ISとマフィアと護衛と   作:黒猫の棺

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遅くなり申し訳ないです。書き直しを継ぎ足したため、おかしな所があるかもしれないので指摘お願いします。


雫の接触

そして2限目が終わり再び雑談していると、1人の女生徒が割って入ってきた。

 

「ちょっとよろしくて?」

 

「ん?」

 

「へ?」

 

「え?」

 

いきなり話しかけられたので各々が驚いたような返事を返した。その返事が気に食わなかったのか女性とは声を荒らげた。

 

「まあ!何ですのそのお返事は!!私に話しかけられるだけでも光栄なことなのだからそれ相応の態度があるのではなくて?」

 

女生徒はそんなことを言うがツナたちはその女生徒が誰なのかわかっていなかった。一夏は自分のことで精一杯だったし、ツナたちは全員の自己紹介が終わった後に教室に入ってきたのでその女生徒が誰なのかわからないのはしかたのないことだった。

 

「すまん。俺たち君が誰なのかわからないから・・・」

 

一夏の言葉にその女生徒は信じられないといった表情をうかべながら自分の胸に手をおきながら声高らかに自己紹介を始めた。

 

「まあ!わたくしの事を知らない!?このセシリア・オルコットを!?イギリス代表候補生にして学年主席のこのわたくしを!!」

 

「すまん。代表候補生ってなんだ?」

 

一夏の言葉に、それを聞いた周りの生徒はみなずっこけていた。セシリア本人も驚愕とあきれが半分半分といった表情で一夏を見つめた。

 

「し、信じられませんわ!日本の男性というのはココまで知識に乏しいものなのですか!?」

 

「仕方がないよ、オルコットさん。男性はISについて詳しく知っているわけじゃないんだから。流石に候補生を知らないのはビックリだけど」

 

言葉からも代表予備軍であることが察しがついてもおかしくはないのだが、一夏は相当な鈍感なようでそのことに気がつけなかった。

 

「あら、あなたは…」

 

「沢田綱吉。急遽IS学園に入ることになった身だけどよろしく」

 

「あら、そこにいる愚者よりもまともそうですわね。あなたなら私の下僕にしてあげてもよろしくてよ?」

 

「下僕って初対面の相手にそれはないだろ」

 

「なんですって!?あなたには関係のないことなのですからすっこんでいて下さる!?」

 

「友達なんだから関係なくはないだろう」

 

「あなたは…」

 

セシリアが何かを言おうとした瞬間3間目の開始のチャイムが鳴り響いた。

 

「く!?後でまた来ます。おぼえてらっしゃい!!」

 

セシリアは不機嫌そうに自分の席に戻っていった。クロームはツナが侮辱されたことに腹を立てていたが、ツナがジェスチャーでサインしていたので傍観していたが、終始ツナのことを悪くいうセシリアに不快感を覚えながらも自分の席に戻っていった。

 

 

 

3限目の授業が始める前に千冬が思い出したかのように発言し始めた。

 

「そういえば再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めなければならなかったな。クラス代表者とは対抗戦だけでなく、生徒回の会議や委員会の出席など、まぁクラス長と考えてもらっていい。自薦他薦は問わない。誰かいないか?」

 

「はい!織斑君を推薦します」

 

「私も!」

 

「へ!?」

 

一人の女生徒が一夏のことを推薦すると段々と一夏を推薦する声が増えてきた。やはり、世界初の男性操縦者と世界最強のIS操縦者の弟という肩書が大きいのだろう。

 

「それなら、私はツナさんを推薦します」

 

「…私も」

 

ツナが振り向くとヴェルとクロームが手を上げて立っていた。ツナの強さを知っているのだから当然といえば当然と言える。

 

「ま、待ってくれ!俺はやるなんて一言も・・・」

 

「俺もそういうのは・・」

 

「ま、待ってください!そんなの納得がいきませんわ!!」

 

一夏とツナが反論しようとしたとき、1人の女生徒が異議を申し立ててきた。言うまでもなくセシリアである。

 

