艦隊これくしょん〜悪夢に抗いし者達〜   作:超奏

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タイトル詐欺?知らんな

今回のポイント

①戦闘シーンゼロ
②ベジータさん復活
③提督が鬱気味
④[ぎゃっぷもえ]
⑤軽度の煽り悟空

デカすぎる傷はけっこう影響を及ぼしてくるんやで…
でも鬱気味な子が突然凶暴性が増して軽い興奮状態になるってなんか良いですよね。

今日やっとE1抜けました。
……所で、山城の戦闘ボイスが[バーダック]っぽくって1人で震えてます
もしかして野沢さんが!?(錯乱)

ベジータ「早くしろっ!!!間に合わなくなっても知らんぞーっ!!!」


第4話 取り戻せ王子のプライド!遂に発令[南1号敵泊地攻略作戦]

〜前回のあらすじ〜

ターブル「闇雲に出かけるのは危険です!もっと情報を集めてからでも…」

長門「出しゃばるんじゃない…」

ターブル「ハァ☆」

 

 

 

金剛「テートクがネタキャラってなんか変に見えますネー」

長門「も う や め て い い か」

ターブル「勿論」

 

 

長門「そう言えば、なんで史実編成にしなかったんだ?みんなそっちの方がやりやすかっただろうに」

ブル「…僕は世界大戦の事、何も知らないんですからね…どうしようもないです。ただ誰が適任か選んだだけなんで」

 

うpぬし「でもさぁ一週間で分かるわけないやん(名推理)」

タブル「………!!!」[無言の超化]

長門「あ…(察し)そうだったな、すまない(陳謝)」

ブル「というより作者のせいっすね(明朗)」

うpぬし「ファッ!?(驚愕)ウーン…(失神)」

 

 

長門「…うpぬし…ちょっと表に出てもらおうか…なに、痛くはしないさ。痛くは…

(暗黒微笑)」

 

※オリジナル部分(アニメではない部分)は史実編成を無視します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ざわめきが止まらない。

当たり前、と言えばそうだろう。提督が直接戦いに赴く事は珍しい事なのだから。

 

 

「…て…提督?本気で言ってんの?いや、嘘とは思わないけど…死んだらどうするのよ?」

 

 

瑞鶴が咎める。妥当な返答だと誰もが思っただろう。

しかし彼は[只の提督では]なかった。

 

「もし僕がやられても長門さんが引き継いでくれる筈です。それよりも、敵の事をもっと知っておきたい。知っていればそれをどう利用するか、とか具体的な事も考えやすくなると思うんです。」

 

 

「…私は……別にいいと思うのだけれど」

 

 

としか言わなかった。流石である。

因みに小声で「足でまといにならなければね」と付け足した事は秘密である。

 

 

「……提督が前線の事を知りたいとお考えになるのは有難いのですが…瑞鶴さんの言う通りです。

もし仮に行かれるとしてもなにぶんそんな用意はしていませんし、それに…護衛はどうされるのですか?」

 

 

おずおずと神通が尋ねる。

 

 

「……敵と直接接触する事で見えないものが見えるかもしれませんから。それに…やらなきゃいけない気がしたんです。……こんな僕を提督として迎えてくれた皆さんへのお礼も込めて。そして…」

 

 

言おうとしてターブルは思わず口を噤んだ。少なくとも[彼が生きている内は言ってはいけないような]、そんな気がしたからだ。惑星レタールにいた頃はそんな事思いもしなかったのにな、と自分自身に嫌気がさしたからだ。

 

それに。自分が[腐っても戦闘民族]である事を隠したかったからだ。

 

 

 

自ら戦いに赴く勇敢な提督は居ない訳では無い。それ故の珍しい、である。

しかしやはり素の戦闘力が低く、護衛が付いていても尚大怪我を負ったり最悪戦死したりといった例が多い。

やはり、元々人智を[やや]超えた存在である深海棲艦に立ち向かう艦娘に付いていくにはそれなりの戦闘力が必要なのだ。

 

 

 

 

ターブルは直ぐに言葉を続ける。

 

 

