太陽の種と白猫の誓い   作:赤いUFO

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75話:夢が叶った日

 アザゼルは人工神器の槍を振るいながら九尾の男、八雲と対峙していた。

 アザゼルの槍を躱し、高密度の妖力で作られた球体を放つ。

 それを切り裂くとアザゼルは兜の中で笑みを浮かべた。

 

「やるじゃねぇか。だが、だからこそ解せねぇ。お前、それだけの力が有りながら何故英雄派に与する?奴らはこの京都を壊滅させる気なんだぜ。この地を八坂の姫から奪いたいなら、むしろ曹操たちの目的は邪魔なんじゃねぇのか?」

 

「面白いことを言う。私がいつこの地が欲しいなどと言った?」

 

「なに?」

 

 八雲が扇子を開いて一薙ぎするとその突風で吹き飛ばされた。

 僅かな膠着状態となり、八雲は囚われている八坂の姫に視線を向ける。

 

「疎ましかったのだよ。あの女もあの女が守ろうとするこの地も。消滅してやりたいと常々思っていた」

 

「お前……」

 

「これは私個人の八つ当たりだ。私について来た妖怪たちはまた違った思惑があるだろうが、私の知ったことではない」

 

 能面のような表情で言う八雲にアザゼルは舌打ちした。

 

「そうかよ……なんにせよ、ここでお前を叩き潰すことには変わりねぇがな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほらほら!さっきまでの勢いはどうしたのぉ!!」

 

「あーもー!ああいうのの相手は苦手なのに!」

 

 天使の翼で飛翔しながら禁手で作られたドラゴンの暴威に対処していた。

 その巨体の厄介さもさることながら、一部を破壊してもまた新しい聖剣で体を組み替えてしまう。

 そして聖剣の集まりであるがゆえに自身の体から聖剣を飛ばしてくる。

 無数に飛んでくる聖剣はイリナの光力で作られた槍では撃退が難しく、聖剣だけでは捌き切れない。

 故に空を駆け回って攻撃を躱し続けるしかないのだが。

 

(このままじゃ、いずれ追い込まれちゃう。こっちの体力が尽きる前に手を打たないと……!)

 

 だがああした相手はむしろ一誠やゼノヴィアのような広範囲の攻撃ができる人でないと意味がないのだ。

 空から周りの戦いを見ていてもどこも自分たちの戦いで精一杯の様子だ。

 せめて、もうひとり戦力になる人がいないと。

 焦りながら事態の打開する術を探した。

 

 

 

 

 

 

「ゼノヴィア、イリナさんの方に行ってくれ」

 

 膠着していた僅かな間で祐斗がそう提案した。

 

「なにを言っている!こいつはひとりで相手に出来る奴じゃないぞ!」

 

「あの聖剣で出来たドラゴンを倒すにはゼノヴィアの力が必要だよ。僕が向こうに加勢しても大して役に立てない。それに、相手をひとり倒せばこちらに戦況は一気に傾く。それに、僕と組むより、イリナさんと組んだ方がゼノヴィアも力を発揮できるだろう?」

 

 まだ出会って数カ月の祐斗より、長い間コンビを組んでいたイリナ方がゼノヴィアは真価を発揮できるだろう。

 祐斗の師匠なら再構成するより速くあのドラゴンを解体できるだろうが、そこまでの実力は今の祐斗にはない。

 

「……わかった。こちらは頼む」

 

「うん。そっちも気をつけて」

 

「行かせる、と思うのかい?」

 

 6本の腕と剣を持つジークフリートが笑みを浮かべ、祐斗を超える速度で突っ込んできた。

 その剣を祐斗は聖魔剣で受け止め、その間にゼノヴィアはイリナの下へと走った。

 

「君ひとりじゃ、禁手を使わない僕にすら太刀打ち出来ないよ」

 

「そうかもしれないね。でもね、だからって大人しく引き下がるわけにはいかないな!」

 

 

 

 

 

 

 

「イリナ!!」

 

