IS-二つの力を合わせる男-   作:甘々胡麻ざらし

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うーん。どうすればうまく表現できるんだ?


もう一人

「うーん…ここがドイツかぁ。」

 

ドイツの空港に着いた航は飛行機で固くなった体をポキポキとほぐしていた。目的はモンド・グロッソで誘拐されるであろう織斑秋十を誘拐犯から守り、束の元で保護することだ。

 

《長旅お疲れ様です。》

 

「ありがとステラ。母さんと連絡取りたいから繋げてくれる?」

 

《はい。》

 

『やぁやぁワタルン!愛しのママだよー!』

 

「たったワンコールで出てくるってどんだけ暇だったんですか?」

 

『まぁそこは置いといて。連絡してきたってことは無事に着いたんだね。』

 

「はい。今のところは問題ありません。」

 

『そっかそっか。あ、クーちゃん。お兄ちゃんから電話だよー。クーちゃんに変わるね。』

 

『もしもし兄さん?』

 

「やぁクロエ。無事に着いたよ。」

 

『そうですか。くれぐれも無茶はしないでください。』

 

「ああ。」

 

『あ、それとお土産に…』

 

「ごめんクロエ。またあとでかけ直す。ちょっとめんどくさい状況にあった。」

 

『…わかりました。』

 

航は通信を切り周りを見渡すと。

 

「「「ゲラッパゲラッパ、マゲマゲ。」」」

 

「「「ヴゥゥゥゥゥ…。」」」

 

「「「キーキー!」」」

 

忍者っぽい全身タイツの集団と、ミイラのような集団と、つぶらな瞳の猿っぽい集団がいた。

 

「えーっと、ハリケンジャーのマゲラッパに、オーズの屑ヤミー、あとハートキャッチのスナッキーか。一体どこから湧いてきたんだ?つーか、むしろなんでここにいるんだよ。あのー、用事あるんで退いてもらえますか?」

 

一応交渉してみたが結果は。

 

「「「ゲラッパ!」」」

 

「「「ヴゥ!」」」

 

「「「キーキー!」」」

 

残念なことに通してもらえず邪魔をするようだ。

 

「ま、そんなことだろうと思ったけどな。悪いけど速攻で倒させてもらう!行くぞステラ!」

 

《了解です!》

 

「打鉄!」

 

《打鉄!》

 

「リヴァイブ!」

 

《ラファール・リヴァイブ!》

 

「二つの力、今こそ一つに!」

 

《フュージョンライド!ライド・オン・ストラトス アインゲイル!》

 

航はいつものように打鉄とラファール・リヴァイブのインフィニットカードを使い、ISを纏うと速攻で敵の集団を倒した。

 

《お疲れ様です。》

 

「ふぅ。タフな連中ばっかだったから意外と時間食っちまった…。ん?」

 

航は足元に光る何かを見つけ、それを手に取る。

 

「これは…。」

 

《インフィニットカードですよね?》

 

そこには先ほどの敵が描かれた三枚のインフィニットカードがあった。

 

「あ!」

 

《消滅した…?》

 

カードはすぐにボロボロに崩れ跡形もなく消えた。

 

「俺以外にもストラトスキャナーを持ってるやつがいるのか…?」

 

プルルルルル!プルルルルル!

 

「母さん?もしもし?」

 

『大変だよワタルン!あっくんが拐われちゃったよ!』

 

「なっ!マジかよ!」

 

航は急いで束に送ってもらった座標の元に走った。そしてドアを蹴り破るとそこにいたのは織斑秋十と仮面を着けた少女がいた。

 

「…お前が誘拐犯か?」

 

「違うよ。私の目的は君と同じだよ。」

 

「同じだと?なら助かった。その子を渡してくれ。母…束博士の元に連れて帰る。」

 

航が秋十の元に行こうとすると、仮面の女は立ちふさがり言った。

 

「それは嫌よ。この子は私たちのメンバーにするの。」

 

「メンバーだと?」

 

「そう。この子は私たちの元で育てて立派な戦士にするの。」

 

「戦士だと!?そんなことさせるか!」

 

そう言い航はステラとインフィニットカードを構える。

 

「まぁそう慌てないの。どう、あなたも来る?私たち亡国企業に?」

 

「亡国企業だと!?それを聞いてますます渡すわけにはいかなくなったな!」

 

「じゃあ交渉決裂ね。残念。」

 

クスッと仮面の女は笑い懐から黒いストラトスキャナーを取りだし腕に装着した。

 

「それは!ってことはさっきのやつらはお前の手下ってわけかよ!」

 

「そういうこと。見せてあげるよ、私の転生特典を!白い魔法使いさん!」

 

《白い魔法使い!ふん。》

 

「マジョリーナさん!」

 

《マジョリーナ!いくだわさ!》

 

仮面の女は航と同じように二枚のカードをスキャンすると、かなり低音の電子音が鳴り、全身白でオレンジの宝石の顔を持つ仮面ライダー 仮面ライダーワイズマンこと白い魔法使いと緑のローブを来たバッドエンド王国の三幹部の一人 マジョリーナが現れる。

 

「絶望の魔法、お借りします!」

 