「移動手段には、ブルマさんに水上バイクでも借りようと思います。

それと、僕は第二艦隊に随伴します。いいですか?」

 

 

暫く沈黙が流れる。

 

 

「……それはいいんだけど…どうやって戦うのさ?提督。

何か武器でもあるの?」

尋ねるのは飛龍だ。

その疑問を持つのも最もだろう。何故なら[長門以外は何も知らない]のだから。

 

「…そこで、二航戦のお二人に少しお願いしたい事があるのですが…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、作戦通達はお終いとなった。

提督が来るかどうかはさておき、艦娘達は各々の精進するべきことの最終確認を進めていくのであった。

 

 

そして、提督と二航戦の方は…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

鎮守府には、砲撃戦の演習として用いられる場所がある。

艦娘同士の演習であったり、スケート靴の様な艤装を扱う練習をしたりと様々な用途がある。

ただ、殆どの場合、空母の艦娘達は鎮守府内にある弓道場で練習する。(ある程度知識を頭に入れたターブルにとっても原理はどうにも理解し難いものだった)

演習の時以外は海上演習などほぼしない上に、本来空母という物はパイロットとその運用航空機に左右される所がある為、そのパイロットを担う[妖精]が主に自分達で練習しているだけだった。つまり、[実質訓練として機能していない]とターブルは考えた。

(勿論自分も人に言えない状態である事にあることに歯噛みしたが)

[一航戦の2人が何十もの深海棲艦を相手取って完全勝利した]という逸話も、数と機体性能と[妖精達の活躍]によるもの…であった筈だろう。回避行動等を除けば、到底個人の実力によるものとは言えないのではないか、と。

艦娘として顕在したことで基礎能力は大幅に向上した。それも艦娘の中でもトップクラスの実力を持つ正規空母の艦娘達だ。弱いはずがない。

 

あくまで[艦娘]の枠に含めるなら、の話だが…

 

ターブルはその逸話も既に聞いている。それ故、ある意味では信頼して[呼ばなかった]。

 

 

 

 

 

 

さて、この提督と二航戦の模擬戦だが、思いの外観客が多いようだ。

気合十分に意気込んだ提督の実力を見たいと言う者も居れば、単純に彼の戦う姿を拝みたい者も。

そして、勿論長門も来ていた。

 

 

「ねぇ、提督ってどうやって戦うんだろうね」

 

「……銃とか?」

 

「銃では効かないはずよ。私達艦娘だけじゃなくて深海棲艦にも」

 

「そっか…じゃあ…手から…ビームが出るとか!?」

 

「ばっかねぇ、そんなのおとぎ話の話でしょ?そんな夢みたいな事がこの世界にある訳ないじゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

「戦闘民族、サイヤ人…か。その戦いぶり、しかと拝見させてもらうぞ」

 

 

 

 

 

提督と二航戦一同、彼我の距離はおよそ100m。

やや近いかと思われた…

 

 

「ねぇ提督、ほんとに爆撃していいんですか?どう見ても私達が有利なんだけど…ねぇ飛龍」

 

「…金剛さんみたいに改二にはまだなってないし改止まりだけど、それなりには練度はあるつもりだから舐めて貰っちゃ困るな!」

 

「でも、むしろ撃って貰わないと力量差が読めませんから…」

 

 

蒼龍、飛龍は艤装を装着している。スカウターで読むと…

 

 

「お二人とも戦闘力200、ですか…なかなかのものですね」

 

「提督…その…戦闘力?っていうのって、私達の戦闘能力を数値化してるの?練度みたいなもの?」

 

「ええ。だいたいその解釈で合ってますが、戦闘力以上の力を発揮したりそもそも戦闘力計算が野暮である場合もあります。では…」

 

 

そう言ってターブルはもう少し距離を置き、体勢を整えた。

因みに水上バイクは借りられなかったが艤装のスケート靴らしきものは借りられた、というより貰ったようだ。ブルマ曰く、慣れれば地上戦とほぼ同じ様に動けるらしい。

艤装装着状態での体勢のコントロールが一部の艦娘にとって一番最初に当たる壁である事を想定すれば、いきなり使いこなすあたり流石戦闘民族であると言える。

 

