ラブライブ!『そして最後のページには』   作:まるこめ

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まず初めに、ことりちゃんお誕生日おめでとう!!

それでは今回最終回です!話の流れがめちゃくちゃですが楽しんでもらえれば光栄です!

それではラスト!どうぞ!


『μ's ミュージック・スタート』

 

 

「地区予選!?」

 

花陽が練習の休憩中に話を切り出す

 

「はい!静岡の地区第2予選みんな一緒に見に行きませんか?」

 

「どうして静岡なの?」

 

以前花陽と凛で一次予選に行ったこと、その予選で自分達と同じような境遇のスクールアイドルがいた事、そのグループが一次予選を通過した事、そして、そのグループに感銘を受けたことも説明した。

 

「ハラショー、ホントに私達見たいね」

 

「いいね!行こうよ!みんなでお出かけ!久しぶりだなぁ、海未ちゃんも行くよね!」

 

「はい。もちろんです。実際に見る側でライブに行くのは初めてなので少し緊張しますが…」

 

「ちょ、なに勝手に決め…」

 

「私は行けるよ、丁度その日は空いてるの。真姫ちゃんは嫌?」

 

「べ、別に嫌じゃないけど!?」

 

「にこっちは予定空いとる?」

 

「い、一応オフだけど…」

 

「それじゃあにこっちも参加やね」

 

「ちょ、まだ参加するとは…!」

 

「行きたくないん?」

 

「行きたく…無いわけないじゃない!」

 

「相手はスクールアイドルよ?にこちゃんのプライドは高いんやね」

 

「そそ、そんなただの一スクールアイドルに私が負けてるなんて有り得ないわよ!」

 

「別に誰もにこっちより上やなんて言うてないよ?」

 

「そそ、そうだけど!」

 

頬を膨らませ横を向くにこを見て微笑みながら花陽が集合場所と時間を手早く伝えると、そのまま絵里が練習の再開を促す

 

「あ、ちょっとごめん、エリチ。みんなと、ちょっと話したいことがあって…」

 

突然、希が申し訳なさげに絵里の言葉を遮る

しかし、絵里も希の意図を理解したのか素直に同意する

 

「そう…ね、今のうちに話し合っておきましょうか…」

 

7人もなんとなく察したのか反論するものは誰もいない。

 

「μ’sは今一つになってない」

 

これを聞いた瞬間、困惑は誰1人としてはいなかったが流石に動揺は隠しきれないようだった。

 

「そんなことっ!な…」

 

「『ない』って言いきれへんやろ?」

 

「穂乃果、あなたこんなこと言ったの覚えてる?

「みんなが同じ気持ちで頑張って、少しずつ前に進んで、少しずつ夢を叶えて行く」

「それがスクールアイドル!それがμ'sなんだよ!」

 

この言葉を聞いて本当に私はその通りだと思ったの。だから、気持ちをひとつに出来てない今、私達はμ’sとは言えない。」

 

にこが悔しそうな顔で叫ぶ

 

「薄々は感じてたわよ…私の気持ちがみんなと少し離れていること…でも、それを言ってどうなるの!?なにかすぐに変えれるの?

 

私はA-RISEに負けたくない!だから!」

 

「……………」

 

全員が図星なのだが、解決策は全く浮かばない。

誰も口を開かないまま少したったとき、凛が恐る恐る口を開く。

 

「その答え、すぐに出さないといけない?

もし、みんながもう少し待ってくれるなら答えを見せれるかもしれない。

それは凄く抽象的かもしれないけど、絶対に答えのきっかけにはなるから…」

 

絵里がほんの少し怒気を含ませた声で問う

 

「いつまで、待てばいい?」

 

「ラブライブ!静岡2次予選

それまで待って欲しいにゃ…」

 

「分かった。凛ちゃんがそこまで言うなら待とう。そして、そこで見つけよう、みんなで…」

 

「そう…ね、」

 

 

 

ーーーーーー東京駅ーーーーーー

 

「あ、みんな、おはよ…」

 

集合時間ピッタリに到着した穂乃果だが、そこで待っていたのはとてもどんよりとしたムードに包まれるμ’sのメンバーだった…のだが…

 

1人だけ、真夏にも関わらず、赤いニット帽に、ピンク縁のサングラス、ピンクのマフラー、マスク、コートというなんとも季節外れというか、いつかのトラウマを思い出すような格好をしている

 

