1時限目の授業終了後、一夏はツナたちと雑談していた。
「いや~、しかし助かったよ。男子が俺だけだと思っていたからどうしようかと思った。ツナは俺みたいにニュースとかになっていなかったけど何でだ?」
「俺は一夏と違って実際に動かしていないんだ。一夏が動かせたから他にも動かせる男子がいるんじゃないかって、政府が男子にも適正調査したら俺に適正があることがわかったってわけ。適正があるってわかったの本当に数週間前だったし、今騒がれたら入学が遅れるって判断だったんだと思う。」
「そっか~。クロームはツナとは知り合いなのか?ずいぶん親しそうだったけど‥‥‥‥」
「‥‥私は中学は違ってたけどそのころから友達だったし・・・。ボ、綱吉さんとはそのころから仲良くしてもらってたから‥‥‥」
「そっか。ところで「ちょっといいか?」‥‥‥え?」
一夏が何か話そうとしたら1人の女子生徒が話しかけてきた。長い髪をポニーテールに纏め上げた気の強そうな生徒だった。
「・・・箒?」
「少し話がある。ついて来い」
有無を言わさず一夏のことを連れて行こうする箒の行動に、クロームが箒の行動に眉を顰めた。
「今その人は私達と話をしている。だから一言断りを入れるべきだと思う」
「うるさい!私は一夏と話があるんだ。お前たちには関係ない!」
「でも‥‥「クローム」!綱吉さん‥‥‥」
「俺のことはいいから。えっと、篠ノ之さんでいいのかな?俺たちはいいから一夏と話があるんならどうぞ」
「‥‥‥わかった」
「貴様!!あれだけ言っといて「ほら、行くぞ箒。悪いなツナ」っおい一夏!!」
箒がクロームに当たる前に一夏が箒のことを連れて教室の外に出て行った。
「クローム」
「‥‥了解」
ツナの声にしたがって、クロームが一夏たちの後を追うように教室から出て行った。ツナたちがここに来た理由は一夏の護衛なので、見らって奥必要がある。ツナが行くと逆に目立ってしまうので、ツナは教室の外に出ても騒がれないクロームを行かせることにした。
そのとき・・・
「あの・・・すみません」
ツナに話しかけてきたのは金髪碧眼の少し身長の小さめの女生徒だった。
「えっと、俺に何か用かな?」
「間違ってたらごめんなさい。・・・ボンゴレ10代目様ですよね?」
その女性とは周りには聞こえないよう、小声で話しかけてきた。ボンゴレ10代目・・・その単語を聞いた瞬間ツナの表情は強張った。
「君はいったい・・・」
「あ、すみません申し遅れました。私はヴェル・オルクと申します。イタリアの代表候補生を勤めさせていただいています。」
ヴェル・オルク。その名前は事前に9代目から聞かされていた。
「あ、君がそうだったんだ。それはそうと様って?」
「私は1年ほど前、マフィア同士の抗争に巻き込まれた家族を10代目様に救われたことがあるんです。そんな方を呼び捨てにはできません」
1年前はマフィア同士の抗争が特に激しく、ツナたちは何度も学校を欠席してはその抗争を収めるために介入していた。そして、多くの市民を守るために戦っていた。ヴェルはそんな家族を守られたものの1人だった。
「・・・理由はわかったけど様付けはやめてもらえないかな?言われなれていないし。ツナって呼んでくれてかまわないから」
「わかりました。ですが流石に呼び捨てにはできないのでツナさんと呼んでもいいですか?」
「それでいいよ」
「わかりました。私のことはヴェルと呼んでください。」
「わかったよ、ヴェル」
「それでは、何か困ったことがあればいつでも呼んでください。」
「ありがとう」
そう言ったところで2限目の開始のチャイムが鳴り、ヴェルは自分の席に戻っていった。一夏と箒が少し遅れて入ってきたが、2限目が千冬の授業だったため出席簿アタックをくらっていた。