テイルズオブソムニウム   作:エステリーゼ

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エピローグ 転生

 

 

ルミナシアのとある森。

緑が生い茂る森の中、……その奥に大きな樹がある。

人々からはそれを世界樹と呼んでいる。

 

その世界樹の側に眠る少女がいた。

 

 

『………ムニャ……暖かい………う………ん?あれ?ここ、どこ?……確か………あれ?……思い出せない………何で?それより私、生きて、る?どうして?たしか死んだはず………???』

 

 

少女は目を覚まし、辺りを見渡した。

そして首をかしげ、何故ここにいるのかわからなかった。

 

 

『……変わった服………それにここ、森?この大きな樹、凄く神聖な感じがする』

 

 

 

星菜の服装はすみれ色のケープを羽織り、桜色のワンピースに少しヒールの高い白いサンダルを履いていた。腕には銀色のブレスレットを身に付けていた。(ブレスレットには丸い小さな青い宝石が嵌められていた。)

 

…………ガサッ

 

 

『っ!!?だ、誰!?誰かいるの?』

 

?「ご、ごめん、驚かせるつもりじゃ……」

 

?「…………?」

 

『………え?』

 

?「ここに人?……あ、自己紹介しないとだね、私はカノンノ。カノンノ・グラスバレー。ギルド・アドリビトムの者だよ」

 

?「あ、ぼ、僕はルカ・ミルダ」

 

?「私はリコ……よろしく。あなたは?」

 

 

 

ピンク色の髪をサイドテールにして、紅葉の髪飾りつけているのがカノンノ、銀髪で大人しいのがルカ、鮮やかなピンク髪がリコ……

見たことあるなぁと思っていると、リコに名前を聞かれた。

 

 

 

『……え?あ、私は星菜。えと、貴女たちは何でここに?』

 

カノンノ「私たちは」

 

?「お前に会いに来たのだ」

 

 

 

カノンノが教えようとしていたら、後ろから赤みがかった茶色の髪をした男の人が現れた。

 

 

 

リコ「……クラトス、遅いよ」

 

クラトス「辺りを警戒していたのだ………我々はお前を探していたのだ」

 

『私、を?』

 

ルカ「え?何言っているの?僕達は精霊を探しに来たんだよ?」

 

クラトス「この者が我々が探していた精霊だ。」

 

『え、えぇ!?私が、精霊!?』

 

 

 

クラトスは私を見ながら精霊だと言った。

ルカとカノンノは驚いてこっちを見た。リコはきょとんとしている

 

 

『あ、あの、説明お願いします』

 

クラトス「ああ、私はクラトス・アウリオンだ。」

 

『あ、それはどうもご丁寧に…………じゃなくて!』

 

ルカ「く、クラトス?もしかして彼女、記憶がないのかも……」

 

カノンノ「とりあえず、セルシウスに逢ってもらおうよ。何か知っているかも!」

 

クラトス「ふむ、そうだな………では、我々に着いてきてくれるか?」

 

『……え?』

 

カノンノ「私たちの船、バンエルティア号に来てほしいの。そこに貴女を迎えにいってって依頼を受けてたから………ダメ、かな?」

 

『あ、ダメじゃない、けど……』

 

ルカ「じゃあ、戻ろう!」

 

 

 

カノンノ、ルカ、リコ、クラトスに着いていき私は、バンエルティア号へと入った。

現在、甲板で青髪の女の人と話しています。

 

 

 

カノンノ「セルシウス、この子…星菜なんだけど、世界樹の側にいたの……星菜は、命の精霊なの?」

 

セルシウス「…ええ、この子よ。私はセルシウス。氷の精霊よ。貴女に逢えて嬉しいわ」

 

『……命の、精霊?でも、私、自分の事わからないし……貴女の事も……』

 

セルシウス「大丈夫よ。貴女が私の事を知らなくても、私は貴女の事を知っているわ(貴女は深く傷つきすぎた……世界樹は、それで貴女を呼んだのね)」

 

『セル、シウス?』

 

セルシウス「ふふ」

 

?「あらあら、楽しそうね」

 

 

 

声のする方を見ると、水色の髪をポニーテールにし、白い服を着た女の子が現れた。

 

 

 

カノンノ「あ、アンジュ!この子が命の精霊だよ」

 

アンジュ「そう、これで依頼達成ね。お疲れ様。」

 

セルシウス「アンジュ、この子を船に置いてはくれないか?」

 

アンジュ「ええ、構わないわ。只し、働いてはもらいますけどね」

 

『えと……どんな仕事があるの?』

 

アンジュ「ふふ、やる気ね。でも、先ずはみんなに挨拶よ」

 

セルシウス「ありがとう。カノンノ、すまないが星菜を案内してくれないか?」

 

カノンノ「わかった。行こう、星菜!」

 

『う、うん!』

 

 

 

私はカノンノに連れられ、バンエルティア号を案内&挨拶周りをすることになった。

が、途中でカノンノとはぐれてしまい……とある部屋の前で…………

 

 

 

?「…………」

 

?「…………」

 

『……え、えと…何でしょうか?』

 

 

 

現在、何故か、男の人2人にじろじろ見られています。

というより、そこ退いてもらわないと挨拶しに行けないんだけど……

 

 

 

 

?「お前が命の精霊か、俺はチェスター・バークライト。よろしく」

 

『ど、どうも…』

 

?「俺様ゼロス・ワイルダー。仲良くしようぜ」

 

『あ、私は星菜、よ、よろしくね』

 

 

 

赤髪の男の人がゼロスで、薄水色の髪を下の方に結っているの男の人がチェスター。

 

 

 

ゼロス「星菜ちゃんか、よろしく~!………にしても、いいねぇ」

 

チェスター「確かに、いいな」

 

『な、何が?』

 

