太陽の種と白猫の誓い   作:赤いUFO

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49話:英雄の子孫

 時間は少し遡る。

 

 

 

「これが、部長の言っていた保険?」

 

 突如現れたアーシアを見ながら黒歌に確認する。

 

「そ!まさかホントに使う羽目になるとはねぇ」

 

「……それで、これからどうするんだ?ここで見物ってわけにはいかないだろ?」

 

「ん~。別に一樹たちはここで休んでればいいんじゃない?私はアザゼルの付き添いで戦闘に参加しなくちゃいけないけど……」

 

「けど!」

 

「あ、あのっ!!」

 

 そこでアーシアが口開いた。

 

「もういちど、私をあの中に入ることは可能でしょうか?」

 

「レーティングゲームのフィールドの中に?なんで?」

 

「皆さんが心配なんです!もしイッセーさんたちが怪我をしたらと思うと。それにあんなにいっぱいの悪魔に囲まれていて……」

 

 アーシアの言葉に黒歌はうーんと唸る。

 

「残念だけど、あのフィールドに入るのは私でも難しいわ。アーシアは私っていう起点があったから転移出来たけど、流石に今の状況じゃあね」

 

「うむ。ならば、儂が中まで送ってやろうかの」

 

「オーディーンさま!?」

 

 いつの間に傍にいたのか、オーディーンが長い髭を撫でながら言う。当然近くにいた銀髪の戦乙女が非難するように声を上げる。

 

「ここで座しているより子供の御守の方が楽しそうじゃしのう。お主は適当に外の敵を減らして来い。これは命令じゃ」

 

「わ、私はオーディーンさまの護衛で……」

 

「問題ない。この程度で死ねるならとっくに北欧は滅亡しとるわ!」

 

 ホッホッホと笑うオーディーンに戦乙女は困ったかのように頭を抱えている。

 

「爺さん、いいのか?確かにアンタならあの中も入れるんだろうが……」

 

「もちろん、対価は後程頂くがのう。そうじゃな子守程度なら研究用のフェニックスの涙でもあとでサーゼクス・ルシファーに要求するかのう。もちろん、それ相応の数をじゃ。それで、そこの金髪のお嬢ちゃん以外はどうする?」

 

 答えは、決まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 一樹と美猴の戦いは互いの獲物を駆使したモノではなく、純粋な肉弾戦だった。

 美猴が拳を繰り出せば一樹がそれを受け止め。一樹が拳を繰り出せば美猴がそれを防ぐ。

 互いに決定打を決めさせず、示し合わせたかのような攻防は観る者によっては演武に観えるかもしれない

 それが幾度と続く中で一樹が放った拳を手の平で受け止め、そのまま投げ飛ばす。そして一樹の体が地面に落ちる前に腹に蹴りを叩き込んだ。

 一樹が飛ばされ、距離が取れた内に美猴は髪の毛を数本引き抜き、フゥー、と息で吹き飛ばすとボンッ、と抜いた毛は煙に包まれ、それが晴れた頃には4人の美猴が現れた。

 

「さぁて、俺っちの分身体相手にどこまでやれるかなっと!」

 

 美猴が指示を出すと4体の分身が一樹に迫る。

 慣れない一体多数の戦闘。四方から攻撃を受けて分身体の攻撃を喰らっていた一樹だがこれではダメだと判断すると囲いを抜け出して、跳躍し、近くにいた分身体Aの頭に手を置き、跳び箱の要領で大きく前転し、分身体Aの後ろにいた分身体Bに踵落としを喰らわせる。

 すると、分身体Bは煙と共に消えて、驚く間もなく後ろにいる分身体Aの腕を掴み取って地面に叩きつけると背中を踏み抜き、分身体Aを消し去る。

 

(やっぱりクリーンヒットを当てりゃ消えるか。そこら辺は姉さんの影分身と同じだな)

 

 以前訓練がてらに見せてもらった黒歌の影分身。それと同様の術だと確信する。

 この術の弱点は闘気や魔力の総量が基本10分の1程度。身体能力も本体より大分劣化する点。そして強い衝撃を与えればたちまち消えてしまう点だ。

 

(本人ならともかく、分身体なら今の俺でも対処できる!!)

