最高の映画と最高の主題歌でした。今度はきちんと初日を予約していきます(特典欲しかったけど、貰えなかった人)。
今回、魔眼について触れていますがこちらはオリジナルです。作者のガバガバ設定。だから追求しない、いいね?(懇願)
この話を書き終わった後で、イシュタル杯を外伝に選んでよかったと思いました。ようやくオリ主の人間らしい一面が書けた。
ちなみに本来は「中編」もある予定でした。「●ってはいけない」ネタを監獄でいれようとしたのですが、どうしてもネタがなく……。下手したらアンチになりそうでしたし……。
やっぱり、二次創作は気持ちよく読んで頂きたいのでボツにしました。序盤のネタはその残骸です。
「ちょっとっ、溶岩飛んできたわよ! 何とかしなさい!」
「炎だから何とか出来るだろ、ジャンヌゥッ!」
「えっ、何今の真似……。ちょっと似過ぎてて引いたわ」
「もうちょっと元帥に優しくしてあげて」
「何よ、あの馬!? マシンより早いじゃない!?」
「気のせいだよな、今馬がガソリンキメてたような……」
「ねぇ、アンタ男でしょ。どこに魅力感じるか言いなさいよ……」
「……いいか、ジャンヌ。アイツにな、太腿を少しだけ見せてやれ。こう、服の切れ目から見える感じで」
「……こ、こう?」
「FOOOOOOOOOOッ! チラリズムが溜まりませんぞおぉっ! やっぱ露出狂よりも僅かに見える絶対領域ですなぁhshs! しかも恥ずかしそうに頬を染めてる所が拙者的にポイント高いっ! ただ綺麗なだけではつまらんのですぞ! そこに非日常的な色気が入って初めて掛け算になるのですぞっ!」
“チラリズムは超分かる”
「なんかさぁ、こう分かる、少年? むしゃぶりつきたくなるのよ」
「……いやいや、同意なしに行くのはだめだろ。大きかろうが小さかろうがちゃんと承諾得ないと」
「おいおい、
「どっちって……。そりゃ好きなモノは好きだよ俺は」
「何アンタら、語り合ってるのよ!? 捕まえなさいってば!」
レースの途中、ゴール目前での橋の崩落。
そしてこの地の特異点であった女王メイヴ。彼女によって作られた大監獄。
その中庭、巨大なメイヴ像の前に俺達は並ばされていた。
「これが初代監獄長であり、コノートの女王である私のメイヴ像よ」
何だろう、この流れ。どこかで見た事があるぞ。
確か年末大晦日の……。
「コノート黒光り大監獄……?」
「はい、お仕置き」
「おうっ!?」
メイヴの鞭が一発、頬へ炸裂した。
普通に痛い。
「この監獄では私そのものがルール。私が気にいらないと思えば、その場で痛い罰を執行するわ。
例えば、こんな所に入れられて笑顔でいるようなヤツとか、ね」
「これ、どう見ても笑ってはいけ――」
「コナハト!」
「あぶはぁっ!」
今度は平手が飛んできたでござる。
「特異点パワーで貴方達全員を二十四時間監視しているわ。つまり、罰の有無は私が握っていると言うコト。分かる?
