僕のヒーローアカデミック   作:あびゃー はぴぴぴー

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 こっから下、主人公の目線


しゃあないからプロットだけ書くよ

 と―まぁ。どうしようもなく退屈な―ともすればヴィランも居らぬ平和な―限りなく安穏で怠惰な日常を過ごしていた僕らだったが。

 

 その日常は、非日常(ヒーロー)によって崩されることとなる。奇しくも、同じような、それでいて真逆な者に。

 

 それは、発目と一緒に帰っていた最中である。

 

 「君、こんな―仮面を付けたようなヒーローを知らないか?」

 

 その人は―見た所、ヒーローの事務所の管理人のようだった。体つきこそそこまで強くなさそうだが、戦闘を経験したようなその肉体は力強さを感じさせた。何より―その腰のベルトは、恐らく個性を制御する為の物だろう。ゆえ―僕はこう答えた。

 

 「いえ―全く知りませんが。」

 

 発目は一瞬こちらを見て目を見張ったが―すぐこの答えの真意に気づいたのだろう、すぐ押し黙った。

 そう―僕らは、完全に違法な行為をしている。ベルトを制御用の器具と称すればまた違法ではないのだろう。だが―個性を使用している、という事態は明らかに違法。それどころか発目まで荷担しているため、完璧に違法なのだ。

 ヒーローではない、とはいえ事務所の人間であろう彼にバレてしまっては事態が膨らみ、終いには収容施設―というか、少年院にでも入れられて、懲役もありうるだろう。精々数ヶ月だろうが、それでも学生な僕らには充分な痛手だし、そうでなくても未来のヒーローが前科あり、などと冗談ではないだろう。

 

 そしてその答えに、「そうか。」と言ったと思えば、「大体わかった。」と何もわかっていなさそうな、物分かりの良い態度で言うと、彼は去っていった。

 

 「...よし、行ったか。...緊張したな。」

 

 「私達の研究成果を広めたい衝動と戦っていたけど、何とか勝ったわ。」

 

 「そうか、それは良かった。風聞どころか醜聞まで聞こえるところだったよ。」

 

 「しかし気になるわね...変身なんてしたってこの近くでしょう?いつの間に噂が...まさか!私たちの研究が素晴らしすぎて広まって...!?」

 

 「断言しよう。それはない。あったとしてもとっくに捕まってるなり説教受けるなりあっただろう。...全く。」

 

 彼女は確かに有能だが、内に秘める情熱がすさまじすぎる。彼女にあまり友人(―それは親しくかつ日常的に話したりするような―)がいなかったのはこれが原因ではないだろうか。

 

 だがまぁ、彼女の言うことも一理ある。彼女は情熱故に人の話を聞かないが、同時に頭の回る人物でもある。確かに、この近辺でしか個性を使用していない、また変身もしていないのだ。だというのに知っているのは明らかに不自然だ。

 では―いっそ追ってみるか?これこそ不安定、かつ無計画で無作為な作戦、いや方法だが、やるしかあるまい。といっても、そこまで警戒する必要もないのだが。

 

 「よし、発目―いくぞ。さっきの人を追おう。」

 

 「―え?そんなの個性でやれば―って、ああ、分かったわ。」

 

 という訳で、追ってみることにしたのだが―

 

 「成程―そこは電撃を強めれば良いんじゃ?」

 

 「ふむ、成程―ならこうすれば、じゃあここに―」

 

 「待て、そうじゃない、こうするとより―」

 

 そこには、至極真面目に、あり得ないほど敏腕な、見比べれば凄腕な、マネージャーがいた。

 

 ―は?そう思った。―見違えたか。そう感じた。―見直したな。そう考え。―見間違いだ。現実逃避した。

 

 「ねぇ、あれ。」

 

 皆まで言うな、これでも観察眼には自信があったが、軽く凄腕じゃないか。しかも―ベルト。それを使っていて、それを起動すると―蹴りを放った。あまりに強く、ひびが入りかけた。それどころか―自らの変身時にも似た、そんな姿であった。これが、一番の衝撃であり、そして―「所長、何の為にそんな強くなって、終いにゃ壁まで砕く蹴りをしてんですか?」

 こんな問いを、所長に、それももはやヒーローやれよ、というレベルな彼に問うたヒーローがいた。

 すると―「ああ、俺みたいな奴がいると知名度や風評が不味いだろう?俺にとってはそいつらが悪―ヴィランだ。故に、倒さないといけない―ああ、当然似た者だけだ、基準はある。」

 こんな答えが飛んできた。そして気付く。

―あれ、こんな奴に追われたら、一堪りもないのでは?

