二人で一対の斬魂刀   作:青桐 悠太

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 少女が何者かに追われるかのように全力で走っている。

 

 周りにはたくさんの人がいるというのに誰一人として少女を気にかけるものはおらず追いかけているのはおおよそ現実のものとは思えない異形の化け物である。

 

 化け物が少女を捕らえ喰らおうとしたその時、

 

 二人組みの黒い装束を着て刀を持った子供が現れ化け物の仮面を真っ二つに斬り裂いた。

 

 仮面を斬られたとたん消滅する化け物。

 

 化け物を倒したのとは違うほうの子供が少女に近づき額に柄頭を押し当てると化け物と同じように消えてしまった。

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 あたしが始めて虚を見たのは4歳のとき、母さんが死んでから一週間後のことだった。

 

 その時は死神に助けて貰ったが次に虚に会ったときに遊子を護ることが出来るように兄が通っている道場に通い同時に死神に頼み鬼道を教えてもらうことにした。

 

 鬼道は遊子の方がうまく、あたしはからっきしだったけど空手の腕は徐々に強くなっていった。

 

 そうして一週間たったあくる日、いつものようにいつものように鬼道を習いにいったあたしたちを出迎えたのは物言わぬ死体と、返り血で真っ赤になった虚だった。

 

 最初はあたしたちを食おうとしていた虚は何を思ったのか突然攻撃をやめると魂魄を体外に出すと因果の鎖をたたっきりそのままどこかへ立ち去った。

 

 鎖は時間が経過するごとに激痛を伴いながら段々短くなっていき、最終的には全てなくなってしまった。

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