カルデアに生き延びました。   作:ソン

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友人から「お前の話わかりにくいわ。解説入れたほうがいいぞ。水曜どうでしょうの解説みたいな感じで」との事。
「自分で解説入れると寒いんじゃ……」「自分の作品を解説とか、どこの奴隷王だよ」と悶々としてましたが、いろいろ語りたい事もありますので、蛇足かもしれませんが少しだけ筆をとります。
そして最後に皆様に報告したい事も一つ。


あと、匿名設定切りました。今までは自分の文章が恥ずかしいという思いがありましたが、少し自信持たないとなと思いまして……。


最後に

「生き延びて」~「Another Heaven」まで

導入とカルデアの日々編。彼が過ごした僅かな日常の一幕です。ここもいつか加筆修正できたらなぁって思ってます。

ちなみに最初のサーヴァント召喚のセリフはFGOでも「」の召喚セリフを一部抜粋しました。丁度ランスロットともセリフがいい感じに重なっていたので、なぜかここで意味のないミスリードを入れています。セイバーオルタとジャンヌオルタを出したのは、主人公の特性に合わせてるからです。あとは作者の趣味。ランスロットも作者の趣味です。Zeroのバーサーカーの時のフィギュアほしいんですよね……。

ちなみに一話の最後あたりでは、もうカルデアを裏切って魔術王側についてます。彼も必死だったのです。

兄貴とオカンを出したのも、作者の趣味。兄貴はわがカルデアでは最速で絆LVMAXになりました。これからもよろしく、兄貴。

ダヴィンチちゃんでの呼符は、二週目での伏線になってます。二週目の彼も序盤と変わらない日々を過ごしました。違うのは彼女がいない事だけです。

 

「人類悪顕現」~「訣別の時、来たれり」まで

オリ主君、裏切り編。これが出したくて、連続投稿してしまったのを後悔しています。もうちょっと丁寧に書くべきだった……。

ちなみに裏切った後のカルデアとオリ主の会話ですが、これは遠回しに彼の今の目的を語っています。ですが魔術王の目もあるので、若干フェイクを混ぜながら、といったところ。『消えるべき運命をつなぎとめる』は、オリ主の事ではなく、終局特異点で消える彼らのことを示しています。

ビーストⅦ/RのRはレプリカです。このレプリカの元ネタも無論六章に影響を与えたあの曲から。

オリ主の左腕の喪失は、ACVDのヒロインであるマギーのオマージュ。

ゲーティア戦でのオリ主の行動はCCCイベのエミヤオルタの影響が大きいです。あれは卑怯。

後書きでの写真編ですが、これはロマンの代わりに主人公がカルデアから消滅するということを表してます。

「俺もそっちにいけるかな」というセリフは龍が如く3のラスボスから。

 

 

「福音領域」

斜線のシーンは未来福音のワンシーンである未来を切り裂く場面をオマージュしたかったんですが……。ハーメルン様の機能を自分が使いこなせないためにあぁなりました。

ここでオリ主、キアラさんを落としてしまう痛恨のミス。

ただ、もうちょっとマイルドでもよかったのかなぁと思います。なんというか原作のキアラと大きく離れてしまったなぁと。そこはただ反省点ですね。あの後の話でも書けなかったですし……。R-18版も考慮してみたんですが、「」が嫉妬でビースト化するかもなぁと思ったので、ボツに。結局、外伝終節への伏線にしか出来なかったですね。

 

「君の願い」

オリ主が裏切った後のカルデアのお話。彼がカルデアの一員として信頼されていたが故の結果という形です。

ただ清姫をこういった形でしか出せず、そのあとのフォローもうまくかけず……本当にごめんなさい。清姫好きの方には本当に申し訳ない……。ここで二次作家の実力が出ますね……。

清姫的にはオリ主を、マスターの良き友人とみていたからこそ、そのマスターへの裏切り(嘘)が許せなかったといった所にしてます。

 

「暗雲を払え」~「色彩」

オリ主の生きたいという願いが、英霊達やその時代の人々によって動かされていく話。フランス兵やローマの事も入れたかったなぁ……。感想に書かれた方もいましたが、色彩の歌詞を最後に入れています。歌詞と登場人物の思いがぴたりとはまるシーンが個人的に好きなんです。