そして…身に着けているのは、かつて兄が使っていた戦闘ジャケット。

否が応にも、[性]が昂る。

 

 

 

「じゃ…本当に行くからね」

しかし二人も歴戦の猛者。[その程度]では驚かない。

キリキリと弓を引く音が海上に響く。

 

 

 

 

「…第二航空戦隊!出撃!」

 

蒼龍の掛け声と共に2本の矢が、まるで獲物を仕留める猛獣の如く、提督に向かって放たれたーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

少し時間を遡る。

ここは地球の地獄。生前に悪行を重ねた者が罪を贖う場所だ。そこでちょっとした喧嘩があった。

 

 

「く…くそっ…!何故だ!?何故二人がかりで攻撃が通らない!?」

 

「当たり前だ。俺がこの地獄で何もしてないと思っていたのか?全くもって…ポンコツと言うべきか…おめでたい頭をしてやがるぜ」

 

「くっそぉ…あの時は無様にやられていた癖に!!生意気だ!生意気だぞ!!!」

 

「五月蝿い!」

 

 

そう言うと[ベジータ]は背後に回り一蹴りで[人造人間17号]を血の池に叩き落とした。

落とされた17号は、再び上がってはこなかった。

 

 

「…ここで俺が幾ら実力を付けようが、あいつに会う事はない…か…くそったれ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そのあいつってのはオラの事か?ベジータ」

 

 

背後から不意に声をかけられる。

ベジータにとっては忘れられない、あの憎たらしい下級戦士の声だった。

自分のプライドを散々にした挙句とっとと死んでしまった、憎きライバルの声だった。

 

 

「…カカロット…カカロットか!?な…何故ここに居る!?貴様は天国に行ったんじゃないのか?何しにきやがった!?」

 

 

カカロット…孫悟空は何とも言えない顔をしていた。

 

 

「おめぇに頼みたい事があって来たんだ。」

 

「今更俺に頼み事か?カカロット。まさか死んで尚、また俺に殺されたいのか?」

 

「冗談はよせベジータ…!オラとおめぇでは相当差がついちまった。オラが死んだすぐ後は追い抜かれるかと思ったけんど、死んで地獄で責め苦を受け続けたおめぇとあの世で修行を続けたオラとでは差がついて当たり前なんだ…」

 

 

それを分かっていたベジータは不機嫌になる。いや、元々かもしれないが。

 

 

「それで?俺に嫌味を言いに来たのか?とことんムカつく野郎だ」

 

「ちげぇよ。悟飯の事だ」

 

「……そう言えばガラクタどもが悟飯を殺したと言っていたな。それで?あいつに何の問題があるんだ?」

 

「…悟飯が暴れてる」

 

「……そうか。あいつなりに思うところはあるんだろうな。

…が、悟飯はお前の息子だろう。何故お前が解決してやらないんだ」

 

「それが出来てるならとっくにやってら。オラの話が全く耳に入らねぇみてぇだしあいつ…超サイヤ人2になってた。人造人間と戦ってた時以上のパワーだぜ…相当燻ってたんだな…」

 

 

本当の…未来トランクスによって歴史が変わった世界では、その世界の悟空、ベジータを中心に超サイヤ人を超える為の修行がされていた。

…精神と時の部屋で。

この世界の孫悟飯は、父を早々に亡くしてしまっていた。

それ故にーーーーーーー父が知っていた[天界にある精神と時の部屋の存在]を知らないまま、人造人間との戦いに臨んだ。

 

 

過去の世界での孫悟飯の超サイヤ人2変身は、そこでの修行と、怒りがトリガーとなった。

ではこの世界ではどうだろう。

 

 

……やはり、怒りだけではどうにもならなかったのだ。

それ故に、超サイヤ人の壁を超える事はおろか超サイヤ人本来の実力を発揮する事さえ叶わないまま、[修行に費やした年月分燻ったまま]死んだのだ。

 

 

 

 

 

 

…そして、死んだ事により[肉体の解放]状態に達し、一気に超サイヤ人2に変身した、という訳である。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?俺に止めるのを手伝って欲しいと?」

