どうも、小木 琉山です。
今話は、本日2話目となります。そして、32話の後書きにも書いたのですが。今回に限り勝手ながらタグの『戦闘模写無し』を解禁させて頂きます。
申し訳ございません。
お付き合いの程よろしくお願い致します。
では本編をどうぞ。
先に動いたのは俺だった。
始まった瞬間に地面を蹴り。高速で近づいての袈裟斬り。それから繋げるように数回斬りつけたが、ユウキは難なく受け、躱していた。
ユウキはお返しと言わんばかりに、まさに雷光と言うべき剣速で突き、払い、突き、突き、と4連撃を放った。俺も負けじと全てを剣で流した。
ちなみに、この決闘が始まってからの、俺の心情はと言うと。
(うわ、実際に見るとやっぱ動き速いな、全然攻撃があたらねぇ。そして可愛い。しかも一撃一撃が力強いし、そして可愛い。剣技も綺麗だ。そして可愛い。可愛い。可愛い過ぎてやばい。今にも失神しそう。)
先に言っておくが俺は至って真面目だ。真剣に決闘している。
それから、数合斬り結んでいるうちにお互いHPがそろそろ半分を切ったかと思いきや。
・・・全く減ってない。・・・まぁ、両方が全部流したり躱したりの繰り返しで、HPが減るわけがない。
ただ。決闘には時間制限がある。両方がHP全快のまま既に残り時間が3分を切った。
ユウキも、時間がないことに気づいたのか、ソードスキルを使い出した。
だが、基本的に同じ片手直剣なので当然使えるソードスキルも例外を除いて同じだ。既存のソードスキルはSAO時代に全て把握している。
ユウキのモーションから先読みしてソードスキルを全て受け流す。
いくらスピードがあっても、ユウキの動きは素直な為、先読みがしやすいのだ。
残り時間が1分を切った。
互いにまだHPは全快のまま。もう、このまま時間切れになるんじゃねーかと思い始めた頃、ユウキが見たことの無いモーションからソードスキルを放ってきた。
「やぁっ!」
俺の左肩から斜め右下への5連撃。
咄嗟に剣の腹で全てを受ける。
驚きつつも、ソードスキルの後で硬直しているであろうと思い反撃しようとしたが、次は右肩から左下への5連続。
流石にまた剣の腹で受けては体制が崩れる。そう判断した俺は反撃の流れのまま全てを斬撃で弾く。ビリビリとした衝撃が腕を巡った。
この辺りでもしやこのソードスキルは、と勘付いたのだがその思考を止めるかのように、ユウキの大きく引き戻された剣が俺の胸の中心を照準した。
片手直剣用OSS11連撃《マザーズ・ロザリオ》
ユウキの最後の一撃が放たれる。俺は一寸の狂いもなくそれに合わせて全力で一撃の突きを繰り出した。
その結果。
両者の剣が先端で攻めぎあいながら静止していた。
そして、そこから動く間も無く時間切れで決闘は終了した。
時間切れの場合HP量が多い方が勝者となるのだが、今回は俺もユウキも全くHPが減っていない為引き分けとなった。
「うーん、すっごくいいね!お兄さんに決ー「もう・・・限界・・・。」・・・へ?」
ユウキが何か言おうとしていたが、意識が遠のいてきて聞こえなかった。
出会った時から失神しそうなのを無理矢理意識保ってたのに合わして決闘の最中顔が近いのもあり。俺はその場で失神し強制ログアウトとなった。
〜〜〜〜〜〜
(ぐわああああっ!!やっちまったーーー!!)
ログアウトして眼が覚めた俺は先ほど失神してしまった事に対してベットの上で悶えていた。
(やちまったもんはしょうがない。・・・けど、もっとユウキの顔を脳裏に焼き付けたかった!!)