 

 残りのCとDの分身体に関してはあっけなく消し去った。

 Cにカウンターで鳩尾に拳を減り込ませ、動きを止めずにDの頭を両手で鷲掴みにして頭突きを喰らわせる。

 そこで一樹は腕輪を槍に変えて本体が迫り来る如意棒を受け止めた。

 

「いいねぃ!今のお前は俺っちと戦うだけの資格がありそうだぜぃ!!」

 

「ついでだ!その面二度と外へ出れないように潰してやるよ、クソ猿!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リアスたちとの通信を切ったアザゼルは少し離れた位置から静観を決め込んでいる少女へと視線を移した。

 黒歌も着ている和服の袖口から宝剣を取り出し、冷や汗を流している。

 視線の先に居るのは黒いゴスロリチックな衣装を身に纏う、小学校低学年ほどの少女。しかし離れているにも関わらず感じる強大な力の波動。

 既に旧魔王派の反乱は収束へと向かおうとしている。

 旧魔王派に与していた悪魔たちの多くは討伐、もしくは捕縛されている。

 だがもちろんこちらも無傷とはいかない。

 今回参戦してくれた各神話体系の戦士たちにも少なからず被害は出ていた。

 後に冥界側が今回のテロ討伐に参加した勢力に多くの礼を贈らなければいけないことに同情しないでもないが、そこは譲るつもりはアザゼル自身にもなかった。

 今回の件に巻きこんだツケはしっかりと頂くつもりだ。そうでなければこの争いで散って行った同胞に申し訳がない。

 しかしそれとは別にこちらを見下ろす少女。あれが参戦するだけでこちらが優勢だった戦局は一変させられる。

 なんとしてもここで押さえなければならない。

 

「以前はオーディーンみてぇな爺の姿を取ってたくせに今は年端もいかない美少女とは恐れ入ったぜ。どういう心境の変化だ、オーフィス?」

 

 あの少女こそ二天龍さえ凌駕する無限と夢幻の片割れ。最強のドラゴンの1匹として君臨する無限の龍神、オーフィス。

 

「アザゼル、久しい」

 

 相も変わらず何を考えているのかわからない奴だと内心で舌打ちする。

 

「ま、いいさ。親玉が自分から出張ってきた以上、ここでお前を仕留めれば禍の団は脅威度は然したるものでもなくなるな」

 

 アザゼルの言葉にオーフィスはフルフルと首を振る。

 

「無理。アザゼルでは我を倒せない」

 

 それは、純然たる事実だった。

 アザゼルではオーフィスには及ばない。黒歌が加わったところで大した差はないだろう。

 それでも、教え子が危険な戦場に居るのに自分だけここで棒立ちをしている気はアザゼルにはなかった。

 

「ならば、3人ならどうだ?」

 

 現れたのは元龍王。

 夏休みに一誠と一樹の師となった最上級悪魔、タンニーンだった。

 

「まさかお前さんが助太刀に来てくれるとはな、タンニーン」

 

「未来ある若者が命を賭けてこの戦場に赴いているのだ。老兵には老兵の役割がある」

 

「……考えることは同じ、か」

 

 タンニーンの言葉にアザゼルは苦笑する。

 つまりこの事態を前に安全な場所に座しているつもりはないということだ。

 タンニーンはオーフィスを見据える。

 

「何故だ。あれほど世界に関心を抱かなかったお前がなぜ今になってテロリストのトップなどと言う形で表へと出てきた!」

 

「暇潰し、なんていうふざけた理由は止めろよな。お前たちの行動で既に多くの被害が出てるんだぜ」

 

 その被害は日に日に増し、既に無視できないレベルにまで達している。

 どのような理由が在ろうとオーフィスの存在を看過することはできない。

 

「真の静寂……」

 

「あ?」

 

 オーフィスの答えにアザゼルが首を傾げる。

 

「我、次元の狭間に戻り、真の静寂を得たい。ただそれだけ」

 

「……ホームシックってか?だが次元の狭間か。あそこには確か――――」

 

「そう、グレードレッドが居る」

 

 無限の龍神たるオーフィスと並ぶとも超えるとも言われている赤龍神帝。夢幻龍、グレードレッド。

 グレードレッドは次元の狭間を支配している。

 

(奴を追い出すために旧魔王派を始め、各勢力の鼻つまみ者に手を貸したってのか?)

 

 そんなことを考えているとオーフィスの横に魔法陣が出現し、新たに2人の敵が姿を現した。

 

 現れたのは長い黒髪を後ろに結わえた目つきの鋭い貴族風の衣装に身を包んだ男と。

 リアスと同じくらいか少し上の歳に見える女性。

 

「お初にお目にかかる、堕天使総督殿。俺は真なる魔王の血族。クルゼレイ・アスモデウス」

 

「同じく、ルイーナ・レヴィアタンと申します」

 

「はっ!首謀者のひとりの旧魔王派のアスモデウスがご登場か!それにレヴィアタン?まだレヴィアタンの直系血族が居たとは驚きだぜ!」

 

「カテレアお姉さまの仇討ちをさせていただきます」

 