 

 

如何にも面倒くさい、といった様子で尋ねるベジータ。だが彼の顔は次の悟空の台詞で一変する。

 

 

「ああ。それとトランクスの捜索だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………カカロット。今なんと言った」

 

「トランクスの捜索だ」

 

「…あいつは…トランクスは死んだのか」

 

「いや、わかんねぇ。セルっちゅう人造人間がトランクスの首を絞めたとこはオラも見えてたんだ。だけどその後だ。オラが目を離した隙にトランクスの身体が無くなってたんだ」

 

「生き残ったんだろうが。」

 

「ちげぇよ。ブルマもトランクスは死んだって思ってる。でもあの世にもこの世にもあいつがいねぇんだ!このままじゃ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

暫くして、ベジータが口を開いた。

 

 

 

「カカロット。俺が貴様の所に赴く為の、閻魔大王の許可は降りているんだろうな」

 

「あぁ。オラが説得したら閻魔のおっちゃんも納得してくれたさ。

……………ほんとはそれだけじゃねぇ。地球そのもの、いやこの世界そのものに危険が迫ってるそうなんだ。だから、強い戦士が必要だ…って言ってたんだ。

 

 

……頼むベジータ!地球の為に!…………ブルマやトランクスの為にも力を貸してくれっ!」

 

 

「………甘くなったな、俺も」

 

 

変わってしまった彼は、力を貸すことを選んだ。

 

 

「へ?」

 

 

自分のプライドの為でなく、自分の守るべき、いや、[護りたい]ものの為に。

 

 

「早くしろっ!グズグズせずに早く連れていけ!」

 

「ベジータ!!!

…んじゃ、先ずは界王様のところに瞬間移動すっから、そこで作戦会議だな!」

 

「(…界王…あの界王拳と関係があるのか?)」

 

「そんで…まずは地球の現状とかを確認してから、オラ達に出来る事をやろう。

…つってもなぁ…死んでるから何処まで出来っかわかんねぇけどな…

……ま、最悪フュージョンすれば何とかなっかな!」

 

「…?カカロットいまなんt」

 

 

 

ピシュン。ベジータの言葉は瞬間移動で掻き消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、あの世で二人のライバルが手を組んだ。

尚、ベジータは界王星に到着して初めて、弟が地球に来ている事を知る事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

一方こちらはこの世。丁度今、サイヤ人提督と二航戦との模擬戦の火蓋が切って落とされた所だ。

 

 

さてさて、やはりと言うべきかもしれないが…二航戦はその動体視力に驚愕する。

 

「……嘘でしょ…」

 

なんと、ターブルは2本の矢を[正面から][指で挟んで止めた]

 

「(………案外きつかった…修行してなかったら不味かったかもしれませんね。人の事を言わなきゃならない立場なのに…情けない…)」

 

ターブル自身は結構ギリギリだった様だが………勿論二航戦は読心術に長けている訳では無いので知らない。

 

 

二航戦の中で、飛龍のみは驚愕と…そして驚嘆の色を浮かべた。

 

 

「なるほどねぇ。ただ引き篭もってた訳じゃ無いみたいだね」

 

「引き篭るって…」

 

 

(恥ずかしい事に)そう言いかけてターブルはまたも口を紡ぐ羽目になった。

重力室に籠る事はある意味引きこもりともとれる為だ。

 

 

「と、とにかく僕はただ修行してただけです!ただの引き篭りじゃありません!」

 

「まぁ、それでも今ので少し安心しましたよ。初めて見た時、正直頼りないかもって思ってたけど…どうやら只者じゃ無いみたいだし」

 

そう言って蒼龍はにこりと笑いかける。

 

「あ…ありがとうございます。…では気を取り直して!今度は僕も動きます。

二航戦の実力を、見せて下さい!」

 

 

今度は攻撃態勢に入る。彼自身、何処までこの身体を[扱えるか]分からない所はあったが。

 

 

 

 

 

 

まるでレールの上を走るが如く飛んでくる多数の矢が、無数とも思えるほどの艦載機と化し提督に向かう。

 

