どうも、小木 琉山です。
この度も駄文とは思いますが。おつきあいのほどよろしくお願いいたします。
では本編をどうぞ。
「あ、やっと出てきた。シンヤー!」
俺に気がついたキリトが手を振りながら叫んでいる。普段ならここで「うるせぇ!大声で人の名前叫ぶな!」とか言っているのだが今の憂鬱な気分ではそんなことしようと思えない。
「遅かったじゃない。どうせ所持金全部スったんじゃないの?だから言ったのに。」
シノンさんは俺の暗い顔を見て所持金が無くなったと思ったらしいが現実とは真逆の事とは思いもしなかっただろうな。
「・・・・た。」
「「え?」」
「・・・・終わった・・・」
俺は所持金を見せながらそう2人に告げた。
2人は怪訝そうに確認してきたが、金額を見るや目を丸くして驚いた。
「え!?50万って・・・貴方カジノに行ってたのよね!?」
「そんな!?20万負けた!?でも、どうやってこんなに稼いだんだ?」
キリトは負けたことに嘆きながら質問をしてきた。
「いや、カジノに入ってやってみたかったルーレットやってたんだけどさ。」
「へぇー、ルーレットって確かどの番号、色に球が入るか賭けるゲームだったっけ?」
「そうそう、それでさ賭け方によってオッズが変わってくるんだけどさの中で配当が36倍のシングルナンバーっていう賭け方をしたんだけど・・・先に言っとくけどこれが当たる確率が確か2〜3%なんだよ。
・・・これが15回続いた。」
「「・・・」」
話を聞いた2人は固まっていた。そしてゆっくりと口を開いた。
「シンヤ・・・強く生きろよ。」
「大丈夫。低くても百分の二の十五乗じゃない。稀に・・・ごく稀にそんなこともあるわよ」
「・・・・・・・ヤラナイカ」
「・・・2人ともそれはフォローと受け取っていいのかよく分からないんだけど。あと最後の言った奴。前回からスルーしてやってたがもう我慢の限界だ!取り敢えず全力で切り刻んでやるから姿現せ!!」
くそっ!敢えて触れてこなかったのにこれでパーになっちまった!だが、ここで仕留めればこの地味にSAOからの因縁から解放される!
「シンヤ?何言ってるんだ?とうとう頭にまで影響が?」
「ごめんなさい、そんな事になってるだなんて。配慮が足りなかったわ。」
「これ聞こえてるの俺だけなのか!?あと2人とも仲良いな!?いつの間にそんなに仲良くなりやがった!」
「「そんな事ないよ(わよ)」」
息ピッタリじゃねーか!てか、そうこうしている間にいなくなっちまった!?
「まぁ、しょうがないか。・・・そういえばそっちの方も金確保したんだろ?そろそろ武器や防具買いに行こうぜ。」
「あ、そうだった。えっとシノン、頼んでいいか?」
「えぇ、任せてちょうだい。」
そうして、俺たちは武器や防具が売っているスペースへと歩きだした。
〜〜〜〜
シノンさんの説明を聞きながら歩いているとキリトが気になったものがあったらしくそちらに歩いて行った。
「あれ?これって。」
「これは光剣。他にも色んな呼ばれ方してるんだけど私はそう呼んでるわ。」
「何故こんな基本的に遠距離からの撃ち合いが基本のガンゲーで剣?」
どう考えても使える場面が思い浮かばない。いや、銃弾切れるんだったらなんとかなりそうだけど。そんなこと出来る奴なんて限られてるだろうし・・・
「まぁ、置いてあるってことは何かしら使い道があるんだよ。」
そう言ってキリトはシノンさんの制止も聞かずに購入してしまった。すぐさまお届けロボット?が駆けつけてきたのには驚いた。
「あー、購入しちゃった。」
「プレイスタイルは人それぞれだしいいんじゃないか?それよりキリト持った感じどうだ?」
そう聞くとキリトは何回か振って構えるとSAOの片手剣用ソードスキル『バーチカルスクエア』を空撃ちした。
「おー、お見事」
とシノンさんは拍手を送った。
「うーん、やっぱり軽すぎるかも。」
「あー、まぁ、見るからに軽そうだもんな。俺は実弾系の銃にしとこっと。」
キリトの感想を経て俺は実弾系の銃にする事にした。光銃にも惹かれないことはなかったのだが、やはり安心感に欠けそうだったので実弾系にした。
「シノンさん、実弾系でオススメの銃ってあります?」
「あら?貴方も光剣にしないの?」
「軽すぎると逆にやりづらいんで」
「そういうこと。オーケー、いくらでもオススメしてあげるわ。」
「あ、ほ、ほどほどにお願いします。」
それからシノンさんから話を聞きつつ決めたのはアサルトライフルのAK 47と護身用の短い光剣だ。
最終的にお前も光剣買ってんじゃねーか!とか言わないでほしい。俺だって光剣使いたいんだ!
光剣、いわゆるライトセイバーは男だったら一度は憧れるものなんだ!・・・多分。
そしてその他の物もあらかた買い終わってそろそろ総督府に行こうと2人に声を掛けた。
「よし!じゃあそろそろ総督府に行って登録するか!」
「そうね、そろそろ時間もちょうどい・・・あっ・・・」
シノンさんが時間を確認して固まった。
「いけない、確か三時でエントリー締め切りだったから、もうダッシュしても間に合わないかも・・・」
「え、シノンもこれからエントリーだったの?」
「うん」
えっと今の時間は十四時五十一分・・・
おわた!
「て、2人とも!?いきなり置いてくなよ!?」
シノンさんとキリトは俺を置いて走りだしていた。
そして差が縮まらないままキリトがいきなり進路を変えて【R ent_A_B uggy】と書いてある看板のあるスペースで三輪バギーに乗ってシノンさんと一緒に行ってしまった。
「おいコラキリト!テメェ後でおぼえてろ!!」
そう叫び俺もすぐさまバギーをレンタルして2人を追いかけていった。
この度もこのような駄文にお付き合い下さりありがとうございます。
次回からは一気に物語を進めれたらなと思っております。
実際にはそう上手くいかないのですがw
誠にありがとうございました。