 ルイーナと名乗った女性はアザゼルの後ろに控えている黒歌を見据える。

 当然だがカテレアを討った者が誰か知っているらしい。

 

「自分たちから攻めて来て置いてよくもまぁ。姉妹揃って恥を掻くのが好きなの?そっちが来るなら相手をしてあげるわよ」

 

 挑発的な笑みを浮かべて手にしていた宝剣を構える。

 

「なら、クルゼレイの方は俺が片をつけてやる。タンニーン!お前さんはどうする?」

 

「同数の決闘に加担するほど野暮ではない。オーフィスの監視でもさせてもらおう」

 

「頼む。さてと。俺の教え子がディオドラ・アスタロトを捻り潰している間に決着を着けさせてもらうぜ」

 

「ディオドラ・アスタロトにも我の蛇を渡した。倒すのは容易ではない」

 

 オーフィスの言葉にアザゼルが哄笑を上げた。

 

「?……何が可笑しい?」

 

「蛇か。それじゃぁ、無理なんだ。その程度じゃ今の一誠たちは倒せねぇよ」

 

 アザゼルの言葉にオーフィスは困惑という訳ではないだろうが首を傾げる。

 タンニーンとの。元龍王との訓練で兵藤一誠と日ノ宮一樹は文字通り地獄を体験した。そしてその中で生き延び、生還した。

 それがどれほどのことかこいつらは理解していない。

 

 そんなアザゼルをクルゼレイは鼻で笑った。

 

「確かに、ディオドラ・アスタロトが蛇で強化されたとて禁手に至った赤龍帝の相手には不足だろう。ただの蛇ならばな」

 

「なに?」

 

「アスタロトの小僧に渡した蛇は少々特別製だ。あれを使えば、少し、結果はわからんぞ?」

 

 自信満々な笑みにアザゼルの怪訝な表情をする。

 

「どこからその自信が湧いてくんのか知らねぇが。なら、一刻も早く手前らを叩き潰すだけだ。黒歌!片方は任せるぜ!!」

 

「オーケー、ボス!!」

 

 ふざけた口調で返すが、発している気迫は生半可なモノではなかった。

 

『すまないが、少し待ってくれないかな?』

 

 そこで、新たな魔法陣が現れた。

 

「なんでお前まで出てくんだよ、サーゼクス……」

 

「これ以上、身内の問題を余所に任せるのは忍びなくてね」

 

 魔法陣から出て来たのは、現魔王のひとり、サーゼクス・ルシファーだった。

 彼は柔和な笑みを浮かべてこの戦場へと降り立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一樹と美猴の戦いはどんどん苛烈さを増していく。

 右腕と左足に黄金の鎧を出現させた一樹は美猴へと槍を振るうも、未だに一撃が与えられないでいる。

 獣のような激しさと人としての理詰め。

 それが合わさった美猴の動きに思うように戦いが進められないでいる。

 

「おらよっ!!」

 

 美猴が振るった如意棒が当たってもいないのに一樹の体を後方へと下がらせる。美猴はその場からすぐに跳躍し、膝をついた一樹に上から如意棒を振るった。

 

(なら、よ!!)

 

 一樹は大きく息を吸い、噴き出す。噴き出した息は炎となって美猴に襲いかかった。

 ライザー戦で使った炎の息だ。

 だが動物的な勘によるものか。それとも経験則によるものか。美猴は自分の攻撃を防いでいた一樹の槍の柄を蹴り、炎を躱す。

 

「フゥ~。今のは驚いたぜぃ!中々面白い特技を持ってるねぃ!」

 

 美猴に言葉を返さない。

 それは会話を切っているのではなく、相手の技量に舌を巻いているからだ。

 

「もうちょい、お前さんの実力を試させてもらうぜぃ!!」

 

 爆発的な接近。

 僅かでも気を抜けば比喩ではなく体の一部が消されそうな猛攻に一樹は防戦一方を余儀なくされた。

 一撃が来るたびに後方へと下げさせられ、神殿に近づいていく。

 

「オラァ!!」

 

 美猴が振り上げた如意棒が一樹の槍を跳ね上げる。

 

「まず一撃ィ」

 

 放たれる突き。

 一樹はそのまま跳ね上げられた槍を背中から地面に突き刺し、地を蹴って槍を支えに逆立ちのような体勢になる。

 確実に当たると踏んだ一撃をこんな風に躱されたのは予想外だった美猴は驚いた表情で動きが鈍るのを一樹は見逃さずに神殿の壁を蹴って、頭上を取った。

 

「オォオオオオッ!!」

 

