どうも、小木 琉山です。
今回は、タイトルの通り。統一デュエル・トーナメントでの物語です。そして、皆様に謝罪をしなければなりません。
今回は、あまり入っていませんが、次回か、次々回に戦闘描写を入れてしまうかもしれません。誠に申し訳ございません。
流石に、戦闘が主体のイベントで戦闘描写なしというのは無理がありました。
では、本編をどうぞ
二月中旬
この日、全ALOプレイヤーが待ち望んだイベントが遂に開催された。
この日の為に多くの強者達が己の技を磨き、武具を整えてきた。・・・もちろん、俺こと、シンヤも例外ではない。
そして、限界を超えて高まりあった闘志が渦巻く中
統一デュエル・トーナメントが開催された。
〜〜〜〜
「・・・それで、なんで初っ端から、俺はこんな状況に陥ってるんだ?」
俺は、自分を囲む山の様なプレイヤー達を前に溜息と共にそう呟いた。
取り敢えず、最初から思い返してみよう。
〜〜〜〜
ユウキとの約束を果たす為にこのイベントに参加した俺は、スタッフに参加を申し入れると名前の確認の後、東西とブロックに分ける為のくじを引いた。
「お、東ブロックだ。キリトとアスナさんとユウキは?」
三人とは会場に入る前にバッタリと出会った。
ユウキはこの後ギルドのメンバーと合流するらしいから少ししか時間が無いが、俺にとっては十分幸せな時間だ。
「ボクは西ブロックだったよ!シンヤと当たるとしたら最後の決勝戦だね!」
「私とキリト君は、東ブロックだったんだけど。・・・優勝は諦めた方が良いかな〜」
「嘘だろ?まさか、何でだよ。昨日あんなに神社でお祈りしたのに・・・」
朗らかに笑いながら言うユウキとは対照的に諦めたように乾いた笑みを浮かべるアスナさんとキリト。
何故俺と同じブロックなだけでそんなに落ち込むのか問いただしたいところだが、ユウキの前なので自重。
トーナメントで当たった時、存分に発散させてもらおう。
それから少し談笑していると運営チームから今回のイベントの説明が入った。
要約すると、本戦は一対一のトーナメント戦。ただし、予想より多くのプレイヤーが参加したため、急遽、各ブロックでの総当たりの予戦を行うことなり。この説明が終わってから十分後に専用のフィールドに転移するらしい。
時間切れまで生き残っていたプレイヤーが本戦に進むとの事だ。
共闘は判断が難しいからOK(いきなり、運営のやる気が無くなっている気がする。)それ以外は大体普通のトーナメント戦と同じ。
との事らしい。
「総当たりか。隅っこで隠れたら余裕だな。」
「・・・シンヤって、意外と面倒くさがり屋さんなの?」
「そうだね。ユウキはシンヤくんみたいにならないようにね。」
「あ、後でユイにも言い聞かせておかないと・・・」
人を反面教師みたいに使うのは辞めてもらいたい。
因みに、ユイちゃんは観戦組のシリカさんとリズベットさんと一緒にいるらしい。
「あ、ボクはそろそろギルドのみんなの方に行くよ。じゃあ、三人とも頑張ろうね!」
そう言ってユウキは、走って行ってしまった。
少し寂しいが仕方ない。
その後、また少し談笑しつつ待っていると十分が経過した。
そして、説明の通り専用のフィールドに転移をして、遂に開始の合図が出され。今に至る。
〜〜〜〜
・・・うん、分からん。
なんというか、全員目がやばいんだけど、メッチャ血走ってるんですけど。
最早、こいつら全員世紀末出身と言われても思わず信じそうなくらいなんだけど。
「剣帝さんよぅ、あんた、確かあの絶剣と引き分けたんだってなぁ。」
目の前にいた、モヒカンで鎖鎌と分銅を持った、いかにもなプレイヤーが言ってきた。
「あ、あぁ、確かに引き分けたけど。」
答えた瞬間、周りから武器を構え直す音が聞こえる。
いやいや、それがこの状況に何の関係があるんだよ。
そんな疑問は、モヒカンの続けて言った言葉で解消された。
「そうか、ならよぅ。・・・あんたを倒せば、俺たちは絶剣と同レベルの強さを持つって事になるよなぁ!!」
そして、一斉に各々の武器で攻撃を仕掛けてくる集団。
あぁ、成る程。理解した。
コイツらは、ユウキと同レベルのプレイヤーという名声欲しさで参加したのか。
そして、俺が負けたらコイツらがユウキと同レベルである事になると・・・
・・・よし、全力で負けるのだけは回避しよう。むしろコイツら全員即退場させてやる。コイツらがユウキと同レベルなんて耐えられないし、耐えたくも無い。
ユウキの隣を譲ってたまるか!!
