東方記録媒体 ~記憶を取り戻す旅~   作:タマモワンコ

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犬走山城「はい、東方記録媒体二回目の第1話、新・第1話もとい真・第1話でございます。」

犬城「というわけで、第13話時点での書き直しとなります。」

犬城「では、さっそくどぞ。」


東方記録媒体 新・第1話 「五霊白という男・『W』」

~ナレーターside~

 

幻想郷、それは幻想の集う地。

 

そこには忘れ去られた物が、者が集う。

 

そこは人と妖が共存し、また互いに牽制しあって生きていた。

 

そんな中の、人が住まう人里の近くの小さな小屋。

 

そこに、五霊白は住んでいた。

 

 

 

~白side~

 

人里の守護者の一人であり異端者、それが俺だ。

 

妖から人を守り、妖を討つ。それが守護者であり、人である。普通は。

 

俺は人妖問わず仲良く出来るため、里の者からは少しはぶられている。

 

なぜそんな『妖怪とも仲良くできるぜ!』なんて言えるかというと、実際してしまっているからだ。

 

その証拠に、目の前の女性があげられる。

 

白「…なあ、パチュリー。もう俺の家に泊まりはじめて三日目なんだが。」

 

パチェ「ええ。それがどうしたの?あ、もしかして、やっと図書館に戻ってくれるの!?」

 

白「いやさ、里の人がお前さんを怖がってうちに依頼に来れねぇんだわ。いい加減小悪魔ちゃんも困ってるだろうし、帰ったら?」

 

パチェ「帰る?ここは私の家よ?」

 

白「いや、俺の家だよ?」

 

パチェ「だって私の図書館とドア一枚で繋がっているもの。だからここも私の家。それに私の領地の方が広いもの。」

 

白「なんだよその理論…。」

 

パチェ「ま、幻想入りしてから半年も家で面倒見たんだから、これぐらいいいでしょ?」

 

白「ぐぬぬ。」

 

説得は失敗した。

 

この通り、俺の家には大抵、魔法使いのパチュリー・ノーレッジが滞在している。

 

なぜこうなったかというと、それは一年前に遡る。

 

一年前に幻想入りした俺は、霧の湖のほとりに倒れていた。それを彼女は拾って、看病して、飼おうとしたわけだ。

 

半年の間はパチュリーの住んでいる紅魔館に住まわせてもらって、幻想郷でのイロハを教えてもらった。物理的に。

 

ちなみにパチュリーは、『喘息で引きこもりの魔力もそこまではないもやし魔女』と言われているが、実際はそうではない。体に不調など全くないし、魔力も魔理沙さんやアリスよりも果てしなく多い。知識も彼女たちの比ではない。そんな彼女に拾ってもらえたのは幸運だった。お陰で半年で多くの魔法を教えてもらえた。

 

半年経って、紅魔館を出た俺は人里で守護者として働くことにした。その時には紅魔館に居るときに知り合った稗田阿求や博麗霊夢との繋がりが役に立った。

 

そして、一人で家を里の外に構えて人として暮らすはずだったのだが。

 

妖怪退治に日本刀である愛刀の『狼牙』を使っていたら半人半霊の女の子に試合を挑まれたり、パチュリーが家を魔法で図書館と繋げたり、鬼がやって来て里の奴等に鬼退治をさせられたあげく気に入られてたまに来るようになったり、人形使いとなぜかプラモの作成技術で勝負することになったり、その人形使いに気に入られたりと、まともに人間として生きれていない。

 

なぜ人間であることにこだわるか?それは、俺が元妖怪だからだ。元々は俺は白狼妖怪で、その妖怪の力を父さんと母さんが命を捨てて封印したから今の人間としての俺がいる。

 

妖怪の力は、『メモリ』と呼ぶ記録媒体に封印されている。もちろん解放することも可能だ。専用のドライバーに差して起動すれば、たちまち白狼に戻ることができる。しないつもりだが。

 

…にしても腹が減った。何か食うか。

 

パタン

パチェ「ご飯なら作ってあるわ。一緒に食べましょう。」

 

白「いつの間に。」

 

パチェ「ふふ、私をなめてもらっては困るわ。」

 

白「そか。んじゃ、いただきますかね。」

 

 

少年少女食事中…。

 

 

白「ごちそうさまでした。」

 

パチェ「お粗末様でした。」

 

白「しっかし、依頼が来ないと暇だな。」

 

パチェ「じゃあ、本でも読めば?それとも私と一緒に寝る?」

 

白「却下で。ま、ちょっと戦闘の練習でもするかねぇ。」

 

パチェ「むー。釣れないわねぇ。」

 

バタバタガチャ

慧音「白!白!」

 

白「でかい声を出さんでも聞こえるよ、慧音先生。」

 

慧音「大変なんだ白!近くの森に野犬の群れが出た!」

 

白「了解。行ってくる。」

 

パチェ「いってらっしゃい。」

 

慧音「こっちだ!」

 

白「わかった。」

 

 

…

 

 

慧音「…この辺りだ。」

 

白「ああ、確かにいるな。たっぷり。」

 

慧音「大丈夫か?」

 

白「んー?ああ。これくらいならなんとかなるかな。ほれ、いぬっころ!肉だぞー」

ポイッ

 

ワンワンワンワン!

 

白「…まあ、犬だしなぁ。」

 

慧音「えぇ…。」

 

白「お疲れさまでした、『サイクロン』。」

 

風が犬どもを切り裂く。

 

白「ま、こんなもんだろ。」

 

慧音「あ、あんなにあっさりと…。」

 

白「いやまあいぬっころだし。」

 

慧音「だが里の人間ではどうしようもないからな。ありがとう。」

 

白「ん。じゃ、帰るわ。おつかれー。もう遅いから慧音も気をつけて帰れよー」

 

慧音「ああ、わかっているさ。」

 

 

…

 

 

白「たーだいまー」

 

パチェ「お帰り、白。」

 

白「いぬっころいっぱい。一瞬で終わった。」

 

パチェ「お疲れさま。お風呂でも入ってきなさい。」

 

白「あいよ。…入るなよ?」

 

パチェ「頑張るわ。」

 

白「どっちだよ…。」

 

 

少年入浴中…。

 

 

白「ふいー。いい風呂でしたー。」

 

パチェ「良かったわ。にしても最近野犬とか野鳥とか野鳥とか野人とか多いわね。」

 

白「地底から湧いた怨霊のせいだとさ。昨日異変と認定して、霊夢さんが動き始めた。」

 

パチェ「ふーん、ならもうすぐ終わりそうね。」

 

白「だな。んじゃ、寝るか。」

 

パチェ「おやすみ。」

 

白「お休みー。」

 

パチェ「…さて、潜り込もうかしら。」

 

こあ「パチュリーさまぁ!本達が暴れて収集がつきません!助けてくださぁいー!」

 

パチェ「わかったわ…。」

ガチャ パタン

 

こうして俺の一日は終わった。

 

 

~??side~

 

霧が、まとわりつく。

 

「があぁぁぁぁ!」

 

手足の感覚が無くなる。

 

「ガ、あぁァぁぁ!」

 

視界が霞む。

 

「ガ…あぁ」

 

世界が、闇に包まれた。




犬城「はい、という訳で第1話でした。二千字しかないので短いですね。」

犬城「これから先も頑張って書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。」

犬城「ではまた!」
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