私の命令があれば、貴方達は否応なしに罰を受ける事になる」
「フム、つまりはアレか。要するに目を付けられたらアウトと言う事だネ?」
「えぇ、そういう事よステキなおじ様。流れ弾に当たらないよう、頭は低くしていなさいな」
その割にはさっきから俺にしか来ていないんですがどういう事でしょうか。
……これがターゲット集中か。
「逃げだそうなんて考えない事ね。逃げようとすればすぐにこの子が追ってくるようになっているわ。ほら、来なさいピー○ーちゃん!」
アウト。パトランプつけているとはいえ、アウト。
幻影の如く、彼女の背後に出現した巨大な狼。
それは迷う事無く、牙を向けた――メイヴに。
「……」
「……」
一国の女王が飼い犬に頭を噛まれている。
「こ、ここここういう事にななな、なるって事よ。
気を付けなさいな(震え声)」
ガジガジ、と甘噛みされている女王。
それでも態度に出さないのはプライド故か。
「これから貴方達に囚人の基礎を叩き込む指導者を呼んであげる。
来なさい、副監獄長!」
「ハーイ、お呼びですね! 監獄長また甘噛みされてマース、仲がいいですネー!」
「ふ、ふふふ。そ、そうでしょう(震え声)」
「もっと仲がいいトコロが見たいネー!」
「も、もういいじゃない。こ、こここれ以上はあああああああ」
狼の口に咥えられて、メイヴがどこかへと退場していく。
隣でブルブルと肩が震えているぞ、ジャンヌとアルトリア。
『ジャンヌー、アウトー』
「はぁっ!? こんなので……痛いっ!」
尻をシバかれたようだ。
なるほど、男性は顔で女性は尻と。まぁ、女性は顔も大事だし。
「はぁーい、副監獄長のケツァル・コアトルでーす!」
背後にいたケルト兵が何やら看板を掲げた。
そこに書かれている文章は一つ。
『メキシコから来た金剛型一番艦』
「?」
「……っ!?」
待って、このネタ分かるの俺だけじゃないか。
皆首傾げてるし。
それを見たケルト兵が何やら文章を書き足した。
『CV:鈴鹿御前』
「ぶはっ」
『アランー、アウトー』
またもや虚空からのビンタ。
さっきからネタがマニアック過ぎませんか。
「へぇー、こんな所で笑うなんて肝が据わってるみたいネー。お姉さん大好きよ」
「笑わせてるの間違いでしょう……。あー、痛い」
「それじゃあ早速、監獄へ案内しマース! もちろん、逃げだそうとしたらお仕置きデスヨ?」
「男女相部屋の牢獄とか看守がいないとかアーパー過ぎだろ、メイヴちゃんサイコー」
「本当っ、センスを疑うわ。コノート万歳」
俺は一つある事に気が付いた。この監獄では「メイヴちゃんサイコー」か「コノート万歳」をどこかに入れて喋れば、罰を受ける事は無いと。
まさしく必勝法である。コノート万歳。
ちなみにパートナーであるジャンヌ・オルタは俺から距離を取っている。うん、まぁそりゃ、貴方の元を考えたらそうなるわな。
「……何よ」
「何もないって。とりあえずどう脱獄するか考えるぞ。何かイシュタル的にはコイツもレースの一角らしい」
「はぁ!? こんな状況で? ……バッカじゃないの」
他のチームにあるイシュタル人形。何でも俺達のマシンにはパーツを取り付けていなかったため、顕現していない。参った事に情報が入ってこないのである。
しかも他のチームとは牢屋も離れてるからどうしようもない。
「……ったく」
こう部屋にケチャップを溢してその中で横になるとか、看守がやってきて食料を投げ込んでくれるからそれを投げ返すとか出来ないだろうか。
どこかに脱出のためのカンペがあるとか、どこかに糸鋸が仕込んであるとか。
『それ、面白そうね』
まぁ、こっちにはイシュタル人形が無いと言うデカいハンデがあるのだ。ならこの程度のルール破りは許容範囲だろう。
魔眼を顕現。鍵の一点にナイフを差す。――ハイ、終了。
「ジャンヌ、下へ逃げるぞ。チェックアウトだ」
「……へっ?」
地下を伝いながらマシン保管庫へ。
ここは他のチームより遥かに早かったが、あえて待つ。元々魔眼なんて反則技使った以上、ここでフェアにするのは当然の事。
一強など、見る側からすればつまらないのだ。と言うかここで先にゴールしたら拍子抜けだし。
一応マシンの点検も済ませておいてある。
「……ねぇ、マスター」
「どうした?」
「……その、今だから聞いておきたいのよ。――あの時のロンドン。何で、私達には何も言わなかったの?