《フュージョンライド!》

 

仮面の女がトリガーを引くと再び電子音が鳴り、白い魔法使いとマジョリーナが一体化してそれを纏う。

 

《ライド・オン・ペルソナ!バッドワイズマン!》

 

「私の名前はペルソナ。さぁ、いくわよ!」

 

「くっ!」

 

ペルソナは白い魔法使いの武器 ハルメイルケインで攻撃してくるが、航はそれをギリギリでかわす。その後も二撃三撃とくるがギリギリでなんとかかわし続ける。

 

「あれ?変身しないの?」

 

「チッ!(一回の変身後にチャージに時間がかかる…。これを使うしかないか。)」

 

航はこの一年間で自分の専用機を調べ尽くしていた。そして変身後にもう一度変身するには10分の稼働につき、チャージに一時間かかるということに気づいた。そして束に頼みカードを複製することにしたが、束本人もかなり頑張ったが結果として出来たのは一枚ずつのみ。しかも三分限定だ。

 

「ステラ。カードのチャージまであと何分かかる?」

 

《先ほどの雑魚との戦闘で5分使っていました。変身解除からの時間を差し引いてあと三分かかります。》

 

「なら三分間時間を稼ぐぞ。」

 

《大丈夫なんですか?》

 

「そんなこといちいち考える暇はねぇよ。"ストップするなら止まらず進む"だ!」

 

《了解です!》

 

航はコピーカードを使いストラトスを纏うがやはりスペックがいくつかダウンしている。

 

「ハァァァァァ!」

 

「その程度?」

 

航は葵で攻撃するが難なく止められてしまう。

 

「ハァ!」

 

「うぁぁぁぁぁ!」

 

ペルソナは回し蹴りを放ち航は壁を突き破り外に出る。

 

「はぁ…はぁ…。」

 

「君弱いね。同じ力を使っているとはとても思えないよ。」

 

「くそっ!(あと二分…。)」

 

「ほらほらかかってきなよ。」

 

「ダァァァァァ!」

 

「ハァ!」

 

再び特攻するがヒラリとかわされ溝尾を殴られる。

 

「カハッ!」

 

「ほらほら。もっと来なよ。」

 

「グッ…!(あと一分…。)それなら!」

 

航は背中の羽で飛翔し、ラファール・リヴァイブの武器のアサルトライフルを構え撃ちまくる。しかしペルソナはその弾幕すらかわしハルメイルケインをやり投げのように投げ、航に当てるとストラトスの片羽が貫かれ制御を失い地面に落下した。

 

「はぁ…はぁ…。(そろそろだな。)」

 

「これで終わりにしてあげる!」

 

《チャージ完了しました!》

 

「よしっ!」

 

ステラからのチャージ完了を聞き、バックステップでかわす。

 

「待たせたな。こっから先はちょっと強いぜ!」

 

航はチャージが完了したオリジナルのカードで再び変身した。

 

「なるほど。さっきのカードはコピーカードだったのか。いいよ。私もちょっと本気出してあげる。」

 

そういいペルソナは魔法の炎を飛ばしてくるがヒラリヒラリとかわす。

 

「へぇ、やっぱりオリジナルカードは違うのか。」

 

「へっ!悪いが時間がないんでな。さっさと終わらせる!」

 

《フィニッシュ!》

 

航はトリガーを押し、足に力を込めると粒子が集まり緑色と灰色の光となった。

 

「じゃあ私も!」

 

《フィニッシュ!》

 

ペルソナも同じように動作を行い、必殺キックの構えをとる。

 

「「ハァァァァァァァァァァ!」」

 

《アインゲイル・インパクト!》

 

《バッドエンド・フィナーレ!》

 

トリガーを再び一度押して互いに跳躍し、足をぶつけると大爆発が起こり、煙が晴れるとそこに立っていたのは。

 

「私の勝ちだね。」

 

ペルソナだった。

 

「ちく…しょう!」

 

「でも、君は雑魚たちの相手とかで体力を消耗していたからね。仕方ないよ。でも彼は貰うよ。」

 

ペルソナが秋十の元へ行き連れていこうとしたとき。

 

「動くな!」

 

恐らくドイツ軍であろう者たちが包囲していた。

 

「ありゃりゃ。これは一旦退却かな?テレポート!」

 

そう言いペルソナは白い魔法使いのテレポートの力を使い姿を消した。その隙にドイツ軍は秋十の身柄を確保した。それは航にとって作戦失敗を意味していた。

 

「くそ…!(俺も今は逃げるしかないか…。)」

 

航は自分の不甲斐なさを感じながらスタングレネードを使い逃げた。そして束のラボに戻り作戦失敗とある決意を伝えた。

 

「母さん!俺に稽古をつけてください!」

 

「え?今までのトレーニング器具じゃダメなの?」

 

「あいつを倒すには俺自身がもっと強くならないとダメなんだ!だから母さんに直接鍛えてもらいたい!」

 

「…余程堪えたんだね。わかった!ビシビシ行くから覚悟してね!」

 

「はい!」

 

こうして航は更なる特訓に励むことになった。




戦闘が書きにくい…。

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