ナハトをラーフから助けることに成功し、バラバラになったラーフの欠片を追ってメランコリウムの最奥へとやって来た。そこにラーフの欠片が集まっていた。
ラ「うるるる…………嫌ダ…………消エタクナイ…………消エタクナイ…………」
ユ「ラーフは意思がないんじゃなかったのか」
ナハ「なんて事だ………僕の意思の名残で…しかも、消滅を拒んでいる」
ア「来るぞ!」
ラ「うるるうあああ!!」
ラーフは叫び声をあげると、ラーフの欠片が集まり大きくなっていき、クリスタルを四方に出現させた。
ルー「おわ、クリスタルまで出しやがった」
メ「バイバ!すごい勢いで回復してる………前よりも大きくなってく!!」
ラ「嫌ダ嫌ダ嫌ダ嫌ダ嫌ダ………」
ナハ「消滅することへの恐れに突き動かされているのか………」
ラーフは消えたくない衝動でさっきよりも巨大化し始めている。
ゼ「おい、このままじゃ、結界を内側から破っちまうんじゃねぇのか」
ナハ「くっ、あと一歩というところで……」
テル「まだです!出来るです!駄目でも何度だってやればいいです!」
ナハ「テルン………!そうだね、そのとおりだ。僕としたことが」
テルンは夢紬へと変身し戦闘体制に入り、ナハトもテルンの意思を感じ、夢紬へと変身した。
ユ「夢紬が2人か。こりゃ心強いぜ」
ロ「だけど、ナハトは大丈夫なのか?さっきの話だと………」
ナハ「大丈夫、テルンとみなさんが一緒なら、呑まれる心配はありません。さぁ、テルンと僕でもう一度、珠を使います。その上でラーフを!」
ロ「ああ、任せとけ!」
珠の力で弱体化したラーフは、
クリスタルの代わりにヴールを召喚した。
ガ「珠の力でクリスタルが消えたのはいいが、代わりにあいつ、手下を呼び出したぞ」
プ「私たちの複製もいますね………」
ヴ「だがここまで来たんだ。俺たちならやれるはずだ」
ナ「そのとおりですわ。私達、決して負けません!」
ア「みんな、これが最後の決戦だ!気を抜くな!」
ロ「ああ!それと、ジュード。悪いんだけどさ……星菜の事、診ててやくれないか?」
ジュ「えっ?でも………」
テ「そうね、私たちが戦っている中、誤って攻撃が当たってはいけないし………万が一負傷しても貴方なら治すことが出来るでしょう?」
ジュ「ティア………」
ゼ「俺様も治すことが出来るぜ~?というわけで俺様も星菜ちゃんを診て」
ゼロスはそう言いながらジュードに背負われてる星菜へと歩み寄るが…………
ユ「蒼破刃!」
ゼ「わっ!ちょ、ちょっと危ないじゃねーか!何、攻撃してんの!」
ユ「あーつい、てがすべっちまったごめんなさい。」
ゼ「何その棒読みは………反省してねーだろ!」
ユ「ばれたか。いや、眠り姫に魔の手が降りかかろうとしてたからな。取り除こうとして、な」
ゼ「それで技が当たったらだめでしょーが!」
ユ「当てるつもりだったんだが………ちっ避けやがったか」
ゼ「たちが悪ぃぞ……てか、まさかお前まで入ってないよな?…………美少女守り隊に」
ユ「…………蒼破っ!」
ゼ「だからっ!攻撃すんなっての!ていうかまじかよっ!」
シ「ナイスよ、ユーリ!…………ゼロスのことは後で制裁するとして、今は目の前のラーフを倒さなきゃ」
コ「そだね、殺ろうゼロス!グランシャリオ!」
ユーリとゼロスのコントみたいな会話の中、
シェリアは宥めながら自分達の姿をしたヴールを倒していた。
コレットもチャクラムを構えてラーフを攻撃していた。
ゼ「コレットちゃん?字が違うよ?………はぁ、今は目の前の敵だな。エアスラスト!」
リオ「グランドダッシャー!全く、いくら敵とはいえ、自分の姿をしたやつを攻撃するのは気分が悪い」
ハ「ま、私たち本物組の方が強いってこと!ネガティブゲイト!」
エス「スターストローク!その通りです。本物が偽者に負けるわけありません!」
ナ「シュトルムエッジ!そうですわ。いくら姿かたちが同じでも、心がなければ勝てませんわ!」
自分達の姿をしたヴールと戦っていると、ラーフがヴールたちを吸収した。
ルー「おわぁっ、お、おい見たかよ、今の。ラーフに吸収されちまったぞ!」
