「プロデューサーさん!温泉まんじゅうですよ!食べましょう!!」
「いいですね」
「温泉まんじゅう・・・書で見たことはありますが・・・食べるのは、初めて・・・ですね・・・」
「鷺沢さん温泉まんじゅう食べたことないんですか?」
「はい・・・」
「では皆さんへのお土産ということも兼ねてたくさん買いましょうか」
「賛成です!!」
・・・・・
「プロデューサーさん!足湯ですよ!!しかもドクターフィッシュもいますよ!!」
「これもいいですね、入っていきましょうか」
「ドクターフィッシュ・・・水中に人間の手や足を入れると、その表面の古い角質を食べてくれる・・・美容や健康に良い・・・とありました・・・」
「さすが文香さん!物知りですね!」
「いえ・・・これも書で見ただけですので・・・実際に体験するのは初めてです・・・」
「今日は鷺沢さんの初めてが多いですね」
「とても・・・楽しみです・・・」
~偵察隊サイド~
「ねぇ・・・いつまで偵察続ける気なのよ・・・」
「そりゃ~気づかれるまで?」
「気づかれなかったらどうするのよ・・・」
「最後までいっちゃえばいいんじゃない?」
というか気が付けば楓さんとか凛とかいなくなってるし・・・
「あ、ちなみに楓さんと凛ちゃんはなんか別のところ行ったよ~」
「あ、そうなの・・・」
ほんと自由よねあの人・・・まぁ周子ちゃんも十分自由人なわけなんだけど。
「ウチお腹すいた~ん・・・」
「もう・・・どこか食べに行く?」
「行く~♪」
「じゃあこれで偵察はお開きね」
「よっしゃ~食べるぞ~!」
・・・・・
「とても楽しかったですね!!」
「はい・・・たくさん遊びましたし・・・」
「良かったです」
「おっ、お帰り~」
一通り散策し終わって夕方になり帰ってきました。既に皆さん宿に戻っていて食事の前に温泉に入る用意をしていました。
「皆さん温泉ですか?」
「そだよ~さっぱりしてから食べたほうが美味しいよね!」
「ふふふ・・・♪」
高垣さんは微笑しながらお猪口を・・・ちょっと待ってください・・・
「高垣さん・・・?」
「・・・なんですか?」
「まさかとは思いますが、持ち込む気ですか?」
「・・・そんな・・・ことは・・・」
高垣さん目線がだんだん外れてきていますよ。
「あ、あと温泉内にそういうの持ち込み禁止ですから。この宿は」
「・・・!?」ガーン
すっごい落ち込みましたね・・・
「そういうのはお食事の時に・・・」
「!!・・・分かりました」
お酒だけでここまで機嫌が変わるものなんですね。
「渋谷さん、お願いしますね」
「分かったよプロデューサー・・・ほら行きますよ」
「凛ちゃん・・・そんなに急がなくても・・・」
「早く早く」
高垣さんのことは渋谷さんに任せておけば大丈夫でしょう。私も入りましょうかね。
「プロデューサーさん・・・?」
「速水さん?どうかしましたか?」
「・・・一緒に入る・・・?」
「・・・はい!?!?」
こここここの人は何を仰っているんでしょうか・・・!?!?
「奏さん!!」
「あら?ありすちゃんは一緒に入りたくないのかしら?」
「橘です。そ・・・そういうことではなくてですね・・・!」
「ほら、どうなの?プロデューサーさん・・・?」
近い、近いです。上目遣いでこっちに来ないでください速水さん・・・
「ウチもプロデューサーさんと入る~♪」
「だからなんでですか!!!」
「う~ん・・・入りたいから?」
「理由になってません!!・・・文香さんも何か言ってください・・・」
「・・・・・」プシュー
「あら?文香はショートしちゃってるわね・・・」
「キミらはいつも騒がしいね・・・」
今のうちに逃げましょう・・・!