得体の知れない殺気が、彼に向かって来る。

彼は察した。如何にこの星の、この娘達が、妖精達が死に物狂いで戦っているかを。

[生まれ直した命を懸けて]この地球を懸命に守ろうと、生きようとする、その姿に応えなくては、と彼は無意識に決意していた。

 

そして、今向かい合う2人の姿は、彼にとってはとても儚く、美しく見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「模擬戦お疲れ様でした。提督」

 

「ありがとうございます。それより、今日の殆どの仕事を丸投げしちゃったみたいで…すみません」

 

 

提督はどこか申し訳なさそうに言った。

 

 

「いいえ。お役に立てるなら榛名は光栄です。それに…提督の[腕]も見ることが出来て、むしろ良かったです」

 

「もしかして…見てましたか?」

 

「執務室の窓から、こっそり。艤装にあの様な使い方があったなんて…非常に驚きました。それに…」

 

「エネルギー弾の事ですか?」

 

「あ、はい!…案外そのままなんですね、名前」

 

「まぁ特に難しい技でも無いです。僕といえばほとんど直感で戦ってたので…やっぱり二航戦の方々は凄いですね」

 

「直感…。…提督って…何者なんですか?」

榛名が問いかける。疑っているとかそういうものではなく、純粋に。

 

 

模擬戦の成果と言えば、双方共に相当な発見があった。

艦娘側から見れば、[惑星戦士]の戦いっぷりは驚異的なものである事に違いはなかった。そして…[気]の概念は一部の艦娘達に衝撃を与えた。

提督側も、[たかが地球人]ではなく、絶望的な状況下においても尚抗い続けるその意志の強さに感服した。

そして、[明らかに戦闘力以上の実力を有している]ことも理解できた。

(戦闘ジャケットすら砕く事こそ叶わなかったが)

そして、[舞空術を扱うことが出来ない状態での戦闘が如何に難解か]、その重大さを理解するのに一役買った。

 

そもそも海戦は全方位とはいえほぼ[2D戦闘]。そして艦載機攻撃、潜水艦攻撃がそれを立体化する。対空射撃も完璧には撃ち落とせない。その点気功波を習得していればそれも解消出来るのだが…

 

惑星戦士もといサイヤ人は[仕事柄]立体戦闘に長けている。エリートなら尚更。

やはり、過剰戦力で叩きのめす戦法は間違ってはいない、とターブルは安堵した。

それに、[あれが加われば]更に万全になる。

 

 

 

 

 

「それはじきに分かるようになる筈です。」

 

 

 

更に更に。自分が出るということは[ただでさえ過剰すぎる戦力:サイヤ人の切り札を隠し持っている]

 

 

「は、はい。なんだか失礼な事を聞いちゃったみたいで…」

 

提督は首を降る。

 

 

 

「いや。ただ僕が言いたくないだけです。

でも[僕の民族は]もっと強く、在り方はどうあれ誇り高い人達でした」

 

 

 

 

 

 

絶対に答えは濁さなければならない。そうターブルは理解していた。

[他に比べられて]、心のどこかで[弱虫]と呼ばれてしまう事を恐れていた。

だから、1人でいたい。出来る限り。自分のする事さえ出来ればいい。

[そんなことないよ]という言葉も、慰めにすらならない。

 

 

 

 

「(こんなこと言ってもお門違いな事は分かってる。分かってるけど…)」

 

 

[そうだったせいで]、何よりも大事な「もの」を喪ったのだから。

他人の優しい言葉も、その事実に侵された己がそれを否定する。

たとえどれ程強くなろうと。まるで呪いの様なものが、彼を支配していた。

 

 

 

 

 

 

「…提督。今日は、静かな夜ですね。私はここから見る夜景が、大好きなんです。」

窓の外を眺めながら、静かに榛名が言う。

 

 

「え?………あぁ、確かに綺麗ですね。」

呆気にとられた様子で提督が返す。

 

 

「(そう言えば…こうやって景色を見る時間なんて無かったのかもしれない。

いや[持たない様にしていた]って言うんでしょうか)」

 

 

 

「…提督はいつも頑張っていらっしゃるので、今日くらいは、ゆっくりお休みになって下さい。榛名からのお願いです」

 

その言葉に提督は顔を上げ、榛名を見る。

榛名もまた提督を見る。

そして…[何かを見透かしたかのように]笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勿論提督は気づかなかった。

 

「…い…いや榛名さんこそ早く休んで下さい!あ…そうだ!

