに向かい
「き、傷は痛むか...?ここの医師の腕はいいはずなんだがな...」
王女の顔が少し赤かったのは夕日のせいだろう。
「......」
何かちょっと変な雰囲気だった為静かに外へ出ようとしたのだが、
「まぁ待てアリシア・レイヴン」
止められた。
「貴様は何者で、なぜここにいる?」
来た。そりゃ女の園に、やたらと王女に頭を垂れる男が来たら警戒もするだろう。
「答え次第では警備員につき出さねばならんしな」
随分とお茶目な姫様のようだ。
「改めて、初めまして姫殿下。アリシア・レイヴンと言います。軍の指導教官を勤めていましたが、諸事情によりこの王立士官学校に赴いた次第であります」
直立し、王女を真っ直ぐに見ながら告げた。
とてつもなく長く感じられた数秒が経つと王女殿下は息を吐いて、
「まぁ、いいだろう。その事情とやらは...聞かないことにしておこう。ここに来たのだ、学園長にでも用があったんじゃないのか?」
「あ」
思い出した。学園長に手紙を渡さないといけないんだった。
「す、すみません。それではちょっと学園長に挨拶へ行ってきます...」
そう言って扉を出ると王女殿下も続いて扉を出て、
「あぁ、そうそう。この後どうなるかはわからんが、私のことはリーシャと呼んでくれ」
「へっ.....?」
驚いている間に王女殿下―――リーシャ様は扉の向こうへとまた戻って行ってしまった。
「えぇ.....」
アリシアは驚く気力も尽き、かすれた声しか出なかった。
▽△▽△▽△▽△▽△
「......なるほどね」
アリシアは、ことの次第をレリィ・アイングラム学園長に説明した。
「もう一度確認するわ。貴方の教えている軍人がうちの生徒にちょっかいを掛けたため、その謝罪に、当校で生徒たちを伸ばすために教えてくれる、という訳ね。」
「ええ」
改めて確認したレリィ学園長。だが少しその確認は大袈裟な気がした。
「その処遇、より生徒を伸ばすため変えてもいいかしら?」
やけに鋭い目をして聞いてきたため、試されているのかと思ったアリシアは、
「ええ、より伸びるのなら、なんなりと」
するとレリィはさっきの目が嘘のように、にっこり笑って、
「じゃあ生徒として、ここに通って頂戴。」
「はい、わかり..............え?」
思わず聞き返す。
「だから、明日から生徒として通って頂戴」
「.......理由を聞いても?」
流石に不信感を抱き、聞き返す。
「実はリーズシャルテさんから、ルクス君を通わせたい、とお願いされてね。どうせなら、切磋琢磨できるライバルは少ないよりは多く、強い方がいいでしょう?と思ってね」
笑顔でそう言い放つレリィに、
(この人も中々にお茶目だな.....)
そう思わざるを得ないアリシアだった。
そして無事
アリシア「激白!『製作秘話のコーナー』!」
アリシア「第三回たる今回は前回に引き続き!」
リーシャ「リーシャだ」
アリシア「はいリーシャ様です」
リーシャ「反応薄いなー...」
アリシア「前回も前々回も秘話なんて語ってないから早く言いたいんですよ」
リーシャ「あー...そうだったな、じゃあそうだな...会話と戦闘の描写が苦手って話するか?」
アリシア「そーですねー...、まぁリーシャ様の言った通り、会話と戦闘の描写がとにかく苦手で。会話なんて前回のラフィ女王陛下の謁見なんて軽く会話っぽくするつもりがあーなったからなー」
リーシャ「読み返すと戦闘のとことか、何がどうなってるのかわからなくなるよな」
アリシア「そーゆー所を修正しながらこのコーナーの追加もやって行きます」
リーシャ「この作品、いつの間にか話としても修正されてることが多いからな、定期的に最初から読み直すことをオススメするぞ」
アリシア「まぁこんなところで第三回を終了したいと思います」
リーシャ「じゃあまた次の回でな」