しばらくして落ち着いてきた時、リズベットさんから通話がきた。
「もしもし、どうしたんだ?」
『どうした、はこっちのセリフよ!!』
あまりの大声に耳がキーンとなりながら聞く。
「落ち着け落ち着け、どうどう。」
『あんた、今度会った時覚えてなさいよ。で、何があったのか説明してくれるんでしょうね。』
何があったのって言われてもな。
「ユウキの可愛さに感動し過ぎて失神しました。」
『・・・・・・』
あれ?聞こえなかったのか?反応がない。
もう一度言うか。
「ユウキの可愛さに感動し過ぎて『聞こえてるわよ!何度も繰り返すな!あんまりにもアホな理由で呆然としただけよ!』
またまた、耳がキーンとなるような大声でリズベットさんは叫んだ。
というか
「アホとはなんだ!アホとは!あんなに可愛い、天使のような。いや女神より上の上のはるか天空を突き抜けるもはや想像を超える美少女のユウキを前に失神しない方がおかしいだろ!」
『あー、その言いようってことは、前から話してたあんたの好きな子って絶剣なんでしょ?でも、見た感じあんたと初対面だったんでしょ?どういうこと?もしかしてストーカー?』
・・・やべっ、墓穴ほった。
これは言い逃れ出来なさそうなんだけど。リズベットさん確信してるし・・・
さてどうやって全てを答えずに乗り切るか。自業自得すぎて笑えない
「まず否定から入るが、俺は断じてストーカーではない。だけど、それ以外は全部肯定だ。俺の好きな女の子ってのはユウキのことで。初対面だった。」
『じゃあ、なんであんたはそのユウキのことを知ってたの?』
「・・・それは、だな。何というか。昔、ユウキを見たことがあったんだよ。それで一目惚れした。まぁ、何処で見たとかは言えないんだけど。それで納得してもらえるか?」
我ながら苦しい言い訳だが、これ以上は流石に言えない。言ってはならない。転生者だと明かすのはできれば全員の前で話したい。いや、そうならないのが一番なんだが。
『ふーん。まぁ、勘弁してあげるわ。ストーカーだったら勘弁しないけど。そうじゃないなら問題ないわ。』
「すまんな。」
『はいはい、で、問題は無いのよね?』
「あぁ、心配かけた。」
なんとも申し訳ない。てか、リズベットさんマジ男前。これ本人に言ったら殴られそうだが。・・・いや、割と気にしないか?
「そういえば、あの後どうなったんだ?」
『ん?別に絶剣もあんたが強制ログアウトしたことには驚いてたけど、そのまま次の決闘に進んだわよ。それでアスナが挑戦したんだけど。途中で中断したかと思ったら絶剣に連れられてどっか行っちゃったのよね。今はアスナからの連絡待ち。』
ユウキが最後何か言ってたのはそのことに関係あるのか?気になるが、考えても分からなそうだな。
「そうか、分かった。ありがとなリズベットさん。」
『いいわよ。お礼に今度みんなでダイシーカフェに集まった時に《エギル特製ボリュームMAX超デカ盛りスペシャルパフェ》を奢ってくれたらいいから。』
「おいこらちょっと待て。確かそれ軽く1万円超えてたよな!?勘弁してくれ!」
説明しよう。《エギル特製ボリュームMAXデカ盛りスペシャルパフェ》とは、女性の割合が多い俺たちがダイシーカフェで集まった時に、エギルが悪ふざけで作った女性の夢が詰まりに詰まった。スペシャルなパフェである。
総重量は確か10キロ当たりだったと思う。当時、出てきた当初はさしもの女性組も圧倒されていたが、その細い体の何処に入るんだという勢いで完食したのだ。
女の子の神秘が1つ追加された瞬間であった。
『それじゃあね、シンヤ。パフェ楽しみにしてるわよー!』
「ちょっと待て!」
静止の声も虚しく通話が切れる。
・・・ふぅ。
「・・・貯金しよう。」
買おうと思っていたPCのパーツは諦めるしか無いようだ。
このような駄文にお付き合い下さりありがとうございました。
あまり会話シーンなどはありませんでしたが、やっとユウキを登場させることができて、とても幸せです。
ユウキの口調等でおかしな点、矛盾点等ございましたら報告して頂けると嬉しいです。
この度は誠にありがとうございました。