カルデアに生き延びました。   作:ソン

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現在執筆している短編がなかなか進まないので気分直しに。
リアルガチャ結果を書きなぐっております。

尚、本編とは一切関係ない模様。
何の事故で私が正気に戻ったら消します()


リアルガチャログ 1月~6月

 

「マシュ、そろそろ運営も星四がダブったら何か交換してくれると嬉しいんだ」

「それを私に言われても困ります先輩」

 

 俺の言葉に、冷静な反論を返す我が後輩。さすが我がカルデアの守備NO1は違う。いつになったら絆レベル解放されるのかな。

 それともアレか。まだ心を開いていないのか。

 

「ははは、現実逃避も時には必要さ。情報の整理、精神の安定はこれからの我々にとって重要だからね」

「ですが、ホームズさん。最近の先輩のガチャ率はちょっと、かなり、狂ってきていると思います。それにここはカルデアに比べるとやはり……」

「まぁまぁ。シャドウボーダーはカルデアに比べれば狭いけど、人が増えるのはいいコトだ。

 戦力の充実は大事だし、彼がそれで心を落ち着けるのなら願ったりじゃないか」

「……貴様らが何を話しているかは分からんが、ガチャとはアレか。まさか、英霊召喚の事か?」

「慣れるんだ、おっさん司令官……。慣れれば、アイツの爆死した顔がちょっとした喜びに感じる」

「狂っているな、貴様ら!」

 

 本日もシャドウボーダーは通常運転。

 QPが枯渇している俺達にとっては宝物庫を回る日々である。

 

「あれ、座標地点への合流って」

「言うなシルビア。大人の事情だ」

 

 第二章配信はよ。

 ウチのブリュンヒルデがウズウズしている。

 

「それで先輩。まだどなたかが出たのですか」

「……インフェルノが四枚抜き」

「……ストガチャですか?」

「沖田オルタピックアップ」

 

 ははは、これで宝具レベル9だぞインフェルノさん。アレか、俺が金元さんのCVがストライクだったのが悪いのか、ガチャがそれを狙ったのか。

 エミヤのピックアップとは一体。

 

「だが気を落とすな、小僧。アレだろう、十連だけなら十分いいではないか。

 貴様の運は確かだったと言う事だ。だから破産するのはやめておけ」

「――先輩、ちなみにいくら課金しましたか?」

「六万」

「前回の明治維新ピックアップは?」

「三万」

 

 一気にシャドウボーダーの雰囲気が暗くなる。

 あぁ、取り調べが始まる。

 

「ふむ、では読者の方にもこちらの事情を話す事で気分を紛らわして頂こう。他人の散財程、上手い蜜もあるまい」

「鬼か、貴様!?」

「ガチャの結果はカルデアからの醍醐味だもんなぁ……。某まとめサイトのガチャ画像は吐きそうになったけど」

「まず、今年に入ってから早速キミは課金したね。まぁ、福袋ガチャは許そう。アレは確定だから、我々も安心して見守れる」

 

 福袋ガチャ、それぞれ一回限りのクラス別に八つぐらい用意してくれないものか。確実に引くぞ俺は。

 

「ちなみに今年の福袋は何だったのかな」

「ネロ・ブライド」

 

 完全にノーマークだった。CV丹下さんは俺の耳に悪いから良い文明。

 ちなみに初ネロである。第一再臨で使ってますハイ。

 

「ふむ、確か同時に正月ピックアップもあった筈だ。その結果も聞こうか」

「期間中で四万。ギルガメッシュ(単発)、北斎×2でした」

「ははは、何だいい結果じゃないか」

「でもメルトも欲しかったんだよな」

 

 CVはやみんは良い文明。

 と言うか俺さっきからCVの話しかしてないな。

 

「ちなみに十二月の結果はどうだったんだ」

「エレシュキガルとアビー」

「……ちなみにいくらだ」

「前者は配布石十連、後者は呼符」

「丘に連行しろ」

「被告【呼符でアビゲイル引いた奴】」

 

 アビゲイルは引けたらいいなって心意気でした。某実況者の性癖も狂わせたしな!

 そしてシバにゃんはいない。

 畜生、あんなにドストライクだったのによ!

 

「確か、一月には贋作イベントもあったね。オルタマニアのキミにとっては絶好のチャンスだっただろう?

