ロ「なんだあれ、島が宙に浮いてるぞ!」
ナ「それより地面が手前で途切れていることの方が。私は驚きですわ……」
ア「ここは……この世界の果てなのか、テルン」
テル「い、いえ、そうじゃなくて、レーヴァリアの地面は、みんなあの島みたいに宙に浮いてるです。」
ロ「ええ?それじゃ俺達、空中にいるのか?」
ルビ「本当……下はずーっと崖だけど、その下は雲と空しかない。これ、落ちたらどうなるの?」
テル「さ、さぁ……考えたことないです」
『本当に……夢の世界って感じね』
リ「だからってデタラメすぎない?何でもありにも程があるわよ」
ガ「納得できないからって、ここでいきなり研究とか始めないでくれよ?」
リ「しないわよ、そんなこと!」
ノ「で、それはいいんだけどさ。その噂の夢守ってのはあの島に渡ったわけ?なんか、神殿みたいのがあるんだけど」
テル「あの先には何もないですし……多分」
フ「ここまで来たんだ。行ってみるしか無いんじゃないかな」
ノ「お宝あっるっかっな~♪」
ア「遊びに行くんじゃないんだぞ。………あそこの橋から渡っていけそうだな。ん、どうしたソフィ?」
ソ「………あれ、橋の上、ヴール」
ロ「ヴールの群れに女の人が襲われて……おい、ヴールの方にも男がいるぞ!」
ルビ「取り込まれた目覚めの人が同士討ちをしているの?」
『ここからじゃ、私の歌が届かない』
リ「あたしらが道を開くからあんたはそこを通って歌うの!いい!」
『……わかった!』
?「……なんだ、お前たちは………俺の、俺の邪魔をするな!!」
リオ「くっ!」
リ・ルビ「ファイアーボール!」
ナ「ピアシスライン!」
ロ・ア「魔神剣!」
ソ「はあぁ!!」
ル「今だ!お願い、星菜!」
『うん!!』
色は匂へど いつか散りぬるを~♪
さ迷うことさえ 許せなかった…
咲き誇る花はいつか~
教えてくれた 生きるだけでは罪と~♪
離れられない 離せはしないと
抱く思いは 心を躍らせるばかり~♪
?「う、ここ、は」
ルビ「よかった、気がついたみたい!」
?「あなたたち……それに……」
?「待つんだジュディス。彼らは敵じゃない」
テル「……!今のは…」
ルビ「な、なに!」
ナ「いけない!橋が崩れますわ!」
ノ「えっ?えっ!?ねぇ、ちょっと!あの人落ちちゃったよ!?」
ロ「やばい!このままじゃ俺達も道連れだ!走れ!」
ガ「ついでにさっきの男も拾っていくぞ」
『走るの……はぁ……苦手……なのに……!』
ロ「くそっ、またヴールかよ!」
ル「い、急がないと!」
ハ「シャドウエッジ!」
リ「スプラッシュ!」
ルビ「フォトン!」
ア「今だ!このまま走り抜けるぞ!」
『はぁ……はぁ……』
ナ「星菜、あと少しですわ!」
『う、うん……』
ルビ「きゃっ!」
ア「っ!はあっ!」
ノ「2人とも早く早く!」
ア「……うわっ…!!」
アスベルが落ちる寸前でフレンが引き上げた。
フ「大丈夫か?」
ア「ああ、ありがとう」
ノ「いや~危なかったね~」
ガ「橋の方は完全に崩れちまったな。これじゃもう向こうに行けない」
ナ「あの女の人も、助けられませんでしたわ…」
ルビ「結局、あの神殿みたいなの、何だったのかしら?」
ア「今となっては確かめようがないな。夢守たちがいるのが、あそこでないといいが…」
テル「あ、あの、浄化が終わりました、けど……」
?「う……ここは、お前たちは?」
『大丈夫?』
?「話はわかった。俺はヴェイグ。お前たちには、すまないことをした。それに落ちたという彼女のことも…」
ガ「自分を責めるなよ。ヴールに取り込まれていたんだ。お前のせいじゃない」
ヴ「それでも、俺は………誰かを傷つけたりしたくはなかった……」
?「心配ありません」
ノ「へ?誰!?」
テル「やっぱり、その声は………」
?「よくここまで来たね、テルン」
ロ「ルフレス族なのか?………側にあの落ちた女も浮かんでる」
テル「ナハト!」
ナハ「はい、僕はナハト。そしてこちらはジュディス」
ジュ「こんにちは。さっきはごめんなさい。てっきりヴールに取り込まれていると思ったものから」
ノ「そりゃこっちのセリフでしょ……」
ナハ「レーヴァリアにようこそ、夢見る目覚めの人のみなさん」
フ「それじゃ、君がテルンの言っていた、彼の育ての親、育み手なんだね」