 よって―帰って改造でもしようとすると。

―カタン。慌てて隣を見ると、音源は―発目、その足元だった。当然、こんなヒーロー事務所だ。誰もが気づいて、こちらを見るだろう。

 

 「―発目、逃げるぞ。」

 

 「え、ああ、分かったわ。」

 

 と、こんな感じに。逃げ出そうとするが、そんなとき、「待て、俺が追う」。それは、紛れもなく、所長だった。そんな声を出す、「ヒーロー」にして「敵」だった。

 

 が、気にする暇などないのだ、一心不乱に逃げ出した。が、途中であることに気付く。

 

 「発目、あいつが追っている、もしくは追うのは僕だ。君は離れて逃げろ。あと、お前のメモリを持っていけ。」

 

 「―でも、それって囮、いえ、何も言わないわ、けど。―帰ってきてね、共同研究の途中だもの?」

 

 「そうか、研究にしか熱を出さない君に言われるとは、それは相当だろう。いや、だからこそか。まぁ―追ってくる奴によるが、善処しよう。」

 

 ―格好つけでこそないが、まぁ言うだけ言ってみよう。

 

 と、行ったところで。言ったところで。さて―ここらか。発目も行った、さて。

 

 「君は―そうか、追ってきた、というか着いてきたのも君か。何やら事情を知っていそうだが―話してはくれないか。」

 

 「ええ―知っていますが。話すのは吝か―っ!?」

 

 などと言ったところで。急に頭痛。この感覚―個性?

 

 意識が、ブラックアウトする―同時に、白昼夢のように。ホワイトアウト―そして、頭痛の感覚が近づくような。それでいて収まるような。そんな場所へ向かうと。そこには―

 

 「仮面ライダー、ディケイド?―」

 

 何故かするすると、それでいてすらすらと頭の中に入っていく情報。成程―そして、また暗闇に包まれ、

 ―今度は、暖かな日の光。

 

 「―おい、大丈夫か!?大丈夫か、おい!?」

 

 「ああ、大丈夫だ。それより、貴方は―」

 

 「君―いやお前は、こいつについて、もしくは似たライダー―いや、仮面をつけて装甲を纏ったヒーローに心当たりはないか?」

 

 ―さて。知識によると、ここで正直に話すと危うい。だが―あえて話してみるとしよう。

 

 「―ええ、知ってますが、誰にも話さないで下さいね?」

 

 と、いうと。僕は正直に話し始めた。いや、話し始める。

 

 「成程、じゃあ―言葉はいらないな、改めて自己紹介と行こう、俺は、通りすがりの―仮面ライ」

 

 「待った。つまり、仮面ライダーという共通点がなきゃ良いんだな?」

 

 「??―ああ、そうだが。」

 

 「―なら、こうすれば―」

 

 カチャ、カチャと。自分のベルトのオプションをいじる。デティールは白や青とか、少なくとも見た目は変える程度で。

 

 「この部分を撃って下さい。これが、「仮面ライダー」要素です。」

 

 「え?ああ、分かった。この世界では他のカードが使えなくてな。困った所だが、やっと―」

 

 そういうと、腰に添えた、というよりくっついた?パネルのような銃で、2、3発。

 

 「こんな簡単な方法があったなんて、まるで考えもしなかった。ありがとう。あと―この後だが、」

 

 「それは心配いりません。この世界は元々そういうの、とは無関係ですし。では、また―」

 

 「ああ、こう簡単だと拍子抜けするが―大体わかった。じゃあな。」

 

 こうも拍子抜けする、簡単に過ぎる闘争はこれで終わり、僕は適当に記述すると、すぐ帰り、発目に向けてメッセージを打ち、また帰ってきた証、もしくはセーブポイントのように、ベッドへ横になるのだった。

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