 ゼノヴィアが巨大なドラゴンに接近するとデュランダルを構えて全力で振り被った。

 斬撃とともに放たれたオーラが聖剣のドラゴンの腕を両断する。

 

「あら?やってくれるわねぇ。でもその程度じゃ私のドラゴンは討てないわよ?」

 

「クッ!?」

 

「ゼノヴィア!!」

 

 悔しさで歯噛みしているゼノヴィアの下にイリナが急降下してきた。

 するとデュランダルにエクスカリバーを重ねるように合わせる。

 

「イリナ?」

 

「ディオドラ・アスタロトの時みたいに聖剣の力を相乗せさせて!制御はこっちで引き受けるから!」

 

「わ、わかった!」

 

 天へと掲げられたデュランダルとエクスカリバー。2本の聖剣から放たれるオーラが束になって融合していく。

 イリナは叫ぶようにゼノヴィアに指示を出した。

 

「ゼノヴィア!とにかく威力だけを考えてオーラを高めて!」

 

「あぁっ!!」

 

 そうして発射された2本の聖剣の力。それは巨大な刀身の形となって聖剣のドラゴンへと振り下ろされる。

 

「確かに凄そうだけど、そんな見え見えの一撃を避けられないほど私の禁手はトロくないわよ!」

 

 向かってくる光の刃をドラゴンは優々と避ける。

 だが、そこでイリナは笑みを浮かべた。

 

「なら、これならどう、かしら!!」

 

 突如1本だった光の剣が歪曲――――いや、無数に枝分かれを始めた。

 

「なっ!?」

 

 数百ともなる光の線が聖剣が折り重なって出来たドラゴンの体をひとつひとつ破壊していく。

 攻撃を1つ喰らう度にドラゴンの体から音を立てて崩れ落ちてしまう。

 しかし、その攻撃を向けられているのはドラゴンだけではなかった。

 

「おわっ!?」

 

『相棒、気をつけろ!あのイリナという娘、まだ完全に2つの聖剣の力をコントロールできてないぞ!』

 

 ドライグの忠告が的を得ていたのか、光の線は一誠だけでなく、祐斗やロスヴァイセ。他の英雄派も攻撃していた。

 

 しかし、その巨体を7割奪ったところで全体が崩れてしまった。

 

「そんな……私のドラゴンちゃんが……」

 

「いくら束になっても1つ1つは貴女の創った聖剣だもの……ならそれを片っ端から破壊すればいい。でも私だけじゃ再生能力を上回れない。ゼノヴィアじゃ、避けられる可能性がある。なら――――」

 

「私のパワーをイリナが制御すればいい、か。考えたな。私のオーラを擬態の聖剣の特性を被せたのか」

 

「そうは言っても即興だしゼノヴィアの方が聖剣使いとしての質は上だし、二乗されて扱い切れなかった力の余波はこっちに来てるけどね」

 

 ゼノヴィアの力とイリナの柔軟性。その2つが合わさってこそ可能な試みだった。

 しかしもちろんノーリスクではなく、制御を僅かに謝ったイリナの右腕はズタズタになっていた。

 

「どうする。もう1回禁手を使ってみる?もっともこの位置じゃこっちが斬り捨てるほうが速そうだけど」

 

 左手に聖剣を持ち直し、イリナはジャンヌに勝利宣言をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦いながら祐斗は何度目かジークフリートに弾き飛ばされる。

 

「君もしつこいね。ひとりでは僕に勝てないともう思い知ってる筈だけど」

 

「ゼノヴィアとイリナさんが勝ったのなら、僕があっさりと敗けるわけにはいかないな!」

 

「そうか。でもこちらもジャンヌが敗けた分は取り返さなきゃいけないんだ。君ひとりに足止めすら不可能だ!」

 

 振り下ろされた2本の魔剣が祐斗を地面に埋め込むように叩きつけられた。

 破壊された聖魔剣それを見ながら祐斗は内心で苦笑する。

 

(あの時とは逆になっちゃったな……)

