東方記録媒体 ~記憶を取り戻す旅~   作:タマモワンコ

11 / 15
東方記録媒体 番外編 阿求エンド

「白さん…、どうなんですか?」

 

そう彼女は聞いてくる。

 

俺は、彼女を愛している。だが、良いのだろうか。彼女は不幸になるのではないか。

 

「いいのか?その選択は阿求、お前を不幸にするかもしれないんだぞ?」

 

「不幸?不幸なものですか!貴方と一緒に居られるのなら、不幸な訳がないでしょう!私にとっては貴方に会えなくなることのほうがもっと不幸です!」

 

「本当に、俺で良いのか?」

 

「ええ、勿論です!貴方と一緒なら!」

 

「そう、か。」

 

「…。」

 

「阿求。俺は、君のことが好きだ。君のことを愛している。俺と、一緒に生きてくれないだろうか。」

 

「…ええ!ご一緒します!」

 

「阿求…。」

 

「白さん…。」

 

 

「…あー、良い雰囲気のところ悪いのだが、流石に血まみれの状態でそれをやるな。そしてこれどうするんだ?」

 

「そりゃあもちろん、誠心誠意しっかりと隅から隅まで説明します。ね。」

 

「ああ。」

 

「あー、うん。そうか。わかった!んじゃ、私も協力しよう。風見幽香にも手伝ってもらおう。」

 

「ええ。さあ!明日から頑張りますよー!」

 

「おー。」

 

こうして、二人での生活が始まったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの騒動から1週間が経った。

 

説明は大変だったが、風見のおかげでなんとかわかってもらうことができた。風見の証言があったからなんとか乗り切れた感じはあったが、まあ良いのだ。大妖怪のちからってすげー。

 

んで、俺はいま新郎として阿求と同じ部屋にいる。そう、いまは俗に言う初夜ってやつだ。プロポーズから一週間で結婚ってすごいな。うん。

 

どうも、阿礼乙女は寿命が短いので、結婚とかも決まったらすぐにやってしまうそうだ。それでも一週間ははやい。

 

ただ、葬式だけは長々と大々的にやるそうだが。

 

そして、初夜っつーとやることはひとつだ。まあ、そういうことだ。

 

「あの…貴方?まだですか?」

 

「ああ。わかった。」

 

阿求に引かれて、俺は布団へ入る。

 

 

今日は長い夜になりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

騒動から一年後

 

二人、いや三人は三人の部屋にいた。

 

いや、正しくは"ある"。

 

阿求と白は向かい合って座り、笑いあっている。

 

阿求はその体の中に子を抱えて。

 

二人の姿は本当に幸せな夫婦を思い浮かべさせる。

 

だが、三人は動かない。まるで彫刻のように、色は抜け灰色になって。

 

二人の顔は幸せそうであり、事実二人は幸福だったのだろう。

 

いや、これも幸せなのだろう。

 

いつまでも、いつまでも三人で一緒に居られるのだから。

 

 

 

 

 

三人の時間は、止まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンディング:A 『止まってしまった三人』




犬城「阿求ルートエンディング 『止まってしまった三人』でした。」

お衣「なにこれ。うん、なにこれ。急展開過ぎるでしょ!」

犬城「まあ、そうなるな。」

お衣「説明求む。」

犬城「断る。」

お衣「えぇ…。」

犬城「まあ、ご想像に以下略です。」

お衣「あっそう。ま、これは本編とは関係ないのでしょう?」

犬城「ああ。ただ、本編が進んでいったら分かることもあるかもな。」

お衣「ならまあいいわ。では、また次回!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。