テイルズオブソムニウム   作:エステリーゼ

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13話 3人の女の人

 

私たちはテルンの感じた気配を追って虚誕の氷窟へと足を踏み入れた。

 

 

ガ「……遠くから見た感じ、ただの浮き島だと思ってたんだが、いざ来てみると……島ごとが洞窟だったな」

 

ルビ「ね、ねぇ、何かここ………寒くない?」

 

ナ「………ですわね。奥に進むにつれて、徐々に気温が低くなっているような気がしますわ」

 

ルー「………へっくしゅ!」

 

『ふふ、ルーク意外に可愛いくしゃみするんだね』

 

ルー「だ、誰が可愛いだ!つーか意外にって何だよ!」

 

ガ「………しっ。誰かいるぞ」

 

?「………!」

 

 

物陰から姿を現したのは紅色の髪の女の子がいた。

たしか……TOGのヒロイン、シェリアだ

 

 

ア「誰だ!」

 

?「………ミラ、エステル!人がいたわ!こっちよ!」

 

ロ「いや、それ俺たちのセリフだろ」

 

 

女の子が呼ぶと2人の女の人がこちらへとやって来た。

あれは、TOXの主人公ミラとTOVのヒロイン、エステルだ。

 

 

ミ「よくやったぞシェリア。あいつの言っていた通りだな………お前たち、夢見る目覚めの人だな?」

 

エス「そうですか……本当に、存在していたのですね………ミラ、どうします?」

 

ミ「どうするもこうするもあるまい。………今、楽にしてやる!」

 

『ま、待って!ミラさん、あなたたちも目覚めの人でしょ?どうして戦わなきゃいけないの?』

 

ミ「戯言を。私たちは夢見る目覚めの人ではない。私たちはとある者から夢見る目覚めの人は正気を失っているとの情報を得ている。今、もとに戻してやる。そして私はもとの世界に戻り、指名を果たす!」

 

ガ「まるで記憶があるような物言いだな。君たちは記憶があるのか?」

 

シェ「………記憶はないわ。わかっていることはレーヴァリアと呼ばれる異世界に来たということ。もとの世界に戻るために、この生物、ヴールと協力してあなたたち夢見る目覚めの人を倒し、人を惑わせる能力を持つテルンと、破滅を呼ぶ歌姫を捕らえること。」

 

『……ええ!?』

 

テル「ボ、ボクが、みんなを………惑わせる、ですか!?」

 

エス「……あなたたちを救う方法は、一度昏倒させることとテルンと歌姫を捕まえてあなたたちから引き離すこと、と聞きました。そうすれば彼がもとに戻す、と」

 

ルー「彼?誰だ、それ?」

 

ヴ「まさか………ナハト……?」

 

ミ「この世界レーヴァリアを混乱に陥れた諸悪の根源。テルンと破滅の歌姫に惑わされ従う、夢見る目覚めの人……覚悟しろ!」

 

『話を聞いて!私は違う!破滅へなんてしないわ!テルンだって!』

 

ミ「問答無用!」

 

ア「ヴールの影響から助けに来たのに、まさかその人に襲われるとはな」

 

ジ「話は通じないみたいね」

 

ルビ「……そういえば、女性3人なんて、特に辛い戦いになりそうですね、ガイさん。」

 

ガ「……やめてくれ。考えないようにしてたんだから」

 

ミ「今、もとに戻してやる。一度昏倒させねばならんと聞いているから一度は痛い目を見てもらわねばならんが、今はお前たちを正気に戻すのが先決だ」

 

ジュ「ちょっ、ちょっと待ってよ!僕たちは正気だし、君と戦う気なんてないよ!話を聞いて!」

 

ア「ちょっ、待て、誤解だ!俺達は敵じゃない!ほら、こうやってお前と話も出来るじゃないか。本当に俺が正気を失っているように見えるか?」

 

シェ「ナハトの言う通りね……それが手口なんでしょう?私は騙されないから……後であなたたちみんなをちゃんと治してもらうようにするわ。………だから今は、ごめんなさい」