元々の構想ではオリ主がローマやフランスの人々と会話し、彼らの生きざまに触れていくシーンが書きたかったです。反省。もしかすると追加するかもしれません。

私はモブと言われるような彼らにも焦点を当てる物語が好きです。物語の中では何気なく登場し何気なく消えていく彼ら。そんな彼らの後ろにも大きな思いがあるのだと。原作の七章は本当に良かったです。

 

「LinK」

タイトルの元ネタはStay nightのEDより。お月見イベの話ですね。どうせなら原作とはちょっと違った筋書きにしようと思って、オリジナルを入れましたが……。あまりキャラを捉えきれていなかったという印象です。

CEOウチのカルデアに来てくれないかなぁ……。

 

「zero」

本編開始前。時刻はFGOのサービス開始前夜です。

レフ・ライノールというキャラクターは実際、私も終局特異点に触れるまでなかなか掴めませんでした。ただ人類を憎んでいるのか、それとも操られているのか。終局特異点での彼らの思いと、マシュ・キリエライトを救いたいという願いがわかって、初めて彼のキャラクターが理解できたような気がします。

だから、私は今作では彼をただの敵にしたくありませんでした。原作での彼の願いを大事にしたい、それを活かした人物にしたいと思っていました。人類を憎み、死が待ち受ける未来を否定する彼に対して、絡ませたいと思ったのが悪を笑うロックスターであるアンリ・マユ。様々な可能性を描けるFGOだからこそ、思いついたのかもしれないです。

アンリのキャラはすごい難しいですね……。本質を突くセリフの意識がなかなか厄介でした。

 

「Back to zero」~「訣別の時、来たれり」

Back to zeroは藍井エイルさんの「MEMORIA」のアルバムから拝借。丁度いいタイトルがあったので……。

二部と並走するかなぁと思っていたんですが、予想が崩れたためにちょっと設定を捻じ曲げた二週目です。

ここのオリ主は美遊兄を強くイメージしています。実際、これを書いたのも雪下の誓い公開直後でした。

ソロモン王が魔術の祖というのは独自設定にしてます。人々に魔術をもたらしたというところを祖と捉えました。

「」を通して根源に接続し魔術師達が築き上げてきた魔術を借りて戦うオリ主と、全ての魔術の原型を持つ魔術王。ここはエミヤとギルガメッシュを意識。オリ主が敗れるところは雪下の誓いのオマージュです。

そしてレフ・ライノールの助命とアンリ・マユの宝具による引き分けでの決着。

ここは原作を活かせたと思いたいのですが、如何せん描写の不足が……。もうちょっと熱くしたかったなぁ……。ちなみに『』のセリフはその魔術の使用者達のセリフを抜粋しており、オリ主が彼らの人生に触れた事を意味しています。

彼が触れた人生は、切嗣、言峰、シエル、臥藤、ユリウス、凛、荒耶、アルバ、人であった頃のエミヤ・オルタです。彼らの人生すべてを、あの時間で経験しています。

そしてオリ主が敗北を悟るシーンは終局特異点のマシュです。

これらの構想は最初はなく、実際思いつきで設定をつなぎ合わせたところピタリとハマりました。

 

「Grand Order」~「Last Episode」

敗れた後と消えてから。

Grand Orderの戦闘シーンは投げやりになってしまったなと思ってます。物語を進める事に急ぐあまり……。自分のペースでやる事に意味があるのに……。

Last EpisodeはSNを強く意識してます。前書きの独白も、ラスエピの士郎のイメージです。

そして彼らとの再会。これらのシーンをかけた後は、少しだけ満足できました。

どうせなら、ハッピーエンドを。

 

「空の境界」

そういえば、「」とオリ主殺しあってないやんと思って作り上げたお話。

何でそんな思いで書いたんでしょうか……。

 

「小さくて、ささやかな」

衛宮さんちの今日のごはんのホットケーキの回から構想を得ました。士郎ほどではないですが、アルトリア・オルタの救いにオリ主が少しでもなれたのだと思って。

後書き? 王の話? 何の事ですか?

