テイルズオブソムニウム   作:エステリーゼ

9 / 26
9話 ナハトの使い

 

ア「結局、ここまで戻ってくることになってしまったな」

 

ヴ「ルフレス族がたくさんいる。ここなら安全という訳か」

 

ナ「テルンは大丈夫かしら。かなり消耗していたようですけど……」

 

ア「ああ、俺達が無事、街まで戻ってこれたのはテルンのお陰だ。かなり無理をしたんだと思う」

 

ヴ「ヴールか……恐ろしいものだな。それが俺達自身の心から出ているとは……」

 

『でも、レーヴァリアの良いところも目覚めの人々から出てるみたいだよ』

 

ア「星菜、テルンは大丈夫なのか?」

 

テル「はい、ここはヴールの気配もないですから、すっかり元気です。それに、星菜さんが歌ってくれたから」

 

ナ「星菜の歌は人を癒す効果があるのかもしれないですわね」

 

『そんなことないよ……私はみんなみたく戦えないし』

 

ガ「謙虚しなくてもいいんじゃないか?実際、俺たちは助かってるんだから」

 

ナ「それにしても、あの時は何だったのでしょう……ナハトがメランコリウムに飛んでいった途端、ヴールの力が増しましたわよね」

 

テル「……分からないです。ナハト、無事でいてほしいです……」

 

ナ「あなたの育み手はルフレス族の夢守の中でも1番強かったのではなくて?大丈夫ですわ、きっと」

 

 

メランコリウムに起きた異変について話していると、見回りをしていたフレンとソフィがやって来た。

 

 

ガ「お、見回りご苦労さん。なにか変わったことはなかったか?」

 

フ「今のところ、問題なしだね。ヴールの姿も見当たらなかったよ」

 

ソ「今はルビアとロイドが見張ってる」

 

『……これからどうするべきなのかな?私たち、まだ何もしてないけど…』

 

ノ「ヴールの増えた原因を突き止めなきゃいけないんだよね~……あれ?そういえばどうしてヴールの領域の1番奥がナハトや他の夢守の居所だったの?」

 

ナ「そう言われれば妙ですわね。ヴールに1番対抗できる者たちのはずですのに」

 

ア「……やはりもう一度メランコリウムに行くべきだと思う。ナハトに会って話を聞くんだ。崩れた橋の問題はあるけど、他にてがかりはないし、」

 

ルビ「ねぇ、みんな来て!街の入り口になんか変なやつが来てるの!」

 

 

ルビアが慌てて呼んでいるため、街の門へと向かった。

 

 

ロ「おまえ、それが人にものを頼む態度かよ!」

 

?「うっせぇやつだな。いいからテルンと歌姫を出せって言ってんだよ!」

 

?「ルーク、ケンカするが、ダメ!ちゃんと説明すれば分かってくれるよ。な?」

 

ルー「だー、調子狂う!メルディ、お前までごちゃごちゃ言うなっての!」

 

 

正門へと着くと、ロイドと赤毛の男が言い争っていた。

あれは……TOAの主人公でお坊っちゃまのルークだ!

 

 

ア「どうしたんだロイド!………あいつがそうなのか、ルビア?」

 

ルビ「うん、いきなりやって来て、テルンと歌姫を出せの一点張りなの」

 

テル「ボ、ボクを、ですか!?」

 

ナ「歌姫とは………まさか、星菜のことでは?」

 

『へ、え!?わ、私!?』

 

ジ「ヴールに取り込まれているようには見えないわね。そうでもおかしくない態度だけれど」

 

ル「ど、どうしよう。僕の苦手なタイプだ……」

 

ルー「またぞろぞろ出てきやがって、……うぜぇ」

 

ロ「いい加減にしろよ、お前!」

 

ルー「あん?なんだ、文句でもあんのか?あのなぁ、よく聞けよ。この俺、ルーク様はナハトの使いなんだぞ」

 

ノ「様っていいつつパシリじゃん……ってナハト?今、ナハトって言った!?」

 

ルー「そうだよ。ほら、分かったら、テルンってやつと歌姫を出せってんだ」

 

メ「ルーク!ケンカ、ダメ!」

 

ルー「うるせぇ!おら、さっさと出せよ!」

 

テル「え、えと、あの、どうしたら……」

 

テ「ダメよテルン。惑わされないで。星菜、あなたもよ」

 

ルー「お前がテルンと歌姫か?ぐずぐずしてねぇで、来いっての!」

 

ロ「ナハトの使いだろうがなんだろうが、お前みたいなやつの言うことなんか聞けるか!」

 