「あの…にこちゃん…だよ…ね…?」

 

「そうよ!文句ある!?」

 

「いやぁ、それは流石に悪目立ちするんじゃ…」

 

「でも、誰かは全然わからないでしょ?」

 

「ま、まぁ、」

 

そんな不審者に近づいてくる勇気ある女性が一言、声をかけてくる

 

「あの、矢澤にこさんですよね?」

 

「へ、へっ!?」

 

「バレてるし!!」

 

せっせと女性の持ってきた色紙にサインを書いているにこを見ながら

さっきの雰囲気など忘れ、全員がお腹を抱えて笑っていた。

 

「ちょっといい?」

 

「は、はひっ!?」

 

にこがサインを書きながら女性に声を掛けると、女性は素っ頓狂な声を上げて応じる

 

「なんで私だってわかったの?」

 

「ええと、い、以前ネットで、やや矢澤にこさんが、プライベートで外に出る時は、ど、どんな季節にも関わらずこの格好をしてると見たので、ま、まさかと思って声をかけてみたのですけけれども…」

 

女性は挙動不審になりながらも答えてくれた答えににこは肩を震わせる。

それを見た皆はさらにお腹を抱えて縮こまる。

 

「そ、そう。ありがと…」

 

「こ、こちらこそああありがとうございます!」

 

サインを書きた色紙を渡しながら無愛想に礼を言う

女性も言葉を詰まらせながらも懸命に感謝の言葉を述べる

 

「さ、さっ、早く行きましょう!せっかく見るならいい席がいいじゃない」

 

「そ、そうね…フフッ」

 

「早く行こう!…クスクス」

 

「もう!笑うなぁ!」

 

 

お腹を抱えながら沼津行きの電車に

 

「ねぇ、花陽ちゃん。私たちと似てるスクールアイドルってどんな子達なの?」

 

「あ、それウチも気になるな〜」

 

沼津行きの電車に揺られながら花陽が淡々と語り出す

 

「グループ名は"Aquors"って言って静岡にある"私立浦の星女学園"っていう学校のスクールアイドルなの。

でも、その学校が今年で統廃合になっちゃうらしくて…」

 

「統廃合?廃校とは違うの?」

 

「はい。近くの沼津の学校と合併するみたいです」

 

「しかも!共通点はそれだけじゃないにゃ!」

 

花陽に続いて凛が説明を始める

 

「メンバーも私たちと同じく9人で、1年生3人、2年生3人、3年生3人がいるにゃ!」

 

「ハラショー!ホントにそっくりじゃない!」

 

「地区予選ってことは時期的には私たちがNo brand girlsやった頃と同じくらい?」

 

「いや〜、懐かしいねぇ〜私がやらかしちゃったんだよねぇ〜」

 

「ホントにあの時はヒヤヒヤしたわよ」

 

自然といつもの雰囲気に戻っていったμ’sの後ろで、電車の窓に映る外の景色にはどこか見覚えのあり、物悲しい景色が流れたのは穂乃果だけが気づきうっすらと涙を浮かべて笑った。

 

「沼津〜沼津〜終点でございます」

 

 

「やっと着いた〜!」

 

青い空と潮の香りに包まれ穂乃果

大きく深呼吸をする

 

「そこそこかかったわね…」

 

「さ、会場はこっちです!時間に余裕はありますがのんびりしてたらいい席ははいれませんよ!」

 

興奮気味の花陽に手を引かれ会場に向かう。

 

「お!花陽ちゃんやる気だね〜!」

 

「ほら、ごちゃごちゃ言ってないで行くわよ」

 

「結局にこっちも行く気満々やね」

 

「い、いいでしょ!別に!!」

 

「ささっ!こっちです!」

 

 

 

真っ暗の会場に一筋の光がステージの中央を照らす。

その一筋の光から9人の少女の姿が現れる。

 

「今日はみなさんに伝えたいことがあります!

