「9代目からの頼みってなんだろ?」
「行けば解りますよ、10代目」
高校1年の終了式後、俺こと沢田綱吉は隼人と武と一緒に市内にあるホテルに向かっていた。
そこはボンゴレファミリーが日本で経営しているホテルの1つで日本でも3本の指に入るくらいの高級ホテルであった。
何故そこに向かっているのかというと、今日は野球部の練習が休みだったので、隼人と武と一緒に学校から家に帰ろうとしたら校門を出たら9代目の守護者たちが待っていた。なんでも9代目が俺たちに頼みたいことがあるから来てほしいとのことだった。中学2年のときに継承式を行ってからは忙しくて(ボスとして必要なことを毎日ドS家庭教師にしごかれていたため)会うことがなかったため、会えることへの嬉しさと9代目の頼みに関する不安が入り混じった気持ちでいっぱいだった。
そんな気持ちを胸に9代目の待つホテルに到着した。
「こちらです。沢田様」
9代目の守護者に連れてこられた部屋は最上階のスイートルームだった。
「おお、みんなよく来てくれたね」
俺たちが部屋に入るといつもの茶色いスーツに身を包んだ9代目が待っていた。
「9代目、頼みたいことっていったいなんですか?」
「君たちはISを知っているかな?」
ISインフィニットストラトスは10数年前に篠ノ之束によって開発されたパワード・スーツのことである。本来は宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツであったが、白騎士事件によって圧倒的な性能が証明され、軍事転用が始まり、今では、アラスカ条約によって軍事転用が禁止され、競技種目として活用されている。
「知ってますけどそれがなにか?」
「この写真を見てほしい」
9代目が差し出した写真には1人の男性が写っていた。
「こいつは確か織斑一夏ですよね?確か唯一ISを動かせる男とかで今騒がれている。そいつがどうかしたんですか?」
「この子は今、唯一男性でISを動かせるということで世界中の企業や組織から狙われている。その中にはマフィアもいるかもしれないという情報があってね。念のため君たちに彼の護衛を頼みたいんだ。彼は第2回のモンド・グロッソで誘拐され過去とがある。まあそのときはISを動かせることはわかっていなかったがね。彼はまだ自分の身を1人で守れるほど強くない。周りにも被害を出すかもしれないしね」
「しかし、こいつが通うのはIS学園でしょ?ISの動かせない俺らじゃ通えないんじゃないすか?」
武の言うとおりだった。ISは基本女性にしか扱えない。そしてISの操縦技術や基本知識を学ぶための学校がIS学園である。つまりIS学園に通うにはISに乗れなくては意味がないのだ。
「心配要らないよ。ツナ君、それにクローム君にはISを動かせる適性があることが判明しているからね」
9代目の言葉を聞いた瞬間俺たちは言葉を疑った。女性であるクロームはともかく俺にISを動かせる適性があるとは思わなかったからである。ちなみにクロームには先にこのことを伝え、了承を得ているらしい。
「この頼みを聞いてくれるのであれば今通っている並森高校から転校してもらう事になるから無理にとはいわない。よく考えて決めてはしい。」
しかし、この話を聞いたときから俺の答えは決まっていた。
「9代目。この話引き受けます」
こうして俺とクロームはIS学園に通うことになった。