「まぁ、冗談なんだけどね?」
「なっ・・・!!」
「当り前じゃない」
「くっ・・・奏さんに振り回されました・・・」
「うふふ・・・プロデューサーさんもドキドキした?・・・ってあら?」
「逃げられたね~」
「仕方ないわね・・・そこで固まってる文香連れて私たちも入りましょうか」
「・・・・・」
「文香さん・・・純情だね・・・」
・・・・・
~男子風呂~
「はぁぁぁぁぁ~・・・」
なんか入る前に疲れたような気がします・・・速水さんは良い人なのですが、たまにこう・・・挑戦的な態度をとられるのがあれですね・・・私もプロデューサーなので絶対手は出しませんが一応男なのですよ。それに塩見さんも混じってきますからね。ファンの方にあんなことしてないか心配です・・・
「温泉に入るのも久々ですね~」
~女風呂~
「あぁ~生き返るわ~」
「周子ちゃん、なんかおじさんみたいなこと言うのね」
「いや~久々だからね~温泉なんて」
「温泉・・・良いものですね・・・」
「・・・・・」ジー
「・・・あら?ありすちゃんどうかしたの?」
「橘です。その、ですね・・・」
「・・・?ありすちゃん?」
「皆さんその・・・お、大きいですね・・・」
特にあれですよ。周子さん、奏さん、文香さんのが・・・
「もしかして・・・妬いてるの?」
「や・・・妬いてなんかいません!!私だって成長すればそのくらい・・・!」
「でもありすちゃん・・・大きくても・・・良いことないですよ・・・?肩は凝りやすくなりますし・・・」
「それは持ってる人だからこそ言えるんです!!」
「・・・・・」ペタペタ
「楓さん?」
「皆さん・・・大きいですね・・・」サスサス
「楓さんも十分だと思いますよ!!」
「皆・・・あんまりうるさくしたらダメだとおもうけど・・・」
「ボクやありすはまだ成長過程にあるから決めつけるのには早いと思うけどね」
それに・・・
「・・・・・」ジー
「・・・?ありすちゃん?どうかしたの?」
「・・・・・」サスサス
「ひゃっ!・・・ありすちゃん?私の肌がどうかしましたか?」
「・・・綺麗ですね・・・まるで絹のような滑らかさです・・・」
「楓さんって腕細いよね~肌も綺麗だし。羨ましいな~」
「そんなことないですよ?周子ちゃんも肌綺麗じゃないですか」
「一応アイドルだからね~気を付けてはいるよ?」
「一応って・・・アンタね・・・」
皆さんやはりお肌の手入れはきちんとしているのですね・・・私もまだ早いかもしれませんが気を付けないといけませんね。
キャッキャッ ワイワイ
~男子更衣室~
「ふぅ・・・気持ちよかったですね。さて、もうすぐで夕食ですね。美味しいと評判なので楽しみです」
~女子更衣室~
「ふぅ~気持ち良かったね~」
「お肌もツルツルになったみたいね」
「ここの夕食は美味しいと評判らしいので期待しましょう!」
「あら~ありすちゃん調べたのね~えらいえらい」
「子供扱いしないでください!それと橘です!」
「たまにはこういうのもいいね・・・」
皆さんとお食事なんてしたことがないので楽しみです!!
~居間~
「では、ごゆっくりどうぞ」
・・・・・・
「すごいですね!プロデューサーさん!!」
「ええ。思っていたより豪華ですね」
全ての食べ物がきらきらしててどれから食べればいいのか分からないです・・・!
「・・・やっと・・・」スッ
「楓さんお酒出すの早いね~」
「ここまで我慢できた自分へのご褒美です」
「ほどほどにしてくださいよ?」
「何言ってるんですかプロデューサーも飲むんですよ?」
「いやでも未成年もいますし・・・」
後、下手したら高垣さんの世話をしなければならないこともあるのでね・・・
「・・・私のお酒が飲めないんですか・・・?」
くっ・・・!露骨にテンションを落とすのやめてくださいよ!なんか私が悪いことしてるみたいになるじゃないですか・・・!
「たまにはいいんじゃない?」
「速水さん」
「せっかくの温泉宿なんだしプロデューサーさんも羽目を外してみたらどうかしら?」
「しかし後片付けが・・・」
「そんなもの私たちがするわよ?」
「う~む・・・」
だれかストッパーがいないと大変なことに・・・
「楓さんなら私がなんとかしようか?」
「渋谷さん・・・分かりました。せっかくなのでいただきましょう」
「そうこなくっちゃ♪」
~30分後~
「うふふ・・・プロデューサーお猪口が空いてますよ?」
「ああ、すいません」
「・・・なんかお二人ってお似合いだよね~」
「塩見さん急になんですか・・・」
「いや別に~?」
「文香さんこのお料理美味しいですね!」
「ありすちゃん・・・楽しそうですね・・・」
「はい!楽しいですよ!!」
皆さんとこんな風に食事やお風呂など一緒にすることなんて滅多にないでしょうからね!今を楽しんでおかないと!!
