消す黄金の太陽、奪う白銀の月   作:DOS

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今は無くなったアットノベルスで投稿していた小説を改造して再度投稿してみました。分からない部分はオリジナル設定を盛り込んだり、書いているうちに若干時系列などおかしくなる点があるかもしれませんが、なるべく直して頑張りたいと思いますので、気軽に見ていって下さい。

最後の紹介欄に挿絵を入れてみました。よければ見ていってください。



第1話『ヒノ=アマハラ』

 

【渓谷の一夜遺跡にて神隠し!?】

 

 1987年6月、オチマ連邦東の渓谷に突如出現した巨岩。紙面では巨岩と表現させていただくが、調査をした記者、及び近隣に住む老夫婦の目撃証言によれば、それは到底岩と呼べるような物ではなかった。あたかも、一つの城を砕いて渓谷へと振りまいたような光景。巨岩の一つ一つに細かな細工が施され、直線的に加工されている為自然物である線は否定された。おそらく古代の人類が作り出したと思われる遺跡の残骸と仮定。

 

 これまで考古学者達が見てきたどの遺跡とも一致しなく、新種との声もあり。不可解なのは、この渓谷を埋め尽くす巨岩が、一夜にして出現したという事。

 

 先に述べた近くの丘に住む老夫婦は前日、確かになんの変哲もない谷が広がる光景を覚えていた。この地に移り住んでから何十年と見続けてきた光景が、起床して散歩すると同時に渓谷が塞がっていたとの証言を得た。

 

 推測するに、一夜にしてこの遺跡の残骸が誰に気づかれるでもなく出現したという。

 この不可解な出来事により、国は調査団を派遣して調査を行った結果、さらに不可解な事件に遭遇した。

 

 巨岩の隙間を縫うようにして渓谷を慎重に下りて行った調査団が、忽然と姿を消した。命綱のみを残し、まるで見えない何者かに連れ去れたかのように。結果として調査は中断し、国はハンター協会より手練れのハンターを派遣して調査を再開。

 

 結果を得る過程で幾人かのハンターが再び神隠しにあったが、最終的に調査自体には成功した。ただしやはり今まで発見されなかった未知の遺跡である事は疑いもないが、不思議と危険性のある生物や環境などの原因は突き止められなかった。

 

 前回の調査団同様派遣されたハンターの大部分は同様の神隠しにあったが、生き残りの一人が奇跡的に生還し、政府への報告を果たした。後にこの調査結果を確認したオチマ連邦政府は、この渓谷を危険指定区域として立ち入りを完全に禁止した。

 

 その後幾度か調査は行われたが大した進展もなく、一夜にして出現したこの遺跡を『一夜遺跡』と仮定し、調査は凍結とされた。なお、この凍結までに行方不明になった調査員、ハンターを含めて確認できたものでおよそ30に上るが、今だ行方は知れず、まさに神隠しと言わざるを得ないのであった。

 

 後日、ハンター協会の派遣ハンター達は、生き残りの一人を残して同様に姿を消失させた。しかし政府へと報告した生き残りのハンターの素性を後に確認したところ、派遣されたハンターのリストには存在しなかったという噂が蔓延ったが、真偽の程は現時点では不明であった。(オチマ経済新聞一部記事より抜粋)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シャルー、何見てるの?」

 

 携帯の画面をカチカチといじり、楽し気に何かを眺めている青年シャルナークの背後に、気配を消してからの突然の出現というびっくりコンボによって声をかけると、画面に集中していたのか一瞬肩をびくりとさせてこちらへとくるりと振り向く。

 

「!あー、なんだヒノかぁ。びっくりした。【絶】して後ろから声かけないでよ。心臓に悪いからさ」

「それより何見てたの?それって、昔の新聞記事?」

「暇だしちょっと面白い情報無いかと思ってね。大した物はなかったけど」

 

 情報収集に定評のあるシャルは、時たまに携帯やPCから適度な知識を収集しているが、稀に暇なときは昔の記事を見ていたりもするので色々な事に詳しい。と言っても、雑学程度に知ってる事も半分以上あるので、実際に使えるかどうかは微妙なのだけど。

