俺のテンプレ異世界転生〜必中×千里眼=チート無双!? 作:文隆 貴嶺
それと、世界観の設定などは次の投稿時に本編と同時に投稿させていただきたいと思います。
「さて、さっきとは違って物漁りをしてる場合じゃないみたいだな」
「ああ、キレたデカブツを俺たちだけで相手取るんだからな」
目の前に対峙する緑色の怪物。正直、全く勝てる未来が想像出来ないしまともに戦おうとも思えない。
「ヤット追イツイタゾ。サア、ドッチカラ殺サレタイ?」
ふむ、選ばせてくれるのか。コイツ割と親切だな。
「なら、まずお前が死ね!」
足元にあった石ころを投げてみる。
「フン!悪イガ、オレハ選択肢ニハ入ッテナインデナ」
まあ、当然の如く砕かれちまう。そりゃそうか。
相手はこちらの一回りも二回りも巨大だ。当然、力もこちらより断然上だろう。
「思ってないけどさ………足止めくらいには使えるぜ。この能力はさ」
俺の投擲は狙った場所に直撃する。だが、威力は賄ってくれない。
だから、近距離での戦闘は正直言えば御門違いって奴だ。
「でりゃあ!」
近距離戦闘はラムロの方が適任だろう。どちらかと言えば、俺は支援を得意とするタイプだ。正々堂々と真正面からの戦いなんて出来ない。
「ヌゥ!ガキニシテハ良イ打チ込ミダナ?」
ラムロの攻撃も簡単に受け止められる。間違いなく俺たちに勝つ手段はないだろう。
「そりゃあどうもよ!もっとすげぇモン見れるぜアンタ!」
もっと凄いもの。間違いない。この場所、馬小屋のあるこの場所で戦う理由。そして村中から立ち昇る煙。村に向かっている人間がこれに気づかない筈がない。
すると、馬の鳴き声が少し遠くから聞こえた。そして、もう1つ。金属音も。
「グォォォッ!?ナンダ!?コレハ!」
その直後、オークの腕に鋤が突き刺さる。
そう。俺の投げたものはどんな状態だろうと狙った場所に当たる。
さっき村の中心部でこのオークに投げつけた鋤は刺さった形跡がないので弾かれているはずだ。例え一度落ちたものでも、もう一度浮かせることが出来れば俺の必中の能力は再び発動する。
恐らくはなんらかの影響で空中に浮き上がり、それが飛来したのだろう。
そして、馬の鳴き声と共に金属音が聞こえたということはおおよそ、この鋤を馬が蹴り飛ばしたのだろう。それがトリガーとなって、再び必中の加護が発動したのだ。
「クソッ!ドウナッテヤガル!」
そして、馬の鳴き声が聞こえたということは間違いなく帰ってきた証拠だ。ラムロの親父、レムロさんの率いる戦士団が。
「タオヤ!親父たちもかなり近くまで帰って来てるらしい!ここに来るまでなんとか堪えるぞ!」
「わかってらぁ!こんな所でまた死んでたまるかってんだ!」
どうやって戦う?力じゃ勝てない。今ある武器なんてたかが知れてる。こいつを倒すほどの技術も俺たちにはない。ならば、地形はどうだ?地形、もしくはそこにある
「来いよデカイの!てめえのデケェ図体じゃ一発だろうと当てられねぇだろうけどな!」
少し位置をずらして、挑発する。コイツの性格からすると間違いなく乗って来る。
「舐メタ真似ヲシヤガッテ!コノ糞ガキガァァァッ!」
猪突猛進。なりふり構わず、こちらに一直線で突っ込んでくる。攻撃が当たれば間違いなく助からない。だが、突っ込んでくるっていうのはこっちの思う壺ってもんだ。
「当てらねぇっての!そんな大きいだけのトロい攻撃!」
ひらりと攻撃を躱す。確かに威力は高いが身のこなしが軽やかな子供に当てられるほどの技術は無いらしい。
そして、位置をずらしたことで狙い通り俺の後ろに来ていた馬小屋に止まることなく頭から突っ込む。あんなスピードで突進したら突然止まれないのはわかりきったことだ。