 

「深層の少女」

CCCの深層領域から。ジャンヌ・オルタと彼の出会いです。

加筆をイメージしたら無駄に多くなりました……。極端だなぁ。

ここでもレフはやはりオリ主を気にかけています。

 

「異伝」

カルナとアーチャー・インフェルノを出したいと思いで書いた作品。私は節分イベが貴すぎて悶死しました。

アーチャー・インフェルノの話は「平家物語」の有名な序章をところどころに入れてます。そんなこと、無駄な拘りに誰が気づくんだろうか。

あと、ジナコの中の人がカルナを引けたとの事。おめでとうございます。

 

「外伝」

元々、余談的なつもりで入れたのですが……。本編が完結した後にもやもやした思いがあり、どうせならこっちも終わらせるかという思いで書きました。実のところ、私はあまり長編が得意じゃありません……。

キアラにも少し触れていますのが、終節で彼女が消えるシーンは人魚姫を意識しています。

 

藤丸立香について

二次だと、作家の思考、思想が試されるキャラだと思います。私の思う藤丸立香という像ははっきりとはしなかったのですが、とあるまとめサイトさまのコメントで「感謝をはっきりと伝えられる人間」という事にハッとさせられました。だから彼は、報われない人生を歩んだサーヴァントと言葉を交わせるのだと。

オリ主が裏切ったシーンで、サーヴァントさえも叫んでいるのに、彼が黙っている理由は「あのアランが簡単に裏切るはずがない」と信じていたからです。

 

ロマニ・アーキマン、ダ・ヴィンチちゃん、カルデアの善き人々について

私の作品ではTYPE-MOON様の作品から習った事が一つあります。それは大人を大人として出すことです。

二次に限りませんが、主人公は若いも実力者、年長者のキャラがかませ・驚き担当といった傾向になりつつある作品が多い中で、私自身も影響されつつありましたがFGOにて気づかされたといったほうがいいでしょう。だから私は、FGOでは壮年の男性キャラクターが好きなのかもしれません。

ロマニは、オリ主を精神的に支えていました。いつ死ぬかもわからない、未来もない、周りに相談する事さえも出来ない。彼にとって何も言わず助けてくれるその手がどれだけ大きかったか。ダ・ヴィンチちゃんも同様で、気さくに彼に話しかけ相談に乗りながら、サーヴァントとして助言していきます。初めてマスターとなる以上、その助言の価値は計り知れないものがあったはず。カルデアの職員達もマスターである彼らがまだ少年である以上、それに大任を背負わせるという事がただただ歯痒い。だから少しでも助けになるべくサポートする。辛く長い旅路の中で、少しでも笑えるように。

ロマニとダ・ヴィンチちゃん、カルデアの善き人々はオリ主にとって大きな支えです。そしてきっと、FGOをプレイされた皆様にも。

 

ランスロットについて

あまりスポットの当たらない彼でしたが、日陰者としてオリ主を支えていました。

ちなみに彼、原作の六章で上げた戦果がヤバいです。まぎれもなくトップサーヴァントの一人と言えます。

以下、彼のしたこと。

・冬木ではオリ主、所長、立香を護衛しつつシャドウサーヴァントを三体相手取り無傷で勝利。護衛には傷一つつけさせなかった。

・一章では、邪ンヌとファーブニルを実力で撤退させる。加えて敵側のサーヴァントであるバーサーカーとアサシンをまとめて単身で撃破する。

・指揮官不在のフランス兵をまとめ上げ、拠点防衛を維持。フランス兵の犠牲を大きく減らした。

・二章では、大将を落とされたローマの軍に加勢し、宝具を使用して彼らの大将に変装。落ちかけていた指揮を一気に最高潮まで盛り返し、連合ローマ軍を撃破。

・三章では、黒髭と戦うフリをしながら、ヘクトールを威圧。彼と一騎打ちし、重傷を負わせるも逃亡される。

・四章では、しきりに無視するアルトリアと構ってほしいモードレッドの間をうまく保つ。

・五章では、カルナと一騎打ちし引き分けに持ち込ませる。またメイヴ暗殺側に同行し、アルジュナ、クーフーリン・オルタ、メイブと交戦し、クーフーリン・オルタに重症を負わせ、敗北する。

・六章では『既に召喚されていたランスロット』と同一化していたため変化無し。

・七章では、レオニダスと共に兵たちの訓練に参加。彼の実力の底上げに大きく貢献した。

 

 

アランについて

彼にはTYPE-MOON様作品の主人公の特徴を小ネタ程度に入れています。

死を経験、ナイフを使用――式と志貴

願いが変わっていく、魔術回路は並――Fate HFの士郎

彼がサーヴァント化した時の服装ですが

白い羽織、刀――「」

黒い着物――志貴(漫画版月姫)

