テイルズオブソムニウム   作:エステリーゼ

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14話 石盤のなぞと遺跡

 

 

ア「この辺もだいぶヴールの気が強いな。例の3つの領域に通じる場所はこの先、か」

 

ガ「何を調べるにしても、もう少し手がかりが欲しいな……憎しみ、絶望、嘆きについてもう少し詳しく教えてくれないか、テルン?」

 

テル「あ、はい。その、前にナハトから聞いた話ですけど……憎しみの砂漠、絶望の荒野、嘆きの凍峡……その3つの場所は、昔、ルフレス族がやった何かのせいでヴールの領域になってしまったというです。何をしたかは聞かなかったです。……その話はあまりしたがらなかったです、から」

 

ア「ヴールを浄化するのが役割のルフレスがヴールの領域を生み出したのか?……おかしな話だな」

 

ナ「あの石盤に書かれているのが、ラーフを倒すためのものなら、むしろ逆ですわね」

 

ガ「あるいは、失敗した結果なのかもな。だとしてもそのままになっているのは解せないな」

 

テル「あ、それは、本当はなんとかするつもりだったみたいです。でもレーヴァリア全体で、ヴールが強くなって……」

 

ジ「それで後回しにされて、そのまま。そういうことかしら?」

 

『でも、確かめる価値はあるんじゃない?』

 

ヴ「ああ、星菜の言う通りだ。確かめに行こう。」

 

ノ「ヴェイくんと星りんに賛成~。世界を救うお宝探し!う~ん、いいね~!盛り上がるね~!」

 

ロ「待てよ、ヴールの領域の奥に行くんだろ?テルンは大丈夫なのか?またナハトが出てくる可能性だって……」

 

ルビ「……まって、誰かいるわ」

 

 

ルビアに言われ見てみるとピンクの髪を2つに結んだ女の子、TOEのメルディがいた。

 

 

メ「また会ったな、みんな」

 

ルー「……メルディ!俺たちの邪魔するつもりかよ!」

 

メ「……石盤返してほしいよ。あれ、メルディたちが持ち物」

 

ス「はん、そう言われてホイホイ返すやつがどこにいんだよ」

 

メ「ん~……ホイホイ返してほしいよ。………な?」

 

ロ「じゃあ、やっぱりあれはゼロスたちが落としていったものなんだな。………待てよ。だったら何で俺たちから奪い返す必要があるんだ?本当にラーフに対抗できるなら、争うこともないんじゃないか」

 

ルビ「ロイドの言う通りよ。テルンと星菜を犠牲にする必要だってないもの。あんたたちのやってること、支離滅裂じゃない」

 

ア「………初めてナハトと会った時から、いったい、何があったのいうんだ。」

 

メ「………難しいこと、分からないよ。メルディは、テルンと星菜と石盤、渡してほしい」

 

ソ「…させない。テルンと星菜は友達。させない。」

 

シ「ええ。そうね、ソフィ。テルンと星菜は私たちで守りましょう」

 

ア「ああ、悪いが渡せない。石盤も………テルンも、星菜もだ。俺達が守って見せる!」

 

メ「どうしても、戦うことがなるか……」

 

ルー「おいよせ!何するつもりだ!」

 

メ「………」

 

 

メルディはどこからか紫に光るクリスタルを出した。

そのクリスタルからヴールが出てくる。

 

 

フ「中からヴールが出てくる!何だ、あのクリスタルは!?」

 

メ「ヴールと領域、繋がる門。それが開くとき、ここ全部、ヴールになる。テルンと歌姫が力じゃ、浄化はムリ。ナハト、言ってた。」

 

テル「…………!!」

 

『色は~匂へど~いつか~ちりぬるを~♪あなたの~すべてに~幼く~委ねた~い♪許せぬ~優しさと~揺るぐ独占欲で~秤にかけれぬ~わがままな愛~♪………ダメだわ、浄化できない!きゃっ!!』

 

ミ「フレアボム!………大丈夫か、星菜。お前は下がっていろ。」

 

エ「スターストローク!……星菜、私が守ります。」

 

シ「あなたは下がってて!大丈夫、私たちなら!」

 

ナ「星菜の歌でも浄化できないなんて………それに、全部ヴールにって………あなたも巻き込まれてしまうんじゃありませんの!?」

 

メ「これが、メルディのやらなきゃならないこと。ゼッタイに、しなきゃいけないこと。」

 

ロ「そんなにしてまでもとの世界に帰りたいのかよ!ここがヴールに呑まれたらもとの世界だって無事じゃすまないんだぞ!」

 

ヴ「よせ、ロイド。今は目の前の敵が先だ。」

 

