マスターと黒猫英霊の物語   作:戦闘狂の道化師

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黒猫は彼女を通して誰を見る?

気がつけばまた膝枕をされていた今度はモードレッドに。場所が廃教会になってるところを見るとまた寝ていたようだ。

 

「英霊召喚?」

立香がそう言っていた。モードレッドの膝から起き上がりながら話を聞いていると立香は俺達に会うまで六個の虹色の石を拾ったらしくその使い道が英霊召喚の触媒で3つ使えば呼べるそうだ。その話を聞いていると時宗は苦笑いを浮かべていた。そりゃこいつからすれば触媒にしなくても呼べるんだから無用な物だろうしな。そうとは知らない立香は時宗に半分渡すと言って聞かない。時宗は俺に気づくと石を受け取り俺に投げてきた。

 

「新夜、召喚して見てくれ。デミサーヴァントの様な存在のお前でも召喚できるか気になる」

 

「サーヴァントにやらせるのか?」

 

「お前は自分の魔力を使ってないだろ?元々多いんだから三.四人はいけるだろ」

投げられた石を受け取りながらぼやくとそう返された。確かに俺は時宗の魔力で動いているし召喚出来るなら戦いが有利になるし…遠くで文句を言っているオルガマリーを無視してマシュの盾のような魔方陣の前に立ち魔方陣に石を3つ放り投げ詠唱を始める。

 

「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュバインオーグ。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」

魔方陣の上に魔力の輪が出来て虹色の光を放ち廻りだす。その様子にオルガマリーが驚きの表情をする。口角が上がる。危険を犯さないお前には届かない場所にいると…

 

 

閉じろ(満たせ)閉じろ(満たせ)閉じろ(満たせ)閉じろ(満たせ)閉じろ(満たせ)。繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻を破却する

 

Anfang(セット)

 

告げる

 

告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応じよ」

輪が三つに増え更に回る速度があがる。魔力量しか取り柄がなかった俺に召喚出来る喜びと共に俺は時宗を守る力を求める。善か悪どちらでもいい。堕ちるなら落ちてやる。力を貸せ。そう念じながらも詠唱を続ける。

 

「誓いを此処に。

我は常世総じての善と成る者

我は常世総じての悪を敷く者

汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!!」

唱え終わると輪は集束し光の柱が発生した。光が収まると黒いマントを纏った白髪の女の子が現れた。

 

「アサシン。ジャック ザ リッパー。よろしくお母さん」

そう言った。ジャック ザ リッパーは有名なシリアルキラー。それは分かる。何故こいつは俺を見てお母さんと言うのだろうか?。目は寂しそうにしていてお母さん呼びを断る事は難しいそうだ。

 

「一応聞くがお母さん呼びは変えないか?」

 

「お母さんって呼んじゃ駄目?」

今にも泣きそうになった。やっぱり無理だったか…。

 

「分かった好きに呼べ。ただ俺の指示を守れよ?出来るか?」

 

「うん!!よろしくね。お母さん!!」

満面の笑みで抱きつかれながらそう言われた。 廃教会で幼女に抱きつかれるとは思ってはいなかった。だが嫌じゃない。初対面の相手は警戒してしまうがこの子はどうにも警戒できない。自分が召喚したサーヴァントだからだろうか…

 

 

これが俺と長い事一緒にいることになる大切なサーヴァント。ジャックとの出会いだった。

 

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