赤いマフラー――「」の着物の裏地、エミヤや腕士郎が身に着けている赤原礼装

 

 

時系列について

 

転生。目が醒めたら特異点Fに。現状把握。

「」を召喚し、全てを知る。その後、ランスロットを召喚。立香と合流し、セイバーオルタと交戦。

ここで「」以外のサーヴァントの場合、異伝へ。

特異点Fから帰還した際に、ビーストの兆しを察した魔術王から裏切りの勧告。オリ主、従う。これが全ての呪いの始まり。

「」とのつながりを通じて、マスター適正を強化。カルデアにてセイバーオルタ召喚。立香、アルトリア召喚。

異伝のルートの場合、オリ主召喚失敗。サーヴァントが一騎しか呼び出せない事が判明する。

オルレアン出撃。ジャンヌ・オルタと交戦。この時のジャンヌ・ダルクの言葉により決意が揺らぎ始める。

カルデアにてジャンヌ・オルタ召喚。立香、ジャンヌ・ダルク召喚。

セプテム出撃。ロムルスの言葉によりオリ主君立ち直り始める。

オルレアン出撃。アステリオスの言葉により、自分のしたい事に気づく。

ロンドン出撃前夜。カルデアで写真を。オリ主、魔術王の手を借りてパリへ。巌窟王召喚。

ロンドンにて魔術王顕現と共に、オリ主カルデアを離反。ビーストⅦ/Rとして目覚め始める。

異伝の場合、ここで運命を知る。

オリ主、ビーストとして徐々に覚醒。

跳んで終局特異点へ。オリ主、ゲーティアの一部を殺し第三宝具展開を封じるも、消滅。終局の悪に至る者として、末世の果てに捕らわれる。ここに囚われている間、カルデアの日々を思い出す。

異伝の場合、ここで死亡が確定(ごく一部のサーヴァントを召喚した時を除く)

立香の死とビーストの気配を感知し、セラフィックスに単独顕現。ビーストⅢ/R撃破。

ビーストを倒す都度、完全なビーストⅦに近づいていく。その過程で、自我が消滅。

この途中で、もしカルデアに召喚された場合、外伝のルートに移行。少しずつビーストとして覚醒していく。

ビーストⅦとして完成し誕生。カルデアに倒され、この世から完全に消滅する間際に式の書き換えが発動。全てが始まりの時に。二週目に突入。

二週目開始。

特異点Fにてランスロット召喚。ビーストの兆しはないため、魔術王からの裏切り勧告は無し。「」との繋がりは残っているため、まだサーヴァントを召喚は可能。

後の流れは一週目と大体同じ。

第四特異点ロンドンにて魔術王顕現。魔術王の手により、全ての記憶が呼び起こされる。呼符にて剣式を召喚するが、既に消滅しているため、オリ主にその霊基が宿される。クラスセイバーとして顕現。

立香が特異点を離脱するための時間稼ぐ。第三宝具発動されるも、レフの助命により一命をとりとめる。この際に、器の底にあったアヴェンジャーが覚醒。宝具使用し、魔術王に同等の傷を負わせる。魔術王の手により捕らわれる。

巌窟王の手により、救出。獅子王らの助けにより、監獄を脱出。時間神殿に到達する。

時間神殿にて、マシュと共に人王と交戦。

人王撃破。立香・マシュを救う代わりに時間神殿の崩壊に巻き込まれる。

落ちる最中に聖杯を発見。願いを込める。

星の獣の手により、聖杯の魔力が増幅。奇跡を起こす。

全ての可能性が統一化される。

Last Episodeへ。

オリ主、カルデアに帰還する。

 

 

 

 

皆様に報告したい事はたった一つです。

ようやく彼女を迎えに行けました。今、宝具LV4です。セイバーのエースとして出撃させまくってます。

十連で二回と単発で二回。まぁLV5じゃないのは、それぐらいでちょうどいいんじゃないかと。あと、インフェルノさんもLV5に。もちろんふじのんも引きました。

「書けば出る教」を信じ、連載を開始して、ようやく迎えたいサーヴァントが揃いました。書けば出る教は真実です……!

 

これにて筆をおかせて戴きます。乱雑な文章でしたが最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 




さぁ、行きましょう。良い余生を。

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