あの男女には伝えてたらしいじゃない」
「……そうだな、まぁいつか話さなきゃって思ってたし丁度いいか。
悟られないためだよ、魔術王に。あいつの魔眼覚えてるか?」
「……確か、千里眼だったわね。でもそこまで万能じゃないんでしょ?」
「まず千里眼が使用できる条件は二つ。モノを視ようとする事。そして、視る対象が目の前に肉体として存在している事だ。
この二つがあって初めて千里眼は魔眼として発動される。……まぁ、魔眼の発動に関しても皆そうなんだが」
まだ仮定の域を出ないけど、多分その二つは関係しているに違いない。
そうでなきゃ、脳のキャパシティが完全にオーバーする。
使用した瞬間に人として終わるんじゃ、未来が視える意味が無い。
「……つまりそこまで万能じゃないって事ね」
「便利な能力程、面倒な制限が掛かる。そういうものさ。
あの場にはお前達もいた。そして俺もいた。ロマンもホログラムであれば存在していた。だがダヴィンチは通信にいなかった」
「――だから、魔術王にバレなかったと」
「バレてたら、意味が無かった。完全に無駄死にだった。
……その、悪かった。時間神殿までお前達に言わなくて」
何か恥ずかしくなって来た。
こう、悪戯が暴かれた子どものような気分だ。
「……本当に馬鹿ね、アンタ。もう過ぎた事なんだから、クヨクヨしないで。
アイツら帰ってきたらレース再開よ。しっかりしなさい」
「あぁ、ちょっと頭冷やしてくる」
少し離れて背伸びをする。背骨がパキパキと音を立てた。
風が気持ちいい。
「――信じてて、よかった」
朝日と共にチーム全員が合流した。
ほぼ全員土塗れの埃塗れ。そんなアルトリア・オルタを見て、爆笑しているジャンヌ・オルタ。さぞ機嫌がいいのか。
脱獄した後、メイヴとケツァル・コアトルを撃破。
……けど、何だろう。何か胸騒ぎがする。
ゴール直前最後の一本道。
最早正念場だ。ほぼ、同じ位置。全員が横に並んでいる。
「ジャンヌ! 振り切るぞ! 燃やせ!」
「えぇ、景気よくブチかましてあげる!」
ジャンヌがタンクに手を置き、発火。さらに速度が加速する。
――が、どのチームもそれに負けじと喰いついて来る。
「さらに驚天動地の光景を見せてあげるっ!」
俺達のマシンの周囲をいくつもの黒い剣が浮遊し始める。
これなら迂闊に手出しできない。
「ナイスだ、ジャンヌ!」
「はん、頑張ればこれくらい出来るようになるわ」
「よっしゃ、食らえガンドぉっ!」
謎のヒロインXに向けて打ち込んだ一撃。
並のサーヴァントなら確実に麻痺させる。
「……? 今、何か?」
全くの無害。
対魔力に弾かれた? ……あぁ、そっか、
「やべ、戦闘服着こんでなかった」
「何してんのよ、アンタはぁっ!?」
ビーストがいない故に、俺のステータスは大幅に低下している。
と言うかこの身体、凄いピーキーなのだ。
相手がビーストでなければ、キャスターに肉弾戦で負けかねない程。俺が模擬戦でナーサリーとシェイクスピア、アンデルセンのトリオにボコボコにされたのは記憶に新しい。
アンデルセンの性能、アレどう見ても星2じゃないよなぁ。
っと、思考がどうでもいいところにいってしまっていた。
「あぁ、もうっ! 他のヤツは私に全部任せなさい! その代わり、絶対優勝よ! いいわね!?」
「あー、疲れた」
レース終了。無事走り切ったマシンを休めておく。
重力のせいで体が変な感じだ。
ピリ、と肌に何かが刺さるような感じがする。これは強い魔力だ。どこかにそれが潜んでいる。
「……何だ、この感じ」
『気を付けて、何かが来るわ』
突如、竜巻が発生。魔力を伴う大嵐がレース会場に顕現する。
並のサーヴァントなら触れるだけで霊核ごと持っていかれるに違いない。
「あーはっはっはっはっ!! どうもありがと、レース参加者達!