 

 シトリーとのレーティングゲーム彼は敵の騎士の剣を折り、勝ちを確信した。しかし最後の悪足掻きで彼女は自分に一矢報いた。

 今自分に必要なのはあの勝つことへの執念だ。

 そしてこの場において木場祐斗の勝利とはジークフリートを自らの剣で倒すことではない。

 

「うおおおおおおおっ!!」

 

 そこで祐斗は飛び上がるようにジークフリートにしがみ付いた。

 

「何のつもりだい?こんなみっともない悪足掻き――――っ!?」

 

 呆れたように。あるいは侮蔑したような視線を祐斗に向けると腹部に強烈な痛みが襲った。

 見れば、祐斗の背中から自分の背中までい魔力で編まれた槍が突き刺していた。

 それで役目を終えたとばかりに2人を突き刺していた槍は音もなく粒子となってその場から存在が消える。

 

「アーシアさんっ!!」

 

「はいっ!!」

 

 ロスヴァイセの指示にアーシアは何度も祐斗に向けて治癒の力を放った。

 吹き出すように流れていた血は治まり、祐斗は、その場に座り込む。

 

「きみは、これを狙っていたのか……」

 

「僕たちの目的は九尾……八坂の姫の奪還だ。君たちに勝つことじゃないからね」

 

 悔しいが現時点で木場祐斗にジークフリートに対して勝てない。それを認めた上で取った行動は敵ごと串刺しになるという犠牲戦術。

 もっともそれもアーシアという並外れた治癒術を持つ仲間が居たからこそできた作戦だったが。

 それをさきほどイリナとゼノヴィアが巨大なドラゴンを倒す攻撃を振りまいている間にロスヴァイセに指示したのだ。

 

「呆れた奴だな、きみは……あのヴァルキリーが誤って君の心臓を穿てば即死だった。あの元聖女が回復を遅らせてもね。それなのにこんな自滅みたいな戦術を」

 

「信じてたよ」

 

 ジークフリートの言葉を遮るように祐斗はそう断言した。

 

「ロスヴァイセ先生ならきっと僕を殺さないように撃ってくれると信じた。アーシアさんなら僕をきっと死なせないと。信じたからこういう手段が取れた。僕だって君たちなんかと合い討って死ぬつもりなんかないんだから」

 

 それでも流れた血は多く、まだ立つことも叶わないが。

 それにジークフリートもさすがと言うべきか殺すに至っていない。が、しばらくは動けない筈だ。

 

 ヘラクレスもすでにゼノヴィアとロスヴァイセ2人がかりの猛攻を受けている。

 ジャンヌも今はイリナが意識を向けて動けない。

 

 八雲は完全にアザゼルに抑え込まれていた。

 それを確認して一誠がガッツポーズをする。

 

「よっしゃあっ!!これで形勢逆転だぜ!」

 

 それに曹操が拍手する。

 

「いや、大したものだよ。個々の力は禁手を使った俺たちに及ばない筈なのに、それを信頼とチームワークで凌駕したか。なるほど、どこまで行っても個として戦う俺たちには真似できない戦い方だ。だけど1つだけ選択ミスがあったな」

 

 そこで曹操の姿が掻き消える。

 気が付くと一誠の近くに高速で移動し、聖槍が襲いかかる。

 身を捩って一誠はその一撃を躱すが、刃に触れた鎧が呆気なく切り裂かれる。

 

「最初に叩くのなら、他のメンバーではなく俺を狙うべきだった。そうすれば、八坂の姫の奪還も可能だったかもしれない」

 

 一誠は距離を取って、壊れた鎧の部位を修復する。

 

「お前も禁手化するのか?」

 

「いや、これ以上そちらに情報を与えるのも控えたい。それにアザゼル総督を除けば、君たちが束になっても禁手する必要はないよ。こっから先はデータ取りだ。付き合ってくれ」

 

「嘗められたもんだぜ……!」

 