これは[命令]です。いいですか?」

 

 

「な…ならせめて夕食だけでもお作りしますっ!!ほら、丁度フタマルマルマルですし!」

 

「いやいやいいですよ!独りで作れますからっ!」

 

「いや私が」「いや僕が」

 

 

片や[世話焼き]ともう片方は[遠慮しがちな軽度のヘタレかつ無自覚]。

不毛な会話を交わし暫くして、2人は笑いが込み上げてきた。

 

 

 

 

 

「…もう。提督は優し過ぎます。ちょっとくらい私に頼って貰っても…

 

 

 

…………え?え!?あ?あれ!?わ、私何か変なこと言いましたか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ターブルは静かに泣いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜長門サイド〜

 

「そう言えば、ねぇ長門。貴方は戦うのは久しぶりだったわよね」

 

「あぁ。提督には負けてられないさ。今日のあの模擬戦、陸奥も見ただろ?

もしかしたら提督はまさかの救世主になるかもしれないな!!ははは!」

 

「あら…もしかして変わった?提督が来てから」

 

「………!!!!」

 

「あら…あらあらぁ…?」

どうやら図星だった様だ。

 

 

 

 

「[サイヤ人は気の強い女を好む]って言われてるからもしかしたら、もしかするかもしれないわね」

 

「ち…違うぞ!精一杯、ビッグ7の名に恥じない戦いを提督に捧げる。ただそれだけだ。

 

…ていうか誰から聞いた?…大体見当はついてるが」

 

 

 

「[勝ちを皆で享受するんだ]って言ってなかった?案外気弱そうに見えて良いこと言うのね、彼」

 

「…あぁ」

 

「そう言えば長門が先発隊の旗艦なんだって?…あんまり無理しちゃダメよ。

そうやって[誰にも言わずにどんどん疲弊していく]所は、提督とそっくりね」

 

「…やはりそうか。そこが…問題だろうな。霧島が言ってたのか」

 

「いや榛名も、というか結構な子が気付いてるわ」

 

「……一緒、か」

ふと、初めて会った時や、最近の光景が長門の頭に浮かぶ。

物腰柔らかで丁寧で、優しくて、控えめで、ちょっとヘタレ気味な提督。

一転して、的確なアドバイスや模擬戦で見せた勇敢な姿が思い出された。

これだけ思い出せるのももしかしたら、[もしかしているから]なのかもしれない。

 

 

「(…神通っぽい性格かな)」

でも自分と提督は少し違うそうだ。

 

「…そうだな。あの[弱虫]の為にも頑張らなくては!」

 

「長門…思いっきり悪口よそれ」

 

「[ぎゃっぷもえ]とやらが皆好きなんじゃないのか!?はっはっは!」

 

長門は朗らかに笑った。

今までの彼女からは想像も出来ない程に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、読者の皆様もお気付きではないだろうか。

(読者の気持ちを代弁するかのように)陸奥は言った。

 

「長門…多分それ意味違えてると思うの、私」

「ゑぇ!?(家弓家正並感)」




なんで陸奥が知ってるんですかねぇ…(困惑)
え?ハーレム?知らんな

ちょっとターブル君が鬱気味です(再確認)
前々から悟飯っぽい性格かなって思ってたんでこんな感じにしました。
どうせコメント来なさそうだし良いよね(伝説の超慢心)

ちなみに時系列ですが本編魔人ブウ編から4年後くらいにしてます。便宜上。



おそうだ(唐突)Twitterもやってっから見ろよ見ろよ〜(意味不明)
@2ndkanaT


では次回から夜戦組の出番です!こうご期待!

「第5戦 希望を胸にいざ抜錨!」





悟空「コメント待ってんかんな…って言ってもどうせ来ねぇんだろうな」
ターブル「シッ!」

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