 

エス「………すみません、あなたが歌姫です?こちらへ……」

 

『へ、え!?…わわっ!』

 

 

エステルに連れてかれてしまった私。

何かプレセアの時みたいに簡単にさらわれてるなぁ…

 

 

ノ「あー!星りんさらわれちゃったよぉ!」

 

ルー「何やってんだあいつ!おい、助けるぞ!」

 

ロ「わかってる!」

 

『ねぇ、エステル……お願いわたしを信じて!私は破滅に導かないよ!歌で癒したりできるもの!』

 

エス「えと、すみません、えい!」

 

『え、何を………んー!んー!!』

 

 

私はエステルの手によって口を塞がれた。

……どうしよう、何も話せない。

 

 

 

ミ「よくやったエステル。歌姫は歌うことで破滅に導く。口を封じておけば一先ず安全だ。」

 

リ「好き勝手言ってんじゃないわよ!ファイアボール!」

 

コ「はわわ、口を塞がっちゃってるよ~。待ってて、すぐ助けるから!グランシャリオ!」

 

シェ「はぁ!あなたたち、すぐもとに戻してあげるから!抵抗しないで!」

 

ルー「抵抗するに決まってんだろ!お前らこそ正気か!魔神拳!」

 

ス「珍しくお前と同意見だぜ。さっさと星菜返しやがれ!ライトニング!」

 

ミ「……くっ!このっ!」

 

『んーー!んーー!』

 

エス「ごめんなさい。あなたの口塞がないと滅亡しちゃいますから……スターストローク!」

 

ソ「シェルスロー!!」

 

ミ・シェ「きゃあ!!/くっ!!」

 

エス「ミラ!シェリア!」

 

テ「さぁ、あとは貴女だけよ。」

 

ジュ「星菜を返してくれるかな?僕、本当は戦う気なんてないんだ!」

 

エス「え……えと」

 

ミ「……くっ!こんなはずでは……」

 

ジ「勝負あり、ね」

 

ルー「んだよてめぇら本気で殴りやがって!俺達はお前らを助けに来てやったんだっつーの!」

 

ガ「落ち着けって。彼女たちにも事情がありそうだ。話を聞いてみよう。な?」

 

シェ「……話しはしないと言ったはずだけど」

 

エス「シェリア……わたし、この人たちと話がしたいです。」

 

シェ「エステル!」

 

エス「シェリア、ミラ、すみません。でも私には、どうしてもこの人たちが悪い人には見えないんです」

 

ミ「……そう考えた理由を聞こう」

 

エス「はい。この人たちは戦いながら、仲間の人を庇ったり、回復したりしてました。本当に悪いものに操られているなら、そんなことするでしょうか……。そう、考えたら不思議に思ったんです。だから、本当に悪い人たちなのかみなさんの話を聞いてみたいんです。お願いします。」

 

ルビ「よ、よかった……話してくれる気になってくれて……。」

 

『……んー!』

 

エス「あ、すみません。」

 

『ぷはっ!大丈夫だから気にしないで?エステル』

 

シェ「………この世界のこと、ヴールのこと。それから、あなたたちのこと……」

 

エス「みなさんのお話はわかりました。ヴールは、危険な存在だったのですね……」

 

フ「君たちがヴールに惑わされなくて良かったよ」

 

ミ「下手をすれば惑わされるのは私たちだったということか。」

 

シェ「ヴールの影響の話も聞けたものね。これだけの話を今ここで捏造できるとも思えないわ……ごめんなさい。」

 

エス「本当に、すみません。」

 

ミ「私も、情報の真偽を確かめずに……すまない。」

 

ジ「それで、あなたたちはこれからどうするのかしら?」

 

ミ「私は……もとの世界が滅びぬよう、ここで私のなすべきことをしよう。」

 

 

ぐぅ……

 

 

ロ「誰だよ腹ならしたやつは?お前か?」

 

