絶剣を愛する転生者の物語   作:小木 琉山

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どうも、小木 琉山です。

今回は原作展開には一応なっているのですが、基本的にほぼオリジナルです。

いつも以上に駄文とは思いますがお付き合いの程よろしくお願いします。

では、本編をどうぞ。


夢と勇者

 

窓から差し込む朝の日差しで俺は目を覚ました。

 

・・・昨日は天国と地獄が混ぜ合わさったかのような1日だったな。あ、もちろん諦めていたユウキとのリアルでの顔合わせ(一方的)ができたのが天国だ。あれ以上に幸せな事はそうそうないだろう。・・・地獄?電車で一時間以上掛かる道のりを歩いて帰宅したことに決まっている。

 

まだ、動いてないから分からないのだが、今日は足の筋肉痛と一日付き合うことになりそうだ。せめて、痛みがそこまで酷くないことを祈ろう。

 

そして、起き上がろうとしてふと俺の右横に布団にくるまった何かがいる事に気がついた。

 

真っ先に思い浮かんだのが両親だが、流石に16歳の息子のベットに潜り込むような人達ではない。むしろそんな事していたら俺は両親への認識を改めないといけない。

 

それでは、そこにいるのは何なのか・・・ということになるのだが。

 

・・・やむを得まい。もう不法侵入者だろうが猫だろうが犬だろうがゾンビだろうがなんでも出てきやがれ!・・・やっぱり最初と最後は勘弁して下さい。

 

覚悟を決めた俺は、一思いに布団をバッ、と布団を捲った。

 

そして眼に入ったのは、

 

「んぅ・・・もう、朝?酷いよシンヤ。お布団とるなんて・・」

 

紫色の寝間着を着て寝ぼけ眼で可愛らしく文句を言うユウキの姿・・・

 

ん?

 

「あれ、どうしたの?シンヤ、もしかして寝ぼけてる?」

 

ん!?

 

「というか、寒いんだからお布団返してよー!」

 

ん!?!?

 

お、落ち着け、俺。ほら、こういう時は素数を数えればいいってじっちゃんが言ってた!よし、行くぞ!

 

2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37・・・

 

「むぅ、シンヤが無視するんだったらボクにも考えがあるんだからね!」

 

そうユウキが言ったのが聞こえた直後俺の右腕に衝撃を受けた。何だろうと俺はそちら側を向いた。そして衝撃の正体を理解した。

 

ユウキが俺の右腕に抱きついていたのだ。

 

「こ、これなら、シンヤも無視できないよね。///」

 

腕全体が暖かいユウキの体で包まれ、慎ましながら確かに存在する物がその未知の感触を俺に布を隔てて伝えてくる・・・

 

もはや、もう死んでもいいどころか輪廻の果て飛ばされても良いと思えてきた。

 

あぁ、世界はこんなにも美しい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

「・・・という、夢を見た。どうしよう、今日ユウキとまともに会話できる自信がない!」

 

『そうかそうか、取り敢えず爆ぜろ真也』

 

そう朗らかな声で返してくるのは、絶賛リア充街道まっしぐらのキリトさんです。

 

あぁァァァ!!どうしよう、俺はなんて夢を見てんだ!!あれか?やっとユウキに会えた事で生じた欲望か?俺の欲望なのか!?

 

『というか、前にもこんな事なかったか?その時は絶望感満載だったくせに、今度は幸福感満載か?まぁ、今回は前回みたいにデート前ってわけでもないから多少は大目に見るけど。』

 

おぉ、流石英雄様(笑い)は懐がお広い!

 

『・・・前言撤回、腹いせに絶剣に有る事無い事吹き込んでやる。そして、今録音しておいた音声のデータを絶剣に送っておく。』

 

「待って!マジでそれだけはやめて!!というか、お前録音なんてしてたの!?・・・オーケー分かった、取り引きをしようじゃないか。だから電話越しでも分かるくらい高速でパソコンをいじるのやめようか!!」

 

電話越しで、カタカタカタガシャシャシグシャ!!と最後の方はそれキーボードで出せる音なの?破壊音じゃねーの?というような音がしだしたので早急に手を打つ。

 

『・・・取り引きをだと?お前に弱みを握られている覚えは「キリ子ちゃん」ボソッ『・・・オーケー取り引きに応じよう。同時にデータを送ろうじゃないか。』

 

「お前が、話がわかる奴で俺は嬉しいよ。」

 

これでお互いに損壊はない。寧ろ、利益しかない。これこそが、WIN WINの関係だ。何を引き合いに出したのかだって?・・・そいつは言えねぇな、人は誰しも他人には言えないような秘密を持っているのさ。

 

そして、データを送り。あちらからデータが送られてきた事を確認した。無論互いにコピーやバックアップはとってない。正真正銘。これ一つきりのデータだ。

 

「じゃあ、また学校で」

 

『あ、そうそう、絶剣は今日もプローブで授業を受けるらしいからもしかしたら出会えるかもな。』

 

なに?ということはユウキが授業を受けるところを観れるかもしれないんだな?