 

「それより、何か用事?」

「あ、そうだ。シャルもトランプしようよ。ポーカーとかダウトとか」

「別にいいけど、さっきまでウボォーやフィンクスとやってなかった?」

「なんかみんな負けて不貞腐れちゃって」

「子供かよ!?」

「るせー!シャル、てめーも来いよ!さっきから連敗しかしてねーんだよ!!」

「そうだそうだ!おめーが入れば俺たちの負け率も下がる!」

 

 不貞腐れているというヒノの言葉に思わず突っ込むが、向こうの机から今度は罵声が飛び交う。

 

 ウボォーとフィンクスの二人は基本的に血の気の多い強化系タイプだから荒っぽい。だからといって別に頭が悪いというわけじゃないけど、まあトランプって運の要素結構強いししょうがないよね?

 

「ほら、シャル早く早く!」

「はいはい。あれ?団長とマチはやらないの?」

「見てるだけだってさ」

「そう」

 

 乱雑に瓦礫の積まれた床を器用に歩いて、ゲーム中のテーブルの元へと向かう。

その後ろを、やれやれと言う風に肩をすくめながら、シャルは立ち上がってついてきた。 その際、自身の持つ携帯の画面をちらりと眺めて、

 

「ま、こんな10年以上前の不思議記事なんて、今では都市伝説レベルだしどうでもいっか」

 

 ピッ、とオフボタンを押して新聞記事のサイトを削除して、ポケットにしまい、自身もテーブルへと向かうのだった。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「そういえば私、ハンター試験受けようと思ってるの」

 

 そう言った私の言葉に対して、周りの皆の反応は割と簡素だった。

 原始時代から抜けてきたような毛皮風の衣装を纏った大男ウボォーギンは、傍から見ればウボォーの巨大な体格と通常サイズのトランプによって、まるで切符を持っているようにしか見えない。複数枚の手札を手にもってじっと考え込んでいる。その隣、ジャージを着た目つきの鋭い男、フィンクスはトランプの手をプラプラと振っているが、特にハンターという単語に琴線が触れなかったらしい。

 

 ハンター試験という単語に少々興味を抱いたのは、シャル、それに傍らでゲームの行方を見ていたマチとクロロの二人だった。

 

 和服のような服装に、紫色の髪を後頭部で結ったつり目がちの女性、マチ。そしてその隣で瓦礫に座っているのは、この集団のリーダーでもある、クロロ。

 

 黒い髪をオールバックにし、額には十字架を模した刺青。両耳につけられた大きめのイヤリングが特徴的。ファーの付いた黒いコートを着て、その背中には逆十字という、どこかの宗教団体を敵に回しそうな模様が付けられているその格好とかを見ると、明らかに一般人ではない格好にしか見えないけど、仕方ないよね?だって一般人じゃないし。

 逆にこれを一般人と言ったら、全国にいる一般人に失礼だしね。

 

「ヒノ、今何か失礼な事考えてなかったか?」

「……そんなことないよ?」

「ならなぜ目を逸らす、おい」

 

 服装からして明らかに常軌を逸した(笑)集団、それこそがA級賞金首『幻影旅団』。つまりはお尋ね者、犯罪者、盗賊、指名手配犯。全部ほぼ同義語だけど、結局悪人という事になるかな。だって盗人だし。

 あ、私は別に加担とかしてないよ?こう、たまに集まって遊んでる不良グループにちょっと混じってる感じ?

