Snow Fairly Blade Works 作:千本虚刀 斬月
イリヤは痛感した。今の自分なら大抵の事からは2人を守護れるだろうと思っていたが、そんなものは慢心でしかなかったのだ。
いざ窮地に陥って、感情が先立ち、視野が狭窄し、思考が硬直し、結果として親友達に重篤な
あのライブの1件から鍛練を重ねてきたが、実際には
こんな有様では、聖杯特権も心眼(真)も宝の持ち腐れと言うモノ。
アインツベルンの一族は錬金術は突出しているものの戦闘行為自体に不向きであり、義弟にして錬鉄の英霊であったエミヤもまた戦う者ではなく生み出す者である。なんて言い訳にもならない。
だから
『みたいな事考えてるんでしょ、どーせ。ま~ったく、
『あだだだっ!!痛いですよぅ』
「・・・・・言いたい事は色々あり過ぎるくらいなんだけど、人のモノローグ勝手に捏造した挙句にそれを前提に話進めるの止めてくれる?」
『おやおや、違いましたか?』
たわけ…キサマの語る場所は既に――私が
『なあっ!?何時の間にグラップラーのクラス適性を?!』
という戯言はおいといて
「大体ねぇ、何で貴女達
『いや~、何と言いますか・・・平行世界からちょうど良い感じの器の気配がビビビーっとしたんでぇ、きちゃいました♡』
なんとなく和服割烹着の使用人がてへぺろってる様が脳裏に浮かぶ。
「とにかく!正式な契約は未だなのね?」
『ええ。とは言え、わたしとしましては魔法少女はローティーンがベストマッチ!と思う次第でして、響さんはややズレてはいますが許容範囲内ですねぇ。後は、性格的にも、相性的にも、潜在力的にも中々の逸材ですし、何時れは正式に契約して(わたしにとっての邪魔者を悉く滅殺してくれる)最っ高にエキサイティングな魔法少女に
イラァ(#`0Д0´)つ))☆彡 9hit
「生憎だけど、今の私には少々余裕が無くてね。だから、あまりイラつかせない方が身の為よ?」
『さ、Sir, yes, sir!』
掌の
サムライは純粋な剣術のみで
そう、
そして
たしかにカレイドステッキの特性ならばノイズ相手でも充分以上の効力を期待できるし、響と未来の戦力増強という点では非常に有用だろう。
仮にもかつての魔道元帥にして第二魔法使いたるキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが制作した特級の魔術礼装。その性能は正しく破格。生半可なサーヴァントなど圧倒し得る戦闘能力を使い手に授け、搭載されている機能も多種多様であり戦闘以外でも大いに役立つ。もっとも、それはあくまでもカレイドステッキが協力的かつ持ち主が充分に使い熟せていた場合の話。サファイア(家について即刻ぶっ倒れた響と未来の面倒を進んで看てくれている)と未来のペアは割と無難な感じだが、問題はルビーの性格だ。響の単純一途さに付け込んで爆裂暴走させかねない。それだけで済めば未だマシで、最大の懸念事項は他に在る。そう、何が1番駄目かって言うと、
そもそも、あのノイズ群はほぼ確実に裏で操っている者が居た。所感ではあるが、マキリ・ゾォルケンにも匹敵するだろう策謀者。そんな相手に後手に回った時点で、どう立ち回ろうと無事では済むまい。一手毎に最善手を打ち続けたとしても、詰め将棋の様に追い詰められていっただろう。此方に
ノイズを操る正体不明の黒幕、特異災害対策機動部二課との関係構築、3人の生徒の教育指導、これだけでも充分頭が痛いのに、この上更に愉快型核爆弾を抱え込むハメになるなんて?!
イリヤもまた身心共に疲労困憊な状態で在るが故に、とんでもない発想に到ってしまう。
そうだ!今日の問題は、明日以降の自分に全部任せてしまおう!明日から本気出せばいいや。
うん、駄目だこりゃ・・・
イリヤや二課の面々は当初、フォニックゲインと魔力は言い方が違うだけで同じモノだと思っていた。だが詳しく調べてみると、似ている様で微妙に違う。
マナやオドを原油とするなら、魔力がガソリン、フォニックゲインが軽油あたりだろうか。
また、その逆に魔術礼装や投影宝具をフォニックゲインで起動させようとした場合、やはりまともに機能しない。
そしてフォニックゲインは想念の込められた歌唱からのみ抽出可能な特殊なエネルギーであるが、魔術回路を持たない者でも精製可能な様だ。
これはつまり、シンフォギアからの攻撃を対魔力のスキルで打ち消せないし、アームドギアを
ちなみに、シンフォギアと魔術は併用可能で、風鳴 翼はシンフォギアを纏いながら忍法を行使することが出来ている。
イリヤの場合、魔力量は膨大だが、フォニックゲインは殆ど扱えない。聖杯特権を使えばある程度効率的に魔力をフォニックゲインに変換できるだろうが、アレは
逆に六導 玲霞の場合、魔術回路は皆無だが、実はフォニックゲインは風鳴 翼と比べても大きな差が無いくらいだったりする。これが後々に
ぶっちゃけ、シリアス展開続くとこっちが待たない。
なんで、ルビーには頑張ってシリアル展開に持ち込んで貰います。