私達は3つの領域1つ、憎しみの砂漠に着いた。
ヴ「ここが憎しみの砂漠か……。見た目はただの砂漠なのに、なんだ、この圧迫感は……」
ナ「ええ……なんだか肌がぴりぴりするようですわ」
ルビ「なんか気持ち悪い……。気を抜くとおかしくなっちゃいそう」
ル「こ、こんなところを探さなくちゃならないんだ。やだなぁ…」
フ「この熱気もただの暑さとは思えないな。まるで、誰かから物凄い敵意を向けられているみたいだ」
テル「なんでもいいから傷付けようとする悪意。………びっくりです。こんな混じりけのないヴールの領域なんて。……みなさん、絶対にボクから離れないで」
ロ「ああ、頼りにしてるぜ!」
シェ「なんだかテルン、本当に強くなったみたい」
『うん、テルン強いよ!』
ルー「けどよ、こんなだだっぴろい砂漠で何をどうやって探せばいいんだ?」
ソ「掘る?」
ガ「そりゃ無茶だ……。そうだ、ノーマなら何か手があるんじゃないか?宝探しは得意なんだろ?」
ノ「いくらあたしでも、こぉ~んなな~んにもないとこで手掛り0じゃ、ちょっとね~」
ア「テルンから離れられない以上、分散するわけにも………テルン?」
テル「………何か………感じるです。………あっち?」
『この辺り?テルン?』
テル「はい。何か………何かはわからないですけど、温かい感じがするです。」
ロ「よーし、早速掘ってみるか!」
ジェ「驚きましたね」
ロ「ジェイド!?ナハトも!」
ジェ「プレセアから聞いてはいましたが、本当にテルンは急速に成長しているらしい。どうしますか、ナハト?」
ナハ「………。」
ア「なんだ!?敵意むき出しじゃないか……」
テル「ナハト!どうしてこんなことするです!どうしてボクと星菜が犠牲にならないといけないですか!答えて、ナハト!」
ナハ「お前は……お前らは危険だ!」
テル「ナハト!?」
『ナハト、どうして……私とテルンは危険?』
ナハ「この地の憎しみに呑まれるがいい!」
地面からヴールが現れた。
あれは……確か、サンドワーム?
ガ「でかい!なんだ、何だ化け者共は!」
ナ「なんて禍禍しい……まるでこの砂漠の憎しみが形をまとったみたいですわ」
ジェ「正解です。ナハトがあなた達のために特別に作り出したヴールですからね。彼の敵意の顕現……といったところですか」
ルビ「き、気持ち悪い………あんなのと戦わないといけないの!?」
ジ「これは少し骨が折れそうね」
ナハ「夢見る目覚めの人もテルンもみんな危険!危険!!危険だ!!あらゆる次元、あらゆる世界から消えてしまえ!」
テル「本気なの、ナハト!?本当にボクや目覚めの人のみなさんを………?」
ナハ「くどいよ、僕はルフレス族の最上位者だ。その僕がやると言っているんだ。ならそれは起きたと同じことさ」
テル「それがナハトの本心なら………ボ、ボクは、ボクはナハトと戦うから!」
『テルン、よく言ったわ!』
ナハ「はっ!生まれて日も浅い、まだ夢守にもなっていなかったひとりぼっちのひよっこがさ!夢紬になった途端、一人前とは笑わせるじゃないか」
ロ「1人じゃないさ!俺たちがテルンと一緒にいるんだ」
ナハ「………ならもろとも、砂漠に撒き散らされるんだね!」
シェ「私たちが相手になるわ!」
エス「我ら」
ティ「び、美少女守り隊が」
コハ「星菜を守るわ!」
ルー「お、おいおい、ティア、なにお前まで仲間になってんだよ」
ティ「ち、違うわ!ただちょっと守らないとかいけないから?ベ、別に可愛いなぁとか思ってないから!」
『ティア……それ、言ってるから』
ティ「………!!」
ナハ「テルン………僕の継ぎの仔……同じ夢紬となったくらいで僕に勝てるつもりかい?」
テル「………ボクは、ボクはルフレスとして、目覚めの人達を守るです………だからボクは………ボクはナハトと戦うです!」
ルビ「今ので最後よね?」
ガ「ナハトは………見当たらないな。ジェイドもだ。逃げたのか?」
テル「ナハト達も他のヴールの気配も感じないです。………多分、もう近くにはいないです。」
ガ「尋ねたいことが色々あったのに、それもできないまま、とうとう戦ってしまったな。大丈夫か、テルン?」
テル「あ、はい、大丈夫です」
ア「あのヴールを倒したせいか、少しだけ場の圧力が和らいだ気がする。今のうちに捜索を再開しよう」
ロ「………。」
ソ「………。」
ロ「見つからないな」
ソ「うん、見つからない…」
ルビ「靴の中も服の中も砂だらけ…」
ス「だな。グローブの中まで入ってやがる。……なぁ、とっとと見つけちまおうぜ」
フ「テルン、もう少し絞り込めないか?」
テル「この辺りなのは間違いないです。ただ、ヴールの影響が強くて…」
ア「頑張るしかないか」
ク「そうだね。僕は向こうの方をもう一度探してみるよ」
ア「ああ、頼むよ、クレス」
ノ「ふん、ふん、ふん、……ん?おおお~?」
ア「どうしたんだ、ノーマ」
ノ「砂の中に硬くて小さい丸いもの~じゃ~ん、見っけ~!」
ナ「珠…?これがあの石盤に描かれていた、慈しみの珠なんですの?」
テル「多分……憎しみとは違う、なにかを感じるです。優しくて温かいです…」
ノ「こーんな砂の山の中から見つけ出すとはさっすが~あったしぃ~」
『すごい…これが、あと2つあるんだね』
私はノーマが見つけた慈しみの珠を手に持ってみた。
すると、声が聞こえてきた。
ー泡……の……ほ……くて……ー
『……っ!?何、これ……』
ア「どうした、星菜!」
『頭に……直接……何か………』
ーそっ………触れ………残………君の………ー
『あ………あ………』
ロ「星菜、しっかりしろ!」
私は、頭に流れた言葉とロイド達が心配するなか、意識を手放した。