 勢いをつけて振り下ろす槍を美猴は如意棒で受け止めた。

 さっきとは逆の立ち位置になったが、美猴は如意棒で槍をいなし、着地した敵に蹴りを叩き込んで一樹を飛ばす。

 身体を強く地面に叩きつけられた一樹の周りに粉塵が巻き上がる。

 

「どうした!どうした!この程度じゃねぇだろぉ!!」

 

 粉塵が晴れるとそこには膝立ちで槍を持った一樹が居り。矛先には炎が集まっていた。

 

「飛べ……(アグニ)よ!」

 

 山籠もりの際に一誠の禁手の防御力すら上回った炎の斬撃。

 今、美猴に向けて放たれた。

 それを知らずとも直感でヤバさに気付いた美猴が印を結ぶ。

 すると、地が幾重にも突起し、壁となって美猴を守った。

 結果、幾つ重ねられた地の壁に遮られ、美猴まで届くことはなかった。

 

「はぁ、はぁ、はぁ…‥クソが……っ!」

 

「大したもんだ。僅か1月ちょいでここまで力をつけるとはなぁ」

 

 それは、真っ直ぐな称賛。

 はっきり言って会談の時とは別人のような進歩だ。

 だからこそ引っかかる。

 

(追加された鎧で身体能力が上がってるのはわかる。だが、ここまで変わるもんかねぃ?)

 

 神器使いのようにその力を引き出して別人のように強くなれる例はあるだろう。だが目の前の敵は純粋に槍術と体捌きの進歩が明らかに異常なのだ。

 その点は自分の常識から照らし合わせることができるだけに疑問が尽きない。

 敵の呼吸の読む技術に自分の肉体を動かす技術。

 敵の動きを予測し、どう動くか考える戦闘における思考力。

 それらが異常な程に成長を見せていた。

 

(本人もそのことに自覚がなさそうだわな。と、なると、本人さえ知らない何らかの要素があると見るべきだぜぃ)

 

 そこまで考えて美猴はその疑念を放棄する。

 理由なんてどうでもいい。

 以前は雛鳥だったヤツが今は大きく成長して自分の前に居る。強くなった理由なんてのは相手の陣営が気にすればいいことだ。

 

「ところで、お前さん、インドの大英雄、カルナの子孫だってのは本当かい?」

 

「あ?だから何だよ!」

 

「いんや。ただ、英雄の子孫の立ち位置になった気分はどんなもんかと思ってねぃ」

 

「知るか、そんなもん!」

 

 質問を真っ向からぶった切る一樹に美猴は目を丸くする。

 

「おいおい、そりゃぁねぇだろ」

 

「俺が誰の子孫で誰の血を引いてるかなんて知るかってんだよ!」

 

 再び一樹は美猴に接近する。

 槍の矛先に炎を纏わせ、撒き散らしながら振るう。

 美猴をそれを受けず、全て躱し続けているが。

 

「薄情だねぃ!お前さんのその力もその由来だろうに、よ!」

 

 槍を受け止める美猴。

 

「関係あるかよ!」

 

 美猴の払いに距離を取る一樹。

 

「はっきり言ってやる。俺は、カルナなんて奴じゃねぇ!日ノ宮一樹っていう現代を生きてる人間だ。それ以上でもそれ以下でもねぇよ!」

 

 ――――そしてアムリタもアルジュナなんて奴じゃねぇ。

 

 声に出さずに内心でそう毒づく。

 

「今を生きてる俺たちが、大昔の先祖の因縁に振り回されてたまるかよ!」

 

 それが嘘偽りのない一樹の本心だった。

 この力が先祖由来のモノだったとしても、どう使うかは本人次第。

 そこに先祖のことなんて関係がないのだ。

 何があっても先祖の所為などとするつもりはない。

 そして苦難を乗り越えられたのも先祖のおかげとも思わない。

 全ては自分の責任と努力の賜物。

 ただ、それだけだ。

 

 一樹の考えを聞いて美猴は笑い出したい気持ちだった。

 

「なるほどねぃ。確かに俺っちも三蔵法師一行と旅をした孫悟空じゃねぇ。美猴っていう現代を生きる存在だ。いいねぃ。そういう考えは嫌いじゃねぇぜぃ!」

 

 戦う理由に先祖なんて関係ない。ただ、強くなりたいという思いもだ。

 才能は孫悟空から受け継がれた部分はあれど、それを鍛え、磨き、練り上げてきたのは自分自身。それに誇りを持って生きている。

 故に美猴は本当の意味で目の前の少年を好敵手と認めた。

 

「かかって来い!日ノ宮一樹ぃ!!」

 

「上等だ!行くぞ美猴ッ!」

 

 こうして2人が再び戦いに入ろうとしたとき、神殿の奥から眩い光線が空へと走って行くのが見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次はリアスたちのターンです。

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