ナハ「はい、その通りです。僕の継ぎの仔を守ってくれてありがとう」
テル「育み手からみた若仔、つまりボクです。育み手の後に続くから、そう呼ばれるです。」
ノ「ねぇ、あんたもルフレス族なんでしょ?ジュディスが何でヴールと一緒にいたりしたわけ?」
ナハ「あれは橋を護るジュディスの助けにと、僕がヴールに似せて作った紛い物ですから」
ガ「落ちた人間を宙に浮かべたり、ヴールを作ったり……テルンの話の通りナハトにはすごい力があるんだな」
ナハ「……テルン、身内の自慢話は感心しないな」
テル「ご、ごめんなさい」
ナハ「みなさんが正気だと気づくのが遅れたために余計なことをさせてしまいました。申し訳ない。橋の方もすぐ直しましょう。そうすればみなさんの仲間にも会わせることが出来る。きっとみな喜びますよ」
ア「俺達以外に目覚めの人がいるのか!」
ナハ「ええ、あの島の建物、メランコリウムにいます。街の若仔たちがみなさんを召喚したのはそこからでも分かりました……それに……」
『……??』
ジュ「私も、探しに来てくれたナハトに連れられて、あの島に渡ろうとしたところなの」
ヴ「そこに俺が来たんだな。………すまない。」
ナハ「みなさんの助力があったとはいえ、正直、僕の継ぎの仔であれ他の若仔であれ、ここまで来られるとは思っていませんでした。さっきも言ったけど、よく頑張ったね、テルン」
テル「わ、ほ、誉められた……」
フ「ナハト、君たち夢守はどうしてあのメランコリウムに………!?これは?」
ナハ「……!いけない!!」
テル「え、あ!?ナハト!?」
ノ「すっごい勢いで飛んでっちゃった」
ロ「メランコリウムに何かあったのか!?」
ヴ「いや、それより…これは……」
テル「ヴールです!ヴールの気がものすごく強まってるです!この辺一帯全部!」
ナ「大変!みんな、テルンの側に集まらなくては!」
テル「だ、ダメです、どんどん強まって……このままじゃ……」
ア「テルンが限界になる前に、いったんここから離れよう!」
ガ「ああ、橋が壊れたままじゃナハトを追うこともできないしな。」
私たちはこの場所から離れることにした。
フ「それにしても……酷く荒れた土地だな…。あちこちに焼け焦げたような痕があるのはなんだろう」
ア「火を吐くヴールでもいるのか?嫌な感じだな」
ナ「みなさん、あれをご覧になって!」
?「ぐっ、うう……!!ちくしょう!ちくしょう……!俺は道具じゃねぇ!!違えんだよ!!」
?「俺は………いない……いないんだ。それは俺じゃない。やめろ、俺を呼ぶな!やめろおおおおっ!!」
?「スパーダ!レイヴン!お願い、しっかりして!一体どうしたというの!?急に苦しみだすなんて」
テル「あ、あの、もうすでにヴールの影響を受けてるみたいです………!」
ガ「ちや、ちょっと待て。なんだか様子がいつもと違うぞ」
フ「ああ、男性2人はともかく、女性の方はまだ影響を受けてないみたいだ!」
ナ「ならまず女性の方を先に保護すべきですわ!急いで助けますわよ!」
ス「うわあああ!俺はっ俺は!」
レ「やめろ、やめてくれぇぇぇ!!」
?「スパーダ!レイヴン!………ダメだわ。まるで聞こえないみたい。どうしたら良いの?……!!誰!?」
ア「大丈夫か、君!」
?「それ以上、近づかないで」
ア「待ってくれ!俺たちは敵じゃない。話を聞いてくれ。とにかくこっちへ!」
?「あなたたちが味方だと信じられる根拠は?それにあの2人、ついさっきまでまともだったのに、突然おかしくなったわ。あなたたちがそうならないという保証は?」
ロ「疑われてるな」
ルビ「お願い、このままじゃあなたが危ないの!あたしたちを信じて!こっちに来て!」
ス「うぐあああ!」
レ「ぐあああっ!」
?「………っ!」
ス「お前……」
レ「お嬢さん……」
?「!?」
ス「美人だな♪」
レ「べっぴんさんだねぇ♪」
?「……は?」
ロ「は?」
フ「へ?」
ルビ「な、なんか急に違うこと言いはじめたよ」
?「……こ、来ないで!」
テル「あ、だ、だめです、そっちは!!」
?「うっ……!!」
ロ「ど、どうしたんだ?」
?「私が……私が止めないと……!どんな理由があっても……!ああああっ!」
『目の前でヴールに取り込まれるのを見るなんて…』
ゴロゴロ……ドガーーン!!
