午後の依頼を終えた後、アリシアは依頼をしていた応接室にいた。依頼自体は生身での戦闘、即ち護身術についてだった。特に問題なく終えた依頼であったが、やはりあまり慣れない依頼で疲れ一息ついていた。
「あれ?こんなところでどうしたの?アリシア」
そこへ妙に暗いルクスが入ってきた。
それをルクスに聞いたところ、リーシャに対し「王女らしく」なんて言い、王女とは何かと返され、ルクスは自分の言葉に後悔しているらしかった。
「なんと言うか、ちっぽけな悩みだな」
アリシアは突き放すようにそう言う。だがルクスは少なくともアリシアとは親友であり、よくその性格を知っているため、何が言いたいかは理解できた。けど、
「周りから見たらそうかもしれないね。でもリーシャ様にとっては自分の中の大半を占める重要なことだと思うよ......」
ルクスの言わんとすることはアリシアにもよくわかる。だが...いや、だからこそ
「諦め、受け入れることも重要だと思うぞ?俺も
俺がルクスに笑いかけると
「ほんと、アリシアは前向きだね...」
苦笑いを浮かべるルクスに追撃を放つ。
「お前だって受け入れてるじゃんか。自分が女子校に通ってるって事実を、な」
「ちょ!それはアリシアもだろ!」
「俺はーーー、ほら、どっちかと言えば教える側だし?」
「僕と一緒に教えられる側だよね!?」
テンパるルクスにアリシアは笑う。それに吊られるようにルクスも笑っていたが、ひとしきり笑うと、
「なんか、悩んでた僕が馬鹿みたいだ......。でも、ありがとう、アリシア」
「どーいたしまして」
笑いかけるルクスに肩を竦めながら答えるアリシア。
「王子さまも大へ―――」
ゴォオオン!
突如鳴り響いた鐘の音に二人は、しかしただならぬことを感じとり、顔を見合せ一つ頷くと同時に応接室を後にした。
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「こら!アリシア!お前どこいってたんだよ!」
さっきルクスから聞いた話が嘘かのようなリーシャに、きっちり1秒呆然としていたが、
「お前も騎士団の一員だからな、出撃だ」
リーシャが続けて言った。
状況は大型の幻神獣が出現、第一の砦は既に突破され
それに対し騎士団は緊急出動となったわけだ。
「3分間待ってやる。さっさと着替えてこい」
その言葉にアリシアはその場で服を脱ぎ始めた。
「ちょ.....お前、何をやっている!?」
焦るように目を反らしたリーシャ。後ろにいたアイリも目を隠していたが、ルクスは特に反応を示さない。
そして服を脱ぎ終えたアリシアを見てリーシャは驚愕した。
「アリシア.....お前まさか、いつも
そう。アリシアはいつも服の下に装衣を着ていたのだ。
「王都にいたころは緊急出撃なんてよくありましたからね」
そう言うアリシアに信じられないと言った目でリーシャが見てくる。それもそうだろう、アリシアでさえ慣れててもこれを着ながら生活するのはちょっと気分が悪い。
「まったく.....お前には毎度驚かされてばかりだな」
とリーシャは言うが、
俺そんなに驚かしてなくね?っとアリシアはルクスを見るが、ルクスは肩を竦めるだけだった。
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演習場でリーシャその他騎士団員と飛び立ったときリーシャの纏う、見覚えのない機竜に驚いた。
「ん?ああ、これか?これは《キメラティック・ワイバーン》と言ってな。私が開発した装甲機竜だ」
アリシアの視線に気付いたリーシャがお世辞にもあるとは言えない胸を張り、説明した。
しかしこれには、さしものアリシアも驚愕した。機竜は未だほぼ全て解明されてない。それなのにこのお姫様は言った。開発した、と。つまり世界初。いや機竜を最初に作った、遺跡の民を除いて世界初だろう。
王女らしく......この時点で全くもって王女らしくなんてないな。アリシアは内心苦笑いしていた。
段々と投稿ペースは落ち、本文は短くなって行く...