「・・・確かに美味しいな。ここの料理は」
「ほんと、ありすちゃんの言う通りだったわね」
「悪くないね」
「普通に美味しい・・・」
~1時間半後~
「ほらぁ~プロデューサーさんお猪口がまた空いてますよぉ~?」
「・・・高垣さ~ん酔ってるでしょ~・・・?」
「そんなことないですよ~♪」
「私も・・・少し酔ってるかもしれませんね・・・」
「ほらどんどんいきましょ~♪」
「あれは放っておいても大丈夫なのかい・・・?」
「・・・まぁいざとなったら凛とかも出るだろうし。いいんじゃない?」
「あまりよくないけどね・・・」
「プロデューサーさん大丈夫なんでしょうか・・・」
「大丈夫かどうか・・・となると多分じゃないね~」
「お酒ですか・・・あと少しで飲めるようになりますが・・・美味しいのでしょうか・・・?」
「どうなんだろうね?」
~2時間後~
「プロデューサーさ~ん♪」
「何ですか高垣さ~ん」
「呼んでみただけです♪後、か・え・で、でいいですよ~♪」
「そうですか~では楓さ~ん」
「「「「「!?」」」」」
「・・・あれぇ?なんか今すごいことを言ったような~?」
「プロデューサーさん♪そんなことないですよ♪」
「うぅ~頭痛い・・・です・・・」
「うふふ♪」
「えっと・・・今なんて・・・?」
「・・・名前で呼んだわね・・・」
「え?お酒入ると名前で呼べるの?」
「これは・・・後で大変なことになるよ・・・」
「・・・・・」
「ありすちゃん・・・?」
今・・・プロデューサーさんは・・・楓さんのことを・・・名前で呼んで・・・
「ほ、ほら!ありすちゃん!今のはお酒の席でのあれだからだからえ~っと・・・」
「・・・・・大丈夫です周子さん。少し外で風にあたってきますね」
「ありすちゃん・・・」
(周子さんのありす呼びを訂正しないとは・・・相当だねこれは・・・)
「はぁ・・・ほら楓さん?いい加減にしないとプロデューサーが危ないから・・・」
「あらぁ?じゃあ今日はここらでお開きね~うふふ♪」
(本当にこの人はお酒が入るとテンション高いな・・・)
「楓さ~ん?・・・あれ・・・一体どこに・・・」
ゴン
「っっっっ!?!?!?」
「・・・何やってんのプロデューサーさん?・・・」
「速水さん!?何ですか急に・・・?」
「・・・いいから・・・」
「ちょっ・・・速水さん・・・?廊下に引きずり出してなんですか!?」
「いいから、今から言うことを絶対に守りなさい。いい?」
「ええ・・・うっ、頭が痛い・・・」
「飲みすぎよ・・・ありすちゃんに外で会ってきなさい。風にあたってくるって言っていたから」
「・・・?何か関係が?」
「絶対に会ってきなさい。じゃないと私プロデューサーさんに皆の目の前でキスしちゃうわよ」
「わ・・・分かりました・・・」
「じゃあね」
・・・??なんで速水さんは怒っているのでしょうか?でもなんか・・・う~ん・・・
『か・え・で、でいいですよ♪』
『では楓さ~ん』
・・・・・っは!!なま・・・ななな名前でよん・・・呼んで・・・高・・・高垣さん・・・のことをなま・・・名前ででででで・・・てかそれを皆さんに聞かれて・・・!?
『絶対名前で呼んでもらいますからね!』
・・・・・橘さん!!
~温泉街~
「・・・楓さんに先を越されてしましました・・・」
・・・なんであの時逃げたのでしょうか・・・?別に名前で呼ばれたいのは私だけではないはずなのに。でもなんか・・・
『楓さ~ん』
・・・納得いかないです!!お酒に負けるなんて・・・だったらずっとお酒を飲んでいる状態でも・・・いえ、仕事になりませんね。大体私が先に約束したのに・・・覚悟を決めました、絶対に許しません。
・・・・・
「橘さんは一体どこに・・・」
橘さん・・・怒っているでしょうね・・・しかしお酒が入っているとはいえ、迂闊でした・・・このままだらだら行くのも良くないですね。あの時の約束を守る時です!
「あっ、橘さん!」
「プロデューサーさん・・・」
「何か用ですか・・・?」
「いえ・・・その。謝りに行こうかと・・・」
「私は謝られるようなことは何もしてないので関係ないですね。では」
「ちょっ・・・!」
私は決めたんです。絶対に許しません。
「っ!・・・ふぅ~・・・」
私は決めたんです。約束を守ると。
「あっ・・・」
「・・・・・」ピクッ
緊張してます・・・鼓動がとても早いです・・・落ち着いて・・・落ち着いて・・・
「あり・・・す・・・」
「!!」
「・・・さん・・・」
「・・・はぁ~・・・」
すごいため息をつかれました!?