ルー「な、なんで俺を疑うんだよ!俺じゃねぇ!俺はちげーからな!」

 

ソ「ルーク……おなか、すいたの?」

 

ルー「おい、俺の話聞けよ!俺じゃねぇって言ってんだろ!」

 

ガ「何食いたいんだ?」

 

ノ「や~い、ルーくんの腹鳴らし~!」

 

ルー「だから俺じゃねぇっつーの!」

 

ミ「私だ。」

 

ロ「は?」

 

ナ「まぁ」

 

ミ「だが、私1人の音ではないようだ」

 

ヴ「………?」

 

ジ「誰かしらね?」

 

エス「シェリア?俯いて、どうしたんです?」

 

ア「そうか、お前が腹を鳴らしたんだな。」

 

シェ「っ!!な、内緒にしてくれてもいいじゃない!……しんっじられないっ!」ドン!!

 

ア「うわっ!!」

 

『と、とりあえず、ご飯にしよう?』

 

 

みんなでご飯を食べ各自、休んでいた。

私はエステルに頼まれて歌を歌っていた。

 

 

エス「すごく癒されます!癒しの歌なんですね。」

 

『ありがとう。もとの世界でそんなこと言われたことないから嬉しいよ』

 

エス「そうなんです?」

 

『うん。』

 

ルー「おい、エステル!星菜もいたのか。何やってたんだ、こんなとこでぼーっとして」

 

ナ「ルーク!もっと言い方があるのではなくて?」

 

ルー「あ?何でお前に俺なの話し方で文句言われねーといけねぇんだっつーの!お前の話し方が固っ苦しいんだよ!」

 

ナ「まぁ、失敬な!いいですこと?人として礼儀というものはとても大切な……」

 

ルー「だー!うっせー女だな!」

 

ナ「何ですって!?」

 

『あらら、また始まったよ……ルークとナタリアの口喧嘩』

 

エス「私たちとは違う、未知の世界……まるで夢のようなお話ですね!」

 

フ「……ここは夢の世界ですよ、エステルさん」

 

ルー「あー、うぜぇ女だな!俺の顔を見る度に言葉遣いが汚いですわ!だぜ?うぜーってーの」

 

エス「今の、ナタリアの真似です?」

 

ルー「ち、ちげーよっ!」

 

エス「ふふ、仲がよろしいんですね。羨ましいです」

 

フ「そ、そうでしょうか」

 

エス「あの、私も連れていってください。この街の外を……世界を……見てみたいんです。だから私もルークやナタリアと同じように、仲良くしてください」

 

ルー「べ、べつに仲良くなんかねーし」

 

エス「じゃあ、喧嘩でもいいです」

 

ルー「これ以上口喧嘩の相手増やしてたまるかってーの。………来たかったら来ればいいだろ。誰も止めねーよ、だろ?フレン」

 

フ「はい。ですが、無理はなさらないでください。いいですね?」

 

ルー「?………そういやおまえ、何でエステルに敬語なんだ?」

 

フ「あ、あれ?」

 

エス「……!!私に敬語を使うのは、フレンと私がまだ仲良しではないからですね?わかりましたフレン。ルークとナタリアのように、私と喧嘩してみましょう。ルークもいいですね?」

 

『エステル、違うよ……てか喧嘩はよくないし……あ、でも、喧嘩して己をさらけ出して初めて友となるって小説、読んだことあるなぁ。』

 

ルー「星菜、お前…何言ってんだよ!てかそれ補強してるからな!」

 

エス「あ、でも、喧嘩ってどうすればいいんでしょう?」

 

ルー「やり方聞くもんでもねーだろ………」

 

シェ「ふふ、仲良くなったのね?エステル。」

 

エス「あ、シェリア……私」

 

シェ「私も行くことにしたわ。ミラも行くみたいよ。エステルも行くでしょう?」

 

エス「はい!一緒に行きましょう!」

 

 

エステルとミラ、シェリアが仲間になった。

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