貴方達のおかげでグガランナを作り出す魔力が溜まったわ!」
「……グガランナ?」
そういえば、バビロニアでの彼女はグガランナを持っていなかったと。
呼び出せるようになったのか?
……いや、違う。作り出すと言った。
ならば、新たなグガランナを創造したのだろう。
「やっぱ、女神だ。ロクでもないな」
「うるさいわね、そこのロクでなし! でもまぁ、感謝しておくわ。
貴方達の飛び入り参加のおかげでさらに溜まった魔力は倍。これなら今すぐにでも生み出せる」
……あれ、何かおかしいぞ。
「……なぁ、イシュタル。そういえば特異点は? 元々レースの目的はこの特異点の修正だろ?」
「――」
知 っ て た。
他の参加者達も皆、肩をすくめている。あぁ、やっぱりって顔だ。
「も、勿論当たり前じゃない! グガランナがあれば、こんな特異点すぐに修正してあげるし!
……何よ、その考えて無かったって顔は!?」
イシュタルだしなぁ。原典が相当ヤバいしなぁ。
まぁ、何とか止めないと。
「ふぅん、止めてみるつもり? やってみなさい。このグガランナは私の予想よりも遥かに強いわ。倒すのはまさに高難易度ってヤツ。
ふふっ、そんなサーヴァントがいるのなら連れてきなさいな。纏めて捻り潰してあげるから」
全員が戦闘態勢を取る。
ビースト扱いではないため、骨が折れそうだ……。相手がもしそうなら、俺一人で何とか行けるが……。
「皆お待たせ! 最強の援軍を連れてきたよ!」
「……援軍?」
「ふぅん、マスターもいるのね。死にたくなかったら早く立ち去りなさいな。
この私とグガランナを倒せるサーヴァントなんて――」
「力を示すがいい、勇士よ」
「首を出せ」
「――あのー、手加減してくれないでしょうかー」
フォーエバー、イシュタル。強く生きろ。
あの後はまぁ、スカサハがイシュタルをしばいて。山の翁がグガランナを斬りおとして。生きていたケツァル・コアトルがグガランナの残骸をイシュタルのATMに叩きつけた。言葉にすると訳が分からないね、コレ。
参加していたチーム全員と裏方の支援に徹していたカルデア職員で記念撮影の時間である。
優勝チーム――そのカップはジャンヌが両手で掲げている。うん、いい笑顔だ。
良かった、彼女も。俺以外の前で強く笑えるようになって。
「おや、キミはいかないのかい。アラン君」
「ダヴィンチちゃん? 何でまた」
「ははっ、僕もいるよ」
「あれ、ドクターまで……。レイシフト出来たんですね」
「あぁ、うん短時間であれば誰でもね。長時間のレイシフトは適正が重要だからしなかっただけさ。
ほら、アラン君。写真を取りに行こう」
「……あ、いや。俺は」
「何だ、またシャッター係かい? それなら引き受けてくれるサーヴァントがいるんだし。好意に甘えとこようよ。彼からカメラを奪おうとしても、僕の時のようにはいかないからね」
「そーそー。それにキミは優勝したんだ。なら当然写る権利がある。だってキミは
「――」
「! ど、どうかした!? 突然涙ぐんで……」
「……あの、いや。ちょっと、その……」
ドクターとダヴィンチに手を引かれて、輪の中に入る。カルデアを生きる者達が集う場所。
肩を組んできた立香とドクター。その後ろからさらに圧し掛かって来るダヴィンチちゃんとマシュ。
石碑を持たされる泣き顔の女神とそれを逃げられないように囲むサーヴァント達。
人の温もりが少しばかり痛くて。でも、どこか。願いが叶ったみたいに嬉しくて。
