ISとマフィアと護衛と   作:黒猫の棺

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待っている人は少ないだろうけどお待たせしました。卒研が終わり、本論の再提出を残すのみとなりました。相変わらず亀更新ですがなんとか続けられるよう頑張ります。久しぶりなので矛盾等があるかもしれませんがやんわりと指摘してくだされば幸いです。


放課後

 

放課後、ツナとクロームは一夏が箒との約束のために剣道場に赴くのに付き合っていた。向かう最中の雑談から、一夏は小学生の頃剣道をしていて、箒は一夏の通っていた道場の娘であり、よく一緒に稽古をしていたのだという。当時は一夏のほうが強かったらしいが現状では相当訛っているようで、箒は息1つ切らしていないのに対し、一夏は息を切らして膝を付いている。

 

「・・・どういうことだ?」

 

「どういうことっていわれても・・・」

 

「なぜ!どうしてココまで弱くなっている!?」

 

「なんでっていわれても・・・」

 

「中学のときは何部に所属していた!?」

 

「部活には入ってなかったよ。ずっとバイトしてたから、やってる暇がなかったんだ」

 

「な!?あんなに打ち込んでいた剣道をそんな簡単に辞めたというのか!?」

 

「仕方ないだろ。千冬姉に負担かけたくなかったんだから」

 

一夏は、両親がいない代わりに自分のことを養ってくれている千冬にこれ以上負担をかけるのは申し訳ないと思い、中学のときは学校以外の時間はバイトに費やしていた。そのため、剣道をやっている余裕がなくなってしまったのだ。中学三年生になってからは、藍越学園の受験勉強で更に自由な時間がなくなってしまい、IS学園に入学が決まってからはマスコミ等のせいで外出すらろくにできない状態だったため、鍛錬している余裕がなかった。

 

「・・・鍛えなおす」

 

「え・・・?」

 

「鍛えなおすといってるんだ!IS以前の問題だ!この程度ではあの女に勝てるわけないだろう!!」

 

そう怒鳴り散らす箒に流石の一夏も困っている。流石に見ていられないとツナが一夏と箒の間に入った。

 

「篠ノ之さん、もうそのくらいにしておいたら?一夏にだって事情があったんだから」

 

「うるさい!部外者には関係ないだろう!」

 

「一夏の友達なんだから部外者じゃないでしょ?篠ノ之さんが剣を教えるのには反対じゃないけど教える側の言葉じゃないよ」

 

もちろん例外もいる。自分の家庭教師がそれだ。褒め言葉は一切不要。与えるのは暴力、暴言、叱咤のみ。たまにかける優しい言葉はそこからさらに陥れるための伏線。だか、それは彼の存在とツナの事情が例外中の例外だからである。

 

一夏は一般人。自分の決めたことに他人がどうこう言っていいことではない。辞めたことを知っていた千冬が何も言わなかったのだからなおさらである。

 

「う、うるさい!とにかく一夏は私が鍛える!異論は認めん!!」

 

「教えるのは構わないけどやり過ぎだと思ったら遠慮なく止めるからね」

 

箒の態度に頭を抑えながらツナは鍛錬が終わるのを待った。

 

 

 

 

その日の夜、ツナたちは山田先生に寮の部屋に案内してもらっていた。本来、一週間は自宅通いだったはずなのだが、思ったより早く部屋の調整が済んだため、今日から寮生活をすることになった。

 

「ここが沢田君たちの生活する1026号室です。男子が二人になったので調整が楽に済みました。ちなみにクロームさんはとなりの1027号室です。ヴェルさんとお知り合いのようなので一緒の部屋にしたんですけど大丈夫ですか?」

 

「・・・大丈夫・・です」

 

「そ、そうですか!それはなによりです。この他に困ったことがあったら何でも言ってくださいね?」

 

「はい。ありがとうございます。」

 

「いえいえ。では私はこれで・・・」

 

山田先生は自分の部屋へ帰っていった。その後、廊下から何度か転んだ音や何かにぶつかった音があったらしいが愛嬌だろう。

 

「さて、ツナはどうするんだ?俺は箒と訓練を続けることになるけど」

 

「俺はいつも通りトレーニングするだけだよ。。」

 

ツナはマフィア同士の紛争に介入するようになってからは、毎日の体力づくりのトレーニングは欠かさずやっている。超死ぬ気モードは体力・気力を消耗しすぎると解除されてしまうのでそうならないようにするためである。

 

「なるほどな。今日はもう遅いからもう寝るか?」

 

「そうだね。それじゃお休み」

 

こんな感じでツナたちのIS学園の初日は終わった。

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