フ「自分の力を取り戻すために、1度生み出した配下を再吸収したのか………?」
ナハ「同じヴール同士、より強い方が取り込んでいくということでしょう」
ルー「なんだよ………ヴールの癖にそんな簡単に使い捨てしやがって………なんかムカつくぞ」
幾つか攻撃していくと、
ラーフの体が裏表が逆に変わった。
ナ「な、なんですの、今のは!?裏表で………」
プ「はい、ひっくり返りました。どんな意味があるか分かりません。気を付けてください」
ナ「あ、あなたはこんな時でも動じませんのね。でもその冷静さ、頼もしいですわ」
ガ「まただ、また本体に吸収されたぞ!」
ノ「ねぇ、ラーフのやつ、吸収するたびに、なんか元気になってってない?」
ガ「そうらしいな。これ以上、吸収させないように片付けてしまおう!」
ジュディスはラーフを物理で攻めた。
すると…………異変に気づいた。
ジ「月牙!……あら?」
メ「ジュディス、どうしたか?」
ジ「あのラーフって子、ずいぶん頑丈なのね。攻撃があまり通らないみたい」
メ「だったら魔術で攻めるか?」
ジ「ふふ、そうね、お願いしようかしら」
倒しても、倒しても、ラーフは新たにヴールを召喚した。
ソ「また、ニセモノ呼んだ」
ユ「惑わされんなよ、今ここにいんのが本当の自分だ。形だけ真似したヴールなんざ、いくらいたってぶっ倒すだけだ」
ソ「ぶっ倒す………分かった。私、あいつらぶっ倒す!」
テ「一気に行くわ…………穢れ無き風、我に仇なすものを包み込まん、イノセントシャイン!」
ジ「来たれ雷…裁きを受けよ!煌華月衝閃!いかがかしら?」
ユ「これで片付けてやる。閃け、鮮烈なる刃!無辺の闇を鋭く切り裂き、仇名す者を微塵に砕く!漸毅狼影陣!」
ルビ「私だって!我らの糧たる常明の光よ、ここに集いてかの者を滅ぼせ!セイクリッドシャイン!」
ティア達4人が秘奥義を放ち、ラーフをその名の通りボコボコにした。
ロ「やった………のか?本当に?これで終わりなのか?」
ア「ああ、急に空気が軽くなった気がするし、間違いないと思う」
テル「やった!やりました、みなさん!すごいです!あのラーフ・ネクリアを本当に」
ナハ「僕もまだ信じられない………あのラーフを完全に消せる日が来るなんて」
ゼ「大丈夫か?またさっきみたいに欠片が残ってて復活とかないだろうな」
ナハ「それは大丈夫。珠の力を借りて分解したラーフの気もすべて浄化しましたから。もっとも珠もその力を使い果たしたらしい。3つとも消え失せてしまいました。目覚めの人のみなさん、改めてお礼を言わせていただきます。…………ありがとう」
テル「ボ、ボクからも、ありがとうです!」
テルンとナハトはラーフを浄化することができたことをみんなに伝え、お礼を言った。
ロ「改めて面と向かって言われると、なんだか照れ臭いな」
ナハ「テルンも頑張ったね」
テル「えへへ…………照れるです」
ナハ「でも、慢心してはいけないよ。まだまだこれから学んで、いずれは育み手にだってならなければならないんだから」
テル「は、はい」
ガ「はは、釘を刺されたな」
ナハ「結界を夢見る夢守たちの役目もこれで終わった。街の仔らも待ちわびているでしょう。さぁ、もうここにとどまる理由もない。是非街に戻り、みなさんを労わせていただきましょう」
エス「ジュード、星菜はどうです?」
エステルはジュードに星菜の状況を尋ねた。
しかし、星菜はまだ気絶したまま目を開けていない……
『…………』
ジュ「それが………全然目を覚まさないんだ。気絶させるために殴ったけど……強くはないのに」
シェ「何で起きないの?」
ル「状態異常……とかかな?」
ナ「では私にお任せを、リカバー!」
ナタリアは、治癒術の1つであるリカバーを星菜にかけた。
だが、星菜は起きなかった。
ジュ「…………駄目だ……変化がみられない。効いてないのかな?」
コハ「ラーフを倒したのに………何で?」
ナハ「…………」
コ「どしたの?ナハト?何かあった?」
ナハ「いえ、気のせいだと思います。さぁ、街へ戻りましょう。星菜さんについてはそこで考えてみよう(気のせいであれば………)」