IS-二つの力を合わせる男-   作:甘々胡麻ざらし
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その名は冠

突然現れた冠にリブラ・ゾディアーツはギリっと奥歯を噛み締める。

 

「お前に用はない。織斑秋十をこちらに渡せ!」

 

「お断りします。欲しければ力ずくで奪ってみては?」

 

「ほぅ。軽々しく私を挑発したことを後悔させてやる!」

 

冠とリブラ・ゾディアーツは互いに走りだし互いの杖をぶつけ合う。しかしリブラ・ゾディアーツはすかさず冠の腹に蹴りを喰らわせ吹き飛ばす。

 

「そんなものか?」

 

「今のは小手調べです。」

 

《ロックオフ!》

 

そういい冠はベルトから銀のリンゴの形をした錠前を外し、腰に下げてるホルダーからブドウの形をした錠前を外し、ロックを解除する。

 

《ブドウ!》

 

電子音が鳴ると冠の頭上から円を描く様にチャックが開き、メカメカしいブドウがゆっくりと降りてくる。

 

《ロックオン!》

 

ブドウの錠前をベルトにはめるとベルトから電子音が鳴り、ホラ貝と和風なメロディが流れる。

 

《ソイヤ!ブドウアームズ!龍砲・ハッハッハ!》

 

ベルトに付いている小刀《カッティングブレード》で錠前の断面をカットすると、頭上のブドウが頭に被さり電子音と共に展開し、《仮面ライダー冠 ブドウアームズ》に変わる。そして冠の手には専用杖《蒼銀杖》から専用銃《ブドウ龍砲》に変わる。

 

「ハァ!」

 

冠はブドウ龍砲を乱射し、ブドウ型の弾丸をリブラ・ゾディアーツに浴びせる。

 

「ブドウ龍砲の味はどうですか?」

 

「クッ!ならばこれはどうだ!」

 

リブラ・ゾディアーツは大量のダスタードを出現させ、冠に向かわせるが。

 

「忍者には忍者ですね。」

 

《イチゴ!》

 

冠はホルダーからイチゴの形をした錠前を外し、ブドウと同じようにセットして切る。

 

《ソイヤ!イチゴアームズ!シュシュっとスパーク!》

 

冠は《イチゴアームズ》に変身し、ダスタードたちの動きに合わせながら専用クナイ《イチゴクナイ》を投げたり、短剣の様に持って斬る。

 

「決めます!」

 

《ソイヤ!イチゴスカッシュ!》

 

冠はベルトのカッティングブレードを一回倒すと、ベルトから電子音が鳴り、投げたイチゴクナイが分身してダスタード達を倒す。

 

「あなたのダスタード弱いですね。」

 

「残念だったな。私の狙いはそっちではない。」

 

「え?」

 

冠がまさかと思い後ろを向くと秋十が大量のダスタードたちに囲まれていた。

 

「っ!」

 

《マンゴー!》

 

冠は咄嗟にホルダーからマンゴーの形をした錠前を外し、イチゴの錠前と入れ換える。

 

《ソイヤ!マンゴーアームズ!Fight of hammer!》

 

「このぉ!」

 

冠は《マンゴーアームズ》に変身し、専用ハンマー《マンゴパニッシャー》でダスタード達を蹴散らす。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「あ、ああ。っ!後ろ!」

 

「え?きゃあ!」

 

冠が後ろを向いた瞬間リブラ・ゾディアーツにディケで殴り飛ばされ武器を落とす。

 

「愚かだな。私の策にまんまとはまるとは。」

 

「くっ!」

 

冠は錠前を交換しようとするが、リブラ・ゾディアーツに阻まれる。

 

「さっきの威勢はどうした!」

 

「ぐっ!がはっ!」

 

これみよがしにリブラ・ゾディアーツはディケで冠を殴る。

 

「私を怒らせたことをあの世で後悔するといい!」

 

リブラ・ゾディアーツが止めを刺そうとし、冠は仮面の中で眼を閉じるが。

 

「おぉぉぉぉぉぉらぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

「うん?ぐぁぁぁぁぁ!」

 

秋十がマンゴパニッシャーを振り回しリブラ・ゾディアーツを殴る。

 

「おい、大丈夫か?」

 

「は、はい…。あの、そのハンマー普通は片手で持てないんですけど…?」

 

そう。マンゴパニッシャーの重量はかなり重く、冠ですら引きずりながら移動するのに秋十は軽く片手で担いでいた。

 

「あ?まぁ気にすんな。さてと。」

 

秋十はリブラ・ゾディアーツにマンゴパニッシャーを向けて睨み付ける。

 

「てめぇをぶっ倒して洗いざらい吐いてもらうぜ!」

 

秋十は人間とは思えない跳躍でリブラ・ゾディアーツに近づきマンゴパニッシャーを頭に叩きつける。

 

「グハッ!」

 

「おらよ!」

 

一撃、二撃とマンゴパニッシャーを振り回し、リブラ・ゾディアーツにダメージを与える。冠はその姿に一瞬黒い体に赤の模様が入った姿を見た気がした。

 

「そろそろ終わりにしてやるよ。」

 

秋十がハンマーを降り下ろすがそこにはリブラ・ゾディアーツは居なかった。

 

「何者だお前?」

 

秋十が目線を前に向けるとオールバックにゴーグルをした青年が手から出した機械の触手でリブラ・ゾディアーツを捕まえていた。

 

「Ca va ムッシュ織斑秋十。私は財団Xのエンターと申します。」

 

エンターと名乗る青年は紳士的にお辞儀する。

 

「お楽しみの中申し訳ございませんが、こちらの彼は回収させてもらいます。」

 

エンターは機械の触手で地面に火花を散らし姿を消した。

 

「あ!待ちやがれ!…チッ!」

 

秋十は舌打ちをして眼鏡をかけ直すと突然マンゴパニッシャーを地面に落とす。

 

「重い…。あっ!大丈夫でしたか?」

 

「は、はい。」

 

秋十は冠に駆け寄るがあまりの変貌に冠は一瞬戸惑う。

 

「助けてくださってありがとうございます。」

 

「あ、いえいえ!僕も助けてもらいましたし!」

 

「申し遅れました。私は」

 

冠は錠前の蓋を閉じると変身が解除され、IS学園の制服を着た銀髪の少女の姿に戻る。

 

「IS学園一年三組代表のクロエ・クロニクルと申します。」

 

「…え?女の子!?」

 

「はい。」

 

「ええええええええええええええ!?」




という訳で冠はクロエです。個人的に合うなぁと思ってそうしました。


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