Snow Fairly Blade Works   作:千本虚刀 斬月

1 / 13
Heaven's Feel

 

 

 

「――――ううん、シロウは死なないよ。だって、この門を閉じるのは私だから。」

 

 

それがアインツベルン一千年の悲願を、一族の歴史の全てを無為に帰す行いであるのはわかっている。

 

 

「――――うん。良かった、私もそうしたかった。私よりもシロウに、これからを生きて欲しかったから。」

 

 

でも私はそれ以上に助けたかった。この不器用で、危うい弟を。

 

 

「――――じゃあ奇跡を見せてあげる。今度のはすごいんだよ。なんていったって、皆が見たがっていた魔法なんだから。」

 

 

例え血はつながっていなくても、お姉ちゃんとして弟のために身体くらい張らないとね。

 

 

「―――ううん。言ったよね、兄貴は妹を守るもんなんだって。……ええ。私はお姉ちゃんだもん。なら、弟を守らなくっちゃ」

 

 

私は、自らを持って大聖杯の門を閉じる。

 

 

 

 

 

 

「さて、最後のお仕事といきますか。力を貸してくれる?シロウ」

 

私が「小聖杯」として唯一取り込むことが出来たアーチャーのサーヴァント、英霊エミヤ。平行世界においてアラヤと契約し、正義の味方(カウンターガーディアン)となった未来の衛宮士郎である。

 

他のサーヴァント達は最後まで敗退しなかったライダーを除いて、黒い聖杯と化した間桐桜が取り込んでしまっていた。

 

『やれやれ、人使いの荒い姉さんだ。だが、弟とは姉を支えるもの。だから、オレの全てをイリヤに・・・』

 

そんな声が聞こえた。それはあり得ないはずのことで、もしかしたら単なる幻聴だったのかも知れない。だからだろうか、つい

 

「ふふ、ふふふ。あーあ、もしも生まれ変わることが出来るのなら、友達作って学生生活ってやつを送ってみたいなぁ。」

 

と願ってしまった。小聖杯だった自分が、大聖杯の中で。

 

その願いがとんでもないカタチで実現するとは夢にも思わずに。

 

 

 

 

 

そうして、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンはこの世界から完全に消失した。彼女の物語はひとまず閉幕。

 

 

――さあ、終わりの続きを始めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーチャー

 

真名:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

 

性別:女性

 

属性:混沌・善

 

備考:どう言う訳だかイリヤスフィールがエミヤのデミ・サーヴァントと成り受肉(転生?)した存在。彼の能力、技量、知識をほぼ完璧に引き継いでいる。格好はアーチャーをインストールしたときのイリヤと同じ。

 

 

筋力:D  耐久:C  敏捷:B  魔力:B++  幸運:B  宝具:ー

 

 

スキル

 

対魔力:C+

魔術に対する抵抗力。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。

 

単独行動:A+

自分の身体を持っているためマスター不在でも行動できるが、宝具を最大出力で使用する場合など、多大な魔力を必要とする行為にはマスターのバックアップがあった方が望ましい。

 

魔術:B-

基礎的な魔術を一通り修得している。加えて、アインツベルンの錬金術も行使可能。

 

魔眼:C

目を合わせた者に暗示を掛けられる。

 

心眼(真):B-

修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

 

千里眼:C+

視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。遠方の標的捕捉に効果を発揮。平時で4㎞、強化すれば10㎞先まで見て取れる。

 

聖杯:EX

イリヤの魔力で叶うことならば、自身がそのために必要な理論を知らなくとも過程をすっ飛ばして「結果」のみを現出できる。

 

狙撃:A

的中をイメージしてその通りに矢を射れば嫌でも当たる。

 

令呪:EX

マスターがサーヴァントに対して行使できる絶対命令権。ただし、曖昧な内用の命令ほど効果が薄くなっていく。イリヤのソレは特別仕様で、魔術回路と接続されているのではなく、魔術回路そのものが令呪。通常なら支配を弾きかねない程強力な英霊を律することが出来る。

 

メイド:A+

エミヤの執事スキルまで受け継いだ模様。

 

 

 

宝具

 

 

 

無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)

 

ランク:E~A++

種別:????

レンジ:????

最大捕捉:????

 

錬鉄の固有結界。本来は魔術であり宝具ではないが、エミヤの象徴ということで宝具扱いになっている。イリヤ自身の心象と混じり合い昇華されたため、晴れ渡る蒼穹と純白の雪原に刀剣類が乱立しているという心象風景と成った。

武器であるなら視ただけで行程(創造の理念を鑑定し、基本となる骨子を想定し、構成された材質を複製し、制作に及ぶ技術を模倣し、成長に至る経験に共感し、蓄積された年月を再現し)を凌駕し尽くし即座に複製し、貯蔵する。ただし、本来のものよりランクが一つ落ちる。盾や鎧は2~3倍の魔力を消費する。

イリヤは守護者であるエミヤと違って、固有結界に世界からの修正力が働くなどのペナルティを受ける。

神造兵器の複製は、出来たとしても側だけの張りぼて。唯一の例外として「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」だけはほぼ完璧に再現できる。

 

 

 

全て遠き理想郷(アヴァロン)

 

ランク:EX

種別:結界宝具

防御対象:1人

 

不老不死の効果を有し、持ち主の老化を抑え、呪いを跳ね除け、傷を癒す。真名解放を行なうと、数百のパーツに分解して使用者の周囲に展開され、この世界では無い「妖精郷」に使用者の身を置かせることであらゆる攻撃・交信をシャットアウトして対象者を守る。それは防御というより遮断であり、世界最強の守り。

ただし、イリヤは本来の担い手では無いので真名解放は不可能だが、自身に対して令呪を行使した場合はその限りでは無い。

イリヤはこの鞘を体内に納めることで、漸く人並みの寿命と成長を得ることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。