今を生きる皆と一緒に写るなんて、やっぱり自分には不相応なんじゃないかって何度も思ったけど。
この時だけは、少しだけ我がままになってもいいんじゃないか。そう思って。
慣れないピースサインはどこかぎこちなくて。
でも初めて、笑いながら腕を伸ばした。
「ま、マスター……」
「アルトリア、どうかした?」
「……その、済まない。メイドは主人の顔を立てなければならない。だがそれが出来なかった……。やはり私はメイド失格だ。マスターを立てるどころか、顔を潰す事になってしまった」
「……何、気にしなくていいよ。アルトリアが楽しめたならそれでいい。そういう物だと思うぞ」
「マスター……」
と、俺とアルトリアの間に誰かが割り込んできた。それも猛スピードで。
「はい、そこまで! 私とマスターちゃんはこれから優勝祝いがあるのよ。レースで負けた女はお呼びじゃないってワケ? 分かる?」
「――」
煽ってる。煽られた事があるから、その反動でさらに煽り返してる……。
いつもアルトリアの方が一枚上手だから嬉しいんだろうなぁ。
「――殺す、貴様はマスターにとって有害だと判断した。故にメイドが欠片も無く掃除して見せる」
「はん、掛かって来なさいよ。そのモップごと燃やしてあげるっ!」
仲がいいなぁ、本当。
写真立てに飾るそれに触れる。
この光景を、俺はいつまでも忘れない。そう誓った。
「アラン君ー、シミュレートの時間だよー!」
「今、行きますー!」
イシュタル杯――内容はまぁ、アレだったけど。
でも皆でレースして。皆で騒いで。皆で写真を取った。
この思い出は、俺の心に確かに刻まれた。
「アナタが、アラン君ね」
「……失礼ですが、どこかでお会いした事が?」
「えぇ、とある誠実な男の子から貴方の話を聞いていました。
貴方のおかげで、人理修復は果たされたと」
「そんなつもりじゃ……。俺はただ、死んでほしくなかっただけで。俺にはそんな大層な」
「――いいのよ」
「……」
「もうそれ以上、自分を卑下しなくてもいいの。
貴方はよく頑張りました。それを私は受け止めます。
――辛かったでしょう。あの子達を裏切った事、刃を突き立てた事、そして最期を受け入れた事。
泣いていいのよ、ここなら誰の目も届かない。貴方は貴方の心を見せていい。貴方を見守り続ける雫もきっと、それを受け入れてくれる」
「……ぅっ」
「お疲れ様。惨い選択だったでしょう。どちらを選んでも、貴方には辛い道だった。
そんな貴方を私は精一杯、祝福します」
「……っぁぁ、しにたくなんか、なかった。なかったけど、大事な人だから。いきてて、欲しかったから」
「大丈夫。今の貴方ならきっと。大事な人達の為に、その道を選べた貴方なら」
「ありがとうございました、女神ケツァル・コアトル様」
「様はいらないわ。好きなように呼びなさい、愛称とか付けてくれると嬉しいかな」
「……また、考えておきます。貴方に相応しい呼び方を、いつか。カルデアで呼べるように」
「――待ってるわ、その時まで。さぁ、行きなさい。そろそろメイヴに嗅ぎつけられちゃうから」
「はい、またいずれ」
「優しい子。誰かのためなら、自分を犠牲にしてしまうほど。だから貴方はその道を選んだのね。
でも悪になると言う事は、受け入れる事。力を使えば使う程、貴方は悪に染められていく。偽者はいつか本物を超えてしまう。
だからお願い、どうか――本物にならないで」