フ「ロイド、抑えるんだ!」

 

ルー「へっ、やんのかよ。面白ぇ、相手してやらぁ!」

 

メ「バイバ!ケンカするが違うよ~。………でも、負けるが、もっとダメ!ルーク、メルディ一緒に戦う!」

 

ルー「お前らしつけぇんだよ!」

 

ロ「それはこっちのセリフだ!」

 

ルビ「………もう、なんで人間同士で戦わなきゃならないのよ」

 

ガ「なぁ、ルーク……だったよな?こんなことはやめて、話し合わないか?みんないいやつだぞ」

 

ルー「うるせぇ!お前と話し合うことなんかねぇ!つーかおまえ何なんだよ!馴れ馴れしく話しかけんじゃねぇ!」

 

テ「馬鹿なことはやめなさい。あなた、自分で何をしているかわかっているの?」

 

ルー「わ、わかってるに決まってんだろ!俺はテルンとその星菜ってやつを捕まえに来たんだ!おまえ、偉そうに何なんだよ!気に食わねぇ女だな!」

 

リ「星菜、あんたはあたしから離れちゃダメよ」

 

『う、うん……』

 

ルー「邪魔すんじゃねぇよ、この野郎!」

 

ロ「そんな訳にいくか!」

 

フ「!ヴール!?一体、どこから現れたんだ!」

 

ロ「お前が呼んだのか!?どういうつもりだ!」

 

ルー「な、なんだ、知らねぇ、知らねぇぞ!」

 

ナ「こっちに向かってきますわ!」

 

ルー「冗談じゃねぇ。お、俺は関係ねぇからな!」

 

メ「ルーク!まだみんなとお話ししてないよ!1人で行ったらキケン!」

 

ロ「あ、おい、逃げるのかよ!待てってば!……たく、どうなってんだ!?」

 

フ「ロイド、今はヴールから街を守る方が先だ!」

 

リ「こんなたくさん……やるしかないわね!星菜、あたしが援護するから歌って!なんでもいいから!」

 

『う、うん、わかった!』

 

嗚呼 華のように鮮やかに さあ

嗚呼 鳥のように優雅に~♪

嗚呼 風まかせも心地良い さあ

嗚呼 月明かり照らされて~♪

 

正しさなんてもの~♪

人のモノサシによって変わる

この世界 不変あるとするならば

華鳥風月 厳かで美しいもの~♪

 

後悔をして 学び また歩もう~♪

 

二度と過ち~♪

繰り返さぬように~♪

 

歴史とは~変わらぬ感情が~♪

廻り廻って 傷付けて和解された~

世界の成長~♪

 

リ「ファイアボール!」

 

ナ「ご覧になって!ヴールが消えていきますわ!」

 

テル「ヴ、ヴールが浄化されてくです!」

 

ルビ「……それにしても、あのヴールの群れ、一体どこから出てきたのかしら」

 

ナ「私たち、結構、街の周りを退治して回りましたわよね?」

 

ソ「見張ってた時も、全然見かけなかった……」

 

ロ「それにしても、腹の立つやつだったなぁ」

 

ガ「もう1人の女性は話し方が変わっていたけど、考え方は割とまともそうだったな」

 

ナ「態度はともかく、あの2人、正気でしたわよね?傍にルフレス族もいないのに」

 

ア「でもあのヴールたちは彼らを襲おうとはしなかったな。ジュディスの時みたいに幻だったのか?」

 

テル「あ、あのあの……さっきのヴールにはちゃんとヴールの気配があったです。それに……もしナハトが作った幻なら街を襲うわけない、です。」

 

ノ「でも、あいつらナハトの使いって言ってたよね。う~ん、こんがらがってきたぁ」

 

ロ「なぁ、だったらあのルークってやつ、あいつを追いかけて問い詰めたらなにかわかるんじゃないか?」

 

ガ「なぜテルンと歌姫を出せと言ったのか、とかな」

 

テル「そ、そうですね。ボ、ボクも、ナハトに聞きたいです、から」

 

『……そうだね、何で私が歌姫なのかも知りたいし……行こう』

 

ロ「よし、そうと決まれば出発しようぜ。ルークたちを追いかけるんだ!」

 

ルビ「ジュディスとヴェイグはどうするの?」

 

ジ「そうね、ナハトにはふられてしまったみたいだし、ここでじっとしているのもつまらないし、あなたたちと一緒に行くわ」

 

ヴ「……俺もだ。迷惑をかけた償いはさせてほしい。」

 

ア「よろしく、2人とも」

 

 

ジュディスとヴェイグが仲間になった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。