題名には『ガンダムブレイカー』と使っておりますが、どちらかと言うとガンダム無双に近いかもしれません。第2作の布石になりますのでご了承ください。
旅立ち
ブゥン…
ビームサーベルが抜かれ、振り抜かれる。受けることも可能だったが、回避行動に移る。
???「流石…です…!」
???「まだまだだよ!」
回避し、ビームサーベルの攻撃範囲から逃れた事を確認すると、すぐさまビームライフルで狙いを定める。当たる。が、引き金は引けなかった。
???「…想定内です…!」
???「ですよね!」
ビームライフルを投擲する。そして、バルカン砲でビームライフルを爆破する。
???「何を…?!」
???「
相手がビームライフルに気をとられた隙に最大限に加速。加速中にしゃがみ、ビームサーベルを下からシールドと胴体の間に差し込む。少しでも動かせば首に当たる。いや、出力を最大にすれば貫ける。相手の武装には回避するための武装はない。つまり、終わりだ。
???「…降参、だよ」
???「ありがとうございました」
???「ありがとう…ございました」
コクピットから出る。と言っても、その機体のコクピットからではない。それとは別の、丸い物体からだ。そう、これはゲーム。命は負けても、殺されても、失わない。絶対に。
???「流石だよ!大妖精とこころ!いいデータが取れたよ!」
大妖精、こころ、と呼ばれた少女は顔を見合わせ、笑う。
大妖精「いえいえ。好きな事をして、それが助けになったのなら良かったです。にとりさん」
こころ「うん。…いつでも、手伝うから」
???「そう言ってくれるとありがたいよ」
大妖精とこころの笑顔につられてか、にとり、と呼ばれた少女も笑みを浮かべた。
それから数時間はこのゲームの改良した方がいいところ、改良ゆえにダメになってしまった事を3人で言い合った。
こころ「あ、そろそろ帰らないと…またね。大ちゃん…にとりさん」
大妖精「またね〜!」
にとり「じゃあね!」
時刻は午後6時を回ったぐらいだった。
にとり「大妖精は帰らなくていいの?」
大妖精「そうですね…。あと少し居ます」
にとり「そっか。ならさ、大妖精に試してほしい事があるんだ」
にとりは、いかにも怪しい、悪役が浮かべるような笑みを浮かべていた。しかし、大妖精はそこを指摘するようなお子様ではない。
大妖精「何をしたらいいんですか?」
にとり「大妖精の、1番強いガンプラで、ザクを何体倒せるか、ってことをやりたいだけだよ」
大妖精は少し考えた。確かにあの機体は強い。しかし、それゆえに制御が効かない時もしばしば。そんな機体を使って大丈夫なのか、と。ふと、にとりの顔をみる。にとりは頷いた。
大妖精「…わかりました」
にとり「そうこなくっちゃ!」
大妖精「大妖精、『ガンダムデルタカイ』行きます!」
にとり「やっぱり、すごいね…」
100000を超えるザクが、数分で壊滅した。流石は大妖精、流石はデルタカイ、と言ったところだ。
大妖精「はぁ、はぁ、はぁ…もう、終わり?」
にとり「バカ言わないで。機体は大丈夫でもパイロットが大丈夫じゃないじゃない!」
大妖精「…そう、みたいだね」
過呼吸に気付いたのか、すぐに大妖精はコクピットから出てきた。その様子を、いや、最初から見つめている目が1つ。
大妖精「今日は、もう帰りますね」
にとり「その方がいいかもね。ありがと。実験に付き合ってくれて」
大妖精「私でよければ、いつでも」
にとり「無理は、しないでよ」
大妖精「ははは…わかりました」
帰路につく大妖精を、黒い影がついていく。大妖精がそれを気にする様子はない。黒い影の手が大妖精に届きそうになる瞬間、大妖精は180度回転し、笑顔を向ける
大妖精「紫さん。何してるんですか?」
紫「知ってて黙ってるなんて、趣味悪いんじゃない?」
大妖精「覗きをした挙句、ストーキングしてる人の趣味はいいんですか?」
紫「1妖精風情が言うようになったわね」
黒い影の正体は紫だった。当然と言えば当然だろう。
大妖精「それで、私に何か用ですか?」
紫「命令、いえ、あくまで私からのお願いだけど…。ある世界をガンプラで助けるために貴方の力が必要なの。力を、貸してはくれない?」
大妖精「報酬は?って聞くのは私らしくないですよね。わかりました」
紫「本当に?!」
大妖精「はい。そのお願いを聞いて誰かが、助かるなら」
本心だ。どこかの紅白巫女のようにお金には困っていないわけではない。が、普段人の役に立てない妖精が、誰かを、助けれるなら安いものだ。
紫「できるだけ早い方がいいのだけど、今からで、大丈夫かしら?」
大妖精「…はい」
本音を言えばチルノやにとり、こころに挨拶ぐらいしたかった。でも、挨拶をしてしまえば、今、誰かに会ってしまっては決意が歪みそうで、なくなりそうで、怖かった。
紫「…ここから行けるわ」
大妖精「ありがとう、ございます」
紫「行ってらっしゃい」
返事はない。紫が不気味な笑みを浮かべていたことに、大妖精は気付いていたのだろうか。それは本人以外、わからない。
最後まで読んでくれた方は少数でしょうが、ありがとうございました!
また会えると嬉しいです!
それでまた!