メ「………うっ」

 

ルー「お、おい、メルディのやつ、やばいんじゃねぇのか」

 

ガ「ああ、本当に自分の出したクリスタルでダメージを受けているらしいな。あのままじゃ自滅しかねないぞ」

 

コ「自滅………そんなの、ダメだよ!メルディ、やめて!」

 

リ「メルディ自身の術じゃないんだわ。彼女はあの魔術の動力源、それだけ。なんでそんなこと……!」

 

『それじゃ、捨て身ってこと!?メルディ!』

 

ルー「あの馬鹿!」

 

シ「なら、あのクリスタルを先に壊さない?それなら、メルディも無事じゃないかしら?」

 

リオ「そうだな。」

 

エ「んじゃ、さっさと壊しちまおうぜ!」

 

ソ「なら、解放します。必中筆頭、クリティカルブレード!」

 

 

ソフィは秘奥義・クリティカルブレードをクリスタルに向かって放った。

クリスタルは粉々に砕け散った。

 

 

ルー「おい、メルディ、お前の敗けだ。もういい加減、降参しろよ」

 

ナ「メルディ、あなた、ずっと辛そうですわね。………本当は私たちと戦いたくないんじゃありませんの?」

 

ア「………だったら、こっちに来ないか?一緒にレーヴァリアを救う方法を見つけるんだ!」

 

メ「まだ、まだ、できないよ」

 

『……?メルディ?まだって………どういうこと?』

 

メ「また会おうな」

 

ア「メルディ!」

 

 

メルディは不思議なことを言いながら去っていってしまった。

 

 

ルー「………くそ、何かムカつく!」

 

ガ「勝つには勝ったが、後味悪いな、確かに。」

 

ア「使ったメルディも巻き込むやり方………ナハトは一体どういうつもりなんだ」

 

ルー「しっかしヴールの領域の奥だけあって、どんどん暗くなってきやがるな。うっとーしいったらねぇや」

 

ヴ「あまり暗い気分にならない方がいい。ヴールを強めるだけだ。」

 

ルー「お前にだけは言われたくねぇっつーの」

 

ルビ「確かに………実際このままじゃ気分が落ち込む一方だよね」

 

ノ「じゃ、明るく行こうよ。歌でも歌いながらさ」

 

ナ「う、歌ですの?それはさすがに難しいものがありますわね……。第一、思い出せるかどうか」

 

ノ「まぁまぁナッちゃんもそう言わずにさ。そんなの、ノリで歌えばいいのよ。」

 

ルビ「そ、そんなこと言ったって………歌………」

 

 

………?何故だろう。みんなの視線が私に集まってる気がする

 

 

エス「星菜、歌ってくれます?」

 

ミ「………ふむ、頼めるか?」

 

シェ「……歌と言えば星菜ね、お願いできるかしら?」

 

テ「………私も、お願いしようかしら」

 

『み、みんなして………』

 

ヴ「………星菜、頼む。」

 

『ヴェ、ヴェイグまで………はぁ、わかったよ。』

 

これで、終わりそう思っていた遠いあの日~♪

今は言える、羽ばたける始まりだったと

 

君の温もりが広がる 掌と胸の隙間~♪

君と行き先探してる 心繋いで~♪

 

守りたい、守られてる会えないときもずっと

1秒ずつ私たちは強くなれるから~♪

 

シ「……素敵な歌ね」

 

ミ「………ああ、なんか、胸のなかが暖かくなるようだ」

 

エス「すごいです!星菜、また聞かせてくださいね?」

 

ルビ「確かに、星菜の歌、すごいよね。………そういえば歌姫って何なのかしら?」

 

『プレセアが言ってたことしか知らないんだけど、歌姫は何でも1000年に1人生まれてくるらしいの。歌姫は、歌を歌うことで相手を癒したり、力を注ぐことができる力があるみたいなの』

 

ロ「すげーな!じゃあさ、力を最大限に発揮することはできるのか?」

 

『どうだろ。わからないな………』

 

テ「あなたの歌にはいつも助けられているわ。」

 

リ「…………(あたしの調べが正しければ、最大限に力を使うと…最後は………)」

 

ア「どうしたんだ、リタ?」

 

リ「………何でもないわ。行きましょ」

 

 

私たちは、

遺跡らしきところへと辿り着いた。

 

 

ア「何か遺跡みたいだが………テルン、なんなんだ、ここは?」

 

テル「さぁ……あ、で、でもでもこの世界のものですから、誰かが作った訳じゃないはずです。確か、ここにすごくきれいな建物があるって聞いた気がするです。……恐らく、ヴールのせいで」