それは私達の学校のこと、街のことです!」

 

タカタン

 

「Aquorsが生まれたのは海が広がり太陽が広がる内浦という街です。小さくて人はいないけど、海には魚が沢山いて、いっぱいみかんが採れて!暖かな人で溢れる街。」

 

一人の少女が語り出したのは自分たちの街や、学校のこと。そして、自分たちのことだった。

 

自分達のことを精一杯伝えようとする姿に観客は全員、一瞬で心を打たれ釘付けになった。

 

もちろん穂乃果もその1人だった。言葉に出来ない何故か惹き付けられる魅力に、昔の自分を重ねながら…

 

次の少女に照明が移り、続けて語り出す。

 

「アキバで見たμ'sのようになりたい!同じように輝きたい!」

 

その瞬間、穂乃果は目に熱いものが込み上げてくるのがわかった。

それは穂乃果だけではなく、海未もことりも同じように目尻を赤くしていた。

 

そして、今の穂乃果にとって最も欲しかった言葉が、求めていた答えがステージ上の少女達から帰ってきたのだ。

 

「私達は考えました」

 

「どうすれば前に進めるのか」

 

「どうしたら0から1にできるのか」

 

「そして、決めました。」

 

「私達は」

 

「この街と」

 

「この学校と」

 

「この仲間と一緒に」

 

「私たちだけの道を歩こうと」

 

「起きること全てを受け止めて」

 

「全てを楽しもうと」

 

「それが、輝くことだから!」

 

「輝くって楽しむこと。あの日、0だったものを1にするために!」

 

その時、穂乃果の中にあった正体不明のしこりがなくなり、それがきっかけになったのか目からボロボロと大粒の涙がこぼれ始めた。

 

 

 

 

MIRAI TICKET

 

 

ヒカリになろう ミライを照らしたい

輝きは心から 溢れ出すよ

 

夢が生まれ 夢の為に

泣いたときでも

あきらめないことで 

つながった

みんなみんな 悩みながら

ここへ辿り着いたね

 

これからだよ今は

もう迷わない

 

あこがれ抱きしめて次へ進むんだ

僕たちだけの新世界が 

(きっとある)We say "ヨーソロー!!"

 

 

船が往くよ ミライへ旅立とう

青い空 笑ってる (何がしたい?)

ヒカリになろう ミライを照らしたい

輝きは心からあふれ出してもっと先の景色 望むんだ

 

 

 

ヒカリになろう ミライを照らしたい

いまはもう迷わない

 

 

 

船が往くよ ミライへ旅立とう

青い空 笑ってる (何がしたい?)

ヒカリになろう ミライを照らしたい

輝きは心からあふれ出してもっと

先の景色 望むんだ

 

 

Ah! やっと手にした

ミライチケット かざして…

 

la la la.......

 

 

 

行きと同じように電車に揺られながら行きとは全く違う清々しい顔で談笑をする穂乃果たち。

 

そんな談笑の最中、ふと外の景色に目をやった瞬間再び、穂乃果の目から涙が溢れだした。

 

「みんな、降りよう…」

 

「「へ?」」

 

「ちょっと!穂乃果、どこ行くの!?」

 

先に電車を降り突っ走る穂乃果の背中を追いかけ、同じように走っていく。

 

そして、穂乃果が目的地に着いたのか突然立ち止まる。

 

その穂乃果を見て8人も追いかける足を止め、そして息を呑む。

 

「ここって…」

 

9人の目の前に広がっていたのは夕焼けに染められた海岸だった。

 

全員の頭に数年前の記憶が鮮明に蘇える。

 

「ねぇ、私ね、みんなと一緒に練習して、凄く楽しかった。確かに全員揃わない時の方が多かったけど…それでも、昔みたいにみんなと色々言い合いながら練習するのがとっても楽しかった。だから最後にもう1回聞いておこうと思って…」

 

「本当にライブにでる?」

 

にこが穂乃果の言葉を聞いて少し顔をしかめる。

 

「何を言い出すかと思えば…そんなの当たり前よ。今更何言ってんのよ」

 

他のメンバーも呆れながら口を開く。

 

「何のためにここまでやってきたと思ってるの?」

 

「最初にやろうって言い出した穂乃果ちゃんがそんなんでどうするん?」

 

「前も言ったけど穂乃果は大人になりすぎじゃない?」

 

「今更迷うなんてないよ。ライブは目の前なんだよ?頑張らなくちゃ!」

 

「凛たちの後輩も頑張ってるんだから!凛たちはもっと頑張らないとダメにゃ!」

 

「はぁ、ほんとにあなたって人は…私の話をもう忘れたのですか?