 それに彼女を引き当てたいから、作品においてヒロイン格に引き上げたと聞く」

「あぁ、二万で出たよ……」

 

 あの頃のダヴィンチちゃんを見て、泣きそうになったぞ畜生。

 何であの人の幕間はいつも涙腺特攻なの。

 

「そして節分イベント。君はアーチャーインフェルノを宝具四にしているにも関わらず課金したそうだね」

「いや、いいイベントだったら運営にお金落としてるんで」

 

 バトルキャラ班の人達は本当に良い仕事してくれてるんですよ。

 

「結果はどうだった?」

「頼光さんと酒呑の二枚抜きで、インフェルノは来なかった。一万で撤退しました」

「うわぁ」

 

 あの頃の雰囲気はやばかった。

 ライダー金時と武蔵ちゃんがいなかったら、戦争待ったなし。

 

「そして、キミが執筆にとりかかった一番の理由、大本命である空の境界だ。

 いや、まさかヒロイン格にした人物がこれでほぼ復刻されるとは……。大変満足いく結果と聞いていたが」

「二万で剣式四枚(十連で二枚、単発二枚)、ふじのん一枚でした」

「素直におめでとうと言っておこう」

 

 サンキューホームズ。

 CCCコラボは人を選ぶ。キアラは好き嫌いが別れるからね。

 あの人、経緯まで知って境遇を考えると完全な悪とも言い切れないのよ。いや、やった事は外道だけど。

 

「……話をまとめるとキミはアレか。声で決めているのか」

「もちろん。後、シナリオ。

 新宿のアーチャーはガチャ引く気なかったのに、引いてしまった」

「……ちなみに私の時は?」

「正面カットインはいい文明。財布も軽くなる」

「ビューティフォー」

 

 閑話休題。

 

「そして獣国のピックアップだね。まさかキミが引きに行くとは思わなかったよ」

「いや、アレはシナリオで完全に引きに行きました。まさか一章からあのクオリティとは思わなかった。オルレアンかオケアノスかな、と思ったら歴代最高更新してきた。

 サリエリ先生最高」

 

 拗れたキャラクター大好きなんです。

 これだからFGOは止められない。何かイベントがある都度、新しい属性への扉を開いてくれる。アレか、開拓者魂か。

 

「ところで結果は?」

「カドック君には悪い光景を見せてしまったなって」

 

 いや、当てるつもりはなかったんですよ。

 アタランテ・オルタとアヴィ先生狙いで行ったら、初回の十連で出たんだ。ホントなんだ。

 

「ちなみに雷帝は?」

「ははは、何を言っているんだ。黒田さんのCVならオジキがいるじゃないか」

 

一万課金して、爆死したので撤退した。

 CV的にはすごくほしかった。

 

「そしてまさかのレイドイベントとなったアポクリファイベント。二年もの間、待たされていた彼がようやくの実装。呼符で当てたそうだね、それも二枚。

 そしてキミは確か彼のファンじゃなかったと思うが」

「ウチの地域にアポクリファ、放送してなかったんですよ……」

 

 Hu〇uあたりで最新話見れるやろと思ったら一話有料って……。

 素直に盤買います。二十二話が本当に凄かった。後セミラミスさんいい女ですほんと。

 

「原作は読んでいたんだろう? ケイローンとカルナ、モードレッドがキミのお気に入りだったと聞くが」

「アキレウスは中の人の演技のおかげで一気に好きになりました」

 

 声の力って凄い。

 アキレウスのモーションとボイスのおかげで等速にしてても、一切飽きないです。古川さんありがとう。

 

「……ちなみにシナリオの面は」

「もちろん、感謝として一万課金しました」

 

 アフターストーリーとしては完璧と言う他ないです、ハイ。

 あの形でダーニックが救済されるとは思ってなかった。やっぱりサーヴァントとマスターの関係っていいなぁって。

 

「せっかくだし、セミラミス狙おうと思ったら天草が来た。

 今はシェイクスピアにジーク君と組ませてキャスターの雑魚どもを薙ぎ払わせている」

「外道……!」

 

 バフ剥がれてからの全体宝具は爽快で気持ちがいい。

 あの二人の仲? はは、ここに来てそんな冗談を言うのはよしてもらおうか。ケツ姐ぶつけるぞ天草。

 去年の福袋で我がカルデアに来られてから、ずっと第一線を張ってきたエースである。え、メイドオルタ? 可愛いから使う。

 

「……つまりキミが使ってきた額は半年でざっと二十万か。それで何が買えたかな」

「ガチャするって事は現実を受け入れる事だ、ホームズ。

 それに、その二十万を使って俺は胸をときめく時間があった。多忙な日々のリアルの生活の中で、ちょっとした楽しみだ。その時間の対価なら、充分見合ってるさ」

「で、ですがその、先輩……。さすがに費用が大きすぎます。

 悪く言う訳では無いですが、ゲームデータの一つにそこまで大金をかけるのもと思いますし、今はインターネットの普及のおかげで動画でいつでも見れますから。それに先輩の戦力は一線を担える方々ばかりです。これ以上充実させるのは――」