ゼロス「てか、走ると揺れてやべぇかもな」

 

チェスター「あぁ。出てるとこ出てるし、うん、申し分ねーな」

 

『え、えと?あの、退いてくれますか?まだ、この部屋の人たちと挨拶してないので…』

 

ゼロス「あ、そうだ、俺様の部屋行かね?星菜ちゃんに似合う服、あるんだけど。きわどい服とかも❤」

 

『ふぇっ!?』

 

チェスター「まじか!よし善は急げだ。早速行」

 

?「トラクタービーム!」

 

?「ファイアボール!」

 

ゼロス&チェスター「ギャーーー!!!」

 

 

 

ゼロスとチェスターの足元に突如出現した魔法陣。上へと上げられ、落とされた。追撃に火の玉が飛んで来て、燃やされた。黒焦げになっている。

 

 

 

?「全く、油断も隙もないんだから……あそうそう、私、アーチェ・クライン!よろしく!」

 

?「僕はジーニアス・セイジ。ごめんね、このバカは放っておいて平気だから。挨拶するんでしょ?行ってきなよ」

 

『え、でも……』

 

 

 

薄ピンク髪をポニーテールにし放棄を持っている女の子はアーチェ、銀髪で青衣服着た男の子はジーニアス。

ジーニアスに放っておいて大丈夫と言われるが、放っておいていいのかな?これ………

 

 

 

 

アーチェ「いいの、いいの!こいつらはスケベだから。近づいちゃダメよ」

 

チェスター「おい、誰がスケベだ!」

 

アーチェ「何よスケベ大魔王」

 

チェスター「誰がスケベ大魔王だ!誰が!」

 

アーチェ「あんたよあんた。きゃーたすけてぇ。スケベ、スケベが感染る~!」

 

チェスター「てめぇ、待ちやがれ!」

 

 

アーチェは逃げ出した。それをチェスターは追いかけていった。

 

 

ゼロス「いてて……おいガキンチョ、船の中で魔術はよくないっしょ?」

 

ジーニアス「いいんだよ、アンジュには許可貰ってるし、だってゼロスだもん。いいでしょ?」

 

ゼロス「よくねぇ!俺様何かしたか!?」

 

ジーニアス「下心丸出しのナンパ」

 

ゼロス「このっ!」

 

ジーニアス「逃っげろー!」

 

ゼロス「待てこら!ガキンチョ!!」

 

 

ジーニアスも逃げ出した。それをゼロスも追いかけていった。

私はその場に取り残された。

 

 

『…………えーっと……』

 

?「騒がしかったんだが、何かあったか?」

 

?「何かあったんです?」

 

 

 

私が挨拶しに行こうとした部屋から、黒髪の男の人とピンク髪の女の人が出てきた。

 

 

 

『あ、えと私、星菜っていいます。今日からこの船においてもらうことになりまして、挨拶しに廻ってて、その、あなたたちで最後で……えと……』

 

?「貴女が命の精霊です?私、エステリーゼ・シデス・ヒュラッセインといいます。エステルって呼んでください」

 

?「俺はユーリ・ローウェル。よろしくな。因みにエステルはお姫様だぜ?」

 

『ふぇっ!?お、お姫、様!?』

 

エステル「あ、かしこまらなくていいですから。私もみんなと同じに接して下さい」

 

『み、みんな、と…』

 

?「ふふ、かわいい子ね」

 

 

 

部屋から声がし、中へ入ってみると深い青髪のグラマーな女の人と鎧をした金髪の男の人がいた。

 

 

 

?「私はジュディス。仲良くしましょ?」

 

?「僕はフレン・シーフォ。ガルバンゾ国の騎士をしている。よろしく」

 

『あ、えと、私は星菜。よろしくお願いします』

 

ジュディス「ふふ、緊張してるのね。可愛いわ」

 

『…あ、あう~…』

 

カノンノ「星菜!無事っ!?」

 

 

 

エステルたちと話していたら、カノンノがすごい勢いで部屋に入ってきた。

私を見てホッと安心した表情になったが、質問してきた。

 

 

 

エステル「カノンノ、どうしたんです?」

 

カノンノ「さっき星菜がゼロスとチェスターから下心丸出しのナンパを受けていたってミントから聞いて!心配したよ!大丈夫?」

 

『あ、うん、アーチェとジーニアスが助けてくれたから』

 

カノンノ「本当に、よかったぁ……」

 

エステル「星菜は、魅力的ですから。…………決めました!」

 

ユーリ「何をだ?」

 

エステル「私とユーリで星菜を守る騎士になって守ります!」

 

フレン「エ、エステリーゼ様!?」

 

ユーリ「……ちょっと待て、俺もか?」

 

エステル「はい!ユーリと私なら守ることができます!頑張りましょう!」

 

 

エステルは意気込んでいると、フレンは止めに入った。

 

 

フレン「お待ちくださいエステリーゼ様!ユーリはともかく何故貴女も!」

 

ユーリ「ともかくとはなんだともかくとは」

 

エステル「ユーリは気配を殺して星菜に近づこうとする不届きな輩の不意を突くことができます。私はとどめをさしたいからです。」

 

フレン「ですが………」

 

エステル「………私の意見が聞けないです?」

 

フレン「いえ!そんなことは!……頑張って下さい」

 

ジュディス「ふふ、なら私も騎士になろうかしら?」

 

ユーリ「ジュディ、面白がってんだろ」

 

 

 

挨拶が終わり私の部屋はカノンノと同じ部屋になった。カノンノはルームメイトが出来て喜んでいた。

 

 

 

カノンノ「星菜、これからよろしくね」

 

『うん、よろしくね』

 

 

 

私は、これから……ここで生きていく………

この、ルミナシアで…………

 

 

 

 

 

 

 


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