穂乃果、あなたに振り回されるのはもう慣れっこなんです。20年近くも付き合ってますからね。

その代わりあなたは、あなたのわがままで私達が踏み出せないような面白い世界に連れていってくれる。だから私はいつもあなたについて行くんですよ。」

 

「確かにこの数ヶ月間でなにか違うなって思うことは沢山あった。でも、それはみんながみんな自分のことをちゃんと見れてなかっただけなんだよ。みんな、自分の心に自分がどうしたいかを聞いたら答えは一つしか返ってこないし、それはみんな同じ答えのはずだよ?」

 

「良かった…」

 

8人の言葉を聞き安堵したのか涙をポロポロと流しながら今までで一番いい笑顔で振り返った。

 

 

ーーーーライブ会場ーーーー

 

舞台袖で順番を待つμ's

 

その姿からはとても緊張が伺える。というか全員が挙動不審だ。

 

「なな、なんかドキドキしてきちゃった…」

 

「も、もう、花陽ったら…しっかりしなさいよ!本番までもう少しなのよ!?」

 

「そういう真希ちゃんもガチガチにゃ〜」

 

「あれ?エリチも緊張しとるん?」

 

「ふぇ!?べ、別にそんなことないわ!ええ!緊張なんてしてませんもの!!」

 

「穂乃果、ことり、大丈夫ですか?なにか忘れ物はないですか?体調は?また無理をされては…」

 

「大丈夫だって、っていうか今は海未ちゃんの方が心配だよ…」

 

「へっ!?そうなの!?穂乃果ちゃん大丈夫なの!?」

 

「ことりちゃんまで酷いよぉ!」

 

「なっさけないわね!あんた達!このスーパーアイドルにこにーを見習いなさい!」

 

「まぁ、にこっちはプロなんやから出来て当然よね」

 

「う、うぐ…」

 

ワタワタしている背後からスタッフが声をかけてくる。

 

「それではμ'sの皆さん宜しくお願いしま〜す!」

 

「よし、じゃあやろう!今の私たちの全力をみんなに!」

 

「それは楽しみね」

 

「つ、つばさん!?」

 

「今のμ'sの本気見せてもらうわ。ついでに私たちの本気も見に行ってよね!」

 

「はい!もちろんです!」

 

再び円陣を組み直し穂乃果が声を上げる。

 

「じゃあみんな行くよ!」

 

「1」

 

「2」

 

「3」

 

「4」

 

「5」

 

「6」

 

「7」

 

「8」

 

「9」

 

「μ's!ミュージック・スタート!!」

 

 

 




ふぅ…これにてラブライブ!『そして、最後のページには』閉幕です。長らくの間お付き合い誠にありがとうございました。最後のライブやその後日談は皆様のご想像にお任せ致します。
それではここまでの閲覧本当に本当に、ありがとうございました!







自分語りをやらないとでも思ったか?
はい。それでは最後の自分語りやっていきましょうかw

今回はことりちゃん生誕祭ということで、自分にとってのことりちゃんをダラダラ書いていきます!

そもそもラブライブ!という作品は自分というものを構成する中でかなり重要性の高い要素ではあります。しかし、その中でもやはり特に重要性の高い要素は自分の推しである南ことりの存在です。

自分は今でもそうですが昔は特に箱推しに近い状態でした。しかし、何度も何度も見返しているうちにどんどんとことりちゃんの言動や仕草に惹かれていって…知らない間に完全なことり推しになってましたw
その中でもことり推しの決めてになったのがアニメ第1話とススメ→トゥモロウです。
ことりちゃんが海未ちゃんをスクールアイドルに引き入れる時に言った言葉にとても感銘を受けたのです。
「穂乃果ちゃんについて行って後悔したことある?」

穂乃果への絶対的な信頼。そして、その感覚が海未にもあると確信できる程の意思の疎通。
本当にこの3人が羨ましいなぁ…と、思いましたね…

からのススメ→トゥモロウ。もうね…あきませんわ…

涙腺崩壊ですわ…まぁ、他にもWonder zoneのときとかでもかなりことりちゃんに惹かれるタイミングはかなりありましたがやはり一番はどこかと問われると1話とススメ→トゥモロウでしょう。


という訳でこんな所で後書きも終わらせていただきます。

ここまでお付き合い頂き誠にありがとうございました!
皆様には本当に感謝の言葉しかありません。
投稿間隔もかなり長いし、ストーリーもめちゃくちゃなこんな作品を最後まで見てくださり本当にありがとうございます。

それでは名残惜しいですがこの辺りで退散させていただきます。

それでは皆さんありがとうございました!

「μ's ミュージック・スタート!!」(・8・)
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