「男子がクラス代表なんていい恥さらしですわ!!このわたくしにそんな屈辱を1年間味わえとでもおっしゃるのですか!?」

 

先ほどのやりとりからも察しがついたと思うが、どうやらセシリアは女尊男卑の風習に染まった典型的な女性のようだ。現在、女尊男卑の風習に染まっていない女性は全体の一割いればいいほうだと言われている。平等な場で無くてはならない裁判所や学校でも男性の意見よりも女性の意見を重視する傾向にあり、男性は肩身の狭い思いを強いられている。

 

「だいたい、こんな極東の島国に私が来ること自体耐え難い苦痛ですのに、極東の猿がクラス代表など…私はここにサーカスを見に来ているわけではないのですよ!」

 

「イギリスだって大してお国自慢ないだろ、世界一まずい料理で何年覇者だよ」

 

一夏の指摘にセシリアは顔を真っ赤にしながら反論する。

 

「なんですって!?あなた、私の祖国を侮辱しますの!?」

 

「先に侮辱したのはそっちだろ?」

 

「2人共、ちょっと落ち着こうよ」

 

一夏とセシリアがこれ以上ヒートアップするのはまずいと思い、ツナが止めに入るが、セシリアはその弱腰に見えるツナの態度が気に入らなかったようだ。怒りの矛先をツナに向ける。

 

「あなた、なんですの?その弱腰な態度は。今の男性にふさわしいといえばふさわしいですが」

 

「どう捉えればそうなるの?周りの迷惑になってることわかってる?」

 

IS学園に世界中から生徒が集まってくるとはいえ、IS学園は日本に存在する。そのため、生徒や教員には日本人が多く、外人との比率は8:2と言ったところだろう。それなのにセシリアは日本人のことを極東の猿と侮辱したのだ。いい顔をする生徒はおらず、セシリアの態度に顔を歪めたり辟易とする生徒がほとんどである。

 

「そんなことは関係ありません!今は男性がクラス代表になるのは可笑しいと言っているのです!あなた方のような軟弱な人間が人の上に立つなど…」

 

セシリアはそれ以上言葉を紡ぐことができなかった。いつの間にかクロームがセシリアに接近し、何処からか取り出した三叉槍をセシリアに突きつけていたのだ。

 

「…それ以上ツナさんを侮辱するのは許さない」

 

「オルコットさん。今すぐツナさんに謝って」

 

ヴェルはそのことに驚かずにセシリアに謝罪を求めるが、セシリアは驚きに固まり、ツナとヴェルを除く千冬や山田先生を含めたクラスの全員はそのことに反応できずに驚いていたためヴェルの言葉を聞いていたのかはわからない。

 

「クローム、席について」

 

ツナの言葉にクロームは不服そうな顔をするが、渋々自分の席に戻っていった。ツナの言葉にセシリアがいち早く我に返り、クロームの動きに反応できなかったためか方を震わせていた。

 

「・・・いいですわ。そこまで言うのでしたら決闘ですわ!」

 

「・・・ってちょっと待て!ツナってまだIS動かしたことないんじゃ・・・」

 

「あら、そうですの?そしたらわたくしが勝つことは決定していますわね。今なら土下座すれば許して差し上げますわよ?」

 

「言いよ別に。俺は君に負ける気がしない。自分の立場もわかっていないあなたには・・・」

 

「なんですって・・・」

 

ツナの言葉にセシリアが言い返そうとしたら千冬が割って入ってきた。

 

「そこまでだ2人とも。クラス代表は織斑、沢田、オルコットの3人の中から決める。初戦は織斑対オルコット。その勝者が沢田と戦ってもらう。場所は第3アリーナ、1週間後に執り行う。文句はないな?」

 

「わかりました」

 

「わかりましたわ」

 

「・・・辞退という選択は」

 

「ないに決まっているだろ馬鹿者」

 

一夏は本日3度目の出席簿アタックをくらっていた。

 

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