 

「助かるよ、キリト。」

 

『こっちじゃ和人だよ。まぁ、気にするな、真也。』

 

俺は、出来た親友を持ったもんだ。

 

「じゃあな、和人。」

 

『じゃあな、真也。』

 

そして、キリトもとい和人との通話を切った俺はウキウキ気分で学校に向かうのだった。

 

〜〜〜〜

 

いつも通りの授業を受けていた午前中だったが明日奈さんと同じクラスの人に時間割を聞いたところ3時間目は国語らしい。

 

なんとしてでもユウキが、文章を読んでいるところを聞いてみたい。

 

そして、三時間目の始まり。

 

少し痩せ気味の数学教員に向けて俺は言った。

 

「先生!!持病の痔がとてつもない事になっているので保健室行って休みます!!」

 

「そ、そうか。まぁ、確かに痔は大変だよな。よし、許そう。しっかり休んできなさい。」

 

クラスで何人か吹き出していたが気にせずに俺は教室から出た。勿論向かうのは保健室ではなく明日奈さんとユウキのいる教室だ。

 

俺は誰にも気付かれないように足音を消し、だが速度は緩めずに慎重に進んだ。

 

そしてたどり着いた明日奈さんとユウキのいる教室。ドアから漏れてくる声に耳を澄ませる。

 

「それでは、昨日の続きからですが。紺野 木綿季さん、また、頼んでもいいですか?」

 

『は、はい!』

 

静かな国語教員に元気に答えるユウキ。おぉ、俺は今猛烈に感動している!!・・・はっ!これは録音して家宝にしなければ!は、早く用意しないと!

 

準備をしている時、俺は焦りからか周りへの警戒を怠っていた。ふと気がつけば俺は大きな影で覆われていた。

 

「で?貴様をなにをしている、桐本。今は授業中で貴様のホームルームはもう一つ下の階の筈だが。」

 

声の方向を向けば、熊の様な毛むくじゃらのジャージを着たおっさんが仁王立ちしていた。

 

この人の名前は金剛 十文字。この学校の生徒指導員だ。この人は生徒の間では結構有名で、曰く、あいつに捕まえられたら、全てを諦めろ。とのことらしい。

 

だか、俺は諦めるわけにはいかない。これからユウキが音読するのだ。聞き逃すわけには・・・いかない!

 

「先生、俺は自分の信念に基づき。全てにおいて優先されるべき事を成しているのです。だから・・・邪魔をするな!この毛むくじゃら野郎が!!」

 

そこで俺は思い出した。金剛は自分が毛むくじゃらな事を結構気にしているらしく。それを指摘されると地獄よりも恐ろしい目に合うとか。

 

「き、き、貴様ぁ、ワシが気にしている事を!!」

 

どうしよう、なんか後ろに般若が見えるんだけど。あ、そうだ録音機だけここに仕掛けておけば・・・いや、だが生でも聞きたい。く、どうすれば

 

「こっちに来い!桐本。貴様には地獄ですら生温いわ!!」

 

「な!?は、離せ!俺はまだ、何も!」

 

襟元を掴まれてしまった。く、背に腹は変えられん!

 

俺はドアの横あたりに録音機を仕掛けた。これで、ユウキの声を聞か逃すことはない。だが、俺はそれでも生で聞きたいんだ!!!

 

「離せぇぇぇ!!!!」

 

「フハハハ!!話すわけがなかろう!!」

 

そして俺は生徒指導室まで引きずられていった。何をされたか?・・・思い出したくもない。

 

後日談だが、明日奈さん達もそのやりとりが聞こえていたらしく。俺のユウキへの恋慕を知る人達は全員俺に生温かい視線を送ってきた。

 

因みにユウキは爆笑していたらしい。

 

そひて、俺は一時期、学校で勇者と呼ばれることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





このような駄文にお付き合い下さりありがとうございました。

なんというかですね、こう、ちょっとしたイチャイチャといいますか。少し練習してみたかったんです!!

ほんと、いつになったらユウキとシンヤのイチャイチャを書ける日が来るのでしょうか。

この度は誠にありがとうございました。
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