「ウオオォォォッ!!?」
「ビンゴ!ざまあみろマヌケ!」
「ナイスだタオヤ!」
次の手はどうしようかと考えている時だった。
けたたましい蹄の音が鳴る。そして、俺たちの目の前に現れたのは艶のいい黒毛の馬と、その上に跨る見慣れた大男だった。
「おい!無事かお前ら!?」
「レムロさん!」
「親父!」
俺とラムロが声を揃えてその名を呼ぶ。ずっと来てくれるのを待っていた。もはや、彼が来た時点でこの戦いにおいて俺たちに負けはありえない。
「そこのゴブリンオークはなんだ!?まさか、攻め込んで来たのか!?」
馬を飛び降りると、ラムロと同じ赤い髪が揺れる。
「そうなんだ!この緑の奴らがいきなり村を襲ったみたいなんだ!」
「こんな見たこともない生物だけじゃない!村人は全員いなくなっちまってるし、どうなってんだよ!?」
俺がそう言うと、レムロさんは少し考えるように無精髭を触る。
「もしかして、死体とかも見てないのか?」
……………確かに、逃げて来た時には死体は一度たりとも見ていない。
「少なくとも俺たちは見てないと思うけど………」
「そうか、なら大丈夫だ!
村人が全員生きている?確かに村人の死体は見てないが、それだけで死んでないという確証が得られるわけではないはずだ。
「ヌウウゥゥゥ………………クソッ!小賢シイ真似ヲシヤガッテ!……………アァ?ナンダテメェハ?」
起き上がったデカブツ、レムロさんがオークと呼んでいた奴が起き上がりその視界にレムロさんを捉えて睨みつける。
「お前か?俺の村で散々大暴れしやがったのは?だとしたら、1つだけ聞かせろ。誰の指示だ?お前らゴブリンは確かに『表』に住む魔物ではあるが、人の住処に戦い仕掛けるようなことをするタイプの魔物じゃねえだろ?」
レムロさんがオークに問いかける。
「テメェガ
あのオークはレムロさんのことを知っている?それにどういうことだ?戦神なんて呼ばれ方してるのは聞いたこともないぞ?それに、普通に考えればこんな辺鄙な片田舎の用心棒風情がそこまで名のある人物だとは思えない。
「ああ、その通りだ。さあ、お前の質問には答えたぞ?今度はお前が答える番だ」
「オレニコノ村ノ襲撃ヲ指示シタ奴ノ話ダッタカ?イイゼ。答エテヤル。指示ヲ出シタノハ、新シイ魔王『クロード』様ダ。アノ方はコノ村ニ必ズ手ニ入レタイ『戦力』ガアルト言ッタ。ソシテ、ソノ確保ヲオレタチニ任セタノダ」
魔王………?戦力………?なんだ?何を言ってる?全く理解が及ばない………俺たちに関係あるのか?それすらもわからない。
「戦力だと……………?まさか!セフィーのことか!?」
「ソレニ答エル気ハ無イ。質問ハオ終イダ。戦神ノ実力、見セテ貰ウトシヨウ!」
オークは獲物の戦斧を振りかぶってレムロさんへ向かっていく。
「質問に答える気がないならもう、用はない。消えろ」
そう言ったレムロさんは腰に下げていた剣に手をかける。足を少し開き、腰を落として居合のような体勢になる。
が、レムロさんは刀身を抜くことはない。
このままではレムロさんはおそらくあの斧にすり潰されてしまう。
そう思った瞬間だった。
「フッ……………………!」
ラムロと同じように、息を一瞬吐き出した。
それと同時に、オークの体には数え切れないほどの傷が浮かび上がる。それも、表面が斬る程度ではなく
そのままオークは悲鳴をあげることもなく絶命した。
なかなか面白い文を作るのは難しいですね。自己満足で書いていてもなかなかわかりにくい所があったりして、苦労しますね。それでもまだわかりにくい所が多いんですけどね………