 一誠がドラゴンショットを放つと、曹操は聖槍を一閃させて魔力の波を打ち消した。

 

「クソッ!?アーシア!女王に昇格する!」

 

「はい!」

 

 女王へと昇格し、全ての能力を底上げした一誠はドラゴンの翼を広げ、倍加を行いながら曹操へと突進する。

 しかしそうして繰り出された一撃はカウンターで返された。

 

「ぐっ!?」

 

「弱くはないけどね。それでも俺を相手にするにはまだ足りないな」

 

 聖槍で貫かれた一誠は膝をつく。

 

「イッセーさんっ!?」

 

 即座にアーシアが治癒の光を飛ばした。

 

 そうしている間に曹操が懐から取り出した小瓶をジークフリートに投げつける。

 それは――――。

 

「フェニックスの涙!?」

 

「そう。旧魔王派と繋がっているフェニックスの悪魔も少数だけど存在してね。その経由で手に入れたんだ。もっとも大分吹っ掛けられたけど」

 

 肩を竦める曹操。

 フェニックスの涙を受け取ったジークフリートが小瓶の中身を自身に振りかけ、傷を癒す。

 

「お前がやられるとは思わなかったよ、ジークフリート」

 

「油断があったのは事実だが言い訳はしないさ……」

 

 恥じ入るように顔を逸らすジークフリート。

 

 そこで八坂の姫の方も異変が生じていた。

 

『ウォオオオオオオアアアアッ!?』

 

 苦痛の混じった声を上げて八坂の姫が人型の姿が一瞬、光に包まれると九尾の尾を持つ美しい獣へと変化した。

 

「集めた力が許容量を超えて人型を保てなくなったか……これでグレートレッドを呼べればいいが。呼べなければ呼べないという結果が出るな」

 

「僕としてはここまでの下準備をしたんだ。出来れば良い結果を出したい」

 

「それは俺も同じ気持ちさ」

 

 こちらへの意識を外しているわけではないが明らかに警戒レベルを落としている。

 最早一誠たちを脅威とは感じていないからか。

 

「クソッ!?防げなかったか!!」

 

「母上!九重です!!目をお覚ましください、母上ぇええええっ!?」

 

 九重の悲痛な叫びがこの場に響く。

 それを一誠は歯をギリッと鳴らして見ていた。

 

 どうして、もっと上手くいかないのかと。

 拳を強く握っていると不意に、一誠の前に見知らぬ女性が立っていた。

 

「どうして泣いてるの?」

 

「あなたは……?」

 

『エルシャ!?』

 

「ドライグ、知り合いか!?」

 

『歴代でも3指に入る赤龍帝で、女の中では最も強かった俺の宿主だ』

 

「こうして話すのも久しぶりねドライグ」

 

 女性の中では最強の赤龍帝。その名とは正反対に穏やかに微笑むエルシャ。

 彼女は一誠の頭を撫でて再び問う。

 

「それで、どうして泣いていたの?」

 

「俺……約束したのに……!九重の母ちゃんを助けるって!なのに、肝心な時に何もできなくて……」

 

「そう。それは悔しいわね。でも貴方にはまだ出来ることがあるでしょう?」

 

 エルシャの手には宝玉が握られていた。

 それは兵藤一誠の可能性が込められた宝玉。

 

「貴方の可能性……これを開放する準備は整ったわ。さぁ、解き放ちましょう!貴女の可能性を」

 

 宝玉が強く光り出す。

 それはここら一帯を覆うほど強く広い光だった。

 

「なんだ!?」

 

 それに気づいた曹操たちも一誠の方へと振り返った。

 

 宝玉の光が個々に人の形を形成する。

 その人影たちは京都で宝玉が廻った者たちの残留思念だった。

 それらは皆一様にしてこう叫ぶ。

 

『おっぱい!』

 

 ただひたすらにそう連呼する彼らにこの場に居る全員が思った。

 

「これはヒドイ……」

 

 代表して祐斗が皆の思いを代弁する。

 残留思念たちは人の形を捨てて地面の魔法陣を形作る。

 

