ISとマフィアと護衛と   作:黒猫の棺

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そろそろ大学の卒研が忙しいので終わるまでは投稿できないと思います。
終わり次第投稿したいと思うのでよろしくお願いします。


昼休み

 

昼休み、ツナとクロームは一夏と箒と共に昼食を取るために食堂にいた。しかし、箒の機嫌はいつもより更に悪い。ことの発端は4限の授業の途中にISの基礎知識の授業の時に箒の実の姉がIS開発者の篠ノ之束であることが千冬の口から判明。そのことを知らなかったクラスの女子は一斉に騒ぎ出すが、箒の「あの人は関係ない!!」の一言により沈黙するが、束が姉と知られたくなたったのか機嫌を悪くしてしまった。

 

昼休みになっても機嫌が戻ることはなく、授業中の出来事と相まってクラスメイトと馴染めずにいた。そこを幼なじみの好で一夏が昼食に半ば無理やり誘ったのだ。

 

昼食を半ば食べ終えた頃、話の話題はセシリアとのクラス代表戦の話になった。

 

「しかし、代表候補生と試合なんてどうするんだ?俺は試験会場のときと、教官との試験のときの2回しか乗ってないし、ツナにいたっては1回も乗ったことないんだろ?」

 

「確かに1回も乗ったことはないけど友達をクズ呼ばわりされて黙っていられるほど人間できてないよ」

 

慌てる一夏に対し、ツナはかなり落ち着いていた。この程度でうろたえていたらマフィア最強と謳われるボンゴレファミリーのボスなど到底務まらない。というよりも今までの生活で胃に穴が空いて死んでいるだろう。

 

「とりあえず訓練機の申請をしようとしたら無理だったから試合までにできる限りのことをやるだけだよ」

 

「俺はどうすっかな~。そうだ箒、お前がISについて教えてくれよ」

 

「わ、私がか!?」

 

「千冬姉に教わってもいいんだけど千冬姉ぇは忙しいだろうし身内びいきって思われても困るしな」

 

「しかし私は「ねえ、ちょっといいかな」」

 

箒が何か言いかけたとき、見知らぬ女生徒に声をかけられた。リボンの色が箒とは違うのでおそらく上級生だろう。

 

「君たちがうわさの男子生徒君達でしょ?イギリスの代表候補生と試合することになったっていう」

 

「そうですけどそれがなにか?」

 

「君達ってISの機動時間ってどのくらい?」

 

「俺は30分くらいだと・・・」

 

「俺はまだ1回も乗ってないです」

 

一夏とツナが答えたら先輩は驚いていた。そんな状態で代表候補生と戦うなど無謀以外の何物でもないからだ。ツナに関してはいきなり実践というパターンなど今までに何度も経験してきたがそんなことを見知らぬ一般人が知るはずもない。上級生の態度は妥当といえるだろう。

 

「それじゃあ代表候補生には勝てないよ。代表候補生は機動時間3桁はいってるから。ねぇ、よかったら私がISについて教えてあげよっか?」

 

「助かります。それじゃあ「結構です。私が教えることになっていますから」・・・え?」

 

先輩に頼もうとしたところ横から箒が割って入ってきた。

 

「でも、あなたも1年生でしょ?そしたら上級生の私が教えたほうがいいと思うけど?」

 

「私は!篠ノ之束の妹ですから」

 

「!?」

 

篠ノ之束の名が出た瞬間、先輩が驚いた顔をしていた。ISの生みの親の妹が入学しているとは知らなかったのだろう。

分が悪いと判断したのか先輩は去っていった。

 

「箒お前が教えてくれるのか?あんまり乗り気じゃないみたいだったけど・・・」

 

「うるさい!・・・それより剣道の腕がなまってないか確かめてやる。放課後剣道場に来い」

 

「え・・・それよりISのことを「確かめてやる」・・・わかったよ」

 

この出来事から一課の放課後のスケジュールが決まった。この話はここまでという雰囲気の中、ツナは先程のやりとりでの疑問を箒に尋ねた。

 

「篠ノ之さん、ちょっといい?」

 

「なんだ?」

 

「なんで篠ノ之さんはさっきの先輩とのやりとりでお姉さんの名前を出したの?」

 

「・・・どういうことだ?」

 

「その・・・おかしくない?自分の都合のいい時だけお姉さんの名前出すの。授業中は関係ないって言ってたのに」

 

ツナの疑問は当然と言えるだろう。先程の授業で箒は束と一緒にされるのが嫌で関係ないと言ってクラスから孤立したばかりなのに、今は束の妹という立場を利用して先輩を拒絶した。

あまりにも都合が良すぎる。クラスメイトが今のやりとりを見ていたら誰もがそう思うだろう。

 

「うるさい!貴様には関係ないだろう!?」

 

「関係ないって・・・クラスメイトにそんな言い方は無いと思うけど・・・」

 

「だまれ!そんなことより一夏、放課後必ず剣道場に来い!わかったな!?」

 

箒は立ち上がり、去って行ってしまった。その姿を見てクロームは顔をしかめた。ツナの言葉は贔屓目なしに正論だった。箒はその言葉を正しいと頭の何処かで感じながらも自分に分が悪いと感じたために無理やり話を終わらせるためにあんな態度をとったのだ。自分勝手と感じたクロームは仕方ないだろう。

 

「ツナ、ちょっと言い過ぎたんじゃないか?」

 

「そうかな?気に触っちゃったことは悪かったと思うけどそこまで言い過ぎたってほどじゃないと思うけど・・・」

 

「・・・あれで言い過ぎだったらあの人、相当甘やかされて育ったんじゃない?」

 

「クローム、もういいよ。それより、後を追ってあげて。俺が言っても逆効果だろうし」

 

「わかった、悪いな」

 

一夏は立ち上がって箒の去っていった方向に走っていった。一夏の姿が見えなくなったのを確認し、再びクロームが口を開いた。

 

「ボス、いいの?あの人このままだと取り返しの付かないことをやりそうだけど・・・」

 

「今は俺たちが何を言ってもダメだと思う。一夏も多分そういうことは言わないだろうし、織斑先生はそういうことは言って聞かせるよりも実際に体験させて分からせるタイプみたいだから。今は見守るしか無いよ」

 

ツナは千冬とは学園に入ってからしか面識はないが、今までのやりとりを見て千冬が口よりも行動で示すタイプであると見抜いていた。そうでなければ注意する場面で出席簿で叩かないだろうし、乗り気でない一夏をクラス代表戦で戦わせるという方法を取らないからだ。

 

「とりあえず、俺たちも行こうか。あまり長く一夏の側を離れる訳にはいかないし」

 

「・・・了解」

 

ツナとクロームも一夏たちの後を追って食堂を去っていった。

 

 




クロームが空気ですみません。
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