ギター好きは死んでもまたギターが弾きたい。(仮題) 作:Ruminq
なので今回は1000文字弱と少なめです。
ごめんなさい。
それではどうぞ?
わんわん泣き喚いてすっきりした後に襲ってきたのは人前で号泣したってことによる羞恥心だった。
「えっと…大丈夫?」
「すみません今話しかけないでください死にそう」
そう早口で捲し立てた僕は顔を両手で覆い研究机の下で丸まっていた。
落ち着け、いくらあんな醜態曝したからって別にこれからの生活に支障があるわけじゃないんだから……。
…やっぱ待ってぶり返してきた。
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「すみません、もう大丈夫です」
数分間、心を落ち着けることに集中した結果、なんとか持ち直すことに成功したので
机から這い出して彼の正面に立った。
「う、うん…じゃあ、自己紹介してもいい?」
「どうぞ」
彼は恐る恐ると言った感じで自己紹介を切り出してきた。
…そういえば、僕はこの子の名前を知らないな。
そして彼は僕の返事を聞いた瞬間、顔をパァッという表現が似合うような勢いで笑顔になると嬉しそうに自身の名前を教えた。
「…! うん! 僕の名前はグレン=レーダス! これからよろしくね!…えっと」
「ヴァイスです。ヴァイス=フィーベル」
「じゃあヴァイス! よろしく!…あと敬語いらないよ! 同い年なんだから!」
彼…もといグレンに敬語を外すよう言われる。
まぁ、彼がそういうのであればいいのだろう。これまた元が日本人だからか敬語を外すと
違和感がバリバリなのだが。
「そうなんで…そうかい? じゃあこれからよろしく、グレン」
「…うん!」
それから僕とグレンは研究室から出て、リビングに向かう。
向かうとセリカがこちらを生暖かい眼で見つめていた。
まるで、さっきの僕の状況を知っていたかのような…。
――うん? もしかしなくてもここまで響いてた?………
なんだろうか、また穴に入りたくなってきたぞ。
「どうやら、その様子だと少しは状況は進展したようだな」
その眼をしといてその言葉はないんじゃないだろうか?
「どうせ、聞いてたんでしょう?…笑いたければ笑えば良いじゃないですか」
僕は顔を不快と言わんばかりに歪めてセリカさんから視線をそらす。
「いや、笑わないさ。子供はそうやって感情を表に出すべきだろうさ」
むしろ前の方が子供らしくなくて不気味だったさ。――とセリカさんは付け加えた。
「さて――、ヴァイスがグレンのお蔭で元に戻ってくれたことで一週間していなかった魔術を教えることができる…ま、明日からだけどな」
前半部分で少し期待をたぎらせていた僕とグレンは明日から宣言を受けて一気に脱力してしまった。
「安心しろ。その代わり、明日からはみっちり鍛えてやる。しっかりやれば固有魔術を作れるようになるのも夢じゃないぞ?」
その時のセリカさんの顔を見た僕は悪寒を感じてしまった。
ちらりとグレンも見ると顔を青ざめさせているところから察するに同じらしい。
僕は明日からどうなってしまうんだろうかと期待と不安が織り交ざった気持ちで明日を待つのだった。
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…………僕からは語りたくないのでただ、“地獄”すら生温いモノを見た。
とだけ言っておこう。
――そうして3年が過ぎた。
そして僕たちは、フェジテの某所のある門の前で立っていた。
「……ここが、アルザーノ帝国魔術学院…。大きいな…」
「そうだね……ま、なんとかなるでしょ?」
僕とグレンの表情は対照的だった。
グレンは不安に顔を曇らせ、僕は大胆不敵に堂々と構えている。
なんだかセリカさんのせいで性格も変わってしまったか。
なんてどうでも思考を巡らせながら僕とグレンはアルザーノ帝国魔術学院の敷地に一歩踏み出すのだった。
ちょっと長めの休暇ください。
他のキャラの視点の描写とか三人称の描写を入れようと思ってるので。
……やなぎなぎさんっていいよな……。