 

ガ「今じゃ、荒廃したイメージの具現と化してるってか。心が荒むねぇ」

 

ヴ「気の滅入る話だな……」

 

ルー「暗くすんなって言ったお前が暗いっつうの。おら、とっとと行こうぜ」

 

ルビ「ここ、崩れたりしないわよね?」

 

ノ「ここって思いが形になるんでしょ?そんなこと言ってると本当に~」

 

ロ「こ、こわいこと言うなよ」

 

エ「や、やめようよ。そんなこと言われたら、嫌でも考えちゃうよ」

 

ロ「や、やめろ!やめろってエミル!ゼッタイ考えるなよ!?」

 

ル「こ、こわいよ……」

 

『ルカ、手、繋ご?怖くないよ、ほら、エミルも』

 

ル「あ、ありがとう、星菜」

 

エ「え、えとその……ありがとう」

 

ルー「あいつら……」

 

ノ「あっれ~?ルーくんってばヤキモチ~?可愛いねぇ~手、繋いであげよっか?ほーれ、ペタペタ、ペタペタペタ!」

 

ルー「な!?何で俺がヤキモチ妬かなきゃいけねぇんだよ!てか、くっつくな!うぜーってーの!」

 

ヴ「しっ、待て、ヴールがいる。その奥は………なんだ、あの壁は?」

 

ジ「一番奥で道を塞いでいる…結界の類いかしら?傍のクリスタルが発生させているみたいね」

 

フ「偶々にしては出来すぎている。ナハトの仕業と見るべきかな」

 

テ「遺跡の他の部分の荒れようからしても、後から置かれたと考えるのが自然だわ。………私たちに向けられたものでしょうね」

 

ア「ああ、本気で俺たちを迎え撃つつもりなんだと思う。ナハトが何を考えているにせよ、ここは押し通るしかないんだ。やろう!」

 

エス「星菜、あなたは私から離れてはダメです」

 

リ「私が魔術でぶっ飛ばしてあげるわ!ファイアボール!」

 

ハ「そーれ、ネガティブゲイト!」

 

ミ「スプラッシュ!」

 

ルー「魔神拳!ほら、行くぞ!」

 

ア「あのクリスタルを壊せば!はぁ!」

 

ロ「もう1つは任せろっ!おりゃ!」

 

『やった、結界が解かれた!』

 

ロ「よし、………何!?気を付けろ、でかいヴールが現れたぞ!」

 

ガ「最後の最後にこんなのを控えさせておくとは、ナハトも意地が悪いな」

 

ルビ「でもこいつらで最後みたい。頑張りましょ!」

 

ル「ファイアボール!」

 

ノ「チアダンス!」

 

テ「ノクターナルライト!」

 

ヴ「……くっ!」

 

ジュ「つ、強い……」

 

『きゃあ!』

 

コ「星菜!グランティス!」

 

エス「ナース!みなさん、大丈夫ですか?」

 

ジュ「ありがとう」

 

『あ、ありがとうエステル』

 

ナ「一気に攻めましょう!」

 

ア「はぁ!」

 

ロ「や、やったか……?」

 

ソ「みんな、ボロボロ……」

 

ノ「あ~、マジ死ぬかと思った。」

 

ヴ「今までとは敵の本質も量も違った。それだけナハトも本気ということか……」

 

ルビ「…ねぇ、前から気になってたんだけど、いくらナハトが思考を形に出来るルフレス族で1番強いって言ってもさ、あんなヴールを、それも幻じゃない、本物を作れるものなのかしら?テルン、あれは幻だったの?」

 

テル「い、いえ………本物のヴールだったです、けど……」

 

ナ「ルフレス族とヴールは相反する存在なんでしたわね。それとも夢紬なら可能なんですの?」

 

テル「分からないです………。確かにおかしいとは思うです。でも……ナハトはいつだって正しかったです。ルフレスで1番強いんです。ボクなんかよりずっとずっとずっと………」

 

ルビ「それは、分かるけど………」

 

ロ「だけど、ナハトはテルンの親みたいなもんだろ?それなのにテルンや星菜に敵を送りつけたり、犠牲になれってなんて、やっぱりおかしい。」

 

テル「僕たち………やっぱりナハトとた、対決することに、なる、ですか………」

 

『テルン………大丈夫だよ、きっと』

 

ジ「まだ石盤の探索は始まったばかり。無理に結論を急がなくてもいいと思うわ。」

 

ア「そうだな………そう思う。今は探索を続けよう。テルン、それでいいか?」

 

テル「は、はい」

 

 

ナハトの思惑は謎ばかり………

私たちは石盤について考えることにした。

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