「――違うんだよ、マシュ。確かにキャラクターは欲しいと思ってお金を出す事はある。

 でもね、俺が課金をする根底にあるのは決して性能では無いんだ」

「……? では、何故」

「それはね、マシュ。

 心を動かされたからだよ」

 

 それは俺がFateを初めて読み終えた頃を思い出す。

 TYPE-MOONと言うブランドの虜になった理由がそこにある。

 

「心を動かされた作品なんて、金をいくらかけても中々巡り合える物じゃない。

 けれどFGOはね、シナリオはクリアすれば無料で読める。タダで心を動かされる。

 その背景には、多くの人達の努力があるんだよ」

 

 例えばシナリオを描く人だったり。キャラクターを描く人だったり。ゲームで動かすためのモーションを作る人だったり。声を演じ命を吹き込んでくれる人だったり。

 俺のようなユーザーの目には届かない苦労がそこにあるのだ。

 

「勿論、作品に対して感想を述べて感謝を伝える事もあるだろう。けど、俺は決して言葉が上手くない。芸術のセンスがある訳でもない。

 だから、課金をして感謝を伝えているんだ。貴方達の作ってくれたモノに、俺は対価を出す程心を動かされたって」

 

 ぐだぐだ帝都聖杯奇譚のCMとかすごかった。

 それに費用不足でコンテンツが終わったら、それこそ笑えない。

 完全なる善意で腹は満たされないのだ。

 

「で、ですが……」

「大丈夫、心配してくれてありがとうマシュ。でも、これは俺がしたい事なんだ。

 もちろん課金は無茶しない範囲だよ。ちゃんと生活費も貯金も出来てる」

 

 口座が十万切ったら冷や汗掻く体質になったがな!

 ところでFGOが稼働してから〇ONYのボーナスが上がったと聞いたのですが。そのお金ってまさか……。いやよそう。俺の憶測で物事を言う訳にはいかない。

 

「ところで、一つ尋ねたいのだが」

「どうした、ホームズ?」

「限定星三はどう思うかね」

「シナリオの出来とモーションとキャラクターで許した」

 

 でも欲を言えば、常設にしてほしかったよ……。

 だって、彼と一緒に人理修復を目指すマスターがいてもいいじゃん。

 

「……だが、その主義には納得するかな。

 心を動かされるモノには確かに金を出すだろう。現に芸術とはそういうものさ。

 美術しかり音楽しかりね。それこそただ聞くのであれば、動画や画像で出来てしまう。

 でも実際に目の前で聞くからこそ、相応の価値があるって事だね」

「な、なるほど……。確かに。で、あればこれは。無駄では、ないのですね」

「あぁ、そうだ。納得は出来たかな、マシュ」

「は、はい先輩。私もこれから少しずつ分かっていこうと思います」

「うん、そうか。ならちょっと今から課金してくる」

 

 

「――は?」

 

 

「沖田オルタを宝具5にするんだよぉ! あの別れを見て、そのままに出来ないだろう!」

「あぁ、もうオルタ病が始まった! 召喚室を閉鎖するんだ!」

「先輩! 沖田オルタさんはもう宝具2です! それで充分じゃないですか!」

「俺は止まらねぇからよ! 確率0.4%だぁ!? 出るまで回せば100%だ、ヒャッハァー! 俺の財布が無窮三段だ!」

「引き際を見るんだ、マスター君! この後はもしかすると第二章に三周年記念イベント、さらには水着イベントが待っているんだぞ!

 キミのブリュンヒルデにシグルドを会わせてあげるんだろう!?」

「っっ……! だが、俺は、あの褐色おっぱいを。そしてあの涙を……」

「さらには三周年で村正が来るかもしれない。今の運営は宝具演出に力を相当入れている。それまで待つんだ! さらにはCCCかzeroの復刻も否定できない!」

「……ダヴィンチちゃん」

「……あぁ、そうだ、手を止めるんだ。落ち着いてね。力を貯めるのも大事な事だよ」

「お金は使うためにあるんだぜ?」

「よーし、このステッキでボコる! そして取り上げる!」

 

 

 

「なぁ、ホームズ君」

「なんです新所長」

「やっぱり人理ってもう一度燃やされた方がいいんじゃないか」

「ははははははは」

 

 

 




FGOって最早薬物ですよね。

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