 不良って言うにはちょっと表現がスライムのように柔らかすぎる気がするけど。

 あ、話が逸れたけどそういえばハンター試験の話だった。

 

「そういえばシャルってハンター証持ってるんだよね。『1』」

 

 質問をしつつ、手札にあるハートのエースをテーブルの中央に裏返しで出す。

 それに対して、自身もノータイムで手札のカードを場に出して、シャルは質問に答えてくれた。

 

「ハンター証あるといろいろと便利だからね。情報がすごい入るし。『2』」

「「「ダウト」」」

 

 会話の最中にも続いていたトランプによる攻防戦。が、シャル以外の全員の一致した掛け声と共に、場に差し出されたカードをぺらりとめくると、『1』の上に乗せられたカードは『K』。つまりはシャルの負け。

 

「なんで皆、俺に対して一発目にダウトするのかな……。しかも見破れてるし」

「だってシャルだし」

「だね」

「うん」

「それ理由になってないよ!みんなして俺いじめて楽しいか!?」

 

 別にいじめてないよ。なぜか知らないけどシャルなら最初に嘘ついて出しそうだな~って思っただけだからね。ていうかシャルって基本カードゲームが弱いし。むしろウヴォーとフィンクスはそれ見越して誘ったんだけど。

 ちなみに、このあとダウトを続けたのだけど――。

 

「はい、『1』。やった、私上がり♪」

「ダウト!それ絶対ダウト!」

「はい外れ」

 

 ペラリとめくって出てきたのはスペードのエース。

 

 ダウトのルール上、宣言したカードが順番通りの正規のカードの場合、場にあるカードは全てシャルへと送られる。

 

 うん、ご愁傷様。

 

「うわぁ!負けたぁ!!」

「シャル弱い」

「ああ。想像を絶する弱さにあたしも吃驚だよ」

「辛辣な意見をありがとう!でもひどい!」

 

 マチのそこそこ毒舌な発言とシャルのカードゲームにおける弱さは日常茶飯事なので、予想通りの反応に片割れで見てたクロロは若干苦笑いをしているのだった。

 

「じゃあ次はポーカーでもする?」

「よしかかってこい!」

 

 最初は適当にやってやるか、みたいな空気のシャルだったが、連敗を続けて熱くなっているご様子。

 

 そんなわけで悔し気なシャルと私で1対1(タイマン)ポーカー勃発!さて、勝負の行方やいかに?

 

 どっちが勝つか皆も予想してね。

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 ポーカーは、お互いにカードを5枚手札とし、任意の枚数山札と交換することで、5枚のカードのマークと数字の組み合わせで役を作り、より強い役を作ったほうが勝つ。

 

 つまり、運が強いほうが勝つ確率が非常に高い。

 

 まずはシャルが5枚手札に加え、次にヒノが手札に5枚加える。ちなみに配っているのは公平さを取ってクロロが勤めています。団長なのにこの扱い、と若干ぶつぶつと言っていた気がしたが、全員一致で見事にスルーされたのであった。

 

 観戦していたフィンクスが、5枚のトランプを持っているシャルの後ろから覗き込んで中身を見ていた。

 

(ほぉ、『3』が3枚に『J』と『8』が1枚ずつ。シャルにしてはいい手札じゃねーか)

 

 カード勝負に関しては敗北に定評のあるシャルだが、初手の布陣は意外といい。この手札なら、最低でも同数カード3枚のスリーカードという役が必ず作り出せる。

 対して、ヒノの後ろから手札を覗き込んだマチは、

 

(『A』『8』『6』『6』『3』のワンペア。ヒノにしてはイマイチだけど……)

 

 このゲームは、一度だけ手札を任意の枚数交換する事ができる。その為、最初に手札が弱くても、後から交換したカードによっては強くなる場合がある。だが、お互いの手札を抜いても40枚以上あるトランプの中から、自分の目当てのカードが来る確率は極めて低いと言える。その為、最初からいいカードが来ていたほうがいいのは当然。この場合、シャルの手札は『3』のスリーカードがすでにできているため、他の2枚を交換したとして、もしもペアがくればフルハウス。もしもペアでなくともスリーカードそのままと強い手札になるので失敗しても負ける確率が低い。

 

 当然シャルは自分の手札の『J』と『8』を捨てて新たにカードを2枚引く。そしてそのカードは――

 

 

(!『4』が2枚。これでシャルがフルハウス!シャルにしては本当に強いカードが来てるな……)

 

 

 さっきまでとは一味違うシャルナークに、フィンクスはゲーム中の為顔には出さないが無言で唸る。

 

