察しているとは思いますが、飽きてきています。
が、今回のメッセージを得て、アニメ同様に王都異変が終わるまではちゃんと書こうと思いました。
原作も終わり、読んでない方も多くいるでしょうが、読みたい方は是非最後までお楽しみ下さい。
スリの男を連行してから演習場に行き、クルルシファーへの課題を確認した。
他の皆は察してくれたのか、別行動をしてくれた。
ただ、ルクスとアイリは執政院からの呼び出しがあったため、更に別行動だ。
恐らくレリィさんの話だろう。
俺に話が回ってこないことからも面倒であることはよくわかる。
と、言うことで俺は暫定婚約者とのデートを楽しむことにした。
「ああ、そう言えば、遺跡のゴタゴタの時以降、幽閉されていた帝国の凶刃の行方がわからなくなってる。警備は厳重にしてあるが、そっちでも用心してくれ」
町を歩いていて、ふと思い出したことを隣のクルルシファーに伝える。
すると面白いくらいにクルルシファーの肩が跳ねた。
ただ、その実状に関しては面白さの欠片もない。
「まさか、何かあったのか?」
すると彼女は観念したようにこちらを向き、口を開く。
「何かあったって程でもないわ。...ただ、その帝国の凶刃さんがルクス君に何度も接触していたみたい」
確かに大きなことではないが、不安を呼ぶような内容だ。
これは本格的に調べないといけないかもしれない。
「そう言えば、お昼の男の子、誰だったのかしら?」
先の話題は楽しいデートに相応しくなかったのか、クルルシファーは唐突に話を変えてきた。
アリシアとしてもこんな時にまで頭を使いたくなかったため、ありがたくその話に乗ることにした。
彼女の言う男の子とはスられた方の機竜使いだろう。
色々と気になる要素の多い奴ではあった。
「見たことのない神装機竜だったし...歳からしてもおそらく王竜戦に出場する選手だろうな。厳しい戦いになるぞ」
「一対一でも負けるつもりはないわ」
強気なその発言に自然と笑みが溢れる。
流石だとしか思えない。
これこそ俺の婚約者だ、と心の中で自慢気になった。
「さて、城塞都市では私が案内したのだから、ここではエスコートを期待してもいいかしら?」
挑発的で魅力的な微笑みを向けてくる婚約者に右手を差し出す。
「ご期待下さい、お嬢様」
固く手を結んで歩き出した。
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しかしエスコートと言ってもアリシアは女性経験が豊富だったわけもなく、昼を食べてすぐだったため軽食に手を出すことも難しい。
先程まで演習場にいたわけだし、何よりデートでそんなところに行くのも違う気がする。
となると行くべきはいわゆる憩いの場、と言える所だろう。
と言うよりも残念ながら娯楽施設と言うものがほとんどないためそれしかない。
「あら、綺麗ね」
君の方が綺麗だよ、なんて言う気はさらさらない。
綺麗の方向性が違うのだ。
僅かに悩みながら向かった先は王都にはあまりみないであろう湖。
そこまで大きいわけではないが、並んでいた住宅が急に晴れて出て来たそこは、傾き始めた陽を浴びてキラキラと光っていた。
「でも意外ね。アリシア君こういうものには疎いと思っていたのだけれど」
正直に言えば何も言い返せない。
「まぁ警備で街を歩くこともあるからな」
本当のところを言えば、以前セシリアに教えて貰ったのだ。
彼女は勤務終わり、疲れたときにここに来て心を癒しているらしい。
まぁそのように他の女性から教えて貰った所に案内した、と言う事実を知られてはいい思いはしないだろうと思って黙っている。
「ふぅん...そういうことにしておくわ」
もう既に察されている気もするが。
と、並んで湖を眺めていると肩に頭を預けられる。
「ふふっ」
満足そうに笑う彼女に視線を向けることなく、穏やかな日常を水面に見た。
すぐに平穏が崩れ去るとも知らずに。
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「ハァ...ハァ...」
息を切らしながらお腹から溢れ続ける命の雫を何とか止めようと手で押さえる。
しかし、暗い中月で紅く光るそれは留まることを知らずに、池を作り出す。
目の前が暗くなっていくのを感じながらも、必死に足を動かして前へ進む。
まだ...まだ...まだ...
足は...止めない