そして、俺は自分の剣技の限りを尽す覚悟を決めて、真っ向から三百はいるであろう集団に向けて、駆け出した。
〜〜〜〜
「うわぁ、俺、こんなに『人がゴミのようだ!』っていう、セリフが似合いそうな場面見たの始めてだよ。」
「うん、私も初めてだよ。あ、また飛んでった。向こうにも。」
呆然とその惨状を見守るプレイヤーの中にそんな事を話しているカップルがいた。
プレイヤーの首がポンポンと飛んでいき。跳ね返された衝撃に耐えきれず飛んで行く武器たち。中には両手斧だの、重量級の武器も飛んでいる。そのフィールドに轟くはプレイヤー達の悲鳴。
まさに阿鼻叫喚。ただの地獄絵図である。
「まだまだ行くぞぉーー!!」
そして、これを作り出したシンヤは、鬼そのものである。肩に剣を担ぎ。何処から奪い取って来たのか金棒を振り回している。
「あ、こっち来た。・・・よし、逃げよう。アスナ。」
「うん、そうだね。逃げよっか。キリト君。」
そんな鬼に目を付けられては堪らないとばかりに、日々鍛えて来た敏捷をMAXにして逃げ去るカップル。
後に、シンヤの二つ名に『鬼神』、『閻魔』等の地獄に関するものが追加されたのは言うまでもない。
〜〜〜〜
予選を無事に通過した俺は本戦が始まるまで時間があるので観客席に顔を出そうと会場を歩いていた。
そこで、ふと目を向けた先に屋台も出ていたのでユイちゃん達にお土産でも買おうと思い。屋台に足を向ける。
「すんません、これとこれを・・・えっと、何人だったっけ。取り敢えず5本ずつお願いします。」
謎の生物の肉の串焼きとどう見てもタコにしか見えないイカ焼きもどきを指差して屋台の店主に告げる、
「毎度あり!お会計100Kユルドとなります!」
・・・高くね?
そう思いつつも、祭り行事だから高くなってるんだと無理やり納得して、払う。
詐欺にあったのかなぁと思いつつ歩いていると後ろから声がかかった。
「あ、シンヤだ!こんな所で何やってるの?」
この一ヶ月で聞き慣れたこの明るい声。
後ろを振り向けばやはり、そこにいたのは両手にそこらの屋台で買ったのであろう、沢山の様々な食べ物の入った袋を持っているユウキだった。
「おう、ユウキ。観客席の方に顔出そうかと思ってな、お土産を買ってたんだ。・・・そう言うユウキこそ、中々豪遊をしていらっしゃるようで。」
「むむ、し、仕方ないんだよ。あれもこれも全部美味しそうに見えちゃって、その・・・つい。」
身振り手振りで伝えてくる様子に、自然と頬が緩んでしまう。
だが、この状況に一つ不満がある。
ユウキの言う通り、ここらの屋台の出している食べ物は、全てが美味しそうなのだ。香ばしい香りを放つソース。肉や野菜や麺を焼く音、油で揚げる音。全てが食欲を刺激してくる。
「確かに、美味しそうではあるんだけどなぁ。一つ不満を挙げるとすれば。」
「うん、美味しそうなんだけど。それを差し引いても。」
そこで、二人は同時に息を吸い込み。空に向かい叫んだ。
「「高い!」」
二人のインプのプレイヤーの叫びが一致した瞬間であった。
この様な、駄文にお付き合い下さり誠にありがとうございました。
次回は、前書きにも書きましたように、戦闘描写が入るかもしれません。ですが、ご存知の通り。私はほぼ、戦闘描写を書いたことがございませんので。
いつもより数段跳ね上がった駄文であること間違いなしです、
ぜひ、生温かい目で見守ってくださればと思います。
この度は誠にありがとうございました。