 一方ヒノの方はというと――

 

 

「じゃあ4枚トレードで」

 

 

 自分の手札を1枚残して大胆にも4枚交換を選んだ。

 そして4枚の手札を新たに加え、後ろからその様子をみたマチといえば、

 

 

「……」

 

 

 なぜかなんとも言えない表情をしていた。苦笑いをしているような、呆れているような、微妙な表情をマチの顔が占めているのは中々にレアな光景とだけ言っておこう。

 さてお互いに手札の交換も終わったことなので、後は互のカードをオープンして勝敗を決めるだけ。

 

 基本的にポーカーには、自分が勝てなさそうと思ったら『降りる』という選択肢があるのだが、今回はそんなもの適用しない。というかシャルとヒノ、二人の表情を見るにやる気まんまんだ。

 

 そしてディーラーであるクロロの「せーの」の掛け声と共に、お互いの手札を相手に見せるようにして机の上に叩きつけた。

 

「フルハウス!俺の勝ちだ!」

 

 シャルの突き出した手札は、『3』が3枚と『4』が2枚。スリーカードとワンペアのこの組み合わせは、フルハウス!ポーカーの中で9つある役の中で3番目に強い役。ランダムに5枚のカードを山札の中から引いて、それがフルハウスである確率はおよそ0.1%。交換もあるが、この役はそうそうでることのない強力な手札。

 

 シャルは先程まで、まるで死神に魅入られたかの如く無かった運がここで回ってきたと思う程に、自分の勝利を確信した。

が、その表情は次の言葉で固まった。

 

「ロイヤルストレートフラッシュ。シャルの負けね」

「へ」

 

 ヒノがペラリと机に置かれた手札は、『A』『K』『Q』『J』『10』。文字が連なる役はストレート、だがこれにある要素が付与されれば、それは確率数十万分の1以上の怪物役に早変わりする。この場合はスペード、すべての模様が同じであり、上記のストレートでしか実現しえない役。

 

 これぞ、ロイヤルストレートフラッシュ!

 

 ポーカーに置ける最強の手札。

 

 シャルの出したフルハウスの100倍は出にくい奇跡の役。

 

「そ……そんなぁ!!」

 

 シャルナーク――完全敗北!

 その光景に、マチは驚きを通り越して呆れていた。

 

(最初にスペードの『A』を残して4枚交換したと思ったら、まさかスペードの『K』『Q』『J』『10』がくるとはね……。ヒノ、強すぎ)

 

 イカサマじゃないのか?と疑うような手札だが、ヒノは一切のイカサマを行っていない。運の要素はともかくとして、身体的な動体視力においてこの場にいる者達の目を欺ける者などそうそういないだろう。そうでなくとも、そもそもがそんな事するつもりは毛頭ないと皆わかりきっている。

 

 大地に手をついて、がっくしと打ちひしがれているシャル。が、カードバトルの時は最終的にはだいたいこうなので、皆は特に気にしないのであった。

 

「じゃ、きりもいいしみんなでクッキー食べよ。作ってきたの」

「よっしゃ!ヒノの菓子うまいんだよな」

「あたしも食べる。ほらシャル、いつまで寝てるの」

「また負けた……」

「気を落とすな。こればっかりは相手が悪かったとしか言いようがない」

 

 

 項垂れるシャルを、リーダーらしくポンと肩を叩き慰めるクロロの光景も、やはり珍しいものだった。

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 あ、それでハンター試験の事だけど、後で経験者のシャルから話聞いておいたよ。

 なんでも試験会場に行くのも難しくって、試験自体も難しいっていうとりあえず難しい試験らしい。

 

 え、説明が簡単すぎるって?そうは言っても他に表現が思いつかないし、どうにも毎回試験官が変わるからその都度試験内容も変更されるみたい。だいたい4つか5つくらい試験して、最後には最終試験をしたら晴れて合格、ハンター証が手に入るらしいよ。

 