「たt・・・ありす・・・さん」
「まだ許してあげません」
「そんな・・・」
「私と二人だけの時は『ありす』、皆さんの前でなら『ありすさん』と呼ぶのなら許してあげます」
「分かりました・・・あっ・・・ありす・・・」
「・・・まだ慣れませんね」
「今まで苗字で呼んでいたので仕方ないと思いますよあり、す」
「カタコトな外国人ですか・・・」
たt・・・ありす・・・に許して頂きました。ふぅ・・・緊張がとけて・・・急になんか・・・うっ・・・
「うっ・・・!」
「プロデューサーさん!?」
「うぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・」
「きゃああああああ!!」
~温泉宿~
「・・・で?」
「そのまま帰ってきました・・・」
「最低です!!」
「すいませんたt・・・ありす・・・さん・・・」
「あら、やっと名前で呼んでもらったのね」
「はい!・・・その後に吐かなければ良い雰囲気で終わったのですが・・・」
「速水さん・・・もう時間も遅いので・・・」
「はぁ・・・仕方ないわね。他の皆は既に寝ちゃってるから早くプロデューサーさんもね?」
「ええ・・・早めに寝るとしましょうか・・・」
「ではプロデューサーさん!おやすみなさい!」
「はい、おやすみなさい・・・」
~女子の部屋~
「♪~」
「ご機嫌ね?」
「やっと呼んでくれました!やっとです・・・やっと・・・」
「そうね、やっとね」
「プロデューサーさんの一番のパートナーは私です・・・えへへ♪」
「まだその勝負覚えてたのね?」
「勝負事は忘れませんよ!」
「すごく顔が緩んでるわよ?」
「・・・!・・・今は・・・仕方ないです」
「あら、開き直るのね」
そうです・・・開き直ってもいいんです・・・私はプロデューサーさんに名前で呼んでもらえた。それだけでも大きな一歩なんです!!
「・・・プロデューサーさんのこと・・・好きなの?」
「えぇ!?・・・それとは・・・違うような・・・」
「じゃあ私が貰ってもいいわよね?」
「だ、ダメです!プロデューサーさんは私が・・・はっ!」
「うふふ・・・ライバルが増えたわね・・・」
「うぅ~・・・奏さん、ずるいです・・・」
「それじゃあもう遅いから私も寝るわね、おやすみありすちゃん」
「橘ですよ。おやすみなさい奏さん・・・」
私はプロデューサーさんのことが好きかどうかは分かりません・・・でも、でもプロデューサーさんの最高のパートナーは私です!これは文香さんにも譲れません!!
・・・私自身ここまで変わったことに驚いているんですよプロデューサーさん・・・名前で呼ばれることが嫌だったあの頃の私はもういません。『ありす』という名前がプロデューサーさんのおかげで好きなれたんです・・・プロデューサーさんなら呼んで貰いたいと思えたんです・・・だから・・・もう・・・あの言葉は・・・言わなくても・・・
「いい・・・ですよ・・・ね・・・zzz」
~翌日~
「おはよう・・・ございます・・・」
「あっ、おはようございますプロデューサー♪」
「高垣さん・・・元気ですね・・・」
「か・え・で。って言ったじゃないですか」
「・・・頭痛いんで勘弁してください・・・」
「うふふ♪美味しかったですねぇ~」
二日酔いが・・・頭痛いです・・・でも、私は確かに・・・橘さんのことを・・・
「おはようございます、プロデューサーさん」
「おはようございます、たt・・・ありすさん・・・」
「「「「!?」」」」
「あっれ~?いつの間にそんな関係になったん?」
「・・・やっと解放されたんだね・・・キミは・・・」
「も~私が一番最初に呼ばれたんですよ?」
「楓さんお酒入ってたでしょ?」
「だからあれはノーカウントですよ楓さん!」
「ひどいです~」
取りあえず・・・今日は宿でゆっくりしてましょうかね・・・
「今日はどうする~?」
「私、プロデューサーさんが文香たちと行ってた足湯に行きたいわ」
「お、いいね~行こうか。今日は飛鳥ちゃんもくる?」
「そうだね・・・ご一緒させてもらおうかな・・・」
「私も行っていいですか?」
「いいよ~楓さんとは昨日別行動だったし~」
「じゃあ私も行くよ、ストッパーとして」
「文香ちゃんはどうする~?」
「・・・・・」
「文香ちゃ~ん?」
「・・・は、はい!行きますので・・・お先に出発しておいてください・・・」
プロデューサーさん・・・
「ありす・・・さん・・・は行かないのですか・・・?」
「行きますよ。まだ見ていないところもあると思うので」
「・・・?文香さん?どうしたんですか・・・?」
「いえ・・・プロデューサーさん・・・ちょっと・・・いいですか・・・?」
「・・・?どうかしましたか鷺沢さん?」
「・・・文香・・・ですよ・・・?」ボソッ
「!!!」
「・・・?文香さん?」
「行きましょうか、ありすちゃん・・・」
「はい!では行ってきますね!」
「ええ、いってらっしゃいありすさん」
「プロデューサーさん、行ってきます!」
これで終わりです。お付き合いくださりありがとうございました。