ルビ「いやーーっ雷ーー!!」
フ「……なるほど。あの焦げた痕は雷のせいだったのか」
ロ「冷静に分析してる場合か!星菜、頼む!」
『う、うん、分かった!』
色は匂へど いつか散りぬるを~♪
さ迷うことさえ 許せなかった…
咲き誇る花はいつか~♪
教えてくれた 生きるだけでは罪と~♪
テル「み、みなさん、大丈夫ですか!?」
ア「俺たちは平気だ。それより、この人たちの浄化を頼む」
ス「はぁ……はぁ……」
レ「……う……かは……」
?「……っ」
ナ「浄化が終わり次第、治癒術をかけますわ」
テルンは3人の元へ飛んでいき
浄化をした。
レ「ぬおおおおーーー!レイヴン様ふっかーーーつ!……んで、何なのここ。どこ?」
ス「ってぇ……誰だよ、本気で殴りやがったのはよぉ」
?「私が聞きたいくらいだわ……」
レ「おおっ!夢じゃなかった!いや夢か?いや、まったくもってクールビューティ!」
ス「おおっ!お前実在してたのかよ!こんないい女に会えるなんていい夢だな!で、何で殴られて痛ぇんだ?夢なのに」
?「よ、寄らないで!」
『あ、あのー』
ルビ「……コホン」
レ「お嬢さん歳いくつ?大人っぽいけど結構若いっしょ。おっさんの目は誤魔化せないわよ」
ス「へぇ、そうなのか?てかおっさん誰だよ。俺の夢におっさんいらねーから出てけよ」
レ「おや、ひどいお言葉。おたくが出ていけば?こんな美女が出てくるんだったら確実に俺様の夢だから」
ルビ「……コホン、コホン!!」
ス「んだよ、おまえ?俺はてめぇみたいな子供じゃなくてこの女に用が……」
レ「そこだけは同感。お嬢さんはあと5年くらいしたら……」
ルビ「ふん!!」バシッ
ス「痛て!……あれ?やっぱ夢なのに痛ぇ」
『ここはレーヴァリアっていう夢の世界だよ。痛みも普通に感じるから。ここで死んだらもとの世界で2度と目覚めることが出来ないの』
?「そう、なの?あ、私はティア、よろしく」
ルビ「ファイアボールも当てていいかしら?」
レ「わー!まっ待った!おっさんそれトラウマだから!ん?トラウマ?」
ルビ「もう!ふん!」
ス・レ「すみません」
スパーダ、ティア、レイヴンを連れて街へと戻った。
レ「おたくら、待ったあああああーー!!」
フ「うわっ!?そんなに全速力で来なくても待ちますから……どうしたんですか?」
レ「フレンだっけ?ねぇ一生のお願い!俺様をこっから連れ出して!おっさんにとって、ここは生き地獄なの!」
『……ここ、安全だよ?』
レ「華がないっ!ここには華ってもんがないっ!」
ナ「花なら街のあちこちにありましてよ」
レ「そんなお約束いらないから!いい?近くに女子がいないとおっさん寂しくて死んじゃうの!というわけで、おっさんも連れてって!」
『うん、レイヴン行こう、一緒にね!』
ア「ティアとスパーダも行くことになった。」
レ「よし、いきましょ!!」
レイヴン、ティア、スパーダが仲間になった。