 ちなみにハンター証って言うのは、えっと、大まかにざっくり言えばオールマイティパスみたいなの?うん、ざっくりし過ぎたねほんと。いろんな公共施設がタダで使えて、危険指定の一般人立ち入りの場所もハンターなら自由に出入りや調査が可能になるんだって。おお、これだけ聞くと本当にオールマイティみたいだけど、実際はそんなに細かいところまで可能じゃないから注意しないとだね。

 

 私は手元にあるハンター試験の応募用紙、その中に見える試験開始時間、『2000年1月7日開始・試験会場:ザバン市』の文字を見て、もうすぐだなぁと思い鞄の中にしまった。応募用紙は受験票と同義、だからなくさないようにしないとね。

 

『お客様にお伝えします。まもなく、ドーレ港へと到着致します。長い船旅お疲れさまでした。忘れ物が無いよう、今一度ご確認ください』

 

 アナウンスの合図とともに、汽笛の音が聞こえてきた。

 窓を開いて外を覗くと、青空を映し出す海に面した真っ白な港が見えてきた。太陽の日差しに熱せられて、海風が心地よいくらいに暖かさで吹いている。地獄と称される過酷なハンター試験を受けに来たとは思えない程の観光気分だけどいいのかなぁ。

 

 ドーレ港に来たのは、シャルから色々と試験の情報を聞いてアドバイスもらったからなんだ。他にもヒントらいしのいくつか聞いたけど、なんだか外れっぽかったからここがダメだったらどうしよう……。

 

 まあ考えても始まらないし、とりあえず進んでみますか。

 手続きを済ませ、港に降り立った私は、荷物を確認。万全な状態で、港から見える山、そしてその中央に飛び出すように聳える木を見つめて、拳銃のような形にした指を向けて片目で照準を合わせた。

 

「とりあえず目指すのは、一本杉♪」

 

 

 

 

 

 

 

 




【プロフィール】
名前:ヒノ=アマハラ
年齢:13歳
性別:女
出身:不明
特技:料理
系統:特質系
容姿:金色の髪をリボンでポニーテールに結い、紅玉色の瞳の少女。

【挿絵表示】

絵の出来に関しては、こんな感じかと見てもらえたらと思ってます。

性格は明るく天真爛漫、基本的に裏表は無く楽観的。誰とでもフレンドリー接する。ちょくちょく無自覚で辛辣な発言をする事がある。よく気配を消して背後から驚かせたりと少々悪戯好きな面もある。誰とでも仲良くなるので基本苦手な人間はいないが、普通にヒソカは若干苦手な様子。

両親は不明。現在の親は赤子の頃に拾ってもらった義父が一人。
義父と一緒に世界中のあちこちを小さいころより移動していたので学校には通っていないが、勉強は教えてもらったので学業の成績はかなりいい。現在の住まいは基本的にジャポンにある、義父の知り合いが管理している家に住んでいる。
念の扱いに関しても、とある事情により幼少時より精密なコントロールが可能など非常に実力は高い。同様に素の身体能力も高い。

【特質系能力:消える太陽の光(バニッシュアウト)
他者の念を消滅させる特殊な念を作り出す能力。通常の念を圧縮したように消費して、消滅の念をわずかに作り出す。【練】程の念を消費してもおよそ【纏】くらいの消滅の念しか作り出せない程燃費はあまりよく無いが、威力は絶大で触れるだけで相手の念を消し去ることができる。念の消費量が多く長時間の使用ができない為、基本は要所要所で作り出して一瞬だけ使用している。
消滅の念と通常の念とではたとえ【凝】をしても見分ける事は不可能、というより基本的にどちらも念であるので触れるまで違いに気づくことができない。その為ヒノの能力を知る者が対峙したら常にヒノの念に触れるかどうか覚悟していなくてはならない。
もし消滅の念で手に【凝】をして相手を殴打すれば、相手の念を消し去り生身にダメージを与えられるので、実質【絶】状態の肉体に念攻撃を与えると同義となる。
なおこの念はあくまで念を消滅させるのであって、除念とはまた別物である。(能力によって消せる物と消せない物がある)






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