『さぁ!今こそ呼びなさい!貴方だけのおっぱいを!叫ぶの召喚(サモン)おっぱいと!』

 

 エルシャの助言に一誠はヤケクソになって叫ぶ。

 

「サ――――召喚(サモン)おっぱぁあああああいっ!!」

 

 一誠の叫びと共に魔法陣が光り出してある人物を召喚した。

 

「な、何事!?ここどこよ!え?イッセー?アーシア?ということは京都?なんで!?」

 

 召喚されたのは下着姿のリアス・グレモリーだった。

 物凄く狼狽して辺りを見回している。

 そんな部長を気に留めることなくエルシャは続けた。

 

『さぁ、彼女のお乳をつつきなさい!』

 

「な、何を言ってるんですか!?」

 

『彼女の乳首をつつくことで貴方の可能性の扉は開かれるわ!つつくの!ポチッと!!』

 

 よくわからない説得力とともにエルシャはリアスの乳首を突けとせっついてくる。

 あれをつつくことでもう一誠は完全にヤケクソだった。

 

「ぶ、部長!突然すみません!この場を乗り切るために部長の乳首を突かせてください!」

 

「な、なにを言ってるの、イッセー!先ずは説明なさい!?」

 

「すみません!?ホンっとすみません!!」

 

 リアスの乳をつつこうとするとドライグが叫ぶ。

 

『おい!いいのか相棒!?お前の可能性がこんなんで本当に良いのか!?よく考えろ!!』

 

「馬鹿野郎、ドライグ!?緊急事態だぞ!もうなりふり構ってられないんだよ!?それにお前も知ってるだろ!俺の夢は、部長の乳首をつつくことなんだよっ!!」

 

『そんな鼻血垂らしながら発情した猿みたいな表情で緊急事態とか言っても説得力ないんだよ!そんなんだから京都中の人間を痴漢魔に変えたんだろうが相棒ぉおおおおおおっ!!』

 

 叫ぶドライグを無視して一誠はリアスの乳に指を近づけた。

 

「行きます!」

 

「あんっ」

 

 つつくとリアスの甘い声が鼓膜に響いた。

 そしてその感触が甘い刺激となって一誠の脳に響く。

 

 すると役目を終えたとばかりにリアスは乳を輝かせながら天へと昇って逝った。

 

「もしかして元の場所に戻った?やべぇ。家に帰ったら殺されるかもしれない」

 

 滅びの魔力を撃ち出されるくらいは覚悟しなければいけないだろう。

 心の中でリアスに土下座していると周りはまだ自体が飲み込めずに唖然としていた。

 そこで一誠の視界に白い空間が広がる。

 

「これで、私とベルザードも逝けると思う。そして貴方には覇龍とは違う道が用意された。」

 

「えっと……ありがとうございます。色々手伝ってもらったみたいで……」

 

「いいのよ。私も面白いものを見せてもらったし……でも本当に乳を突いて覚醒って……」

 

 プクク、とお腹を押さえながら爆笑するのを堪えるエルシャ。

 そこで一誠が声を上げる。

 

「あ、あの!俺、まだエルシャさんに教えてもらいたいことが――――」

 

 言おうとしたがエルシャがそれを手で制した。

 

「覇龍とは違う力を選んだ時点で私たちは必要ないわ。貴方は目覚めた力を今の仲間とともに磨きなさい。まったく新しい道を選んだ貴方に過去の遺物である私たちは不要だわ」

 

 頑張りなさい、とそれだけを言い残してエルシャは消え、白い空間も解除された。

 

 

 

 

 

「いくぜドライグゥウウウうう!?ブースデッド・ギアァアアアアッ!!」

 

 一誠が叫ぶと鎧の宝玉から音声を鳴り響かせ。D!!と壊れたかのように繰り返し始めた。

 

 赤龍帝の籠手と悪魔の駒の融合が果たされ、今兵藤一誠に新たな扉が開かれる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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